京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

いまがその時です

11月28日 金曜日

プレミアムフライデー・通称プレ金の本日です。まだあったんですねこの制度。

おしらせにも書きましたように来週月曜日から2週間リハビリ室での消炎鎮痛処置としての理学療法を休止することを決めました。苦渋の決定ですが、その理由は『周辺地域での感染症の拡大傾向を踏まえて、院内の混雑を少しでも減らし、万が一の感染伝播を院内で発生させないということと同時に、発熱者や有病者への適切な診察について、より集中的に取り組むことができるようにするため』です。 いま少しの間、スタッフの目配りが十分に届くように一層の配慮をしていきたいと考えております。どうぞご理解のほどよろしくお願いします。

周辺地域は先週から若年者の感染患者が報告されているのはご存じの通りだと思います。従来よりインフルエンザが京都市内や大阪で流行しているというニュースがあれば、必ず2−3週間後から地域でも流行が始まるということを経験的に感じております。ところが、この新型コロナについては今まで地域でもそれほど大きな流行局面にはならずに済んでいました。こと感染力という点については、数値は定かではありませんが、実感としてはインフルエンザほどではないと感じています。一方で、重症化した際の脅威はインフルエンザのそれの比ではありません。とても恐ろしいものであり、決して単なる風邪と片付けるわけにはいきません。なぜ今が大事と考えているかというと、若年者の感染者が報告され始めたからです。彼らはさほど重症化しませんし、普段から行動範囲が老人に比べると大きいです。しかもご両親やご兄弟との関わりも強いでしょうから家族内感染の引き金になってしまうわけです。ひとりかかれば2−3人がくっついてくるというわけです。騒ぎ立てるつもりは全くありませんが、今こそ地域内に暮らしているひとりひとりが正しい行動をする時期であると考えています。この10日間・・いや、1週間だけでも良いのです。集中的にできることをやっていきましょう。

できること、すべきことは非常にシンプルです。都会の恐ろしいクラスターの報道とか、それを元に解説している自称医療者(実際にはおそらく現場にはおられない方達が多いでしょう)の小難しいお話に付き合う必要はありません。まずは、不幸にして罹患してしまった方達の無事の回復を祈って10秒間目を閉じて祈りましょう。そして以下のことをやるだけです。

①マスクをきちんと装着する(2歳以下の子供さんには良い面と悪い面がありますし、一人で家にいるときは不要です)

②お買い物に行って知り合いにあっても、手をあげる、会釈する程度で近距離の会話は慎むこと

③食事を複数人で摂ることは控えること

④仕事終わりの飲みの場は控えること

⑤十分な休息をとるように心がけること

以上簡単なことです。良いですか?ウイルスは空中をフワフワ漂ってなんかいませんよ!!人にくっついているんです、人に!! ソロの時間をたのしみましょう! 私自身、この感染症はそういうことがきちんとできていればさほど恐れる必要はないと思っています。繰り返しますが、この地域ではこの1−2週間の行動が非常に大事だと考えています。ちょっと我慢して、またのんびりモードに切り替えてこの冬を乗り切っていきましょう。

子供のころのこと

11月26日 木曜日

昨日の朝にニュースでマンガ家の矢口高雄さんの訃報を知りました。ちょうど子供の頃にマンガに出会ってから、私が虜となったのは・・・ドカベン・釣りキチ三平・サイボーグ009でした。あと番外編(じつはこれが本命だったりするのですけど)としてマカロニほうれんそうがあります。どれもほんとに何度も何度も繰り返し読んでいたことを思い出します。釣りキチ三平はなにせその画風が大好きで、ちょうどそのころ釣りを趣味で始めた頃でもあったので、文字通り夢中で読んだのです。北海道の幻の大魚「イトウ」の存在を知ったのもこの作品です。あ~自分とおなじ名前の魚やんか!とか、魚紳さんの右眼(だったかな?)の傷が投げ釣りの針が引っかかってできたことエピソードがひたすら怖かったこととかいろいろと思い出しています。矢口先生たくさんの作品の思い出をありがとうございます。安らかにお眠りください。どの漫画もとても大好きでした。今となってはもう、そんなに好きな作品をなんども読み返すなんてことはほとんどしなくなりました。あの頃のその気持ちはどこから来ていたのだろう・・最近自分の子供の頃の気持ちを思い出そうとすることが多くなりました。釣りに始まって、マンガ(読むのも書くのも)とか、ラジオの制作などすごく熱中することがあったのですが、悲しいことに一つのことがあまり長く続かなかったのも私のご愛嬌であります  (‘◇’)ゞ

