京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

東京とか大阪とかの医療従事者にとどけよう

4月3日 金曜日 晴れそう

当面は毎日感染者の増加から免れないと思われる状況です。逼迫する感染防護物資や不足するかもしれない治療資材の不安を抱えながら患者さんのケアにあたっている都市の医師・看護師・薬剤師・放射線技師・事務員・検査技師・建物メンテナンス担当者・清掃担当者・・みなさんに応援の声が届きますように。間違っても(実際にあるそうですが)医療従事者の家族が嫌がらせや差別を受けたりすることのなどがありませんように・・・・

実際に診療をしていて本当に嬉しいと感じるのは、ありがとうの言葉や、労いの言葉だったりします。あ、私には・・大したことしてませんのでお気遣い不要です!!

当院での対応の現状です

4月2日 木曜日 あめ

感染症流行への対策として当院でもいくつか新たに取り組みをはじめています。急性期患者さんをなるべく待合室に停滞して頂くことがないように、特定の診察待機場所、あるいは自家用車車内での待合をおすすめしています。また、院内での感染症伝播が生じないように、手で触れるものを撤去しました。院内閲覧雑誌や給水装置を中止しています。また、慢性疾患に対する定期処方のための診察も感染症流行期のみに限り、病状の安定している患者さんには簡素に取り扱いできるような対策をすすめています。

風邪症状(発熱・せき・頭痛関節痛)の患者さんには、来院時にその旨受付で申し出て頂きましたら、マスクをつけて頂き、院内所定の場所もしくは駐車場車内での待機をお願いしています。また、診察後の経過観察については、電話での確認を積極的に行い、安心に自宅療養していただけるように配慮します。

日々の生活と感染症対策、また子供さんへの対応などお忙しくストレスの多い毎日が続きます。当院でもできる限りの対応を心がけたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

良いバナ二つ

4月1日 水曜日

新職場の第一日目を過ごされた方も多いことでしょう。自分の時ってどうだったかなって思ったのですけれど、大学卒業して初日の病院勤務のこととか、もう忘れてしまったな・・・なんでやろ。毎日ネクタイして白衣着ていくのが窮屈だったのは覚えてる。

では・・・良いお話(良いバナ)二つあげてみますね。

泣ける・・・

医療従事者って、何も医者とか看護師さんとか、受付さんとかだけじゃないのですよね。いろんな人で成り立ってるんだなこれが。職業に貴賎の区別無し!

それからこれも、なるほどな〜って感じです

マスクの紐のところって痛痒くなりますよね!

えくもって何じゃ?

3月30日 月曜日

子供達の人気者が亡くなられたようです。昔は土曜の夜八時といえば・・・でしたよね。で、そのあと刑事コロンボ見ておやすみ〜みたいな。入院される前にはご家族に愛犬の世話を託して出てこられたそうです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

で、”えくも” が話題になっています。ECMOとは何でしょう。Extracorporeal membrane oxygenationという体外循環式膜型人工肺という医療工学機器ですね。肺炎に限らないのですが、呼吸機能が低下して、肺での酸素交換が悪くなり、低酸素血症となった際に血管にカテーテルを差し込んで、人工的に血液ポンプを回し、その回路内に静脈血の酸素化を行うという人工肺のことです。「エクモを回して・・・」などと簡単に言われていますが、それほど簡単な医療行為ではありません。人工肺を回す・・・酸素を吸うみたいに鼻にチューブをちょっと差し込んで・・とか想像されるかもしれませんが、違います。大腿部の太い血管にカテーテルを2本差し込みます。これには外科医が2−3人で取り掛かります。その上で1本のカテーテルから血液をポンプで体外に引き出してきて、大きな機械に繋いで酸素化を施したのち、もう1本のカテーテルで体内に血液を戻します。当然循環状態が変化しますので、集中治療担当医がつきっきりで血圧の管理などをしなくてはいけません。看護師もそう多くの患者を担当することはできません。機械の管理は臨床工学士が行います。延べ人数にして10人以上の医療従事者が一人の患者にかかりっきりとなるのですね。そんな患者さんが一つの病床に数人いるだけで現場の混乱は容易に想像できます。大学病院でも平常時にこのような膜型肺を稼働させるのは年間に10人もいないと思います。東京の病院ではもう集中治療担当医が声も上げられないくらい疲弊しているのではないかと想像します。何か協力できることがあれば良いのだけれど・・・ま、小生にできることはこの地域の人たちの平穏と安心を保証できるように精一杯頑張ってお仕事に励むことだけですね。

