京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

土曜日休診です

12月18日 水曜日

昨日はやや気温が上昇して比較的過ごしやすい感じでした。寒さにある程度慣れてきたのかもしれません。暗がりに一定時間いると目が慣れてくるように。気づけば12月もすでに半分過ぎています。なんだかんだ言ってもあと2ヶ月くらい辛抱すれば、また春の訪れがきます。院内にも告知しているのですが、この週末の土曜日は休診をいただく予定です。感染症の流行期に大変申し訳ないのですがご了承ください。朝トレのお供は相変わらずポッドキャストです。話題は東部アフリカを襲ったサイクロンとか、やはりシリア情勢とか。アフリカのマヨット(と呼ぶのでしょうかね)をヒットした災害による被害者は数千人にもなるのだとか言われています。風速60m/sec. っていうふうに報じられていましたが、本当なのでしょうか(でしょうね)。すごい突風です。そこには、不法移民もおられるようで、滞在身分のないことが発覚することを恐れているのか、設置された施設への避難を避ける人たちもいるとのことでした。ところで、この地はフランス領であったのですね。遠く離れた本国から大統領が視察に行く予定だそうです。左右拮抗する政情やや不安定とされる現政権のようですので、遠く離れた地とはいえ、内憂外患にならないように災害対策も万全にということなのでしょう。もちろん人命救助に最大限の努力を払うというお気持ちは伝わってきます。少し前にはスペインでの大雨災害など、日本でもちょうど1年前に地震に見舞われた能登が、その後大雨で2度の大災害を短期間に被ったことも思い起こさねばなりません。今年は天候による災害が多発した年でもありました。

AIにはできないこと?

12月17日 火曜日

地上から上を見上げますと山の中腹より頂に向かった一帯が真っ白になっていました。週末の雪だるまマークはこの辺りに向けた予報であったようです。平地の我々にはまだ雪は舞い降りておりません。北陸以北は積雪があったそうですが。上記道症状を自覚される感染症と思しき患者さんの来院がピークを迎えています(まだピークかどうかわかりませんが)。昨日は診療の途中までインフルエンザの検査陽性率がほぼ80%を超えていました。ここまでの流行も久しく経験していませんが、今年はそれに加えて、COVID-19、マイコプラズマ、溶連菌、エンテロウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどなど感染症のデパート状態です。何度も別の微生物に感染してこられる児もあります。なかなか大変・・・。診察室も立て混んでいます。お待たせする時間がどうしても長くなってきますので、そこはどうかご了承をいただきたいところです。昨夜は ”しごおわ” のあと一息つきながら立ち上げたニュースサイトでシリア入りした記者が、旧政権に囚われて拷問を受けていたとされる収容施設からリポートされていました。生々しい壁の傷跡や汚染などが当時の惨状を物語ります。ただ、なかなか画面からは伝わらないのは異臭のようでした。海外の報道機関も同様に臭気を伝えていました。私たちの想像を超えた現実がそこにはあったようです。朝トレしながら聞いていたポッドキャストでは、最近勢いをつけているAIクリエイテッドのインフルエンサーである「アイタナ・ロペス」の話題が上がっていました。インスタグラムなどで多くのフォロワーを獲得しているらしく、いくらかの利益を会社にもたらすそうです。このようなAIの生成するバーチャルキャラクターや、実在の人物を使った画像や動画などがたくさんあり、よくみてもなかなか合成されたものとはわからない精度のようです。そしてそれらが生み出す様々なマネー。今ではニュース読み上げには普通にAIが行っているようでもあり、かなりの職種に今後侵食してきそうな勢いです。ただしバーチャルにはできない現地リポートがありますね、それは肌触りや匂いを伝えるということでしょうか。人間にしか感じたり伝えたりすることができないものやコト、大切にしていきたいとも思います。科学技術と人間の調和の取れた融合を目指した住み良い社会になればいいですね・・・。

休日

12月15日 日曜日

シリアの情勢が報じられています。街の声を拾い上げているのを聞くと、皆がとても歓迎して、新しい政権への移行にも前向きな捉え方をしている方が多いように思います。専門家の解説を聞くとやや不安にもなりますが、これから民衆の平和な暮らしが戻ってくることを祈るばかりです。今日はお休みを利用して、だいぶん前に購入していた家庭医療の第一人者でもある藤沼康樹先生の近著を読んでいます。inclusiveに地域を診ていくということの意義から、個別の診療のコツから、慢性疾患の関わり方などなど学びの多い書物です。ほとんどが新しい学びの中ですが、ところどころ自分も知らずとそのようになっているな〜というのがあると、日頃の試行錯誤も肯定されている感が感じられてとても嬉しいものですね。

