京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

少しの差が

9月4日 土曜日

雨、気温はひんやり

さて、世間はgreedy congressmanのネタでジャックされかかっているようですね。予想通りといえばその通りですが。折しも米国政権の650億円プランというものを知りました。五つの柱からなるプラン(骨太の・・とかいうのもありましたけど)。パンデミックへの対応のために、新たなワクチン・治療薬・感染防護衣などの開発に向けてとのことです。6.5兆円の投資ですね。今の私たちの状況とこの時点でこの差は・・・。パンケーキ氏ももっと自分の言葉で、批判や反論に対して力でねじ伏せようと思わずに素直に振る舞ってこられたらよかったのに・・・と思います。お疲れさまでしたのお声かけは忘れずにいたいものですが、もう少し頑張って欲しかったかなとも感じています。こんな状況下ですから、誰がやっても困難なことは皆承知しているのです。次は是非とも、色々な人々の声を聞いて、耳の痛い批判にも向き合って、自分の言葉で語って頂ける方に次世代を作って行ってもらいたいなと思います。ついでに、もひとつ・・・カリフォルニアでは2035年までに全ての電源を再生エネルギー(太陽光・風力・蓄電)でまかなうことを決定したとも。地球環境・気候変動危機、ジェンダー問題などなど私たちも世界の潮流に遅れることなく振る舞っていかないと・・・

では今日も、皆さん良い1日をお過ごしください!

脱・おっさんらの世界

9月3日 金曜日

結構忙しい日が続いています。ミスのないように毎日毎日、一舜一瞬をクリアしていなくては・・・・。

さて、ニュースでは近く控えている選挙とか某党の総裁選の話題が喧しいです。そんな折に見た映像ですが、米国大統領報道官のサキ氏のプレス対応の動画で、あまりにも私んちの様子と異なることにちょっと衝撃でした。テキサスの中絶禁止法について最高裁が発行阻止をしないという判断がなされたということに絡んでの質疑だと思いますが。執拗に尋ねる記者に対して、何度も繰り返して丁寧に回答されていますし、きっちりと言うべきことを言っておられます。下の原稿を探しながら・・・とかではなく、自分の、政府の立場の発言をなさっています。やはり日頃から様々な現実世界の問題事象を考えることを鍛えていればこそ、のことなのでしょうね。政局のこととか、誰と誰がくっついたとかいうおっさん達の世界で生き延びることばかりを考えている人たちにはできない芸当なのでしょう。なかなかの人物であるとみたゾ・・・ポチッとフォローしておきました。こういう人たちを私たちも育てていかなくてはならないな〜と思う今日この頃デス。今日はお天気斜め模様ですが、皆さん良い1日をお過ごしください!では

究極の隔離?!

9月2日 木曜日

究極の隔離空間は宇宙にあるようです。ロイター通信が流していた短報を見ました。国際宇宙ステーションのクルー6名が、宇宙船内でfloating pizza partyを開いています。皆さん狭い空間で顔を突き合わせながら、楽しそうにピザを作って焼いて頬張っておられます。もちろんマスクなしで。私たちの世界とは隔絶された空間ですから、そこにウイルスが自然発生する余地などないわけですからね。なんとも違和感のある映像ですが、少し前までは私たちもそんな世界だったわけで・・・。無重力空間だとお皿もなくて、ピザは空間を漂っていました。それをめいめいが掴み取って食べる・・みたいな感じです。具材は粘着力でへばりついているためか、ソースもペパロニもバラバラにならずにまとまっています。ほとんど会話が交わされていない様子なのは、騒音のためなのか、無重力の影響なのでしょうか?(多分前者?)。

 

ざんねんなこと

9月1日 水曜日

長月です。昨日はワクチン接種に関する少しざんねんな発表がありました。厚生労働大臣の記者会見で、いよいよかと思われていた子宮頸がんワクチンの積極的勧奨の再開が延期されたとのことです。国の定める定期接種という位置づけながら、今は積極的に勧めていませんという中途半端な状況が続くことになります。一時期懸念されていた子宮頸がんワクチンの副反応について、薬剤による有害事象はほぼ否定的な結論となってはいるのですが、なかなか制度は思い腰を上げる形で変更になっていないのが実情です。とはいうものの昨年頃から当院でも少しずつ接種を希望するかたが増えてきています。希望者には順調に接種しています。高一の方は今月中に第一回目の接種を・・・特例でも、少なくとも11月中にはしておかないと全てが定期接種で(無償で)行うことができません。ぜひご一考を。私のスタンスは・・・「母・・・あんた、注射しに行くで、早よおいで」「娘・・・え〜なんの注射?痛いの嫌やわ〜渋々」のパターンにはすぐに接種せず、「母・・・将来ガンにならなくなるワクチンがあるらしいで」「娘・・・え〜何それ? ふ〜ん、私もやろうかな」という状態になってから「前向きな接種」をお勧めしています。

ドタバタの週はじめ

8月31日 火曜日

昨日から北部医療センターで研修をされている先生を当院で地域医療研修の一環としてお迎えすることになりました。私自身が勉強になるものですからこういう機会は大いに歓迎しています。患者さんへのプライバシーについてもきちんと遵守して頂けるようにお願いしています。どうぞよろしくお願いします。

