7月19日 火曜日
長らく「定期接種でありながら積極的勧奨を控える」とされて”よくわからない”状態が放置されていた子宮頸がんワクチンですが、通常通り再開されて数か月が経過しました。まだ日和見的な方が多い一方で、徐々に接種者を希望される方が増えてきています。男性にも助成される自治体も出てきているというニュースが流れています。子宮頸がんワクチンを何で男の子に?と思われるのも無理はないですね。やはり正しくヒトパピローマウイルスワクチンと呼称せねば理解し難いと思います。尖圭コンジローマなどの感染性疾患を引き起こすだけでなく、女性に子宮頸がんを発症するウイルスがこのパピローマウイルスということなのですが、男性も予防することでひいては女性への感染が予防され、発がんを防ぐことができるようになるという理屈です。小生長らく外科医をしておりましたので、産婦人科の先生方からご紹介をうけて、この疾患に罹患されて不幸にして消化器系の合併症を発症してしまった患者さんを診察することがありました。40歳~50歳の年齢で罹患することの多いこの病気が予防できるのは本当に意義のあることと感じています。今朝は雨模様です。連休明けですので発熱外来もどうなるのか少し不安ですが・・・。今日も一日自分にできることを精一杯がんばりましょう。