12月17日 日曜日

昨日はとある所属団体の忘年会(正式名称はこれじゃない)でした。すごく久しっぶりに参加しましたので、必然的にかなりの年月会わなかった人たちとも旧交を温める機会になりました。20年以来に会うとか、年月の経過に恐ろしくなりますね。元々そういう会合が苦手なタチなので、足が遠かったのですが、行けば行ったで大変楽しく、いろいろな方とお話ができてよかったです。今朝のタイムラインには神奈川県の歯科医院での不幸な医療事故の記事が流れていました。新聞記事からしか情報を得られないので、詳細はわからないですけど、一読してまあちょっと普通なら起こりそうにない案件のようには感じられます。少なくとも、これを契機に麻酔という行為が過大に恐れられたりするのも良くないことだと思います。もちろん麻酔に限らず医療行為にはすべからく一定のリスクを伴うものです。医学生がまず教えられるのは、” First, do no harm” というヒポクラテスの誓いの一文です。医師として良かれと思って行なった介入行為が、かえって患者を害する結果になることへの戒めです。ずっしりと重たく響く言葉です。SNSでは件のニュースに対して、医師の立場からいくつかの意見が述べられていました。もちろん医療事故を擁護するものは論外としても、このような事態は通常あり得ないとの立場から論じている先生もおられますし、いやいや詳しい背景を知らないと、あまり断定的な評価を招くような発信はよくないのではないか・・とか。双方に一理あるなあと思いながら読んでいました。肝心なことは、両者の意見はそれぞれにもっともなことを含んでいるので、それ以上に感情的にならず、一般の読者にとって有益な情報となるように議論を持っていくことなのだろうと思います。医療事故にはおおまかな背景はもちろん、細部の情報も大変大事なことでしょうから、メディアの情報だけでは結論づけられないものだと私は考えています。人付き合いの中でも、同様のことはたくさんありますよね、また聞きで第三者を判断してしまうことの危険性とか・・・。さて、当地は今日から雪マークになっているようです。とうとうこの季節が来てしまったのですね。