京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

決定は個別・具体的に!

10月26日 月曜日

米国大統領選挙が熱を帯びているようです。日曜日にインターネットでみたCNNの動画に少し驚きました。現在の大統領首席補佐官が”パンデミックはコントロールできない” ”治療薬の開発とワクチンにかけるだけだ” マスクや追跡・隔離の方針を強化するつもりもないとのことでありました。アンカーの問いかけを無視して喋り続ける補佐官の方は現在のホワイトハウス内で生じている陽性者の報告にどのような見解をお持ちなのでしょうか。今でも一日8万人の新規感染者が生じているのもむべなるかなと思いました。研究者が心血注いでも未だにエイズウイルスのワクチンはできていないわけです。C型肝炎も然りです。研究や技術の開発に期待はしていますが、今できることを地道にやることが大切なのではないかなと感じました。ささやかれ始めて久しい現代の先進国にはびこる反知性主義の波の一旦なのかもしれません。反知性主義といえば・・・行政が決定したことについて理由を問われて曰く「その決定の根拠については、総合的・俯瞰的に・・・」というのもなかなかにインパクトがありましたね。私は現在自治体の委託を受けて、とある行政サービスを受ける方についての区分けを決定する会議に参加しています。そこで常に心に留めていることは、その決定について住民の方から問い合わせがあった際に、明確にその理由や根拠を示すことができるようにしなければならないということです。いや・・その決定の理由は、総合的・俯瞰的に決めておりますので・・・などと言われて納得する人がいるとは思えないからです。

さて、週の始まりにふさわしくないやや暗い話題でしたが、気持ちを切り替えて今週も自分のお仕事頑張ろうと思います。みなさんもお身体に気をつけて穏やかな日をお過ごしください!

へこたれなかったひと

10月25日 日曜日 はれ

久しぶりに快晴と呼んでもよさそうな朝です。太陽の光が差し込み、鳥のさえずりと冷えた空気で外に出た瞬間に身が引き締まるような厳しさと心地よさが同居したような一日の始まりです。

さて、今日は「へこたれなかった人」についてのお話をしてみようと思います。へこたれなかったと書いたのは、その方はもうすでに鬼籍に入られているからです。今頃はきっとお空の上から家族や我々そのほかの人々を眺めておられることでしょう。出会いは一枚の情報提供書でした。一般に紹介状と言われるそのお手紙には、その方の主治医の先生からその時に至るまでの病歴が淡々と要領よくまとめられて書かれてありました。約5年間にわたる難病に対する治療が綴られたその内容を一読して私は色々なことを感じました。実に何種類もの治療薬をトライされ、おそらく自分で調べられたのであろう医療機関の受診は複数件ありました。最終的に薬石効なく、ご自宅でご家族とともに残された時間を過ごしたいと、緩和ケアを標榜する私のクリニックを訪ねられたのです。通常こういうケースはそもそもの主治医の治療で効果が得られずに、次々と転医される過程で、最終的に頼るすべなく・・という例が少なくないのです。しかしその手紙にはもともとの主治医からのきちんとした情報提供が記載されてありました。その方がいかにdecent personであったのかが一目でわかる紹介状でした。病状が悪化する状況でも、それまでの医療関係者との関係を良好に保ちながら、いくつかの医療機関への紹介を経て、複数の治療を受けてこられ、最終的に自宅療養を選択した決意のようなものも同時に感じました。それはある意味では絶望的な決意であったのかもしれませんが、初診時のご表情からはそのようなひどく落胆した印象もなく淡々とお話をされていました。しんどい症状が強くなったのですが、いわゆる鎮静という眠りにつく薬剤を使用するというこちらの提案にはなかなか首を縦に振られることはありませんでした。最終的にはご自宅で、たくさんのご家族に見守られながら天に召されました。ご家族も冷静に熱心にケアをされたと思います。曰く「彼女はいつの時も、弱音を吐くことはありませんでした」とのことでした。短い間のお付き合いでしたが、もちろん私も彼女の弱音を聞くことはありませんでしたし、あまつさえそのような表情を見せられることすらありませんでした。

