京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

大人って大変・・・(汗)

3月6日 水曜日 雨

この歳になって、恥ずかしながら・・大人って大変だなーって最近思っています。何となれば・・自分はまだまだ大人ではないなーって思いながら過ごしているのに、気づいたら大人としての振る舞いを要求されているのですから・・・。皆さんもご経験があると思います、先輩って大人だなーって思っていたのに、自分がいざその学年になると、え?意外と自分ってまだまだ子供やん・・っていう感想を持つこと。見かけとしての!大人の振る舞いを要求されるだけならまあ良いのですけど、大人として子供に相対することとか、それなりに指導的役割を求められることが往々にしてあるものですから困ってんですよね。その対象が自分の身近になればなるほど大きくなりますね・・・その困り度が。冷静さが要求されることとなりますよ、そんな時。日本を代表する自動車メーカーの騒動について動きがあるようですが、新規担当された有名な弁護士さんの記者会見を拝見していると、その傍らにおられたのはその方の娘さんでした。色々と考えさせられる今日この頃です。

あ、これその方のご著書ですね。引っ張り出してきてまた読んでます。別にこの裁判がどうだとかこうだとか論評するつもり(能力も)はありませんので・・・誤解なきように。あくまでも親と子の話題つながりでちょっと気になったものですからね(^^)

人生会議って・・

3月2日 土曜日

立ち寄ったガソリンスタンドではすでにノーマルタイヤへの交換が行われていました。今年は雪が少なくて本当に助かりました。アメリカではまた暴力的な!寒波がやってくるらしく大変なことになっているようです。最近院内で購読している週刊誌の特集が毎回いわゆる終活関連のことが取り上げられているようです。バックナンバーをみてみると・・・

”いい遺言が妻や夫、子を守る”  ”死後の手続き Q&A30問”

”夫や妻と死別後の手続き”  ”葬儀をせずに幸せに逝く”

”困る前に整える死後の手続き”  ”生前にできる死後の手続き”

”書き込み式死後の手続き”  ”体とお金の老化に備える”

ほんとに毎回こうなのでよほど読者の関心が高いことなのでしょう。先日、人生の最終段階における医療・ケアについて事前に話し合う仕組み(いわゆるアドバンスケアプランニング)についての勉強会に参加してきました。この取り組みについての愛称を「人生会議」に決定したとの厚生労働省の発表がありましたが、こうやって終末段階の医療や介護についての国民の認知度を高めていくという取り組みなのでしょう。それはとても大切なことだと思います。実際の医療の現場でもそういった患者や家族の意思決定が今後重要視されていくと思います。一方で、それに負けず劣らず大切なことは、それに至るまでの人生をどう(よく)生きていくのか、ということなのだろうと考えています。自分勝手に人生を送っておいて、最後は宜しくお願いします・・というのはなかなか難しいでしょう。よりよい終末期を過ごすということは、とりもなおさずよりよい人生を送ってこその事なのだ、ということを考えないといけないと思います。家族を思い、コミュニティを思い、世の中のことを思いやりながら人生を送ることがあってこそ、皆に惜しまれながら人生を締めくくっていくことができるのではないでしょうか。終活というと、年齢75歳をすぎてから大慌てで取り組んでいくというイメージもありますが、よりよい人生を送っていくというのは子供の頃からの教育に関わる、私たち皆が共有できるもののはずです。お正月にとある社会学者とメディアアーティストの方の対談が話題になっていました。終末期1ヶ月間にかかる医療費が無駄ではないかという観点で語られているものでした。経済を軸に医療を語ると、どうしてもある一定の方向に議論が収斂していってしまいがちです。生産性とか効率とかが優先される経済と、個性とか人間の尊厳とかを重視する医療はもともとあまり親和性が高くないものどうしなのでしょう。医療を生業にしている立場でモノを申すと、我田引水という批判のそしりを免れないのですが敢えて言うと、「食べられない、呼吸も自分でできない、でも生きている存在」に癒される、あるいは励まされることがあるわけでして、まさに一個の人間として生きている価値があるのではないでしょうか。最後の1ヶ月間の医療だって、或いは、とかく悪者にされがちな人工呼吸器や胃ろうだって、十分に適応を吟味してうまく利用していけば、形式でおざなりの労働生産性や経済効率といった言葉をはるかに上回る価値をそこに見出すことができるのだと思います。健康な人も、病気を持っている人も、人間とは少なからず、”他人に迷惑をかけながら生きている”存在なのです。生産性や労働価値だけを基準に人間の存在意義を考えるのではなく、もう少し社会的包摂を重視した議論をしていっても良いのではないでしょうか。