あさごはん

11月25日 水曜日

敬愛する作家・文筆家さんたちの中に名越康文さんという方がおられます。メディアにも登場されていますので、お名前はピンとこなくても、お顔を見れば多くの方が「あ〜」と思われるでしょう。彼が常々仰っていることで私がなるほどなと参考にさせていただいていることが二つあります。一つは「ソロ(単独)の時間を大事に」です。昔を振り返ると、孤独あるいは一人でいることはある意味恐怖でもあったと思います。例えば学校のお弁当の時間に一緒に食べてくれる友達がいないとか(今ではこれをボッチ飯と言うそうですが)、「じゃあ好きな人とふたり一組になって下さい」などという先生の指示が出た時に、とっさにパッと掴める友達の腕がない場合など一つや二つはみなさんも思い浮かべることができるのではないでしょうか?名越先生は、かつては恐怖の対象であった一人でいるということをむしろ有意義なこととして、愉しむことができる人になろうと説いています。ちょっと考えると、皆でいるということって結構窮屈に感じたりすることもありますよね確かに。嫌だな、面倒くさいな・・と思うことすぐに思い浮かべることができます。一人でいるということは、一人で考えて判断して行動するということにも繋がります。皆でいる、皆の意見に従う、周りがすることを自分もする・・一見簡単でスッキリするように思うかもしれませんが、いざという時に頼りになるのは自分だけということもあります。周囲の人たちと仲良く強調して過ごすということと、一人で自分の時間を保つ、自分自身の意思表明をするということは相反することではありません。むしろ両立してなんぼのものであると思います。それからもう一つの彼の教えは「朝ごはんを美味しく食べられるように行動する」ということです。なんじゃそれ?と思われるかもしれません。例えば前日の過食過飲、夜更かし、過労・・・そんな日が続くと食欲減退して、朝はなるべくギリギリまで寝ていたい、そして脱兎のごとく家を出てバスや電車に飛び乗って出勤する・・・みたくなりますよね。朝を美味しくいただくということを実現するには、前日の行動、夜の行動全てに規律を考えて行かないとなりません。これ、感染症などを予防する上でも結構大事なことです。こんな現在の状況だからなおさらそう思うのかもしれませんが、明日からも引き続き気をつけて生活しようと考えています。

徐々に例年の気温に近づきつつあるこの頃です、みなさんお身体お気をつけてお過ごし下さい、それではまた・・bye!

 

ついしん・・ちょっと感動したツイート発見したので最後にどーぞ

芥川賞受賞作家でもある川上未映子さんからのメッセージでした(^^)

 

力強いのきたよ〜

11月24日 火曜日

アメリカのオミ先生とも言うべきドクターファウチ氏(オミ先生を日本のファウチと呼ぶべきか・・・)からのインパクトのある発表です。まずは迫力と雰囲気だけでもどぞ↓

現在走っている6個の臨床試験のうち4つがすでに終わったか、終わろうとしている中で報道にもあったように、モデルナ社とファイザー社の二つが発表されました。双方ともに94.5と95%と言う奏効率であったようですね。発症抑制及び重症化抑制につながったとのことです。ちょっと開発機関が短すぎるし信用できるのか?と言う懐疑的な意見もあるかもしれませんが、氏によると、データは中立な機関が解析しているし、この尋常ではないスピードの開発も純粋に科学の進歩によるものだとのことです。近いうちに実用化されると予想されるが、今までにも増して必要なことは・・・やはり、マスクの徹底・距離を取る・混雑を避けると言う基本的なことであるとの発言でした。やっぱ大事ですよね、基本・・・受験生のみなさん届いてますか〜(これから受験シーズンなので、感染の収束に向かって欲しいですし、収束が難しくても彼ら彼女らに対する十分な思いやりをもってあげたいなと思います)。