人は皆いつかは死ぬものです。天寿を全うされる大往生もあれば、予期せぬ病気に早くして亡くなられる方もおられます。それぞれに遺された人たちへのメッセージは大切で貴重なものでありましょう。へこたれなかった方のメッセージは、もしも人生のシナリオがすこし違って、天寿を全うされていたなら遺すことができなかったものですし、敢えてご批判を承知で申し上げるならば、早くして亡くなられたからこそ遺すことができたメッセージでもあるのだと思います。それだけにご家族の心にも末永く、尊いものがあるのではないかと思いました。

いろいろな習慣

10月24日 土曜日

週末は晴れそうだということらしい(東京のラジオなのでこちらはどうなのか不明)ですね。寒いし冷たいしという日が続いていたので朗報です。いつも小雨程度ならフードを頭から被ってるだけなので、フード付きのパーカーが大好きな私です。フードがついてる衣服は見るだけで欲しくなってしまいます。

さて昨日流れていたニュースですが、どこかの自治体の首長さんが市長室に冷蔵庫とかエアロバイクとか、家庭用サウナを持ち込まれていたとか。はじめ聞いた時には、ふーんさぞかし仕事熱心なかたなんやなとか思っていたのですけど、批判的な意見がたくさんあるらしく時間が経つにつれて、確かになんだか異様な雰囲気のニュースなんだなと思いました。細かくいうと電気代とかの横領とかにも関わってくるらしいです。まあその分寸暇を惜しんで仕事をしてくださるのなら許容できるかなとか思いましたけど、確かに仮眠用のベッドとか、電子レンジ程度のものを部屋の片隅に置く程度なら全然違和感はないですが、次々にそのような大きな器材を持ち込んで来るというのもなんだか変な話ではありますね。さてさてどのように決着していくのやら・・

その話で・・医師の集まる医局とか当直室にも色々なものを持ち込んでいる先生がおられたことを思い出しました。炊飯器、物干し台、電子レンジ、大量の参考書、大量のコミック、エアロバイクなどの筋トレグッズ・・枚挙にいとまなしですね。あと机の引き出しに必ずスルメを入れておられた先輩とか、当直明けには必ず医局でドライヤーを使って洗った下着を乾かしていた後輩もいたな〜。変なもの持ち込む癖って結構面白かったりします。

では・・晴れそうな週末、みなさんお元気でお過ごしください!

to be a decent person

10月22日 木曜日

ひきょうなことや人が嫌である。かくいう自分にも、ひきょうだなと感じる時や部分があるので、あまり偉そうなことは言えない。でも・・・今のはひきょうだったなと感じた時には自分に言い聞かせて反省して改めることができる人になりたいとは思っている。教えてもらった動画を紹介しておきましょうか。時は12年前、オバマ大統領と争うことになる共和党の大統領予備選挙の集会で支持者からの質問に答えるジョン・マケイン氏である。支持者から・・・「オバマ氏が大統領になるとかくかくしかじかで怖いのだ」とか「彼はアラブ人ではないか」などの質問に「オバマ氏が大統領になって欲しいとは思っていないが、重要なことは・・・彼はとてもまともで、きちんとした(decent)人間だ。その上で・・・」という返答をされている。支持者からのブーイングを受けながらも、まずはヘイトとでも呼ぶべき人格への中傷とか非難に対して、明確な意思で釘を刺した後に、堂々と政策論争で決着をつけようという態度が表れている。保守本流のマケイン氏ここにあり、である。雰囲気だけでもご覧ください・・・

 

何度見ても・・・泣ける。

でもみんなマスクをしてない、コロナ〜!! とかついつい考えてしまうのは・・・今だからですね!モチロン(^^)

 

 

