7月30日 土曜日

まだまだ発熱と咽頭痛、倦怠感の患者さんが多く来られます。すぐに受診が出来ない場合でも、呼吸困難感などがなく、ある程度の水分摂取と食事摂取ができている時はさほど焦らなくても大丈夫だと思います。意外と知られていないのですが、新型コロナウイルス感染症の重症度診断の基準には、発熱の度合いは全く考慮されません。呼吸に異常がなければたとえ体温が40度でも軽症ということになります。今話題の”カロナール”(時々患者さんからカコナールって言われたりします)では、40度がせいぜい38度後半ぐらいに下がる程度の効果しか期待できないのですが(もちろん例外あります)、それでもさしたる問題はないのです。重症度はあくまでも、息苦しさとか、病院で測定する際には動脈血酸素飽和度という数値で判断することになります。さて・・・今日はもう一つの医療関連の話題提供となります。フレイルとかロコモという言葉をお聞きになられたことがあるでしょうか。高齢化社会ですのでもちろん内臓の健康は重要なのですが、一方で運動器疾患のトラブルも非常に問題となります。骨を丈夫にするのは・・・カルシウムということで、ドラッグストアではカルシウムのサプリメントやビタミンDのサプリメントなども豊富に販売されています。骨粗鬆症の患者さんにはすでにエルデカルシトールとかアルファカルシドールというような活性型ビタミンD製剤が処方されている方も多くおられます。このような薬剤は血清カルシウムを上昇させる作用がありますので、もちろん骨粗鬆症の悪化阻止に役立ってくれることになります。一方で、このような方がさらにカルシウムのサプリメントなどを服用されると、時にカルシウムのが体内に過剰になってしまうこともあります。かくいう私も先日このような患者さんを経験しました。カルシウムが上がるだけで済めば良いのですが、腎臓機能の悪化につながる場合があるため注意が必要です。カルシウム吸収を高める薬剤を服用されている方は、時々血液検査を受けていただき、カルシウムの数値を測定して安全域にあるかどうかを監視していく必要があるのですね(実際にはそれほど頻度が多い訳ではありませんので過剰な心配は不要ですが・・・)。さて・・昨日はアスファルトの照り返しがきつく暑かったです。今日はどんな一日になるのでしょうか。おは土の天気予報コーナーでは予想気温は35度を上回る猛暑となりそうです。皆さんお体お大事に・・・今日も一日がんばるゾ