〇〇とますくは使いよう・・・

3月29日 日曜日

朝から首都圏の雪情報とか、人手がないとかというニュースを目にする。暗い雰囲気の年度末である。自粛せよというが、何も気分まで落ち込む必要はないじゃあないか。せめて明るく引きこもろう!冗談やふざけたりせずに自粛せよ・・ではなく、こんなときこそ明るくユーモアを持って毎日過ごしたいものである。

さてさて、昨日はマスクとか感染防護の資材の不足について申し上げましたが、何もマスクの有効性を否定しているわけではないです。ただ、限られた資源なのであれば、優先度の高いところから利用していって、なおかつ利用するなら正しく使いましょうということなのです。保育所とかでも園児のマスクを指示されているようです。お母さんたちは忙しい家事や仕事の合間をぬって手作りされているとも聞きました。さて・・・園児にマスク、どの程度有効性があるのでしょうか?園児に「他人と距離を空けましょう」などといっても通じませんよね、当たり前のことです。ベタベタ甘えたりじゃれ合ったりするのが幼児です。当然きれいなマスクをつけて登園しても、ものの数分で手で引っ張ったり、鼻水でくちゃくちゃになってしまったり、嫌がって外したものが床に落ちてしまったりするのではないでしょうか?これはあくまでも小生の想像ではありますが。濡れてしまったガーゼの手作りマスクは、ウイルスや微生物を通さないどころか、吸着してしまった上に口と鼻に密着した状態を作り出してしまう可能性があります。感染性を高めてしまう可能性はないのでしょうか?それならいっそ、30分ごとに流水で手を洗いましょーってやって、換気をしましょうって窓を開け放すような配慮のほうが重要ですし、それである程度の対策となっているようにも思われます。マスクは内側はおろか、外側にもなるべく触れずに、脱着はゴム紐の部分だけに触れて行うことで100%の効果が発揮されるというものです。園児のマスク・・・冷静に検討してみてはいかがでしょうか?

はいはい・・また積み上げてます

3月28日 土曜日

小生が買い占めているのはこれだけだな・・ほん!

備蓄が多すぎて3ヶ月やそこらでは消費できない・・・。最近はミステリー小説が積み上がっている傾向です。なんでかな・・。昨日はお仕事終わってからちょっと国会のインターネット放送を見てみたんですけど、異次元の空気が流れているように感じました。アメリカからのツイッターでの情報とか、CNNでのピーターナヴァロさんとブリアナ・キーラーという女性アンカーの緊張感あふれるやりとりとか、エルムハースト病院のERで働いている医師の衝撃のルポ(これは本当に驚きました、勇気のある方のみご覧ください)をみていたので、なおさら・・・。あの!NYではベンチレーター(人工呼吸器)が足りなくなって、二股にして一台で二人の患者さんに使用しているとか・・・。街中に白いテントで亡くなった方の安置場所を用意しているとか。そんな状況なのに、国会のこのまったりとした答弁で大丈夫なのかなって素朴に思いました。ほんとに専門家からの意見具申に耳を傾けておられるのだろうか・・・ちょっとした感染の流行でとか、日本はまだまだ大丈夫だろ、とか安易に考えておられませんよね、まさか・・・。私が現在心配しているのは、感染者を収容して治療をしている指定感染症の医療機関の状況です。あのK大病院が職員あたり1週間に1枚のマスクで診療にあたっているというのを聞いて驚いたのはまだみなさんの記憶に新しいところかと思います。重症者を診るための集中治療室ではより高度な防護具を必要とします。その医療材料も逼迫していると聞きます。自分が感染するかもしれないという状況に彼らを送り込んではなりません。マスクや防護具は、入院患者を診療してくれている指定医療機関の方にまず優先的に確保して、それから剰余を皆で使用するべきであると考えています。例えば学校再開にあたって、色々な対策が必要だと思いますが、決してマスク着用を義務づけるような決まりにはしてほしくないなと思います。無症状の人が着用するマスクの効果ははっきりと証明されていませんし、むしろかなり限定的であると考えるのが妥当です。少なくとも、いくつかある感染予防策のうちの一つという位置付けであって、マスクが抜きん出た有効策の地位を確保している訳ではありません。ましてや親に手作りを要請(強制)するようなことで凌ぐのではなく、マスクがあれば着用して、なければその他の色々な対策を駆使してやれば良いのではないでしょうか?それも立派な教育ですし、むしろそうやって子供達の自発的な考えを促すことが真の公衆衛生の自覚を育てられると思います。子供達って色々工夫したり、創造性を発揮してくれると思いますよ・・・。右に倣えで、なんとなく口元を見た目覆っていると安心にっこり・・・なんていうふわふわした同調安心気分になりやすい私たちなのですからね。そろそろこういうのから卒業して、個人個人が自分の頭で考えて、きっちりとした根拠に基づいて行動をする社会にしていかなくてはならないなと思います。