良いニュースではありますが、ワクチンに限らず新規薬剤については長期的な副作用が常に心配です。まずは冷静に情報分析して優先順位を考慮して使用していきたいものですね。

徐々にふえてきたよ

11月23日

勤労感謝の日です。昨日は何の日かご存じでしたか?11月22日(いいふうふ)の日だそうです。

さてさて、今日は徐々に増えてきたなと感じているお話です。子宮頸がんワクチンを接種希望される方がみえるようになりました。自治体からの情報提供もなされており、まだ「積極的接種勧奨を差し控える」という段階ではありますが、状況は動き出したなという実感があります。これまでの経緯から不安を感じておられる方が多いのはやむを得ないことかと思います。最近ではいろいろなメディアで情報提供も増えてきたと思いますので、それらにあたって頂いて考えてもらいたいと思います。親御さんとともに来られる女の子たちの多くはやはり、お母さんの判断任せになっていることが多いと思います。私が説明の中で心がけていることは、女の子たちに直接お話をすることと、自分で考えて決めて欲しいということです。高校一年生までが接種対象なので、現在来られる大部分の方たちはすでにその情報を理解し、自分の頭で考えて決めることが十分にできると思います。自分で納得して、よし!接種するぞという前向きの気持ちで来てもらうことがスムースに接種する上でとても大事なことだと考えています。自分の未来と自分の身体のことです、ぜひ真剣に考えてみてくださいね!

例えばこんな情報発信があります

こんな体験取材記もあります

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/hpvv-cin3

バズフィードジャパンの岩永さんはこのテーマについてたくさんの情報発信をなさっていますので、いろいろとリンクも見て頂けると参考になるかもしれません。

まえもって考えとこうよ

11月22日 日曜日

分科会の提言を受けてなのかどうかわからないのですが、キャンペーンは一旦休止の方向の議論が出ているようです。まあ直接的には仰っていなかったですけど、いったんまずは止めて欲しいという医療の現場の声なき(?)声が一昨日の記者発表ではにじみ出ていましたからね・・・。しかし今のような事態って容易に予想できたこと・・・というかほとんどの人がきっと起こるかもしれないと考えていたのではないでしょうか?やはり、あらかじめプランBを考えておくこととか、一度決めたことであっても不断の検証と中止変更への決断を考えることは重要なことだと改めて感じさせられました。

まあ我々個人ができる対策は変わらずシンプルに・・「人混みにはまず行かない・行くときにはマスクを・マスクや顔の周囲をべたべたとむやみに触らない・距離を取って会話を・外から帰ったら手指洗浄」 ところで・・台湾ではもうこの2か月間くらい一人も感染者が発生していないって聞いたのですが、ちょっとびっくりです。どういう対策をしているのか調べてみよう。

それでは引き続きお天気のよい一日となりそうな日曜日、みなさんお元気でお過ごしください!!

 

ふつうの言葉でかたる

11月21日 土曜日

昨夜は10時半すぎてから尾身先生の記者発表があったので見ていました。テレビでも流れていたのかな・・・? できれば全部編集せずに流してほしいなと思います。真剣な表情で渾身の説明でした。熟考の末になるべく誰も傷つけず、それでいて誰もに伝わるようなメッセージを送ろうとしておられる気持ちが伝わる会見でした。こんなのは普段の国会議員とか政府の会見では見たことがないですね。普通のことばで、台本があるわけではなくやり取りされていますので、聞き取りやすく理解しやすかったです。さらに記者からの質問はフリーですべて途絶えるまで受け付けておられました。制限や指示が送られる対象の人々、例えばGoTo利用者の方たちや、飲み会を工夫して行うようにと言われる社会人や学生さんたちに対するメッセージでも、言葉の端々にそれらを受けるかたに対する配慮をした表現でした。連日の検討会や研究活動で大変お疲れなのでしょうけど本当にご苦労様です。全編見ると、自分の仕事上の悩みや苦労など些細なことと感じるようになりました。今日からまたがんばるマンになれそうです!提言の最期の一文、政府に向けては「国民に向けて、わかりやすく心にうったえるメッセージを発信してほしい」(→というのは多分首相に向けておられるような気がしますけど)、本当にその通りですね。

