京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

正しく怖れる

2月21日 金曜日

外来患者さんから度々質問されますので、その都度丁寧に回答しているつもりですが・・新型ウイルス感染症についてのお話です。ワイドショーから入手される情報がその大半だと思います。小生はそれらをウォッチしたりフォローしていないので何とも言えないのですが、想像するに感染症にさほど詳しくない方々の発言もあるのだろうと考えます。なので・・下記の日本感染症学会・環境感染学会連盟での2月21日時点での見解のプレスリリースをあげておきます。これだけ知っておけば結構かと思います。あとは、ワイドショー見て憂鬱な気分なんかにならずに!、なるべく不要な人混みは避けて、きちんと食べてきちんと寝て、楽しくのんびり過ごしましょう!(ご高齢の方向けのメッセージです)

covid19_mizugiwa_200221

開けなければこちらをどうぞ→http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/covid19_mizugiwa_200221.pdf

それから・・・街で咳き込んでいる人たちの中には、感染症だけではなく、肺気腫とか喘息の方々もいらっしゃいます。電車の中で咳き込んでいる人に攻撃的な言動をするというトラブルのニュースを見かけましたので、一言付け加えておきます。みんな仲良くしよ〜よ。

騒動の裏で

2月20日 木曜日

ニュースはコロナウイルス一色のようですが、もう一つ心配なことが生じております。ヒブ・・・ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型という感染症に対するワクチンの供給が1月から完全にストップしています。ワクチン溶解液の不備が発見されたためのようですが、未だに供給再開のメドがたっていません。ヒブに対するワクチンは細菌性髄膜炎や急性喉頭蓋炎などを劇的に減少させており、早期の再開を切望しております。通常生後2ヶ月から接種開始となりますが、まだ1回目のワクチン接種が受けられない子供さんやご家族には大変申し訳ないことです。2月末にはなんらかの発表があると聞いております。

騒動と混乱

2月18日 火曜日

COVID19の事態が動いています。ほんじつ午前と午後は診察、その間は訪問しておりまして、夜には保険関連の会議に出席しておりました。長いいちんちが終わった・・・ふー。帰ってきてからTwitterをクリックしてみるといつも現れる”最近のハイライト”が目に入ってきてちょっとビックラぽん!。感染症のエキスパートでよくお勉強させていただいているイワタ先生の動画です。cruise shipの状況がカオスであるとの内容でした。TLは荒れているようです。彼の行動については医療関係者の間でも賛否両論あるようで、Pro-Con二分されているようでなんとも悲しいのですが、事実はやや深刻なようです。折しも明日は下船が始まるとの報道がありますので、その辺りの経緯や決定過程などやはり今後検証されるべきものとなるだろうと感じています。14日間の経過観察期間を設けるという当初の判断は正しいものだと思っていたのですが、その前提は船内での感染コントロールが適切になされていれば・・というものでしたので、今となっては14日間がただ単に過ぎてしまっただけで、Day0と同じ状況下で単に14日後に下船の決定が下されただけなのかなという疑問が湧いています。直前の検査で陰性が確認されたかたが必ずしも厳密なセーフティゾーンで14日間を過ごされたという訳ではないのであればその観察期間はあまり意味をなさなくなってくるのではないのでしょうか。賛否両論あるでしょうけれど、感染症専門家からみた現実を報告してくれた彼の決断と勇気には敬意を評したいと思います。折しも、クリニックからのアルコールやマスクの発注もいつ商品が納入されるのか目処が全くたたない状況となってきています。政府がリリースした”37.5度以上が4日間持続する場合は受診を”っていう情報が一人歩きしないことを願っています。他方では、決済された領収書が杜撰な管理下にあっても許されるのだとか、センター試験の問題作成担当者が例題集を出版しているという利益相反のニュースとか、なんだかちょっとめまいがするような情報で参っているただいまの小生(この時期、領収書と見積書と納品書とかにらめっこしながら思ってます)・・・もう寝るしかないようデス.

書けるひとになる!