今感じていることなど

3月27日 金曜日

数年前までは雇用される側でしたが、今は人を雇用する立場となって、今回の感染症騒動がまた違って見えているように思います。事業を経営している方や、フリーランスの方々の不安はいかばかりかと思います。少し前にフリーランスとフリーターを間違えて議論している評論家がおられたようですが、フリーターとフリーランスは似て全く非なるものですね。フリーターは正規雇用ではないものの、派遣会社との雇用契約で守られている訳です。フリーランスは自分で単発の仕事ごとに契約を結びますから守られる度合いがグッと低くなります。いわば自己責任の割合が高くなるのです。現在の状況を考えると・・・個人事業主の方達は、売り上げが激減している最中に消費税を納める時期が近づいており、一方で雇用者への手当も続けないといけないと言うまさに火の車状態なのではないかと思います。消費税を一定期間猶予されることが如何に大きなことであるのか、実感としてわかる気がします。いくら無担保融資がしやすかったり、利払いを猶予しますとか言われても、所詮借金は借金ですので大きな心の安らぎにはなりません。しかも、この低い売り上げ状態がいつまで続くか先が見えない現状なのですからね。ま、企業や法人はこういった事態に備えて内部留保を十分に確保しておけということなのでしょうが、小規模事業者には、今までの長引く消費不況で内部留保の確保自体がナンセンスであった訳ですから、そこは酷な注文でありましょう。限られたキャッシュフローで、この困難な状況を回していかないといけない方々の苦悩が不幸の連鎖を招かないことを祈ります。そういうの、今でこそわかる今日この頃の小生であります・・・。

心痛めたこと

3月26日 木曜日

昨日は首都の首長の記者会見があったようである。臨時会見とのことであるが、重要なことは「今見ていることは約3週間前に起こったことである」ということである。潜伏期間1−2週間とその後発症して検査がなされるまでに約1週間を要する訳であるからして、今見ていることはそもそも3週間前にその因果が決定されていることになる。あるテレビ番組を今、振り返り録画で視聴しているようなものであろうか。そう考えるとちょっとフシギな感覚だな。政治家ってそもそも感染症の素人だと思うのだが(当たり前に)、本当に危機感を持っている(た)なら、毎日最先端の情報と、その筋の専門家からの助言と講説を受け続けることで、今頃いっぱしの医療者よりも新型ウイルス感染症について詳しくなっているはずである。果たしてそれだけのことをやってきている為政者がいるのであろうか。私には甚だ疑問である・・・。そんなことを、英国首相のメッセージビデオを見ながら感じた今日でありました。あ〜そうか、普段からカンペなしのガチンコ記者会見に晒されてないとダメだな・・こりゃ。そこんとこよく考えて私たちも普段から行動しないとダメなのでしょうね・・vote wisely!

そんなことはさておき! 小生がもっとも今回の騒動で心を痛めているのは、子供さんたちの卒業式が(あるいはそれまでの大事な数日間が)おざなりにされたのではないか・・・っていうことである。突然明日から学校はお休みになりますよ・・・って言われたの、あと2週間の間で仲良く過ごした友達とお別れをきちんとしようって思っていた子供達にとって、どれほど辛く悲しいことであったでしょうか。ちょっと私たち、そこんとこかる〜く考えすぎてないかのかなって問題提起したいです。小学校の卒業式の朝に担任の松宮先生のしてくれたお話を未だにジーンと思い出す私には、今回の出来事がみんなのトラウマにならないようになって欲しいな〜って考えています。こんなこと言うようなキャラじゃあなかったはずなのですけど・・ワタクシ。なんか自分がどんどん変わっていってるような気がする。

子供を持つ親御さん向けの情報

3月25日 水曜日

体温37.5℃以上が4日間持続する場合・・・子供さんではしばしば経験されることと思います。新型コロナウイルスへの対応について、子供さんにはどうあてはめれば良いのだろうと考えられる親御さんもおられるだろうと思います。長野県佐久医師会プロジェクトチームの「教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪」先生からのリーフレットが作成されたようですのでお知らせしておきます。ご参考になればと思います。ツイッターでもその他色々な情報発信をされているのでまたのぞいて見てください!