週初めは色々とバタバタして始まりました。大変なのですけど、それもやりがいのうちの一つ!それでは皆さん今日も1日感染対策バッチリで、穏やかにお過ごしください。

意外とむずかしい

8月30日 月曜日

今日は36度の予想気温です。高校野球の決勝戦があったそうですが姉妹校同士の試合で話題だったのですね。数日前に女子の大会の決勝もあったようですが、コロナ禍での開催には難しい面もあったのでしょうが、無事に行うことができてよかったよかった。今年は雨天順延もありましたからね。さて、意外と難しいことについて少し。医学部の授業で時々教えられることの一つに「Do no harm」というのがあります。医療を受けるというと、皆さんはきっと、医師が最善のことをしてくれているという認識が意識のどこかにあると思います(あって欲しい・・・)。ところが、私たちの施す医療には、どうしても副反応とか副作用というものがつきものなのです。何らかの医療行為を行う際には、まずはそこでDo no harm(最低限それが害悪を及ぼさないかどうか)を検討しなさいという戒めの言葉です。折しもテレビではワクチンの異物混入とか、ワクチン接種後に死亡された方の話題が取り上げられているようです。テレビのテロップとか新聞やネットニュースの見出しにも、これは誤解を与えやすいなと思わされるものがありますので、その辺りは注意深く全てを理解することが必要ですね。やや話が逸れてしまいました。この、Do no harmは意外と難しいのです。考えてみると、採血や手術という、身体を傷つける行為も、その後に得られるメリットがあるから許されている行為なのですね。それがなければただの傷害となってしまいます。行おうとする行為が良きことである前に、無害であることをまずは考えなさいというのは、普段の私たちの生活に当て嵌めても良いのかもしれません。隣人に迷惑とならないようにする、騒音を出さない、廃棄物をきちんと管理する、決まり事を守るなどなど。いずれもDo no harmそのものです。最近、政策提言会議の委員の1人に就任された会社役員のかたが、過去に「税金を多く収めている人には2倍の投票権を与えてはどうか」なる発言をされていたというのがニュースに流れていましたが、なかなか突飛なご意見をお持ちなのだなと思いました。税金を納めている=世の中の役に立っているという図式の考え方なのでしょうか?人はそれぞれの意見を持っていて良いと思いますが、どのような方の意見を参考にしようとしているのか、今の政府の考え方の判断が問われるところかと思います。もちろんたくさんお金を稼いで、税金として納めるというのは良いことかもしれませんが、それとその人の価値は直結するものではないと思います。商売がうまくいくということにはその人の実力や努力もあると思いますが、半分ぐらいは運もあるのではないかなというのが私の意見です。少なくとも、そのぐらいの謙虚さを持っていて然るべきだと思っています。自己肯定感がなかなか持てない人に、人や世間の役に立たなくても良いんですよ・・ただ一日一日を自分なりに、自分の足で立って生活することができることが素晴らしいのであって、まずはそれを目指しましょう・・・ということを説得するというお話を聞いたことがあります。まずはDo no harmだけで良いのです。それができたらこ次に・・Do goodを考えてみましょう。でもそれは単なるオプションです。できるゆとりのある人だけがやれば良い。まずは今日一日、Do no harmを目標に行きましょう。ちょっと気持ちが楽になる・・・カモ それでは皆さん良い1日をお過ごしください。

third quarter

8月28日 土曜日

もうすぐで今年も最終四半期に突入します。もう秋っちゅうことで、田んぼは黄金色に輝き、ゆう暮れにはいわし雲となるわけで。ということで読書の秋、お勉強の秋・・・・

英語の構文覚えましょ ↓

 

 

 

 

何気なくみてみた動画の内容・・・よくよく考えると、東京の若者かわいそ・・・ってなりました。ワクチン接種予約不要です〜で、300人だけな、しかも順番に並べよっていうことらしい。朝の3時から並んでるとか。これはひどいですね。人を待たせる、並ばせることの申し訳なさを日頃からひしひしと感じている私にとってはありえないニュースでした。これ誰が考えたんだろう・・・おそらく現場の人はいたたまれない気持ちだったと想像されます。こんな”パフォーマンス”許しちゃいかんな。朝から激おこプンプン丸の小生でした。ということで、師匠でもあるMr.BIG先生のツイートをご紹介してみました。週末です。皆さん良い1日をお過ごしくだされ!