私のお仕事でも似たようなシーンがある。前の日に行ったお医者さんではね・・・ということをよく患者さんから耳にするのである。逆に私のことを他の医院で愚痴られていることもあるだろうと思う。使い古された言葉である「後医は名医」を出すまでもなく、一日経過すると何がしかの付随的な症状が付け加わり、診断が容易になるということはまぎれもない事実なのだ。そんな時にdecent manとしての振る舞いや言動ができるのかどうか・・・毎日毎日が問われているなと感じている。

right place right time

10月21日 水曜日

毎年この時期になるとやらないといけないことがあるのです。年末調整の書類の準備ですね。職員の方々にこれを依頼しないといけません。今年は控除の税制改正があったらしく、必要な書類が一枚加わりました。ハンコはどうなったんだろう?と思って見てみると、まだ押印欄は残されていました・・・ここは要らんやろとか一人ツッコミをしていましたけど。まあこういう作業をしていると、いよいよ年末かという実感がしています。これからの2ヶ月は早いんですよねー。今のところRSウイルスとかマイコプラズマとか胃腸感染症とかおとなしくしてくれている疾患たちも、今後どのようになってくるのか注目しているところです。昨日はここでも触れていたラジオ番組で信頼している大曲先生の解説を聴きました。ほぼテレビでの論調は見ていないので知らないのですが、想像するに専門家と言われる方がスタジオでのトークに参加される場面では、これはこうなのです!って断定口調でおっしゃられる場面が多いのではないかと思います。私が考える信頼に足る専門家の要件として、もっとも重要なものの一つに「判然としていないことを、さもわかったことのように言わないということ」があります。よくわからないことを正直によくわからないのですと言えることです。メディアでは一刀両断が好まれると思いますのでそういう煮え切らない(一見そう取られる)態度で発言される専門家は選ばれないのでしょうね。大曲先生のラジオでのインタビューや岩田先生の最近のご著書を読むと、さらにそういうことが実感されました。感情を取り乱しながら持論に熱弁を振るう・・・というのはなかなかに感動的で人々の心に訴えかけるものがあるのですけど、冷静に淡々と、わかっていることはわかっていること、わからないことはわからないということは、この話題に限らずとても大切なことなのかなと感じています。冬場に私たち医療者が備えておかないといけないことは・・・①コロナウイルスに振り回される形で、影に隠れて見逃されたり、診断が遅れたりする他の疾患が発生しないようにすること ②高齢者施設で過ごされている方や、その従業員の方達の健康管理のバックアップ この2点がとりわけ重要であると考えています。そのためには適切な時に適切な診察と検査・・・それに尽きるのかなと思いますので、むやみに恐ることなく自分の仕事を全うしていきたいと考えています。検査だって診察だって・・正しい時に正しいところで正しく行うことが大切ですね。それではお時間となりました。かなり寒くなってきましたので、みなさん暖かくしてお過ごしください。

dangerous fallacy

10月20日 火曜日 あめ

ヨーロッパではまた新規患者数が増加しているとのことだそうです。冬場のかぜシーズンを控えて、なかなかに身体に応えてくるニュースですね。科学論文雑誌の頂点の一つでもあるランセット誌のcorrespondenceには若い世代の人々を中心にした集団感染による集団免疫での危機回避を否定する論文が発表されています。感染を発症しても比較的軽症で元気な若者たちがたくさん感染することで、感染症に対する集団的な免疫を獲得して、社会全体が守られるという概念を集団免疫と呼ぶならば、それは現在のところ説得力不足であるという主張です。まずは一度感染すると二度と感染しないということが実証されていないというのが理論的背景にあります。実証されていないどころか、二度目の感染の報告がすでに存在しています。感染後の長期的な後遺症の問題もまだ決着がついておらず、若者が無症状や軽症で治癒したからといって安全であるとは言い切れないのです。また、軽症とはいえ感染者が多数発生した場合の社会的負荷は非常に大きいものが予想されます。保健所などのお仕事だけでなく、一時的に医療機関にかかる負担は無視できません。コロナ関連の疾患だけではなく、その影響は他の重大な病気への対策を遅らせてしまうことに繋がりかねません。最近はGotoキャンペーンも行われており、周辺でも社会における警戒が解かれつつあるなという感覚を持つことが増えてきましたが、今回の論文は今一度耳を傾けておくべき主張であると思いました。ロックダウンのような状況が繰り返されると、人々の精神は病み、経済にも大きな負の影響が起こります。誰もが避けたい状況であることに変わりはありません。だからといって急ぎ足で対極的な施策に飛びつくのではなく、現状ではベーシック(敢えてそう呼びますが)な考え方に立ち戻るのが良いのではないかと考えています。

