京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

7月4日に・・・

7月4日 金曜日

今日はオリバー・ストーンのあれを観ないといけない日ですね。世界には戦いと混乱と貧困が渦巻いているのですが・・。さて、最近読んだやつシリーズは時々書いているのですけど、今回は、最近聴いているやつシリーズもやってみましょうかね。毎日暑くて過ごしづらいので、一服の清涼感を得られるようなサウンドを身体が求めがちです。ということで、Spotifyを開いてみると、上から順に・・・BBCポッドキャスト、AC/DC、モトリー・クルー、WASP、トゥイステッド・シスター、UFO、チープ・トリック、マカロニえんぴつ、ジューダス・プリースト、aiko、クワイエット・ライオット、斉藤和義、文化系トークラジオLife、あいみょん、マイケル・シェンカー・・・以下略、と並んでいます。時間的にはほぼポッドキャストの語りばっかり聴いているのですけど、アーティスト別にはいわゆるLAメタル系が並んでいますね。どこが一服の清涼感??って思われた方・・・正解です。車内が暑苦しさ全開となります。それをエアコンの風力を目一杯あげて聴くと心地よい風が吹き出すのですよ。日頃、ウチの人がよく言っておられるのに「小説でも、悪人がふとした時に見せる優しさとか隠れた人間性の描写がいいのよね」というのがあります。音楽もそうかもしれないですね、モトリーのようなハードなLAメタルグループがアルバムの中に一つだけ放つ美しいサウンド・・・そうHome sweet homeのようなやつです。それで免罪されるわけではないのですが、悪い人にも一抹の良心はあるのでしょうし、物事はそう単純には割り切れないところがあるのだと思います(あ、モトリー・クルーが悪い人の集まりと言っているのではナイです)。最近はイントロ省いていきなりAメロとかの構成であったり、一曲切り売りみたいな感覚で楽曲に付き合うことが多くなりましたが、アルバム一個を作品として鑑賞するのもなかなか乙なものだと、若い人にも知ってほしいですね〜(爺さん発言)。やはり人間って多面性の生き物ですからね、政治家が街頭で大きな声で言っておられる「あれかこれか」とか「こちらかあちらか」だけでは語り尽くせないモノにこそ真実があるのかもしれません・・・って、書いていたら、ブレイキング・ニュースがチロリン🎵って入ってきました。王谷晶さんの「ババヤガの夜」という小説が英国推理作家協会賞であるダガー賞の翻訳作品部門を受賞されたのだとか。素晴らしいですね、随分前にジャケ買いで読んだのですが、ハードボイルドなシスターフッドもののヤ◯ザワールドが描かれた、大変気に入っている作品です。そういえば、先日何かすごい賞にノミネートされたっていうの聞いていたな・・・。最後はやっぱり、最近読んだやつシリーズで終わりました(笑)。それでは、今日も良い1日をお過ごしください!

道の途中で

7月2日 水曜日

今日の朝トレの時に、道の向こうの方に、何か黒い塊が見えました。だんだんと近寄っていくにつれて、その塊が徐々に小さいのと大きいのに分かれていって、さらに近づいてみると、黒いのと白いのが混在する猫の親子たちでした。小さな子猫たちは、こちらの姿を感じた瞬間に、わーっと散らばっていったのですが、最後までじーっとしていたのは黒の親猫でした。こちらをじーっと眺めていたので、今にも飛びかかってこられそう!とか思いました。心の中で、何もするつもりないからな〜と念じながら、それが通じたのか最接近した時には、ふーって寝そべってくれていましたね。瞬時に散らばった子猫たちの中の一匹が、壁をよじ登れずに残されていて、何度もジャンプしていたのが可愛かったですね。暗くなった今頃やつらはどこでどうしているのだろうかと、ちょっと案じていたりします。お腹減らしてなければいいのですけど・・・。明日も同じルートに行ってみよう!

