7月22日 日曜日 晴れ

外科当番日の週末です(日曜日は週はじめでしたか?)。やはり怪我の方や、おそらく平日の通院が難しかったのだろうと思われる方の受診がほとんどです。最近は世の規制緩和の風潮もあり(かどうかわかりませんが)、日曜診療をされている施設もありますね。選択肢が広がるのは利用者にとっては便利なものです。思えば銀行のATMも今は週末の夕方に駆けこむ必要もなくなりましたし、公共料金の支払も真夜中のコンビニで済ます事ができます。ずいぶんと便利な世の中になったものです。一方でそういうグローバルなサービス化への対応が難しい企業体の経営はよりいっそう困難となり、場合によっては廃業を余儀なくされるケースもあるのではないでしょうか。経営体質が弱いとか、時代の変化に順応できていない、と言ってしまえばそれまでなのですが、相手が海外資本や大口経営企業となるとその一言で片付けられるのもどうかと思います。規制緩和が声高に叫ばれていたのはひと昔前ですが、身近に海外資本の量販店大型店舗などができてきたのはそう遠い過去ではないように思います。休みの日にそういうところで1日を過ごすのはまた楽しいものではありますが、すこし考えるところがあるのも事実です。こうやって全世界の人々の胃袋に同じような食べ物が入っていくのかなあ〜などとぼんやり考えてみたりもします。半年前くらいに世間を騒がせたTPP問題(今ほとんどニュースにならなくなっていますが・・・)も保険や医療、農業などの分野には大きな影響を及ぼす可能性もあると聞いています。実際に韓国などでは医薬品の公定価格に某世界一の超大国の製薬メーカーが、それに不服を申し立てる事ができる第三者機関が導入されたようです。高騰する医療費の中で医薬品のしめる割合は低くはないですし、これらは直接の施療者である病院や診療所が手にする訳ではありません。もちろん良い医薬品を企業に開発してもらう事はとても大切ですし、それに対する報償をしっかりとしなくてはいけない事は理解できますが、かの国の方々を相手にするとなると・・・少々(かなり)手強いですよ(経験者は語る)。政治家の方々にはくれぐれもお願いをしたいところです。