京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

晴れたらいいね

6月14日 土曜日

朝から雨模様ですが、次の週は今のところ晴れマークが並んでいます。梅雨の中休みというのか、まだ始まったばかりなのですが。朝トレはお部屋で、お供の話題はやはり・・・インドと中東の話題でした。暴れる国をなだめようとする周辺諸国と関係機関、核開発を取り巻くパワーバランス、自国優先に舵を切った覇権国の立ち位置、それぞれの政治的な思惑と原油に依存する経済状況を睨んだ本音と建前などなど・・・キーワードはこんがらがっている現状です。昔の駄菓子屋さんで軒に出ていた糸引き飴を思い出しました。引っ張った糸の先についている飴玉が、赤いのか?青いのか?本当は水色が欲しかったのに・・・みたいな(よくわからない例えですみません)。当然私たちは、固唾を飲んで、両国の次の一歩を注視しています。しばらくは目が離せない状況ですね。いずれにせよ、流される血は最小に、得られる平和は最大になることを願っています。

さて、気を取り直して、あと一日(正確には半日ですが)昨日足りなかったことを、正しながら、できることを精一杯がんばりませう。みなさんも良い週末をお過ごしください!

40兆円て・・

6月11日 水曜日

すでに梅雨入りしているらしく、終日曇天〜雨の毎日です。湿度も急上昇で、なんとなく体がだるい感じが続く方も多いかと思います。
この間はとても奇妙な夢を見たらしく、起きたら汗だく…。夢の最中には「なるほど…ふむふむ」と納得している自覚があるのですが、目覚めてみるとその内容はかなり荒唐無稽なものであったりします。寝ている時の自分と、目覚めた後の自分は別人?
睡眠や夢って、本当に不思議な現象ですね。

さて、話は変わって最近知った「この国のデジタル赤字40兆円」という試算と提言について。
経産省のちょっと風変わりな方々が中心になって作成したもののようですが、本質はその数字自体ではなく、デジタル赤字の捉え方にあるのだと思いました。
2〜3年前からこのキーワードが注目され始めていますが、表面的に捉えると、米国のテック産業(いわゆるFANGの)に流れていくサブスクリプション費用などのイメージになりがちです。

しかし、もっと精緻に見るならば、今や多くの工業製品—たとえば自動車も、ITを内蔵した金属の箱とも言えるわけで、多くのデジタル負債を抱えているとも言えそうです。
EVやPHVなどの車両には大量のデジタル技術が搭載されているでしょうからね。

診療所に導入している医療機器や、いくつかのクラウドサービスをとってみても、かなりの金額を支払っている実感があります。
次の技術革新は10〜15年後とも見込まれているようですから、今から対策を考えておかないと、失われ続ける50年になってしまうかもしれません…。

まずは、そういった現状認識がしっかりできている方を選ぶことが大事だな…1ヶ月後(の選挙?)。

それでは、今日も足元からできることをコツコツと、精一杯頑張ることにいたしましょう。雨ですけど…。

意外にも

6月8日 日曜日

土日は・・・書類仕事の週末になってしまったのですが、結構なリフレッシュになったような気がします。今のおしごとに10年以上が経過したのですが、なかなか切り盛りするのはまだまだ大変です。自分で仕切ることができることと、制御できないことがあるので、後者のウェイトが増せば増すほどちょっと苦しくなってきますね〜・・・。やはり究極的には時間とのたたかいになってくるのが悩ましいところですね。あ、ついつい気を緩めると愚痴っぽくなってしまいました。せっかくのお休みなのに・・・。ということで、周辺の田んぼの畦道を散策してみるとなんとも・・螢がいるではありませんか。ちょっとびっくりしましたね。

それではどぞ↓

specutacular falling out

6月7日 土曜日

お天気予測を開いて見ると”熱中症警戒”の文字がありました。ついこの間まで朝方はちょっと暖房を・・みたいだったのに。週末は気温が上がりそうですね。身体が追いつかずに順応しきれていない時は要注意かもしれません。さて、朝トレのお供では毎日二つの話題がアップデートされているのですが、蜜月だったとされるあの人たちの突然の喧嘩別れの話題が両方に含まれていました。それほど世界的には大きなエピソードであるような・・ないような・・・。なかなかの罵り合いのようでもありますが、そんな人たちにこの半年以上、世界経済は翻弄されていたと思うと、なかなか味わい深いものがあります。リバタリアンの人たちが勢いを失うと、政権を支えるとされる一角にヒビが入るというのでしょうけれど、テック業界とか、MAGAチームとか、次期総裁の呼び声高き人たちの思惑が色々と錯綜しているようで、ますます今後の世界は混沌とした先行きが慮られます。もう一つの話題は5日に発売された、我らが”スイッチ2”でした。イギリスの解説者の方もベタ褒めのNintendoですが、存在感の乏しい日本企業の中で今後も頑張って欲しいものです。さて・・最近上気道炎症状に悩みながら受診される方がずっと増えているようです。今日もお待たせ時間が長くなってしまうかもしれませんが、一生懸命おしごと頑張ります。皆さんも良い週末をお過ごしください!