すなわち・・・find, test, trace and isolate(発見し、検査し、追跡あるいは分析し、そして分ける)ということですね。医療従事者である私もその考え方に従って行動し、今冬の医療活動に備えたいと思っています。

 

今日は国立国際医療研究センターの大曲先生がゲストです。京都ではリアルタイムでは聴けませんので後から音源をどうぞ!(ラジコなら聴けますよ〜)

増えている?かぜ症状

10月19日 月曜日

今日は朝から寒いです。天気予報を見ても一日中あまり気温が上がらないとのことです。最低気温の予測は大きく変動する一週間のようですので、体調管理など一層気をつけて頂きたいと思います。先週からかぜ症状を訴えて来院される方が増えていると感じています。新型コロナの対策を講ずるようになってから、小児科領域を中心に感染症患者数が減少しているとの報告がありましたが、これから冬場を迎えて安心はできないと思います。100年に一度とも言われる感染症パンデミックの最中にいる私たちが初めて迎えるかぜシーズンです。我々医療機関も、次々に発せられる通知や通達に少し緊張しながら対策を考えているのが実情です。

音楽は時代とともに・・・

10月18日 日曜日

サブスクリプションサービスを利用するようになって久しいのですが、例えば音楽を聴くということは昔は一大事だったと思うのです。大げさに聞こえるかもしれないのですけど、ロックを聴き始めた中学生の頃には、ミュージックライフという音楽雑誌とか、FMの番組予定表とかでお目当てのアーティストだったり、雑誌記事のアルバム評などで「あ、これ良さそう・・」とか、お気に入りの音楽ライター(だいたいそれはイトウ・セイソク氏だったのですが)の紹介文とかを読んで、ピンときたものにターゲットを絞ったわけです。自転車で坂道を登って下って、レンタルレコード屋さんに駆け込んでLP盤をさがします。あれば良し、なければ  (´;ω;`)ウゥゥ 思えば、大学生がアルバイトして働いているのを知ったのも、パウチっていう紙の会員証をプラスチックで覆う機械に巡り合ったのも、借りて帰ったレコードが傷んでいて音飛びが激しかったりしたときに、利用者のマナーも色々あるんだなっていうことを知ったのも、全部レンタルレコード屋さんだったような気がします・・・。ま、それはさておき、お目当ての音源に無事に巡り合った暁には、いそいそとお小遣いからレンタル代金を支払い、手続きをしてからまた自転車で坂道を登って下って(楽しみにはそれなりの苦労が伴うのですゾ)・・・おうちに帰ってから、おもむろにレコードを取り出して、ターンテーブルに乗せて・・・ここからは聴き手によって行動の分かれるところかと思いますね。ある人は、一通りA面→B面を通して聴く(これが王道かな)。またある人は聴きながら同時にカセットテープにダビングをする。またまたある人は(これはちょっと変人かな?)まずはライナーノーツを読む。私は全部同時にやる派でした。すなわち、通しで聴きながらダビングをして、ライナーノーツを読んでいるというタイプです。このライナーノーツっていう文化が最近のサブスクリプションサービスによって廃れてしまったな~って思っています。作品の解説とか、ライブの体験談だったり、アーティストの私生活や言動などが紹介されていたりして、レコードを楽しむ一つの大きな要素だったんですけどね。前からず~っと思っているのですけど、置いときゃよかったな・・・シンコーミュージック出版の月刊MUSIC LIFE  3年間ほぼ毎月購読してました。まあ思い出だから良いのでしょうけどね。

セリフをさがせ!

