京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

はいはい・・また積み上げてます

3月28日 土曜日

小生が買い占めているのはこれだけだな・・ほん!

備蓄が多すぎて3ヶ月やそこらでは消費できない・・・。最近はミステリー小説が積み上がっている傾向です。なんでかな・・。昨日はお仕事終わってからちょっと国会のインターネット放送を見てみたんですけど、異次元の空気が流れているように感じました。アメリカからのツイッターでの情報とか、CNNでのピーターナヴァロさんとブリアナ・キーラーという女性アンカーの緊張感あふれるやりとりとか、エルムハースト病院のERで働いている医師の衝撃のルポ(これは本当に驚きました、勇気のある方のみご覧ください)をみていたので、なおさら・・・。あの!NYではベンチレーター(人工呼吸器)が足りなくなって、二股にして一台で二人の患者さんに使用しているとか・・・。街中に白いテントで亡くなった方の安置場所を用意しているとか。そんな状況なのに、国会のこのまったりとした答弁で大丈夫なのかなって素朴に思いました。ほんとに専門家からの意見具申に耳を傾けておられるのだろうか・・・ちょっとした感染の流行でとか、日本はまだまだ大丈夫だろ、とか安易に考えておられませんよね、まさか・・・。私が現在心配しているのは、感染者を収容して治療をしている指定感染症の医療機関の状況です。あのK大病院が職員あたり1週間に1枚のマスクで診療にあたっているというのを聞いて驚いたのはまだみなさんの記憶に新しいところかと思います。重症者を診るための集中治療室ではより高度な防護具を必要とします。その医療材料も逼迫していると聞きます。自分が感染するかもしれないという状況に彼らを送り込んではなりません。マスクや防護具は、入院患者を診療してくれている指定医療機関の方にまず優先的に確保して、それから剰余を皆で使用するべきであると考えています。例えば学校再開にあたって、色々な対策が必要だと思いますが、決してマスク着用を義務づけるような決まりにはしてほしくないなと思います。無症状の人が着用するマスクの効果ははっきりと証明されていませんし、むしろかなり限定的であると考えるのが妥当です。少なくとも、いくつかある感染予防策のうちの一つという位置付けであって、マスクが抜きん出た有効策の地位を確保している訳ではありません。ましてや親に手作りを要請(強制)するようなことで凌ぐのではなく、マスクがあれば着用して、なければその他の色々な対策を駆使してやれば良いのではないでしょうか?それも立派な教育ですし、むしろそうやって子供達の自発的な考えを促すことが真の公衆衛生の自覚を育てられると思います。子供達って色々工夫したり、創造性を発揮してくれると思いますよ・・・。右に倣えで、なんとなく口元を見た目覆っていると安心にっこり・・・なんていうふわふわした同調安心気分になりやすい私たちなのですからね。そろそろこういうのから卒業して、個人個人が自分の頭で考えて、きっちりとした根拠に基づいて行動をする社会にしていかなくてはならないなと思います。

今感じていることなど

3月27日 金曜日

数年前までは雇用される側でしたが、今は人を雇用する立場となって、今回の感染症騒動がまた違って見えているように思います。事業を経営している方や、フリーランスの方々の不安はいかばかりかと思います。少し前にフリーランスとフリーターを間違えて議論している評論家がおられたようですが、フリーターとフリーランスは似て全く非なるものですね。フリーターは正規雇用ではないものの、派遣会社との雇用契約で守られている訳です。フリーランスは自分で単発の仕事ごとに契約を結びますから守られる度合いがグッと低くなります。いわば自己責任の割合が高くなるのです。現在の状況を考えると・・・個人事業主の方達は、売り上げが激減している最中に消費税を納める時期が近づいており、一方で雇用者への手当も続けないといけないと言うまさに火の車状態なのではないかと思います。消費税を一定期間猶予されることが如何に大きなことであるのか、実感としてわかる気がします。いくら無担保融資がしやすかったり、利払いを猶予しますとか言われても、所詮借金は借金ですので大きな心の安らぎにはなりません。しかも、この低い売り上げ状態がいつまで続くか先が見えない現状なのですからね。ま、企業や法人はこういった事態に備えて内部留保を十分に確保しておけということなのでしょうが、小規模事業者には、今までの長引く消費不況で内部留保の確保自体がナンセンスであった訳ですから、そこは酷な注文でありましょう。限られたキャッシュフローで、この困難な状況を回していかないといけない方々の苦悩が不幸の連鎖を招かないことを祈ります。そういうの、今でこそわかる今日この頃の小生であります・・・。