北米の気温・・-35℉って・・・

定点観測デス

3月1日 金曜日

歳を経るごとに月日の経つのが早いと嘆いておられた方がおられましたが、確かにそうだな。すでに3月ですか・・。そういえば、先日は近隣の連携の方とご一緒に食事をしてきました。色々と地区のモノゴトとか、日々の出来事とか、意見交換できました。なかなか有意義でした。他の職種の方の意見に耳を傾ける機会はこれからも積極的に作っていきたいです、ハイ。外科医をしていた頃には、長い手術が終わったら、みんなで毎日夜遅くに食事(という飲み会)してたんですけど、今となっては夕方のお仕事が終わったら疲れたなーとなっておうちに帰りたくなるんですね。なので年に数回あるかないかの1日でした・・。体力低下を実感する今日この頃・・トホホ。

時々当サイトにアクセスして頂いている方からリクエストがありますのであげときますね・・・今読んでるやつ(定点観測?!)。橋本治氏の著書がほんっとにたくさんあるので、今更ながら本屋さんに行っては一つ一つ手に取ってます・・「み〜っけ!」。アマゾンなら翌日配送なんですけどね・・・それでも、このお目当の本を探す過程が楽しいのですよ。てくてく足を運んで書架を覗き込む! この短編集の冒頭の作品「暮色」の一頁目がもうそのまま頭の中に入れておきたいくらいの名文だなーって思っています。ご興味のある方はぜひ本屋さんへ!

 

 

先人の教え

2月19日 火曜日 雨・・?

雨が降っていたのかどうか・・知らないけど道はぬれていました。どの程度降っていたのかしら・・わからない。天気に注意をしているようだけど、実はあんまり気をつけていないという私の実態です。でも往診の最中にカメムシに遭遇したのはなんだったんだろう・・・。今の時期に??

平川師匠の教えの一つに・・・事業経営者(?)だったかな、何かをしようとするときに、その継続性あるいは実行に移すかどうかの決断をするときの目安にすること。たとえその事業をやる人間が自分一人になったとしても、やるつもりがあるのかどうか。これで私の思いつき実行計画は頓挫するものばかりとなるのですが、過去の動画でおんなじことを言っている人をみっけました→小田実さんです。なんか面白かった・・なるほどー

それから動画つながりでもひとつ・・・。故後藤田官房長官の五訓です。

1 省益を忘れ、国益を想え

2 悪い本当の事実を報告せよ

3 勇気を持って意見具申せよ

4 自分の仕事でないと言うなかれ

5 一旦下った決定には従い、命令は実行せよ

なるほど〜

今の政治家の皆さんに聞かせてあげたいことばっかだな。もちろん自分の頭にもしっかりと叩き込んで・・・やっていこ〜 (せやろがい!)

P.S.せやろがいおじさんって、みなさんご存知ですか・・・?

ではどうすれば良いのでしょうか?