書評欄より

12月14日 土曜日

土曜の朝刊は購読誌の書評欄が掲載される日であります。毎週終わりにこれをちょっとした楽しみにしています。今週はライター武田砂鉄さんの書評のほかに、東畑開人さん、前嶋和弘さんらの記事が掲載されていますね。「斜め読み読書のすすめ」はちょっと、ずぼらな私の読み方を後押ししてくれるような気がして、大いに勇気が湧いてきました。頭木弘樹さんの紹介作品は「幻肢痛日記」という青木彬さんの著作でした。下肢切断をされた著者が、自身の火葬された切断肢のお骨を骨壷に入れて受け取られた記事から始まります。そこにはもう無いはずの肢に痛みを感じるという幻肢痛にまつわるお話のようです。人間の身体って不思議ですね。心理学でも「ラバーハンド錯覚」という、視覚と触覚に関するちょっと不思議な現象があるようです。末梢組織が感じた五感を脳で統合し解釈する時に生ずる位相のズレみたいなものが作用しているのでしょうかね・・・。では、不思議な感覚を引きずりながら今日は診察業務に取り組んでみることにしましょう(多分、秒で現実に戻されることと思いますけど)。

ことし1年

12月13日 金曜日

あと2週間余りを残すのみとなった2024年です。この1年間はどんな年だったでしょうか。お盆と年末年始はまとまってお休みをいただく期間でもあり、自分自身の半年と1年間を振り返るようにしています。少し振り返ってみると・・1月には能登半島の地震がありました。まだまだ復興の端緒にも届かない状況であると聞きます。与党の政治資金問題で逮捕者も出ていました。2月は日経平均が過去最高値を記録して4万円を突破したという景気の良いニュースもありました。経済では円安や日銀のマイナス金利からの方針転換もありました。紙幣が新しくなったり、パリではオリンピックも開かれました。スポーツでは大谷選手の大活躍。首相は辞任し、与党は大きく議席数を減らしたことも記憶に新しいところです。この1ヶ月間では世界的に大きなニュースもありました。韓国とシリアですね。親子2代にわたる強権独裁政治の圧政からひとまず解放されたということが喜ばしいとは思いますが、平和で安定した国家の運営がなされていくことを願わずにはいられません。さて・・自分自身の1年間はどうだったでしょうか。クリニック運営は大きなトラブルはなくまずは一年を終えることができそうで感謝です。春には診療報酬の改訂やら、五月雨式に導入されていく色々な保険システムのデジタル化やらに対応しつつの日々が続きました。電子カルテのトラブルに見舞われた日もありました。現時点では・・・まあまあ対応できつつも、次はぎだらけで完成度はイマイチ・・というのが自己評価でもあります。今年中にテコ入れしたいところが結局手付かずに終わっているので、来年春までにはなんとかしたいなと考えているところであります。一度は行きたいな〜のスキーは実現できませんでした。読書の方は、忙しい中、気分が乗らなかったりでしたが、まずまず楽しむことができたかなと思います。奥さんおすすめのものが参考になりました。近いうちに今年の良かったやつコーナーを発表したいと思います。推し活は「ザコ中のザコキャラ」ワドルディ一筋でした。小さなフィギュアが机上に並んでいます。さて再度世界に目を転じますと・・・やはり毎日平和で豊かな生活を享受できていることがむしろ奇跡的に思えるくらいに世界では不幸なことや不安定なことが日常的に起きています。少なくとも残りの2週間は平穏な日常が続くことを祈りたいと思います。では、Back to work!

 

 

M&A

12月12日 木曜日

朝から寒いですね。じっとしたまま動きたくなくなる感じです。仕方がないので、暖かくしてからお仕事の下準備をしております。傍らのモニターには電子新聞の一面を開いておりますが、今年は企業のM&Aと言われる、合併・買収が非常に盛んであったようだとあります。そういえばクリニックにもちょくちょくその手の投資法人からダイレクトメールが届いていました。医療機関も御多分に洩れず、売買や継承なども盛んなようです。最近ではソニーグループが角川出版にさざなみを送っていると聞きました。デジタル赤字が叫ばれて久しいこの国の弱点ですが、海外に通用するようなコンテンツ産業を担う会社として、N天堂とともに孤軍奮闘しているソニーですので、ここはなかなか夢のあるお話かもしれないなと思ったりしています。頑張って欲しいのは、それだけではなくって・・・あのコンビニ最大手の7さんとかも何とか外資に食べられることなく切り抜けられるといいですし、USスチールを引き寄せようと奮闘している日本製鉄なども応援したいところですね。頑張れ日本😀

医療とか保険とか

12月11日 水曜日

今日も多分寒いのでしょう。さて朝トレのお供のポッドキャストの話題から・・米国ニューヨークで銃で命を奪われた、生命保険会社のCEOの事件の犯人がペンシルベニア州で身柄を確保されたのだとか。解説員は、あれだけ街中に張り巡らされたカメラの社会からどのようにして数百マイルも離れた場所まで逃げることができたのかと仰っていました。また生命保険の支払いをめぐる色々な事柄から、その犯人の行いを称賛するような声もSNSを中心に挙げられていることなども。使われた弾丸の薬莢に残されたのは、拒否・防御・追放という、犯人がおそらく書いたと思われる、生命保険会社の補償支払い回避策のための3語法が記されていたそうです。生命保険会社が隆盛となる背景にはもちろん国の医療政策の問題があるわけですが、それはそれとして、人の命を奪っても良いということにはならないのだという、州知事の発信はまあそれは当たり前なわけですが。医療政策つながりで連想したことがもう一つあります。新大統領が描く政権構想で、厚生長官に命じるのでは無いかとされている方が、有名なアンチ・ワクチンの主張を強くされている方だということですね。見れば確かに強いワクチンへの反対論を述べられている過去があるようです。無論、就任が実現した後にどのような政策を打ち出すのかはわからないですが、アメリカといえば、少なくとも感染症対策や医療で世界を1歩も2歩もリードする国という位置付けだったはずですので、そのインパクトは大きいものがあると思います。そして早速製薬業界の株価が急落してるのだとか・・・反応はやっ。さて、今日も一日寒さに負けずに頑張りませう。皆さんも良い一日を!

