京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

かわいいにもほどが

4月6日 土曜日

昨日は車を運転している時に、お昼に近くの桜の名所を通りがかりました。午後2時頃だったでしょうか、結構な車列ができていたのですが、庭園では木の下でシートを敷いて陣取っている方達がおられました。夕方からお花見の予定なのでしょうか。結構寒いと思うのですけど、今が見ごろのようです。その前にとある場所で見かけた、見慣れない赤い小さなクマのマスコットがかわいいなと思っていたのですけど。どうやら「チーバくん」という名前の、千葉県のキャラクターのようでした(ウチの人なんでも知ってるな・・・)。「どうも、こんにチバ〜」という掛け声で始まるYouTube動画も見てしまいました。横から見ると千葉県の形になるように作られているのだとか。常にペロって舌が出ています。なかなかツボのキャラです、コレ。

ちょっと可愛さが伝わらないショットかもしれない・・・

内部留保にもほどが

4月5日 金曜日

昨日は物価高のお話を書いてみましたが、今日は会社の賃金のお話がTLに流れていましたのでちょっと。毎年厚労省は「法人企業統計調査」の結果を公表するのですが、そこで2021年度2022年度と「利益剰余金」いわゆる内部留保金が過去最高記録を更新しているとのことだそうです。法人企業が税金や株主配当金などを支払った後に残る金額が520兆円と言う、ほぼ年間のGDPに相当するレベルになっているということですね。その割にはあまり新聞報道はなされていないような大ニュースのような気もしますが・・・。貯金ということで言うと、一時期日本人の預貯金率の高さが話題になったことがありました。欧米に比して、私たちは貯めてばかりで投資をしない・・と言うことでした。新しい制度ができた今、投資が注目を浴びることにつながっています。企業も同様にして、インフラや人材に投資せよという意見であったり、そもそも賃金を上乗せせよと言うことで、今春のベースアップの議論につながっているようです。先月頃から、大企業のベア満額回答!とか、中には10%というような報道も紙面を賑わすようになっています。これからの問題はその流れが中小企業にまで波及していくことができるのかどうかということなのでしょう。特に大企業の下請けなどを担う中小企業は、発注元である大企業に対して物価上昇に伴う価格転嫁ができないのだそうです。価格を上げると注文が来なくなるので、怖くて値段を上げられないと言うことなのでしょう。それでは賃金上昇など夢のまた夢となりますね。ここは一つ世論とか、メディアとか、公正取引委員会とかに頑張っていただいて、中小企業の業績を上げてもらわねばなりません。そして本当のデフレ脱却、賃金上昇という好循環を達成できるのか、向こう10年間の私たちの国の行く末がかかっている状況なのかもしれません・・・・しらんけど。

インフレにもほどが

4月4日 木曜日

晴れるのかと思いきや、今日はすっきりしない空模様です。桜の開花は明日からが本格的になりそうです。さて、兼ねてから私たちの社会が目標にしていた(らしい)物価上昇率2%ですが・・アメリカではちょっととんでもなくインフレになっているようです。一躍有名になった大リーグドジャースですが、メインスタジアムでは築地銀だこさんのたこ焼き(ドジャースタジアム限定品だそうです)が売られているのだそうで、値段がちょっと驚きです。一舟13.99ドル→151円換算で2112円也。6個入りっぽく見えるので、1個がなんと350円ということになりますね。ちなみに今わたしたちがフードコートで普通に買うと600円だそうです。限定品がどう違うのかよくわからないですけど、なんかチーズとかワカモレトッピングがなされているようですね。なかなか大変な世の中ですな・・・。