2月17日 日曜日

お当番日ですので朝から診察(外科当番)しております。

はしかは近畿で続発の報告があるようですね。生年月日によって過去のワクチン接種歴に違いが生じているので、みなさんも是非母子手帳などでご自分の接種状況について確認してみてください。特に1990年4月2日以降の生まれの方は1回しか予防接種を受けておられない可能性が高く、十分な抗体価が得られていないかもしれません。病院で血清抗体価についての検査を受けるか、予防接種を受けるかなどの相談をしてみるのも一つの方法です。風疹も同様の年代で接種回数が1回だけの可能性が高いので、2種類の混合ワクチン(MRワクチン)を受けておくのも検討すべき選択肢となります。風疹の抗体検査や予防接種については現在京都府の施策として妊娠希望の女性で抗体価の低い方と、その方の同居者に対する費用助成がありますのでこちらもご参照ください。尚、妊娠希望女性とは関係なく昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの生年月日の男性に対する抗体検査とその結果に基づく予防接種の助成もまもなく開始になると思います。今後の自治体の広報などにご留意ください。

はしかの発生

2月14日 木曜日

バレンタインデーのためのお買い物にまつわる出来事です。11日にあべのハルカス近鉄本店で開かれていたショッピング会場で従事しておられた方がはしかを発症したことがわかったとのニュースが流れています。その後新たに5人の感染者が発生したとのこともあり注意喚起がなされています。今月この界隈にお買い物に行かれた方は注意が必要ですね。2−3週間の間に発熱や風邪症状が出た場合にはまずは保健所もしくは医療機関に電話で連絡されるのが良いかと思います(行くのではなく、まず電話が無難かな?)。水ぼうそうとか結核などと同様、はしかは空気感染ですので感染力が大きく、注意が必要です。

穏やかな日と悲しいことと微笑ましいことと・・

2月1日 金曜日 雨

往診の合間に車の給油に立ち寄ったガスステーションでは「今年は雪が少なくていいですよね、皆さんこれで今年の冬が終わってくれると良いなーって言っておられますよ」とのこと。確かに全国的な大雪の災害も今の所聞きませんし、当地も積雪がなく穏やかに時が過ぎています。相変わらず感染症と闘いの毎日ではありますが・・。いっぽう世間では、大人の勝手な暴力の犠牲になった小さな命の報道に大そう心を痛めたりしています。これについては色々と思うところもあるのでまた整理してブログにアップできればと考えています。

相変わらずQueen探索の心の旅は続いています。レディーガガのキャラクターにもだいぶんやられてはいますが・・。VOGUEという雑誌の動画で〇〇にきく73の質問シリーズがとっても面白いです。字幕付きで見られますので一度ご視聴あれ(^^)。ところで!最近わかったのは、四人が祈るようなジェスチャーをしている写真のジャケットのアルバム「QueenII」がかなりの名作だなって言うこと。いわゆる出世作は入っていないようなのですけど、とってもびっくりな曲構成です。とりわけOgre Battleっていう曲の出だしの破壊力が・・・。Ogreってシュレックのことでしたっけ・・・?

なおみさんのインタビューがまたなかなか秀逸です。

グッドモーニングアメリカっていう朝の番組ですね。朝の番組っていうと、小生が滞在していた時によく観ていたのはTODAYっていう NBCの番組でしたけど・・(Katie Couricっていう女性キャスターが有名でした)。インタビューでは、国籍がどうとかって触れられていないようです・・全部観ていないのではっきりとはわかりませんが、少なくとも日本での報道みたく、日本語で気持ちを喋ってください、とかくだらない質問がなかったですね。

それで、何かを目指す人に送るあなたからのひとことを問われた時の、彼女のなるほどなーの言葉

Never give up and don’t compare yourself to other people.

これは素晴らしい。わたしも診察の時によく言ってます・・人と比べたり、他人のことをあれこれ言ってはダメですよーって。半分自分に言い聞かせてるのですけどね。これ生きていくためのマナーであり、同時に極意じゃないかな。

 

we will be paid back…

1月29日 火曜日

やはり今年は積雪が少ないですね。降雪には、海沿い中心と山沿い中心の区分けに分かれる傾向がとりわけ濃い年があるな・・・という小生の経験則はそれなりに今のところ正しいようです。もちろん今年は山沿い中心の年。昨今色々なニュースがありますけど、今日飛び込んできた訃報はとても残念なものでした。作家の橋本治さんです。東大の学園祭のコピー「とめてくれるなおっかさん 背中のイチョウが泣いている・・」はあまりにも有名ですね。彼のエッセイにはいつも、自分の体調が不調であることが書かれていたのですけど、まさか・・・早すぎますね。また一人、地に足のついたインテリジェンスを失いました。しばし積読本を引っ張り出してきて読みたいと思います・・・合掌。

