5月30日 土曜日

昨日は朝から米国ミネアポリスの騒乱の動画を見てちょっと放心状態となった。大げさかもしれないが、いろいろと辿ってみると留学中に車で通った街並みも垣間見えたので、なおのこと悲しい気持ちとなる。今回の騒乱は、偽造紙幣に絡む犯罪で拘束された黒人の容疑者がその喉元を警官に踏みつけられて死亡に至った事件がきっかけとなっている。その後暴動や略奪が起きて、ツインシティと呼ばれる街ではあちこちに小火が立ちのぼり騒然とした雰囲気を見せている。この手の報道に接すると、アメリカという国はやはり人種差別や銃の問題がそのアキレス腱なのだなと思わざるを得ない。CNNが都市の封鎖の現場をリポートしているそのオンエアの最中にリポーターとクルーが逮捕されていく場面もなかなかに衝撃的である。半袖半ズボン姿のプロデューサーも手が後ろに回されているが、みな堂々と振舞っていた。記者魂というのであろうか、おそらく内心(これはネタになるぞって)微笑んでさえいるような感じだ。議事録一つ公開できない国との差はとても大きい。大統領のツイッターアカウントも混乱しているようだ。テイラースイフトも声を上げているね。トラさんの言動は、こういった社会情勢に対して収束を呼びかける方向と正反対のビーンボールに近いものであると断ずるべきであろう。あまりに前任者との落差が大きいなと思うのは私だけではないだろう・・・。

 

人種差別問題を目にしたり耳にするたびに、齢50歳でこの世を去ったマイケル・ジャクソンのことを連想します。世界的ベストセラーアルバムをこの世に送り出し、黒人で初めてMTVで取り上げられたこの偉人の遺したオックスフォード大学でのスピーチを何度か聞きました。スティーブジョブズのスタンフォードでの講演と双璧をなすものだと思っています。容赦をしない数多くの誹謗中傷にさらされたマイケルや、エイズによって命を奪われたフレディー・マーキュリーなど、今の時代に生きていたら・・また違う評価を受けていたような気がします。いやいやもちろんすでに偉大な評価を受けてはいるのですけど、常に彼らには影の部分が大きく取り沙汰されていたと思うのですよね。内面はナイーブで、情け容赦ない批判に弁解の場が十分に与えられなかったと思うのです。SNSなんかがあればまた救われることもあったのではないかな~なんて想像は膨らみますね。マイケルの”They dont care about us”とフレディーの”I want it all”は元気を出したいときにいつも聴いています。

フルボリュームでね!! それでは今週もあと一日、頑張って働かねば‥ネバ