医療番組ふたつめ見てみた

6月4日 水曜日

昨夜も途中で寝落ちして少し巻き戻し(巻き戻してないけど・・)しながら、数日前に放映されていたNHKスペシャル(?)の医療の現場ものを視聴してみました。地方の一都市で起こっている、それまで基幹病院であったはずの”あの”病院からどんどん医師がいなくなって、地元から忌避されるような存在になっているという。最後には地元大学の総合診療部のブレーンとも相談連携しながら、立て直しに派遣された3名の総合診療医・・というところで番組はエンディングとなっていました。もちろんその先にどのような未来が待っているのかはわかりません。解のない難しい問いを突きつけられているのは、令和の米騒動と言われる最近のこととも通底する問題なのかもしれないですね。農作物の集約化はなかなか議論の難しいところがあるようですが、医療の集約化は今後特に地方都市では必ず進んでくると思います。人口上位五つくらいの大都市以外は、大なり小なりおそらくそれに含まれてくるという規模の動きになるのだろうと予測しています(何の権威もないぼやきレベルの解説ですが)。つい先日も、オンラインで掛け持ち宿直を認めるとかいう案が物議を醸していましたが、集約化とIT化(DX化とも言うようです)は今後急速に進んでいくことと思います。診療所でも遅まきながら、電子カルテの導入に始まり、診療報酬請求の完全オンライン化、マイナンバーカードの取り扱い、各データの登録提出作業などなど・・・院内に増えたのは、医療機器よりも事務作業用の電子機器が圧倒的に多いです。向こう数年で、この傾向はさらに加速していくと思われます。多くの病院が赤字の経常利益を報告している現状ですが、推測される要因はやはり高騰する資材費と人件費だとされています。加えて、地方都市では人手不足の問題もこれに追い打ちをかけてくると思います。数年後の近い将来には、いくつかの大きな病院がまとめられる形で淘汰されていき、受付の人員削減と機械化、会計のオンライン化などが進んでいくのでしょう。ユニクロの会計コーナーみたいな病院ってすでにありますよね。あれが受付から始まるということですね。診療所の受付無人化も多分今後多くなってくると思います。ウェブ予約から診療所受付でマイナ保険証をピッとかざして、番号表示されたら診察室に入って、あとは予約時に登録しておいたキャッシュレス会計が自動的に行われていく・・・みたいなイメージです。うちがそうなる、そうする・・というわけでは、現時点ではないのですが、その圧は今後の既定路線なのだろうな〜という予感がしています。というわけで・・・「今日のあたりまえは、3年後の昔話」というオチで終わります。それでは今日も、地道に自分のできることを、無理せず、できる範囲で、一生懸命に・・・やっていこうと思います! 皆様も良い1日をお過ごしください。

この窮状どうするのか

6月1日 日曜日

肌寒かった5月も終わりました。寒暖の差に体調が整わない方も多かったのではないでしょうか。かくいう私も、最近まだ朝はうっすらと暖房を入れたりして過ごしております。そろそろ梅雨前線の様子も気になってくる季節です。この時期だけはあまり好きになれないですね〜 今日は昨晩にETVで放映されていた医療の現場を扱った番組を視聴してみました。神戸市民病院の救急・外科診療を数ヶ月にわたって取材をして制作されたもののようです。決して断らない救急を標榜して、長年運営されている病院です。いわゆる三次救急と言われる高度医療を提供する、最後の砦のような医療機関の位置付けです。休日の救急室は、待ち時間5時間の表示の中で、数100人の来院があるという、まさに野戦病院のような雰囲気でした。勤務している医師数はもちろんそれなりにおられるのですが、それでも近年の働き方改革の縛りの中で、やりくりに苦戦している状況が映し出されていました。救急勤務シフトが終わっても、そこからカルテ入力に2時間費やしている現場の医師の状況や、就業時間の上限を上回る残業をしながらも、タイムカードの打刻にはそれより短い時間でしか記録されない現状が、職員らの過酷な労働状況と、働き方改革に翻弄される病院経営陣の悩みを浮き彫りにしていました。医局で突っ伏して仮眠をとっている医師の映像は、一昔前の自分の時代にもしょっちゅう経験していたものではありました。そしてカメラは病院の経営会議の中にまで入り込んでいきます。そこで明らかにされるのは、前年比マイナス50億円以上というレベルの赤字経営が衝撃的です。全国トップの救急受け入れ数を誇る大病院の経営がそれだということは、相当深刻に捉えないといけないのではないかと思いました。日本の制度はいろいろな分野で歪みがきているのだと思いますが、医療制度もこれに漏れず大変だと感じますので、こういった番組も一つのきっかけになって、それが皆の周知の事実となることは、それはそれで前に進むための第一歩かなと思いました。それにしてもだいぶん衝撃的な内容でした・・・。さて明日からまた新たな1週間が始まります。