6月おわり

6月30日 月曜日

6月も今日で終わり。
今年は梅雨入りも明けるのも早く、もう夏が来てしまったような空気です。夜になると田んぼからはカエルの元気な声。例年ならまだしっとりとした空気が残っている頃なのに、季節の足どりが少し急ぎ足な気がします。こんなに早く暑くなると、お米の出来にも影響が出ないかと、ちょっと気になります。

最近、診察室では「なんとなくしんどい」「頭が重い」と話される方が増えてきました。聞いてみると、どうやら水分が足りていないことが原因になっていることも少なくありません。熱中症というと真夏のイメージがありますが、実はこの時期からじわじわと始まっているようなケースもありそうです。

恥ずかしながら、私自身も認識不足だったようで・・・先日もウチの人から水分摂取について色々と教えてもらいました。今週からは水のむマンになって頑張ろうと思っているところです。

そして月末。診療のほかにも、お馴染みの事務処理や提出書類が待ち構えておりまして、少し気が重くなる季節です。7月の空を気持ちよく迎えられるように、少しずつこなしていかなくては・・・。

天アンカットって

6月26日 木曜日

梅雨らしい天気が続いています。気づけば、しばらく記事の更新が遠のいてしまいました。以前は習慣のように日々書いていたのに……。

さて、今日は「何度も挑戦しては挫折していること」について書いてみようと思います。
それは「電子書籍での読書」です。

最初に専用のタブレットを購入したのは、もう10年以上前になります。何とか読書を習慣づけようと、軽さが売りのデバイスにも手を出してみたのですが、結局、活用しているのは電子メモの機能ばかり。読書の方はなかなか続きません。

それでも諦めきれず、いつも肩から下げているバッグにはその端末を入れています。でも、やっぱり読めていませんね。一方で、新聞だけは電子版を活用しています。
今日も購読している新聞の電子版で、フェンタニルという医療用麻薬の密売ルートに関するスクープ記事を見つけ、思わずクリップ保存しました。アメリカでは大きな社会問題にもなっているテーマで、熟読する価値がありそうです。

それにしても、なぜ電子書籍が自分に定着しないのか――。
考えてみると、いくつか理由が浮かびます。

まず、今自分がどのあたりを読んでいるのか把握しにくい、というのが最大の理由かもしれません。目次に戻れば現在地がわかるのですが、毎回操作するのが面倒ですし、慣れないうちはタップの位置も間違えがち。
しおり機能も、一覧で確認しないとどこをマークしたのか分からないのが煩わしく感じます。

あとはやはり、実際の本なら楽しめる「装丁の味わい」がないのも物足りなさの一因です。私は装丁家・名久井直子さんの作品が好きなのですが、ああいうデザインの楽しみは電子書籍では得られません。

「天アンカット」と呼ばれる製本方法をご存じでしょうか?
上部の紙が切り揃えられておらず、少しガタガタしている仕様のことです。新潮社の文庫本(紐のしおり付きですね)や、クレスト選書シリーズに多いですね。地味に好きなポイントだったりします。最近出版された國松先生の内科学のご著書も、この製本が使われていました。

――というわけで、久しぶりの投稿は、どうでもよい私の個人的な読書観や装丁の好みに関する雑記となってしまいました。

お天気は優れませんが、皆さまどうか良い一日をお過ごしください!

晴れたらいいね

6月14日 土曜日

朝から雨模様ですが、次の週は今のところ晴れマークが並んでいます。梅雨の中休みというのか、まだ始まったばかりなのですが。朝トレはお部屋で、お供の話題はやはり・・・インドと中東の話題でした。暴れる国をなだめようとする周辺諸国と関係機関、核開発を取り巻くパワーバランス、自国優先に舵を切った覇権国の立ち位置、それぞれの政治的な思惑と原油に依存する経済状況を睨んだ本音と建前などなど・・・キーワードはこんがらがっている現状です。昔の駄菓子屋さんで軒に出ていた糸引き飴を思い出しました。引っ張った糸の先についている飴玉が、赤いのか?青いのか?本当は水色が欲しかったのに・・・みたいな(よくわからない例えですみません)。当然私たちは、固唾を飲んで、両国の次の一歩を注視しています。しばらくは目が離せない状況ですね。いずれにせよ、流される血は最小に、得られる平和は最大になることを願っています。

さて、気を取り直して、あと一日(正確には半日ですが)昨日足りなかったことを、正しながら、できることを精一杯がんばりませう。みなさんも良い週末をお過ごしください!