心痛めたこと

3月26日 木曜日

昨日は首都の首長の記者会見があったようである。臨時会見とのことであるが、重要なことは「今見ていることは約3週間前に起こったことである」ということである。潜伏期間1−2週間とその後発症して検査がなされるまでに約1週間を要する訳であるからして、今見ていることはそもそも3週間前にその因果が決定されていることになる。あるテレビ番組を今、振り返り録画で視聴しているようなものであろうか。そう考えるとちょっとフシギな感覚だな。政治家ってそもそも感染症の素人だと思うのだが(当たり前に)、本当に危機感を持っている(た)なら、毎日最先端の情報と、その筋の専門家からの助言と講説を受け続けることで、今頃いっぱしの医療者よりも新型ウイルス感染症について詳しくなっているはずである。果たしてそれだけのことをやってきている為政者がいるのであろうか。私には甚だ疑問である・・・。そんなことを、英国首相のメッセージビデオを見ながら感じた今日でありました。あ〜そうか、普段からカンペなしのガチンコ記者会見に晒されてないとダメだな・・こりゃ。そこんとこよく考えて私たちも普段から行動しないとダメなのでしょうね・・vote wisely!

そんなことはさておき! 小生がもっとも今回の騒動で心を痛めているのは、子供さんたちの卒業式が(あるいはそれまでの大事な数日間が)おざなりにされたのではないか・・・っていうことである。突然明日から学校はお休みになりますよ・・・って言われたの、あと2週間の間で仲良く過ごした友達とお別れをきちんとしようって思っていた子供達にとって、どれほど辛く悲しいことであったでしょうか。ちょっと私たち、そこんとこかる〜く考えすぎてないかのかなって問題提起したいです。小学校の卒業式の朝に担任の松宮先生のしてくれたお話を未だにジーンと思い出す私には、今回の出来事がみんなのトラウマにならないようになって欲しいな〜って考えています。こんなこと言うようなキャラじゃあなかったはずなのですけど・・ワタクシ。なんか自分がどんどん変わっていってるような気がする。

子供を持つ親御さん向けの情報

3月25日 水曜日

体温37.5℃以上が4日間持続する場合・・・子供さんではしばしば経験されることと思います。新型コロナウイルスへの対応について、子供さんにはどうあてはめれば良いのだろうと考えられる親御さんもおられるだろうと思います。長野県佐久医師会プロジェクトチームの「教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪」先生からのリーフレットが作成されたようですのでお知らせしておきます。ご参考になればと思います。ツイッターでもその他色々な情報発信をされているのでまたのぞいて見てください!

 

 

 

まじめな人ほど怖れている

3月23日 月曜日

週明けの診察日でした。ニュースでは格闘技の大会が何千人かの観客を集めて挙行されたとか、お花見が結構な賑わいであったとか、やや自粛解禁ムードが漂っているような感じです(みなさんそう感じられたでしょう?)。でも、先週の専門家会議のニュアンスは全然そうではなかったように思います。むしろ大都市ではじわじわと濃厚接触のない患者が増えているという報告もありますので、より一層引き締めて対応してほしいという旨ではなかったかと思います。特に、東京などの感染症受け入れ病院では結構際どい診療体制のようでありますし、こういった第一線の医療機関でもマスクの調達に全くめどは立っていないとのことです。今日診療後に製薬会社(ファイザー製薬さんありがとう)の協賛で、最前線にたつ先生方のウェブ講演会がありましたので視聴しました。患者増に拍車がかかると、マスクや防御材料が十分でない医療機関とその従事者に過重な負担を強いることになります。我が国の首都がロックアウトされないように十分な注意が必要です。さて、今日の当院の診療でも、普段ならちょっとした風邪かなというくらいで、無理してでも仕事に行っておられそうな患者さんが心配して来院されています。自分の体だけではなく、周りに感染を拡げたらどうしようという心配が強いようです。正直言って、初診時に ”まじめに” 心配されている方達の不安を直ちに解消することはかなり困難なのです。なぜなら、コロナウイルスは最大2週間の潜伏期間ののち、発症後数日は他の風邪ウイルスと区別がつかないような共通の咳や熱などの症状しか引き起こさないからです。なので、発熱や咳症状で病院を受診される場合には、もちろんインフルエンザとか、細菌性肺炎とかコロナウイルス以外の感染症との区別をできる限り考えた上で、それでも(!)その後数日間は経過観察するしかないのです。明日から仕事に行っても大丈夫ですよという太鼓判を出すことはできません。繰り返しますが、それしか方法がないのです。小生も感染管理の専門家ではありませんので、一般的に認知されていることまでしか言えませんが、これまでの議論でほぼ間違いないであろうと思われる対策方法を挙げてみることにします。