無題

12月10日 火曜日

先週から世界が動くようなニュースが続きます。韓国の動乱(未遂)に始まり、シリアの政権崩壊が比較的静かにしかしながら、あっという間に集結したようです。BBCのポッドキャストでシリアの反政府勢力がアレッポとハマを制圧しそうだというのを聞いたのが3日前くらいでした。優勢なんだな・・と思ったのですが、数日後にこうなるとは思いませんでした。周辺諸国の複雑な関わりに悩まされながらも、裏に表に支援を受けながら微妙な均衡を保ってきた前政権が崩壊したようです。今後の穏健な民主化が望まれるところですね。今まではこのようなことにも、ほとんど興味がなかったのですが、なぜかここ数年は結構気になり、専門家の解説を好んで聞くようになりました。最近は私たちの国の周辺の不安定さも言われるようになっていますが、やはり皆が安定して平和に暮らせるような世界であり、地球であれば良いなと思います。人も動物も虫も植物も。ま、自分にできることはたいしたことでも無いのですが、今日も体調が悪く受診される患者さんたちに少しでも安寧が訪れるよう、頑張ろうと思いまふ・・・

冬本番

12月9日 月曜日

昨日からさらに冷え込んできた感じです。冬将軍様の到来がすぐそばまでやってきているようです。マイナ保険証の本格導入も今月から始まっています。いろいろな所感はありますが、動き出した政策に私たちは沿ってやるしかありません。ただデジタル化が進むと、診療も効率的にできるのはその通りかと思います。ただ移行期はまだ100%の恩恵に預かることはできないのと、安定するまでは色々と苦労も多いと感じます。顔認証リーダーの動作不良が起きた時にはどうするのか?という問題も、まずは暗証番号でやってもらいましょう、それもできない時には、こちらの裁量で同意確認することもできるようになり、徐々に(なし崩し的・・)いくつかの代替策が実現されていきました。それなりに労力と費用はかかりますが、それで得られるものもおそらくあるのだと思います。あとは、患者さんの情報のダウンロードとしての健診情報などのアップロードがなかなか遅めであるということがありますね。7−8月頃に行われた結果にはまだアクセスができないことが多いです。これが少なくとも1ヶ月程度で、できればリアルタイムで共有されるようになればより良い環境になると思われます。将来的には各医療機関での文書と一定の情報が共有できるようになるというのが、厚労省の最終的に描く将来像なので、そこは早く実現できるように協力したいと考えています。カルテの入力作業も、AI介入の波がきているようです。診察室での会話を収録・要約してくれたものを、あとはカルテに貼り付けるだけとなります。これだと、主治医が患者さんの方を見ずに、キーボードを叩いているだけという批判を免れることができそうですね。さて・・・冬本番の新しい週が始まります、皆さん暖かくしてお過ごしください。

トリプルコンボ

12月8日 日曜日

いよいよ最高気温が一桁台に突入するようです。今週は雪の舞う日があるのかも。去年と同様に感染症のグラフが上昇基調に転じているようです。FLUとCOVです。COVについては、夏と冬に2回もしくは3回のピークが見られるのが例年ですが、この年末も例外に漏れず増加傾向になっているようです。今年はそれに加えてマイコプラズマ感染症も加わっており、トリプルコンボの状態ですね。前2者とマイコプラズマはやや臨床像が異なりますが、基本的には初めは上気道炎症状で共通していることが多いですね。強いて言えばマイコはややマイルドな症状であることで、受診のタイミングがやや遅くなる傾向があるように感じられます。一旦治癒したかのように見えて、実はその後に咳が徐々にひどくなり、上気道から下気道に移動して気管支炎を完成して受診されることもあります。さらに潜伏期間も1−2週間と長めのことから、コミュニティの中でもなかなか患者さんがゼロになるのに時間がかかるかもしれません。検査は抗原検査や核酸同定検査などを利用することになります。ただ、一定の期間が経過してから行う場合には、上気道の検体では検出ができず、血清学的な検査を施行して初めて確定できる場合も少なくありません。なかなか悩ましい感染症です。とにかく、コンボで喜ばれるのはハンバーガーショップくらいなものでしょう。人混みにお出かけの際、多人数での集まりには、やはり一定の感染対策を施しておかれるのが無難かと思います。それでは今日も一日穏やかな休日をお過ごしください。

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