10月17日 土曜日

昨日(じゃなかった一昨日のだった)のチキさんのラジオでは筒美京平特集を聴きました。みんなの筒美京平愛がまたしても炸裂しており、とても楽しい放送でした。彼の作品って型がないので、いろいろなアーティストに作っていたし、バリエーションの豊富な作品群であったという評価は専門家の間でも共通の認識であったようです。阿久悠、松本隆さんたちとの作品や、あの大瀧詠一氏をして、彼はすごいヤツだと言わしめた逸話とかがたっぷりの放送でした。ファニーボイスが好きで、郷ひろみとか松本伊代とかNOKKO、CCB、果ては小沢健二たちに進んで楽曲を提供したそうです。この声に自分のこういう作品を唄わせてみたいとか思っておられたのでしょうね。ついこの間木綿のハンカチーフを聴いていたところだったので、何ともタイムリーな(と言ってはいけないのだが)彼の特集でした。歴代トップ10は・・・魅せられて(ジュディ・オング)スニーカーぶる~す(近藤真彦)ブルーライトヨコハマ(いしだあゆみ)また逢う日まで(尾崎紀世彦)ロマンス(岩崎宏美)木綿のハンカチーフ(太田裕美)ギンギラギンにさりげなく(近藤真彦)人魚(NOKKO)やめないでPURE(KinKi Kids)ブルージンズメモリー(近藤真彦)以上ウィキペディア調べです。マッチが三曲も!

タイトルはですね・・・面白いサイトを見つけたのですよ。映画やドラマのセリフから作品を検索できるのです。

https://getyarn.io/

試しに”It’s not your fault”と入力してみたら・・・わんさか出てくるのですが、やっぱり私の好きなグッドウィルハンティングの名場面も出てきたのでウレシイ・・・ ご興味あれば一度ご覧ください!

それでは・・・週末です、寒くなる予報だとか。みなさん暖かいココアでも飲みながら良い週末を!!

COIに気をつけろ

10月16日 金曜日

よく患者さんから「テレビコマーシャルでやってる〇〇って本当に体に良いのですか?」的な質問を受けることがあります。だいたいが、血糖値が低下する〇〇とか、肩腰膝の痛みがウソのようになくなる〇〇とかいう謳い文句を叫んでるような類のものなのですけど。医師にそうしたことを尋ねて来られるのには理由があって、実際に申し込みとか購入の際には、必ずご使用の際にはかかりつけの医師にまずご相談くださいみたいな文言が流れているのだと思います。科学的には証明されていないものが商品化されていることがほとんどです。医師に尋ねるように誘導することもやめて欲しいと感じています。だいたい対象となっている病気は病院でも治りにくかったり、治療の選択肢が限られていたりするものが多いので、私たちが不甲斐ないのも事実であったりはします。まあこれと似たようなことはサプリメントだけではなく、色々な分野にあると思います。例えば〇〇コンサルタントと呼ばれる業種って、それと似たようなことがあるのではないでしょうか?医師が開業する際にもお世話になることがある開業コンサルタントって耳にされたことがあるのではないですか。SNSでもそういう肩書きの方達の書き込みを見ていると、やたらと業界の先行き悲観的・・みたいな投稿が目立ちます。彼らの言う内容を読んでみると、もちろん一面の真実を突いてはいるのですが、実際の立場から言うと少し割り引いて考える方が良いように思います。俗にマッチポンプと呼ばれるものがありますが、あっちで火種を炊いておいて、こちらでその不安を煽る、その結果としてその対策を!と称して商売をする・・・みたいなやつ。医学会では論文や講演で発表する際には必ず冒頭にCOIと言うものを開示する事になっています。COI: conflict of interest 利益相反と呼ばれるものです。ある病気に対するお薬を売っている企業から頼まれた医師が金品を受け取って講演をしている場合に、その会社のお薬に有利な情報を盛り込む・・ということへの懸念ですね。至極真っ当なものの考え方です。世間にはこれと似たようなことが溢れています。気をつけよ・・・

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