コロナウイルスによる感染症のほとんど(8割くらい)は軽症で治癒します(中には感染していたことすらわからないこともあるようです)。ただし、高齢者や基礎疾患のある患者さんは肺炎が重症化し死亡する可能性があります。

ほとんどの場合、初期症状は風邪と同じで、発熱と気道の症状(咳や鼻)など一見して区別が困難なものしか見られません(ただし、非常に強い倦怠感、だるい、しんどいという症状が強いという特徴があるようです)。

コロナウイルス感染後、肺炎になるまでには比較的日数を要します(1週間前後が多いようです)。

予防策としてもっとも重要なことは、人混みをなるべく避けるということです。特に、換気の悪い密閉空間で、多数の人数が集まる密集場所で、間近で会話や発声する密接場面という三密空間を避けることが非常に大切です。

例えば、お花見を少人数で開きたいというような場合を想定すると、屋外で風通しの良い場所で、少人数で、過密な配置にならず、弁当や料理を共有せず、顔を突き合わせて大騒ぎをしないという条件が揃うよう配慮すれば、さほど自粛せずとも楽しんでいただけるのではないかと思います。

単に一人で外を散歩するなどの際にはマスクはほとんど不要であると言っても良いかもしれません。周りに誰もいない空間をウイルスが漂っている訳ではありません。色々なイベントでマスク着用を義務付けられることも多いと思いますので、その時まで温存しておいてください。

ただし、我々のような弱小医療機関はさておいても、第一線の感染対策医療機関ですら防護具は供給が不安定であると言われていますので、無駄に使用することはなるべく避けてほしいなと思っています。

同時に巷間言われている、イベントを自粛で中止した場合の補償の問題は積極的に対応策を考えて頂きたいものです。正直言って、まだまだトンネルの抜け道はかなり遠いのが現実だと思います。息切れしたり、ストレスにやられたりすることのないように息の長い対策を考えて行きましょう!!

still going on…

3月21日土曜日

コンテイジョンという映画を観てみました。香港で発生した新種ウイルスによってパンデミックが引き起こされ、世界中が大混乱していく様を描いたものです。感染クラスターを分析・追跡して発生源を追いかけていくアメリカCDCの担当官がそのウイルスに感染してしまったり、よこしまな考えを抱くジャーナリストが撒き散らすデマ、また人々の混乱はスーパーマーケットから日用必需品を一掃させてしまい、街中でヘイトと暴動が制圧不能な状態に陥っていきます。incubation period(潜伏期間)とかBasic reproduction number (R0)などのテクニカルタームが飛び交うストーリーは2011年公開の作品とは思えないくらい現在の状況を予見しているように感じました。ソダーバーグ監督おそるべしです。でも、この事態はおそらく感染症の学者にとっては、いつかどこかで必ず生じうるであろうということだったのかなとも思いました。例えば地震学者が、今後数十年の間で南海トラフにおいて大規模な地震が発生する可能性を相当程度あるものと予測していることのように、やがていつかはほぼ必ず・・・ということであったのかなと。今となってはG7の国の中で、外出制限などがなされていない国は日本くらいのものですから、我々はまだまだ映画のような切迫した危機感を持っていないように思いますが、先日対策専門家会議からも新しい提言がありましたが、まだまだ収束には長い道のりがあります。一旦収束するかに見えた感染が再び加速することも十分に起こり得る状況かと思いますので、これからも慎重な対応が望まれます。休校要請の解除に伴い、油断することなく今後も情勢をみていきたいと考えています。

ランディローズ R.I.P.