ギンビス無双?

5月25日 日曜日

朝からいつもよりたっぷりコーヒーを飲んでゆっくりしています。お供はトースト・・ではなく、たべっ子どうぶつチョコバナナ味。5月になって封切りとなった映画は好評なのでしょうか。「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」配信されたら観る・・と思います。なかなか映画館へは足を運べないので。2−3年前からなんとな〜く、じわじわ背後から迫ってきている感のあった「たべっ子チーム」ですが、最近は店頭のお菓子コーナーの一角をかなり占めているようでもあります。しみチョコが今のお気にいりなのですが、チョコバナナ味とかミルク味(だったかな?)もかなりの満足度が得られます。しかし最近のお菓子は中身が少ない!!食べ過ぎなくていいのかもしれませんけどね。さてさて、武器なし、策なし、意気地なしの食べっ子軍団は、果たして最強のわたアメ軍団に勝利するのでしょうか・・・。今朝の朝トレのお供は、日曜日なので「Happy pod」というシリーズです。題名の通りで、基本的にポジティブなネタを扱っているので、bombardmentとかceasefireとかfamineとかいう単語が出てこないので、聴いていてしんどくならないので良きです。今日は、アヒルのもふもふと世界を旅しながら、” its ok not to be ok”を説いて回る(ちょっと要約しすぎ)シドさんのストーリーと、インドのライオンのお話と、11歳のイギリスの子供が独学でベートーベンの月光を弾くことができるようになったという逸話、最後は米国メリーランド大学での卒業式で、カエルのカーミットが行ったスピーチの話題(maryland university kermitで検索してyoutube 字幕を日本語にすると楽しめますよ)など・・・ほっこりするエピソードてんこ盛りでした。

昨日は少し離れた病院の先生のオンライン講義があったので視聴、同じ疾患を診療していても、こういう視点があったのかという気付きがいくつも得られる貴重なお話でした。後から講演資料が送られてくるはずなので、もう一度振り返りしておこうと考えています。さて・・最近読んだ本でも書いてみましょうかね。「今日のハチミツ、あしたの私」寺地はるな、「リペアラー」大沢在昌、「星を編む」凪良ゆう、「カフネ」阿部暁子、「星の教室」高田郁、「遺骨と祈り」安田菜津紀、「恋とか愛とかやさしさなら」一穂ミチ、「動物のひみつ」アシュリー・ウォード、こう書いてみると多読のように見えますが、最近とはいえ期間をだいぶん長くとっていますので、実際には少しずつという感覚です。幸い最近は、忙しい中にも”読もう”と思える時間があるので・・・。なんだか、少しも読むこともできない時が結構ありまして。ただ、どちらかというと小説によっていたかなとも思うので、ノンフィクションものにも手を伸ばしていこうと考えているところです。それでは、皆さま良い休日をお過ごしください。

風を盗む

5月24日 土曜日

朝から曇天です。今日は聞くところによると各学校で運動会が行われるのだとか。お天気が保たれると良いのですが・・・。気温はあまり高くないので、ちょうど良い朝トレの状況でした。お供のポッドキャストを度々ご紹介していますが、今日はタイトルの「風を盗んだ盗まれた」問題が報じられていました。グリーンエネルギーの一環として注目されているのが、洋上風力です。北海の荒々しい波に吹く強烈な風・・・なんとなく想像できるのですが、周辺諸国である英国・オランダ・ベルギーなどが出資しているようです。タービンで風力発電をするのですが、その下流では、風が弱まってしまうという現象があるらしく、その施設間での言い分がニュースになっていたというわけです。目に見えない風・・これの所有権ってなんだろう。