色々なニュースの中でもう一つインパクトの大きいものはやはり・・・統計の問題でしょうか。よもや国の行う統計の信用性が揺らぐようなことが起きようとは・・・。医学を勉強していると、統計というものの大切さはことさら感じているところです。疫学・・病気の原因探索から予防、治療方法の開発に至る全ての過程に統計が必要欠くべからざるものであるわけでして、当然社会保障の政策決定の論拠となるべきものが統計なのですね。なしてこのようなことが起こっているのか、これを見過ごしているようでは、いずれ手痛いしっぺ返しをくらいますよ・・・。

 

宣言通り・・

1月21日 月曜日 雨

行ってきました。 アリー

首ったけ・・ではなく(これはメリーでしたか・・)、A Star is Bornの方ですな。ガガさんが、もちろん歌はすごいのですけど、普通にすばらしい役者さんだってことにちょっとびっくり。右肩下がりと右肩上がりの人生が織りなすストーリーなのですけどね〜。うんうん、こうなるやろな・・男の場合っていうのと、さすがやね大人でタレントがあって・・の女性の物語でした。察しの良い人なら・・・始まりから30分を見た瞬間に、予想できたんではないかな?この結末・・うちの奥さんとか、絶対そう思って見てたはず(><)。私は(男子代表〜!)、最終コーナー廻るまで応援したものな・・・ブラッドリー・クーパーを、頑張れ〜幸せになるんや〜ってね。いちばん心温まる一言は・・・It’s not your fault. it’s a disease! っていうアリーの言葉でした・・・泣ける。

あ、ちょっとネタバレしそうなのでこの辺りで失礼いたします。

それにしても似てるな・・・この二人

インフルエンザは先週からトップギアで流行しているようです。みなさんお気をつけて。それから、発熱・頭痛・関節痛・倦怠感・・・いずれかの症状があるときには、ひとまずは・・・潔よ〜く休みませう!!

 

おもひで

1月10日 木曜日

兼高かおるさんの訃報に接して、また惜しい人が一人おられなくなったのだなと思いました。30年間続いたらしい紀行番組はそれほど具体的に記憶に残っているわけではないのですが、同氏のお名前を聞くといつも思い出すことがありましてね・・。中学生の頃、時代はヤンキーつっぱり全盛期でした。ある日登校すると、トイレの間仕切りがぶち壊されていたり、校舎の窓ガラスがひどく割られていたり・・と言う頃ですな。女子の番長的存在だった某Kさんと言う方がおられたのですけど、ただ番長であっただけではなく、美貌(?多分)と度胸と何とも言えない肝の座った感のある、男子の不良軍団も一目おくような存在だったのです。そんな彼女の卒業文集の尊敬する人欄に書いてあったのが何と・・・兼高かおる・・だったのです。その頃の私の感想は、誰やねんそれ・・?っていうものでした。ググってみると(グーグルは当時無かったんですけど、ま色々と・・)、いかにも知的で、そう”シュッとした感じの”女性ジャーナリストではあ〜りませんか。とりあえず校庭に唾吐きながら、つっぱとけ・・みたいな男子チームとのコントラストにちょっとその番長に感じ入ったわけです。番組見てみると・・・憧れのパンアメリカン航空が出てくるではないですか!!私の子供の頃の思い出の番組、「いきものばんざい」と「兼高かおるの世界の旅」・・・てなことになりましたとさ。

そう言えば・・番長の二つ年上のお姉さんが、また正反対の優等生で、成績優秀・品行方正(そう)な方でした・・・。

新年早々こんな虹に出会いました・・・

 

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