このところSNSでは、何々をすべきだ〜とか、いやそうじゃない!経済を殺す気か〜とかいうような、いわゆる意見の対立が顕著のように見受けます。私は各分野の専門の方々の意見表明の是非を判断する基準として、感情的になっているなと感じるものからは目を遠ざけるようにしています。また、その意見をすぐに何々シンパだな・・とか、左寄りとか右寄りとかいう感染症とは関係のないイデオロギーに結びつけておられるものとかも避けるように心がけています。信頼する先生方のコメントは、常に科学的で、時には政府に賛成する立場であり、時には反対する立場であり、冷静で感情的でない表現をされていると思います。日々の診療でも、怒らず、感情的にならず、常に冷静でいなくては!と考えています。・・・ということで、寝る前にもう一度「ヒポクラテスの誓い」を読み直してみました。

なかのヒトのご苦労

11月20日 金曜日

最近自分のルーツを知るということについて考えることが多いです。自分自身の・・という意味ではありません。養子縁組とか里親制度、非配偶者間体外受精(いわゆる卵子の提供という)などについての知識をアップデートすることがあったので、あくまでも一般論としてのお話です。それから何を隠そう我が家の芸術作品ソムリエ(奥さんです)のおすすめネット配信ドラマ「This is us」でもその問題が取り上げられているからでもあります。ドラマではその問題にさらに人種差別を上乗せするというアクロバティックなテーマ設定になっています。単純な「自分の生みの親が誰なのか問題」としては、これまでも考えないことはなかったのですが、知れば知るほど底の深い問題なのだなと思います。単に自分のルーツ探しということだけではなく、遺伝子診断などが進んだ現代では、ルーツがわからないということはすなわち、自分や自分の子供に起こるかもしれない疾病などについての不安も伴ってくるのですね。あるいは将来保険加入とか婚姻にも(これは今でもすでにあるのかも)遺伝子情報が重要になることが出てくると思います。このテーマって小説などでもよく取り上げられる問題だと思いますけど、いままでほんとに表面的なこととしか捉えられていなかったなと考えさせられています。いや~ドラマって・・いいですね。

 

 

今までは医療機関とかを中心に感染症問題について述べていましたが、保健所は4月の時点からおそらく大変な状況がずっと続いているのですよね。たしかに彼らの対象としているお仕事ってコロナだけじゃないですもんね。いわゆるなかの人からの悲鳴ですね。これは大変ですので人員やコストの支援を充実してさし上げないと!

 

パンツはいてない

11月19日 木曜日

毎日毎日 ” Time flies “を実感する中年のオッサンである私です。月末業務が終わったと思ったら、あと何日でまた・・・みたいな気持ちになってしまっています。先日患者さんとの会話で、悲観論者と楽観論者の話をしたことがありました。わたしは間違いなく前者です。それぞれにメリットとデメリットがあるのでしょうけど、悲観論者はデメリットしか感じないという悪循環にはまり込んで抜けられない・・・

そうそう、なんでこんなタイトルを書いたかというとですね、先日とある人のツイートで、「最近マスクを忘れて外出すると、パンツ履き忘れて人前に出るような気がして・・・」というのがあって笑ってしまったものですから。確かに・・習慣というのは恐ろしいものですね。ただし、まだエコバッグもってお買い物に行く確率が5割を切っているワタクシです。

今週は暖かいですけど、金曜日くらいからまた寒くなるとか・・・みなさんお体ご自愛ください。

はちみつは1歳過ぎてから

 

11月18日 水曜日

オンラインでの医療相談や情報提供が色々と工夫されていると聞いています。特に医療へのアクセスが困難な地域や、時間が取れないほど忙しい人、子育てで忙しくてちょっと聞きたいことがあるけれどなかなか受診するまではハードルが高いときなど色々な状況があるでしょう。ネットの中の医療に関する情報は本当に玉石混交で注意して収集する必要があると思います。良質な情報提供のサイトなどについても今後機会をみてご紹介できれば良いなと考えています。例えば一つ小児科関連では・・下記のようなサイトがありました。有料の相談窓口もあるようですが、アップされている記事を検索するだけでも、日常的な疑問の答えがかなり見つかりそうですね。

ハチミツは1歳まではNG

 

 

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