2月17日 月曜日

奥さんに勧められてただいま読んでいます。”書けるひとになる!”ナタリーゴールドバーグ著 魂の文章術っていう本の復刻版のようですけど、文章術という言葉から想像するような作文の技巧についての書物ではなくって、書くための心がけ、あるいは魂について書かれたものなのです。読みながら思い出したのは、昔は作文書くのがとても嫌だったな〜っていうことです。なんでそんなに嫌だったのかは、だいたいわかっているのですけどあえてここでは申しません。誰かに評価されるから、とか読まれることを意識するから嫌なのかなって考えていたこともあるのですけど、これだけ当ブログが長続き(当社比)していることから、それは理由ではないことは自明なのです。ま、そんなことはさておき、この本読んでみると書くことがどんなに人にとって楽しく意味のあることなのかっていうことが実感できます。エッセイ集みたいな作りなのでとっつきやすいです。個人的にはニューメキシコ州アルバカーキとか、ミネソタ州オワトンナとかっていう地名が出てくるのでそこもツボでした。「思うように筆がすすまず、何もリアルに感じられないような状態になったら?とりあえず食べ物について書いてみよう」ってことだそうです。好きな食べ物、嫌いなもの、思い出の食べ物・・・確かに誰もみな、何がしかの食べ物にまつわる思い出ってあるような気がします。みなさんどうですか?食べ物にまつわること、聞かれたら2つや3つすぐに思い出しませんか?

52分の1の週末

2月16日 日曜日

朝からきたやまどおりに出て見たら、通行規制の真っ只中でした。通りに出てもだーれも走ってなかったのだけど・・・。去年は通り沿いの喫茶店の二階からたくさんのランナーが走っているのを眺めていたのですけどね。ま、雨だし COVID19感染症関連のこともありますから敬遠する方も多かったのでしょうか。3月に(?)予定されている東京マラソンとかその後のオリンピックなどのようなものも含めて、今後のマスギャザリングは開催そのものが問われているフェーズに入っているようです。私たちにできることは・・少しでも上気道炎の症状があって体調不良の症状があれば、仕事や学校は休むこと(休ませること、休んでいる人をあれこれ言わないこと)、症状のある人はマスクを着用したり、咳エチケットを遵守すること。神戸大学の岩田教授のブログです↓どぞ。

https://blogos.com/article/436490/

コラムが好きで時々買っている雑誌GQです。ファッションとか高価な時計とかはただ単に眺めるだけなのですけどね。ずっと編集長のコラムの写真を見ていて、この雑誌は神足裕司さんが編集長なのだなと思っていたのですけど、違ったことに気づいたこの衝撃・・・

 

エレンの部屋

2月15日 どよーび

エレンの部屋が面白いよ。アメリカ版徹子の部屋というか(だいぶん違うと思うけど)。そもそもEllen DeGeneres showというタイトルのテレビ番組で、・・の部屋っていうのは勝手なウィキペディアのネーミングかもしれないけど(ま、そんなことはどうでも良い)。ツイッターのビデオクリップにはセリフのサブタイトルも出るので英語の聞き取り勉強にもオススメです。

todays clipですが、グゥイネスパルトロウのインタビューの内容も・・・日本の百歩先を行ってる内容!本音と建前とか、日本の女優然としたこうあるべき振る舞いとかくだらないかなって思ってしまう。前日のもなかなか泣かせる内容でした。エレンの立ち位置が好きです。ちなみに上のホスト役の人はエレンではありません。 ↓ watch this!

ね!

 

CDCを速やかにつくるべし!

2月14日 バレンタインデーとかいう日なのであったな

コロナウイルスの新規感染者の情報が重なって発表されたようである。水際対策は初めからかなり限定的なものであるというのは医療関係者の衆目の一致するところであったかと思うのだが、現状の認識は専門家の中でもかなり温度差があるように思う。もうすでにかなりの拡大が起こっているのだから・・という見方と、まだ特定の地域内での封じ込め対策に尽力すべきであるという見方。今回は、水際対策という困難な要求に向き合いながら、なおかつ武漢から帰還された方々の健康状態の監視と一定の行動制限を施しつつ、クルーズ船の適切なマネジメントという困難なタスクが行政機関に降りかかってきたわけである。色々な意見や提言がなされているが、やはりこういう事柄は政治家の方々がそれぞれの思惑や独自の限られた情報収集を元に発信するような事柄ではないのであろう。そこは米国に習って・・・純粋に科学的見地に立って中立不偏の立場から疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention)を独立した機関として日本も立ち上げるべきである。

言ったつもりと聞いてない

2月13日 木曜日

風邪症状の患者さんの診察で、微妙に新型肺炎案件が影響を投げかけてきています。どのくらいワイドショーを見ておられるのかわからないのですけど、明らかに情報が錯綜、紆余曲折して受け取られているような印象のこの数日です。季節性インフルエンザとか、溶血性連鎖球菌感染症(俗にヨーレンキンと呼ばれています)とか、その他諸々の感染症の流行があるものですから患者さんにしたら心配が募るのは仕方のないことかなと思い、それぞれの疑問に合わせて応答しているつもりです。ただし・・そこはそれ、診察につきものの「言ったはずですけど」と「そんなこと聞いてないよ」モンダイ。私たち医療者は言っていることが必ずしもそのまま受け取られていないかもしれないという前提で診療をすすめなければなりません。コレハホントニムズカシイ・・・