 

 

 

まじめな人ほど怖れている

3月23日 月曜日

週明けの診察日でした。ニュースでは格闘技の大会が何千人かの観客を集めて挙行されたとか、お花見が結構な賑わいであったとか、やや自粛解禁ムードが漂っているような感じです(みなさんそう感じられたでしょう?)。でも、先週の専門家会議のニュアンスは全然そうではなかったように思います。むしろ大都市ではじわじわと濃厚接触のない患者が増えているという報告もありますので、より一層引き締めて対応してほしいという旨ではなかったかと思います。特に、東京などの感染症受け入れ病院では結構際どい診療体制のようでありますし、こういった第一線の医療機関でもマスクの調達に全くめどは立っていないとのことです。今日診療後に製薬会社(ファイザー製薬さんありがとう)の協賛で、最前線にたつ先生方のウェブ講演会がありましたので視聴しました。患者増に拍車がかかると、マスクや防御材料が十分でない医療機関とその従事者に過重な負担を強いることになります。我が国の首都がロックアウトされないように十分な注意が必要です。さて、今日の当院の診療でも、普段ならちょっとした風邪かなというくらいで、無理してでも仕事に行っておられそうな患者さんが心配して来院されています。自分の体だけではなく、周りに感染を拡げたらどうしようという心配が強いようです。正直言って、初診時に ”まじめに” 心配されている方達の不安を直ちに解消することはかなり困難なのです。なぜなら、コロナウイルスは最大2週間の潜伏期間ののち、発症後数日は他の風邪ウイルスと区別がつかないような共通の咳や熱などの症状しか引き起こさないからです。なので、発熱や咳症状で病院を受診される場合には、もちろんインフルエンザとか、細菌性肺炎とかコロナウイルス以外の感染症との区別をできる限り考えた上で、それでも(!)その後数日間は経過観察するしかないのです。明日から仕事に行っても大丈夫ですよという太鼓判を出すことはできません。繰り返しますが、それしか方法がないのです。小生も感染管理の専門家ではありませんので、一般的に認知されていることまでしか言えませんが、これまでの議論でほぼ間違いないであろうと思われる対策方法を挙げてみることにします。

コロナウイルスによる感染症のほとんど(8割くらい)は軽症で治癒します(中には感染していたことすらわからないこともあるようです)。ただし、高齢者や基礎疾患のある患者さんは肺炎が重症化し死亡する可能性があります。

ほとんどの場合、初期症状は風邪と同じで、発熱と気道の症状(咳や鼻)など一見して区別が困難なものしか見られません(ただし、非常に強い倦怠感、だるい、しんどいという症状が強いという特徴があるようです)。

コロナウイルス感染後、肺炎になるまでには比較的日数を要します(1週間前後が多いようです)。

予防策としてもっとも重要なことは、人混みをなるべく避けるということです。特に、換気の悪い密閉空間で、多数の人数が集まる密集場所で、間近で会話や発声する密接場面という三密空間を避けることが非常に大切です。

例えば、お花見を少人数で開きたいというような場合を想定すると、屋外で風通しの良い場所で、少人数で、過密な配置にならず、弁当や料理を共有せず、顔を突き合わせて大騒ぎをしないという条件が揃うよう配慮すれば、さほど自粛せずとも楽しんでいただけるのではないかと思います。

単に一人で外を散歩するなどの際にはマスクはほとんど不要であると言っても良いかもしれません。周りに誰もいない空間をウイルスが漂っている訳ではありません。色々なイベントでマスク着用を義務付けられることも多いと思いますので、その時まで温存しておいてください。

ただし、我々のような弱小医療機関はさておいても、第一線の感染対策医療機関ですら防護具は供給が不安定であると言われていますので、無駄に使用することはなるべく避けてほしいなと思っています。

同時に巷間言われている、イベントを自粛で中止した場合の補償の問題は積極的に対応策を考えて頂きたいものです。正直言って、まだまだトンネルの抜け道はかなり遠いのが現実だと思います。息切れしたり、ストレスにやられたりすることのないように息の長い対策を考えて行きましょう!!

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