3月19日 木曜日

いよいよ日差しも暖かくなり春の兆しが感じられるようになってきました。明日は祝日なので今日いちにち頑張っていきましょー 朝から張り切って文章書いてます。そうそう・・今日は私の大好きだったギタリストであるランディローズの命日なのですね。若くしてその才能を開花させたランディは、クワイエットライオットというバンドを結成したあと、ブラックサバスを辞めた後のオジーオズボーンの目に留まり彼のバンドのリードギタリストを務めることとなります。ブリザートオブオズ、とかダイアリーオブアマッドマンなどのアルバムから名曲ミスター・クロウリー、クレイジー・トレインとかオーバーザマウンテンとかが生まれたわけですね。個人的にはS.A.T.O.が好きですが(スーパーの名前ではないですよ〜)。そんな才能に恵まれた名ギタリストは25歳でセスナの墜落事故という壮絶な最期を迎えることとなります。オジーはその後精神的に相当やられてしまいアルコールとドラッグに溺れてしまう日々を過ごしたとか。ランディのトレードマークである、白のレスポールカスタムとか黒いポルカドットのフライングVとかはロック系の雑誌とかでおそらく皆が目にすることがあるのではないかと思います・・あ、そろそろ診察時間となります。ではっ・・・みなさま良い一日をお過ごしください

小人閑居して・・・

3月16日 月曜日

不善をなしてはならぬということで・・・おうちにこもって映画を見たり本を読んだりしていました。何にも生産しない日曜日でした。酸素吸って、ご飯食べて・・・消費しただけ。ここのところほんと暗いニュースばかりです。国民一丸となって・・とかいうフレーズが気持ち悪くって大嫌いなので(ここだけの話ですよ〜)、小生そんなことは申し上げません。ただ、できることを毎日淡々と行うだけですね。できることをする、しなくて良いことはしない、これはかなりムズいですよ。・・・・うん、何となく含蓄あるようでいて、その実何にも言っていない今日の一言でした。読んでいただきありがとうございました。

はや3週間

3月15日 土曜日

何が?か・・感染症がこれは我々も真剣に対処して行かないと、と切実な気持ちで考え始めてからもう3週間になります。え、遅すぎん?と思われる方おられたら申し訳ございません。確かに医療用衛生材料の十分な備蓄をこしらえきれなかったのはその通りですが、今のところはなんとかやりくりしています。ところが大学病院で週1個のマスクの支給のみで対応しているという報道を目にして驚きました。折しも今日からマスクの転売が禁止されることになったようですが、これまた遅すぎん?というご意見もあろうかと思います。ここにきて、当初季節性のインフルエンザとさしたる違いはないのではないか?と一部言われていたことも、どうやらそうではなく、COVID-19はやや異なる対応をしていく必要がありそうです。

折しも経済状況もかなり緊急事態となっているようです。まだまだ油断はできませんね。ウイルスとはいうものの相手は単なるRNA/リボ核酸と呼ばれる物質で、それ単体では生きていけないような代物なんですけど。ただたまたま寄生することができる宿主に入り込んで、自己物質を複製しているだけのことなんですよね。そう考えると、自然ってやはり畏怖すべき対象なのですね・・・。

 

 

soloを楽しもう

3月13日 金曜日 あ〜あかん日や

13日の金曜日ですな。昨日からの続き的な内容となります。最近youtubeで楽しんでいるのは、朝のルーティーンものとか、ソロキャンプしてみた・・的なやつです。ま、その場でみて楽しむだけですので深い意味合いはないのですけど。一人っきりを楽しむっていうのは心情的にとっても理解できるし、少し羨ましくもあるのです。大きめのモニタを購入したのですけど、おばあちゃんがみたら、「これテレビやろ?」って言いそうなんですけど、PC繋いで、netflixとかの作品やネットしかみてませんからね・・・いいですか〜N○Kの集金のひと〜(^^)

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