風とは:圧力勾配によって空気分子が「偏った方向」に集団移動する現象であり、この移動は、高圧側の分子が頻繁に低圧側へ衝突し、運動量を輸送することで実現され、大規模には、熱・重力・地球回転などの要因によって複雑なパターンになります。

もしも裁判になったら、何のことやらの理論が展開されてわけがわからなくなりそうです・・・

今日は午後からウェブ講義への参加などがありますので、午前の診療から気を引き締めて参ることにいたしましょう。みなさま良い週末をお過ごしください。

ワクチンとムード

5月17日 日曜日

お休みの日は、いつもよりゆっくりと朝トレしてみました。英国カーディフ大学の研究で、コロナワクチンを受ける時の気分がポジティブな人はそうでない人に比べて、抗体産生効果が30%程度違うという論文が紹介されていました。十分な睡眠をとってからワクチンを受けた方が効果が高いというのもすでに報告されていたかと思います。その仕組みはまだ推測の域を出ないようですが、ストレスホルモンの一つであるコルチゾールなどが免疫反応を抑制するのではないかとか、そもそもポジティブな人ほど、食事や睡眠が規則正しくとれており有利なのではないかと考えられているようです。気分や生活習慣や食事が身体に影響するというのはその通りなのだと思います。一時期積極的勧奨から外されていた「子宮頸がんワクチン」でも、思春期特有の感受性の高さや、痛みに対する不安などの要素が大きく影響している可能性があると言われています。ワクチンを接種する時には、時間の許す範囲で、その効果と、理由と、利点を説明してなるべく前向きな気持ちで接種をしていただくように心がけている所以でもあります。インフルエンザワクチンですと、例え感染したとしても、多くの場合には一時的な感染症としてやがては治癒するのですが、対象ががんということになると、一時的なこととしては片付けられないことになります。多くのエビデンスが、子宮頸がんワクチンによるがんの発症抑制効果を物語っていますので、それをお伝えして、将来に罹患するかもしれない数多くのがんの一つを防ぐことができるのだということを理解してもらって、その価値を考えてもらえれば、多少なりとも副作用が軽減し、効果が高まるのではないかと考えています。今回の論文はそれを少し裏付けてくれるような気がしてちょっと嬉しかったです。親御さんにやかましく言われたから、いやいや何の注射か知らんけど来ました、めんどくさ・・・みたいな雰囲気が感じられる時には、ちょっとこちらも身構えてお話ししています。中学生にもなると、そのようなことではなく、自分ごとと考えてもらうことが大切ではないかと思います。科学的なものの考え方を尊重するというのは、そういう些細なことにも宿っているのではないでしょうか・・などと偉そうに書いていますが、自分の子供にそのような態度で接してきたのかどうか・・(汗)それでは、みなさん良い週末をお過ごしください。

cease fire

5月14日 水曜日

朝からおうち、昼からおそとの日でした。比較的ゆっくりとしたスケジュールでしたので途中でコンビニにピットインして休憩しながら、気付けば、たべっこ水族館が全てなくなっていました。という平和な1日でもあったのですが、朝聴いているポッドキャストでは「cease fire」という単語がしょっちゅう出てきていました。映画などでこれを叫んでいる場面では「撃ち方やめ!」という字幕になるのでしょうけれど、ニュースの文脈ですと「停戦」ということを意味します。ガザやウクライナやスーダン、最近ではインドとパキスタン国境など世界では紛争が絶えないようです。身の回りの平和に感謝しないとな・・・とは思いながらも、小さなこまごまとした悩み事に尽きないのが人生というものですね。夜には最近の本屋大賞受賞作を読了しました。「カフネ」という作品です。多分読めばほぼ皆が感動するものだと思いました。つい最近視聴した人生相談鼎談で話題になっていた「人にできる親切には、それぞれのキャパシティがあるのだ」という命題が思い出された読後感でした。ついつい頑張り過ぎてしまう人は要注意です。親切は時に自分自身を傷めつけてしまうことがあるということを考えながら、しかしながら・・・仕事は全力で、自分にできることはなんでもしてあげたいという気持ちも大事にしながらやっていかなくてはと思っているところです。が、同時に今後は自分のキャパシティも大切にしようと思っている今日この頃です。皆さんも、親切はほどほどに頑張り過ぎてしまわぬように・・・では、今日も良い一日をお過ごしください。

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