40兆円て・・

6月11日 水曜日

すでに梅雨入りしているらしく、終日曇天〜雨の毎日です。湿度も急上昇で、なんとなく体がだるい感じが続く方も多いかと思います。
この間はとても奇妙な夢を見たらしく、起きたら汗だく…。夢の最中には「なるほど…ふむふむ」と納得している自覚があるのですが、目覚めてみるとその内容はかなり荒唐無稽なものであったりします。寝ている時の自分と、目覚めた後の自分は別人?
睡眠や夢って、本当に不思議な現象ですね。

さて、話は変わって最近知った「この国のデジタル赤字40兆円」という試算と提言について。
経産省のちょっと風変わりな方々が中心になって作成したもののようですが、本質はその数字自体ではなく、デジタル赤字の捉え方にあるのだと思いました。
2〜3年前からこのキーワードが注目され始めていますが、表面的に捉えると、米国のテック産業(いわゆるFANGの)に流れていくサブスクリプション費用などのイメージになりがちです。

しかし、もっと精緻に見るならば、今や多くの工業製品—たとえば自動車も、ITを内蔵した金属の箱とも言えるわけで、多くのデジタル負債を抱えているとも言えそうです。
EVやPHVなどの車両には大量のデジタル技術が搭載されているでしょうからね。

診療所に導入している医療機器や、いくつかのクラウドサービスをとってみても、かなりの金額を支払っている実感があります。
次の技術革新は10〜15年後とも見込まれているようですから、今から対策を考えておかないと、失われ続ける50年になってしまうかもしれません…。

まずは、そういった現状認識がしっかりできている方を選ぶことが大事だな…1ヶ月後(の選挙?)。

それでは、今日も足元からできることをコツコツと、精一杯頑張ることにいたしましょう。雨ですけど…。

意外にも

6月8日 日曜日

土日は・・・書類仕事の週末になってしまったのですが、結構なリフレッシュになったような気がします。今のおしごとに10年以上が経過したのですが、なかなか切り盛りするのはまだまだ大変です。自分で仕切ることができることと、制御できないことがあるので、後者のウェイトが増せば増すほどちょっと苦しくなってきますね〜・・・。やはり究極的には時間とのたたかいになってくるのが悩ましいところですね。あ、ついつい気を緩めると愚痴っぽくなってしまいました。せっかくのお休みなのに・・・。ということで、周辺の田んぼの畦道を散策してみるとなんとも・・螢がいるではありませんか。ちょっとびっくりしましたね。

それではどぞ↓

specutacular falling out

6月7日 土曜日

お天気予測を開いて見ると”熱中症警戒”の文字がありました。ついこの間まで朝方はちょっと暖房を・・みたいだったのに。週末は気温が上がりそうですね。身体が追いつかずに順応しきれていない時は要注意かもしれません。さて、朝トレのお供では毎日二つの話題がアップデートされているのですが、蜜月だったとされるあの人たちの突然の喧嘩別れの話題が両方に含まれていました。それほど世界的には大きなエピソードであるような・・ないような・・・。なかなかの罵り合いのようでもありますが、そんな人たちにこの半年以上、世界経済は翻弄されていたと思うと、なかなか味わい深いものがあります。リバタリアンの人たちが勢いを失うと、政権を支えるとされる一角にヒビが入るというのでしょうけれど、テック業界とか、MAGAチームとか、次期総裁の呼び声高き人たちの思惑が色々と錯綜しているようで、ますます今後の世界は混沌とした先行きが慮られます。もう一つの話題は5日に発売された、我らが”スイッチ2”でした。イギリスの解説者の方もベタ褒めのNintendoですが、存在感の乏しい日本企業の中で今後も頑張って欲しいものです。さて・・最近上気道炎症状に悩みながら受診される方がずっと増えているようです。今日もお待たせ時間が長くなってしまうかもしれませんが、一生懸命おしごと頑張ります。皆さんも良い週末をお過ごしください!