プレ金

8月27日 金曜日

今日は月末金曜日です。ローリングストーンズのドラマーの訃報とか、ニルバーナのジャケット関連の訴訟のお話とかのニュースに目を留めていました。混乱の続くアフガニスタンの首都カブールでの爆破テロも憂慮すべき事態です。首謀者はタリバンを批判する、より急進的な組織なのだとか・・・アメリカとタリバンが協力して事態収拾にあたることになりそうだというなんとも皮肉な状況のだと解説されていました。さて、昨日はオンラインの会議があったので、終了後食事にありついたのが9時過ぎで、ぼーっとして気づいたら11時前になっていて、お風呂に入って寝る前に本を読んでいるうちに予想通り没。煌々と灯りのついた夜中3時の部屋で一旦目覚めると、再び眠りにつくのに変に時間がかかりました。なので今朝はまだぼんやり・・・。「星落ちてなお」という直木賞受賞作をゆるゆると読み進めています。自らを画鬼と呼ぶ浮世絵師、河鍋暁斎の娘とよの一代記という内容です。異母兄弟との確執や、自らの画業との向き合い方などが描かれているようです。なかなか読み応えのある作品。まだ序盤ですが。週末は・・・ワカモレサラダ作りに挑戦するヨテイ。今日もまたくだらない内容の記事を投稿してしまった・・・スミマセン。皆さん良い1日を過ごされますように。

短報2本など

8月26日 木曜日

蒸し暑い日が戻ってきました。昨日の夜はまたまた緊急事態宣言の拡大についての報道がありました(仏のO先生もちょっとお怒りだったような気が・・)。なかなか人類は厳しい戦いを強いられております。さて、今日はあまり時間がないのですが・・・短いメッセージを二つばかり投稿デス。①最近採用してよかったっぽいこと:インカム導入〜インカムって・・?そうです、あのお店で売り子さんが耳にイヤホン、胸元にピンマイクをして何やらボソボソと会話されているやつです。看護師さんとか受付スタッフに使用してもらって約1年経過していますが、今の所その評価はなかなか上々です。時々チャンネルが交錯するのか、通信不良もなくはないようですが大きな影響はなく利用しているようです。私は・・・聴診器とイヤホンがこんがらがってしまいそうなので、その輪には入れずにいます。②世に”バイアス”と呼ばれるものの例え話でつぶやかれていた内容〜カレーライスを食べた人がその後亡くなってもそれを誰もカレーライスのせいにはしないけれど、ワクチンを打った後に死ぬとそれはきっとワクチンのせいだと思う。いずれも因果の見方の問題であるとのこと。やや極端な例えだと感じる方もおられるでしょうけど一つのものの見方として考えておいても良いのかもしれません。朝ごはんを食べたらどうやら死ぬ確率が上がるらしい・・・みたいな。物事を見るときには、近くに寄ったり、とお〜くから離れてみたり・・・柔軟な思考をしたほうが生きやすくなりますね。

それから・・・ファイザーの注射後、数ヶ月で抗体価が激減!みたいなニュースが流れているようですが・・それを聞いて落胆するのは早計ですよ。免疫機能は抗体価だけではありませんから! ファイザーワクチンの売りの一つは、細胞性免疫の活性化というものです。キラーT細胞(名前がすでにデキるヤツっぽいでしょ)を育てる能力があって、それは簡単な血清抗体検査では測れないのです。また、抗体は常時、血中に浮遊していなくても、抗体を作る親玉のB細胞がリンパ組織の中に根付いているという報告もあるので、そいつがいてくれると、いざ病原体が身体に侵入してきたときに一瞬で抗体が製造されるという仕組みです。私はワクチン接種後自分の抗体価を研究費で測定していますが、今の所それなりに維持されています。何よりも、ワクチン接種者の間での死亡率や重症化率の低減効果は十分に実証されています。3回目の追加接種の是非については、まだこれからの議論としてその推移を見守りましょう。

それでは!今日も皆さん良い1日をお過ごしください。

I will do what I can

8月25日 水曜日

デジタル疎開はものの3分間も達成できずに、またクリクリしながら画面を眺めていました。去勢した雄の蚊を自然界にはびこらせて、病原体ウイルスを感染させる可能性のある野生の蚊を減らそうという試みが紹介されていました。考え方はわかるのですが、何となく違和感を抱くニュースでした。直前に読んだ新聞社説で「10年以上かけて行った米国のアフガニスタンへの介入が一瞬で水泡に帰したのでは」という話と通ずるものを感じてしまった。さて・・・最近は相変わらずカレンダーと睨めっこしながらアレの日程を考えているこの頃です。多様なニーズの受け皿として機能しなくてはならないという思いと、できる範囲には限りがあるのでという内情のジレンマには若干のストレスを感じています。まあ、患者さんを受け入れて頑張ってくれている医療機関のご苦労に比べれば・・・と思いながらやっています。昨日は京都の病院の連名で、真っ赤な文書が発出されていました。内容もさることながら、真っ赤な背景に白抜きの文字で書かれている、相当読みにくいのですが、それはそれはインパクトのあるものでした。病室内では修羅場のような戦いを強いられているのに、世の中ロックフェスティバルとかパラ・オリとか、政治の世界の駆け引きだとかいう与太話で溢れており、そのギャップに関係者はきっと並々ならない精神的負担を感じておられるのではないかと想像します。まさに一歩病院から戸外に足を踏み出してみると、そこに広がるディストピア感・・・・燃え尽きのないように御配慮願いたいものです。今日も私は自分に課せられていること、やらねばならない事を黙々と実行する1日にしたいと思います。本の些細な事しかできないですけどね・・・それでは!皆さんも良い1日をお過ごしください。

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