むじゅんしてる

4月3日 水曜日

いつの頃からでしょうか。自己責任という言葉が語られるようになり、規制緩和、既得権益を見直すという方針とセットで、いわゆる新自由主義的な社会の方向性が主流になっていったように思います。かつての住専処理問題でノンバンクが倒産し、メインバンクはそれではいけないと護送船団方式とも呼ばれた公的資金注入で救済されました。そのトラウマもあってか、その後の小さな政府、自己責任社会に突入していったように思われます。社会人として私がすすんできた、まさにその時代の生き証人でも、我々はあるはずです。現在大きな問題となっている、トクホと機能性表示食品の違いもまさにそこに関わることなのかもしれません。企業は自分たちが作り出す商品に、様々な付加価値をつけることで商品価値を高め、売り上げを伸ばそうとします。企業の経済活動が盛んになれば、国民の生活も潤い、税収も上がり、国民と企業と国が三方よしとなるというのが理想的な想定設計図であったのだろうと思います。機能性表示食品は、トクホで定められたような基準の取得に際しての査読論文データとか、大きなサンプルでの試験や、申請後の消費者庁での検査なしに、企業が所定の手続きを経れば、届出のみでそのタイトルを謳うことができる立て付けになっているそうです。悪くいうと言うたもん勝ちの世界かもしれません。何せ官庁の実質的な審査がないのですから、企業は正直で善であると言う建前でなされた制度設計とも言えるのはないでしょうか。今回命を落とした方もおられるようだとの現状を踏まえて、消費者・食品安全担当大臣は「制度の検証が必要だ」と仰っているようです。そして、全ての機能性表示食品の緊急点検を行うと表明されています。結局制度設計の時に想定されていた、性善説に基づく部分が破綻しつつある現状です。何かの規制というのは、必ずしも誰かの既得権益を守るためにできてきたものではなくて、私たちの社会が、自分たちの身を守るために一つ一つ考えて構築されてきたものであるという見方をする保守主義的な考え方をする方がおられます。そしてそれはいっときの賛成反対の多数決のみで簡単に崩していくのではなく、丁寧に吟味しながら、歴史的な経緯を尊重して評価していくのが良いのではないだろうかと仰います。最近の政治を見聞きしていると、保守主義と位置付けられる党派の方ほど、既得権益を打破して、改革を行わなければならないという論陣を立てておられる方が多いように思います。今回のことは、その矛盾を浮き彫りにしているのかもしれないなと思いました。私たちもよーくその辺りの制度的なことを知っておかないと、痛い目に遭うことがあるかもしれないっていうことなのでしょうかね・・・しらんけど。

今日は一日雨模様のようです、昼からおそと・・・大ぶりにならなければ良いのですが。

名ばかりの?

4月1日 月曜日

やっぱりというニュースでした。お産を扱う分娩病院の多くで、宿直・日直を休息とみなして労働時間に入れないという宿日直許可という申請をされているということだそうです。実際に緊急の処置や対応をしている時間だけを算定することで、総労働時間を減らして、働き方改革の規定を満たすという苦肉の策なのでしょう。おそらく労働時間の上限の基準を満たすには、経営的にもマンパワー的にも不可能なため、当面そういう策を労しないとやっていけないのだと推測されます。病院側も好んでこれを採り入れているわけではないのでしょう(たぶん)。しかしながら、妊娠出産・新生児周産期医療は日本の高度で優れた医療の金看板でもあったはずなので、それを支えている医療従事者の労働環境は良いものにしてあげないとなりません。ついでに・・異次元の少子化対策の中で取り上げられていた「出産費用の保険適用」についても、医療政策学者や産婦人科医の方達の中には、慎重に考えるべきであると主張されている方も少なくありません。保険を適用して3割負担とすることで、出産一時金よりも却って負担額が大きくなってしまったり、保険適用された場合に、分娩出産をこれまで通り行うとする医療機関が少なくなる懸念があるようです。今のところは、少子化対策万歳ともろ手を挙げて賛成できるほどの確固たる根拠が乏しいのではないかと思います。何か聞こえも良さそうだし・・ということで、勢いで賛成するのではなく、ちょっと立ち止まって冷静に考えていただいた方が良いのではないでしょうか。

春到来

3月31日 日曜日

週末、月末、年度末・・・が重なる今日ってなんだかすごいですね。明日から全てが始まる人が結構いるのだと思います。私にとっては365分の1にしか過ぎない日なのですけども。1日の重みって、時と場合と人によるのだな〜と思いながら7000歩の散歩をして参りました。細い道路を入って畑の畦道を眺めてみると、紫色の小さな花をつけた背の低い草が生えています。ツバメも数匹飛んでいました。4月とともに春がやってきます。

1000年に一度

3月30日 土曜日

2−3日前にエライ人が記者会見を開いていたらしく、昨日音声を聞きました。待ったなし・・とか、道半ば・・とか言い回しがいつものやつでした。そういえば、人気ドラマが終わったらしく、「不適切にもほどがある」という作品。はじめの方は少し試聴しましたが、人気があるのもなるほどな傑作でした。30年前を生きてきた人には響くものがあるようです。ラジオ番組では大竹まことさんが、「この30年たくさんのことが変わってきたけど、変わらないのは唯一ギャラだけだな」と仰っていました。ですね。エライ人は「デフレを脱する千載一遇の歴史的チャンス」なので「官民一体で可処分所得を増やしていきましょう」と仰っていました。う〜む・・・新年度の事業経営計画どうするのか。