 

インフルエンザ流行状況について

2月11日

新型コロナウイルス関連のニュースで持ちきりですが、ご存知のようにインフルエンザも流行期に入っています。近隣の小中学校では学級閉鎖・学年あるいは学校閉鎖などの措置を取られたところもあると聞いております。この時期、不特定多数の人々が集まる会合や宴会などに出席される際や、マイクロバスなどでの集団観光旅行などの際には十分な注意をされるようにお願いします。感染予防の上で手洗いの重要性が強調されていますが、一方でもっと大事なことは発熱や上気道炎症状(喉が痛い、鼻炎、咳)などがある場合には、休養をとり活動を控えることでもあります。日常診療の場面では軽い症状だからインフルエンザ検査で陰性の結果が出ると、少し無理をしてでもお仕事に行くつもりであるとおっしゃる方もおられます。検査でも偽陰性という現象、つまり本来は感染しているのだが検査で検出されない場合がある訳です。感染症流行期での理想的な対応とは、少しでも感染可能性のある場合には外出勤務を控える、公共の場での咳エチケット、有症状者はマスクを着用する(予防者の側のマスクの効果は限定的です)などの注意事項をもう一度確認したいものです。

今のところ京都府のインフルエンザ感染症動向は例年よりやや抑えられている傾向です。

新型コロナウイルスでは・・・https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

ジョンズホプキンス大学が世界の感染者動向マップを作成しています。記事執筆時点で日本の感染者は26名、近くのダイアモンドクルーズシップには135名と記録されています。南北アメリカや豪州、欧州など全ての大陸にすでに感染者が同定されているようです(知らなかった)。

故あって

2月10日 月曜日

朝から寒かったです。気温が心底低い日は暖房の温まり具合とか、足から冷えてくる感じとかでわかりますよね。今日は違うなと・・・ そんな日でございました。んでですね、故あって色々と最近調査研究しているんですよ。英語学習方法あるいは受験をクリアする英語の勉強方法について・・。やっぱりそろそろ皆気づいても良いのではないだろうかと思っていますゾ、英文法回帰仮説に・・。例えばですね、家電量販店でなんだか大きな買い物をしてきたよっていう場面を想像してくださいな。皆さんもまずはその製品の操作マニュアル読むでしょ?いわゆるトリセツっていうやつですね。語学でも、新たに勉強しようと思うと読まんとあかんのですよ・・トリセツ。そこで次に来る反論は・・日本語話すのに読んだことないよ、トリセツっていうお言葉。お返ししましょう。生まれ育った国で、言語を学ぶのはですね学ぶというよりは会得するというか、毎日毎日その国の言語でのシャワーを浴びてる訳ですからして、それこそ24時間365日その言葉に暴露されてる訳ですよ。読まんでもいいんですよ、トリセツとか。それこそ、その意味履き違えてたら、おまんま食い上げになる訳ですんで、みんな必死で体得してくことができる訳ですな。ところがですね!日本人なら、英語学ぶのは例えば中学生になってから(今は小学校から・・・? いらんと思うけど)、せいぜい週数時間の間だけですので、所詮一年の総学習時間を計算してもしれてますわな。よく政治家の皆さんはおっしゃいますよね、日本人は中高大と12年も勉強して、日常会話すら話せない・・・とか、(日常会話喋れてる人はいると思いますけど)。それを無視しても、12年のうちで何時間その言語と触れ合ってるのかって考えたことありますか?一日のうちで10分の1の時間なのであれば、12年はたちまち1.2年しか・・に成り下がってしまう訳ですよね。そんなの言語のシャワーを浴びてることにならん訳ですよ。小学校の間はいいですよ、適当な会話文だけ学んで話せるような気になった学習してても。百歩譲って、とっつきは良いかもしれません、確かに。導入はありかもしれないでしょう。でも・・・大学入ってからの英語はやっぱり学問としての英語が要求されますし、まずは自分の考えをしっかりと持ち、それを発信して行くという胆力こそが必要となってくるのですよね。なので、やっぱりここらで英語教育についての考え改めた方が良いんでないかい?と小生はかねてより考えている訳でありますんだ〜。だから!これから大学受験を頑張るぞ〜とか、うちの子には本当の英語の言語能力をつけさせてやりたいなとか考えておられる貴兄がおられましたら、是非ともどうぞ英文法書の硬派なやつを一つ買ってあげてください。推薦図書また尋ねてくださればお教えします・・・では(~~)!

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