6月2日

感染と暴動とが吹き荒れているアメリカであったり、コロナとエボラが発症しているアフリカとか海外での大変な情報に接するたびに、日本の平穏さに感謝しています。一部の自治体の長が、特定の自治体の医療が崩壊と呼ぶべきものであったのではないかと発言したことがいろいろな議論を巻き起こしていたようです。医療崩壊とは何を指しているのか、それぞれの人の考え方次第で議論はどちらにでも転がっていきそうです。僕は少なくとも崩壊寸前であったのは間違いないと考えています。もちろんすべてが雲散霧消してしまうような崩壊消滅という意味で申し上げているわけではありません。しかし、医療へのアクセスが一定程度抑制をせざるを得なかったのは事実ではないでしょうか。特にほかの救急疾患が受け入れ先に困難を生じていたり、手術治療などの予定が延期になったりしていたというのはよく耳にする話です。医療機関従事者にも過度の精神的肉体的負担がかかっていたというのもすでに各種メディアで報じられている通りです。問題は今回幸いにしていったん急場をしのぐことができたと言う現時点において、次にやってくるかもしれない急激な感染拡大フェーズに対応できるような準備を備えることが大切なのだと思います。医療崩壊であったと指摘された自治体にしてみれば反論したくもなるのでしょうが、ここはそういった見方もあるのかなと双方歩み寄って建設的な情報交換や議論を盛り上げていくのが私たちみんなのためなのではないかと思いました。特に最近のSNSとかテレビメディアなどでの事件や対立を見ていると、いったんこの人はこうであるという噂が立ったときに一気に炎上してしまい、その人物や団体に払拭困難なイメージを固定化してしまうということで無益な対立や孤立化を引き起こして、不幸な帰結に連鎖していくということを感じています。断定→バッシング→孤立化という悪循環が発生してしまっていますね。すこし関連するのですが、先日元国会議員で、万人が認める暴言で辞職に追い込まれた方が数年経た今、インタビューを受けて当時を回顧しておられる記事を読みました。そのまま信じてよいのであれば、冷静に当時を振り返って反省をし、現在の活動に生かしておられるようです。同様に十年以上も前になると思いますが、政治資金規正法違反で起訴され有罪判決を受けて収監されていた議員さんが、当時服役期間を終えてからその時の体験を踏まえてルポルタージュを出しておられたり、その後も出色の発信をされていたりすることもあると知りました。いったん世間に対する大きな影響のある事件を起こしてしまったら、その後の人生を棒に振るような歩みを強いられることが多いと思いますが、中にはきっちりと反省・見直し・出直しができる人も少なくないと思います。もう一度チャンスを与えてあげることができるような寛容な気持ちを持つことができれば良いなと考えています。

それでは・・・現時点でのコロナについてわかっていること、ラジオ番組でおさらいしてみましょう。先生は・・・おなじみNIHの峰先生と、聖路加国際病院の坂本先生です。頭の中を整理して今後の行動に生かしていきましょう!(いつもほかの媒体だよりの情報提供で申し訳ありません・・・)

https://www.tbsradio.jp/487733