ねんどまつ

3月29日 金曜日

春の嵐っぽい朝の空模様です。風も強い・・

今日が年度末で、来週から新しい職場になるという方もおられることと思います。私はかれこれ10数年前に、病院勤務から診療所へという割と大きな職場変更を行ったのですが、その後さしたる環境変化はなく過ごしてきています。4月の新年度を迎える緊張感というものを、直接的に感じなくなって久しいのですが、今でも年度替わりの時期の医局の閑散とした雰囲気を思い出すことがあります。それまで隣にいてしょっちゅう喋っていた先輩や後輩が去ってしまい、残る医局員として夜間の当直などをしていると、変に感傷的な気分になったりしたものです。ただし翌朝からは、また新顔の仲間がやってきますので、途端に忙しくなるのですけど。これからは医師の働き方改革がいよいよ実践されることになります。これまた診療所には何の変化もないのですが、該当する多くの病院では人事やりくりが大変なのだと思います。多くの場合でいわゆる「宿日直の許可基準」の仕組みを活用して乗り切らねばならないのでしょうけれど。真の働き方改革へのスタートとなることは間違いないと思います。利用される患者さんの側の意識もそれに伴って変えていただく必要が出てくると思います。夜間勤務を終えた医師は、翌日は早く引けますので、面談などはできなくなりますし、今までなら患者さん側の都合重視で土日などを利用して行っていた手術や検査や病状説明の時間も、平日の皆さんの勤務時間をやりくりして病院までお越しいただかないといけないことも多くなるでしょう。従来この国では、医療をある意味公的なサービスとして捉えられる向きが強かったように思いますが、病院や診療所も昨今進められようとしている、規制緩和やデジタル化などの荒波に揉まれようとしていますので、経営運営は合理化を進めていかないと立ち行かない時代になっていると感じています。多くの点で、国のかたちが変わっていこうとしているのだなと思う年度末の1日でありました・・・。では、みなさん週末に向けてもうひと頑張りいたしましょう!

経済活動と健康の衝突事案?

3月28日 木曜日

桜前線がまだ進まないようです。本格的な春はもう少しだけ先なのでしょうか。サプリメントで健康被害にあわれたことがニュースになっているようです。件の商品は機能性表示食品という分類のものだそうです。消費者庁の説明を見ると、トクホとの違いを対比させて書かれてあります。特定の保健の目的が期待できるという(健康の維持及び増進に役立つ)食品の機能性を表示することができる食品であるとあります。「お腹の調子を整える」とか「脂肪の吸収をおだやかにします」という例が表示されてあります。事業者の責任において、安全性の確保を前提として、科学的根拠に基づいた機能性が表示されていないとならないとのことです。届出から認可が必要ですので、企業は商品を売りたいために、いろいろな工夫をして認可を取ろうとするわけでしょうね。おそらくそれを代行したりする会社もあるのだと思います。消費者庁の認可にも当然責任が伴うのでしょうし、何より企業の安全性担保の責任は重大であると思います。今回の事例を契機に、一度周りの商品についても意識的に見てみようと思いました。謳い文句は耳触りが良いけれど、その実は・・・というのがもしかすると意外と多いかもしれません。簡単に鵜呑みにしない、騙されない(?)、科学リテラシーを個人個人が持つことは大変重要ですね。こういった食品制度は、企業の経済活動から見て決して悪いことではないと思うのですが、それを私たちが日頃認識できているのかということが、もう少し啓発されても良かったのかもしれません。日常診療でも、しばしば患者さんが自ら通信販売で購入されているサプリメントの広告記事などを持参して来られて意見を求められることがあります。必ずそういう商品には、殺し文句「ご心配の時には、かかりつけ医に相談を・・・」というのが書かれてあるのです。私たちは、一企業が勝手に作っている商品の何たるか?ということにはあまり興味を持って調べることはありませんし、そう言われても困るのだけど・・・という場合がほとんどです。あまり聞いたことのない植物の名前とかが原材料に書かれてあっても、全く何のことだかわからないのです。これからはそういう問い合わせについても、より一層慎重に対応しないといけないな〜と思わされた事件でした。まだ、現在進行形ですけど・・・。

サーバーダウンのお詫び

3月26日 火曜日

雨模様の1日になりそうです。昨日は午後の途中から、電子カルテのサーバーダウンの憂き目にあい診療をストップせざるを得なくなりました。ご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした。再度同様のことが生じないように、最悪の場合でも電子カルテサーバーに依存することなく、急場を凌ぐことができるように対策を講じているところです。本来は、事前のifに備えておくべきところではあるのですが・・・備えていたと思っていたのですが、いざその場合になると、ちょっと焦りが出てしまい、シミュレーション通りに作業ができませんでした。今後は同じ失敗に至らぬようにしておかなければなりません。

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