医療番組ふたつめ見てみた

6月4日 水曜日

昨夜も途中で寝落ちして少し巻き戻し(巻き戻してないけど・・)しながら、数日前に放映されていたNHKスペシャル(?)の医療の現場ものを視聴してみました。地方の一都市で起こっている、それまで基幹病院であったはずの”あの”病院からどんどん医師がいなくなって、地元から忌避されるような存在になっているという。最後には地元大学の総合診療部のブレーンとも相談連携しながら、立て直しに派遣された3名の総合診療医・・というところで番組はエンディングとなっていました。もちろんその先にどのような未来が待っているのかはわかりません。解のない難しい問いを突きつけられているのは、令和の米騒動と言われる最近のこととも通底する問題なのかもしれないですね。農作物の集約化はなかなか議論の難しいところがあるようですが、医療の集約化は今後特に地方都市では必ず進んでくると思います。人口上位五つくらいの大都市以外は、大なり小なりおそらくそれに含まれてくるという規模の動きになるのだろうと予測しています(何の権威もないぼやきレベルの解説ですが)。つい先日も、オンラインで掛け持ち宿直を認めるとかいう案が物議を醸していましたが、集約化とIT化(DX化とも言うようです)は今後急速に進んでいくことと思います。診療所でも遅まきながら、電子カルテの導入に始まり、診療報酬請求の完全オンライン化、マイナンバーカードの取り扱い、各データの登録提出作業などなど・・・院内に増えたのは、医療機器よりも事務作業用の電子機器が圧倒的に多いです。向こう数年で、この傾向はさらに加速していくと思われます。多くの病院が赤字の経常利益を報告している現状ですが、推測される要因はやはり高騰する資材費と人件費だとされています。加えて、地方都市では人手不足の問題もこれに追い打ちをかけてくると思います。数年後の近い将来には、いくつかの大きな病院がまとめられる形で淘汰されていき、受付の人員削減と機械化、会計のオンライン化などが進んでいくのでしょう。ユニクロの会計コーナーみたいな病院ってすでにありますよね。あれが受付から始まるということですね。診療所の受付無人化も多分今後多くなってくると思います。ウェブ予約から診療所受付でマイナ保険証をピッとかざして、番号表示されたら診察室に入って、あとは予約時に登録しておいたキャッシュレス会計が自動的に行われていく・・・みたいなイメージです。うちがそうなる、そうする・・というわけでは、現時点ではないのですが、その圧は今後の既定路線なのだろうな〜という予感がしています。というわけで・・・「今日のあたりまえは、3年後の昔話」というオチで終わります。それでは今日も、地道に自分のできることを、無理せず、できる範囲で、一生懸命に・・・やっていこうと思います! 皆様も良い1日をお過ごしください。

この窮状どうするのか

6月1日 日曜日

肌寒かった5月も終わりました。寒暖の差に体調が整わない方も多かったのではないでしょうか。かくいう私も、最近まだ朝はうっすらと暖房を入れたりして過ごしております。そろそろ梅雨前線の様子も気になってくる季節です。この時期だけはあまり好きになれないですね〜 今日は昨晩にETVで放映されていた医療の現場を扱った番組を視聴してみました。神戸市民病院の救急・外科診療を数ヶ月にわたって取材をして制作されたもののようです。決して断らない救急を標榜して、長年運営されている病院です。いわゆる三次救急と言われる高度医療を提供する、最後の砦のような医療機関の位置付けです。休日の救急室は、待ち時間5時間の表示の中で、数100人の来院があるという、まさに野戦病院のような雰囲気でした。勤務している医師数はもちろんそれなりにおられるのですが、それでも近年の働き方改革の縛りの中で、やりくりに苦戦している状況が映し出されていました。救急勤務シフトが終わっても、そこからカルテ入力に2時間費やしている現場の医師の状況や、就業時間の上限を上回る残業をしながらも、タイムカードの打刻にはそれより短い時間でしか記録されない現状が、職員らの過酷な労働状況と、働き方改革に翻弄される病院経営陣の悩みを浮き彫りにしていました。医局で突っ伏して仮眠をとっている医師の映像は、一昔前の自分の時代にもしょっちゅう経験していたものではありました。そしてカメラは病院の経営会議の中にまで入り込んでいきます。そこで明らかにされるのは、前年比マイナス50億円以上というレベルの赤字経営が衝撃的です。全国トップの救急受け入れ数を誇る大病院の経営がそれだということは、相当深刻に捉えないといけないのではないかと思いました。日本の制度はいろいろな分野で歪みがきているのだと思いますが、医療制度もこれに漏れず大変だと感じますので、こういった番組も一つのきっかけになって、それが皆の周知の事実となることは、それはそれで前に進むための第一歩かなと思いました。それにしてもだいぶん衝撃的な内容でした・・・。さて明日からまた新たな1週間が始まります。

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