京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

怒っているおじさんここにいますよ〜

9月25日 水曜日 秋晴れ

さわやかなというのは今日のような日のためにある言葉であろう。爽やかなとは・・主に秋に用いるのが適している言葉であるとお天気のまさきさんが言っていた。曰く、言葉には背景や含意や魂があるのだという。最近話題になっている、日本の大臣が国連の会議で話したとか何だとかいう一件は、なかなか考えさせられる点が含まれているように思う。件の大臣は海外留学経験があり(それも超一流の大学である)、流暢に英語も話されるようである。将来を嘱望される、総理大臣候補だということだ。ま、それはよくわからないのだけれど、ある人は外国との交渉を担う大臣が流暢とはいえ誤解を生ずるようなことを言うのは良くないし、そもそも文法として云々・・・またある人は、今までの大臣でここまで外国語をしゃべることができた人が何人いたのか云々・・・外国語をしゃべるのに、文法的な間違いを気にしすぎてはいけないのだと言うのは一理あるし、小生も少々ブロークンでも喋ろうとすることに意義があると思う一人である。しかしながらコトは一国の大臣であるし、きちんと自分の言いたいことを正確に伝えてもらわないと困ると言うのも然りである(まあ今までにも、宮沢総理大臣とかは衆目の一致する英語使いの達人であったとは思うのだが・・)。プロ野球選手のイチローなども、インタビューの時には、自分の意図するところが正確に伝わらないと嫌だと言うので、相当に話せたのだがあえて通訳を交えていたと言う逸話も聞いたところではある。今回の大臣の心意気や良しとは思う。せいぜい頑張って、海外の人の持つ日本人の英語観を変えて欲しいとは思う。しかし・・・やはり内容であろう。いくら流暢でも中身の薄い言葉には力がないのではないだろうか。逆に、少しくらいたどたどしくても皆がなるほどと思うような内容であれば、それは敬意を持って受け入れられるはずである。私たちはそろそろ卒業すべきである。”とにかく英語の話せる人” 賛美の世の中を。それ以前に物の考え方やきちんとした理路、他者を思いやる心を涵養したいものである。文部科学省のいう外国語四技能を育てる名目で行われようとしている英語試験改革だが、これを追求すると、会話はペラペラ、話の内容もペラペラということになってしまいそうな気がして仕方がない。図書館にこもって、スタバに陣取って・・・英文書物を開き、辞書を片手に数時間頑張ることができる、それで得られる知識を測れば良いではないか・・・何も民間業者に委託せずともできるはずだよ!

ほんでもって・・・いつどこでどのくらいの定員で開催されるか未定の試験に今のうちから予約しないといけなくって、いろんな業者のやる試験の得点がどうやって均てん化されるのか不安なままで、多分限られた都市でしかそれは受けられなくって、だから住んでる場所とか、それにかけられる予算によって公平さが損なわれるかもしれなくって、浪人することを前提に仮申し込みしないといけなくって、解答や配点が非公開だから自己採点できなくって、志望校の選択にも困ってしまうかもしれない・・・・ような試験制度はやめたほうが良いかもしれないな〜って思っているのだ。え?今やめたら皆が混乱するって?長年やってきている試験制度に戻せばいいだけじゃん・・・なんてね、もう受験することのない年寄りおじさんのたわごとでした。お付き合いいただきありがとうございます。以後、反省して黙っておきます。

The tailor’s wife is worst clad.

9月22日 日曜日 台風前

昨日は近くのデイサービス施設で認知症についてのお話をしてきました。多くの方がお越しくださいました。今回はスライド、いわゆるパワーポイントを作らずに臨みました。あ、作れずに・・が正確な表現かもしれません。ただ、私個人的にはスライドを前もって作っていた時と、そういうものをこしらえなかった時にするお話では、後者の方が良かったかなと思うことが多いです。前もって入念に原稿を準備しておくやり方と、行き当たりばったりその場の雰囲気を踏まえてやるやり方と良い悪いではなく、手法の問題ではないかなと思います。また音声をアップできたらと思います。

その中で、強調したことの一つに、塩分制限というお話があります。認知症を予防する方策で重要だとされていることは生活習慣病の予防です。高血圧症と塩分摂取過剰は相応の因果関係があると証明されていますので、必然的に過剰な塩分摂取を控えましょうということになるわけです。小生もインスタントラーメンが嫌いな方ではありません、というか好きなのです。最近はコンビニエンスストアで定期的に新製品が陳列されており、ついつい手にとってしまうのです。ところがこのカップ麺って相当量の塩分が含まれているのにあまり気をつけていませんでした。カップの側面には当然カロリーが表示されていることは知っていたのですが、含有塩分量もきちんとあるのですね。平均すると4−5gの塩分が含まれているようです。例えば・・・塩分含有量、めん:1.5 g スープ:4.5 g とかいう感じです。合わせるとなんと6g の摂取量になります。1日摂取量の推奨は7〜8gですからそれだけでほとんどを占めてしまうのがわかります。怖いですね・・・皆さん気をつけてくださいね。ラーメン食べる時は、汁は控えめに、残りの食事はあっさりと!!

まあ、最近になってそんなこと言っているようではまさしく、医者の不養生と言われても仕方ありませんね。

医者の不養生・髪結い髪結わず・紺屋の白袴・易者の身の上知らず・・・英語でもそんな言葉あるみたいです→タイトルをどぞ。因みにclad…っていうのはclothe(服を着る)という動詞の古語・文語での過去分詞形だそうです。

to decode a cipher….

9月13日 金曜日

今気づきました。13日の金曜日だったのですね。今日は色々な”こ難しい”ことがありまして・・・。ちょっとばかり疲れて帰って来て・・やんぬるかなという気分です。差し迫った問題事が眼前にある時に出ますね・・・人間性とか許容量が。他人の振り見て我が振りなおせ・・とはおばあちゃんがよく言っていた言葉なのですけど、本当にその通りだなあと思います。今までならこれは、湯沸かし器が沸騰していたろうな・・と思うことを、最近は飲み込むように心がけています。ほんの5分間!飲み込んでじっとしていることができるかどうかなのでしょうね。そうすることで、相手の言い分にも一理あるなということが理解できて、少し冷静になることができます。何だか大げさな書き方になってしまいましたね。要はちょっと大人の対応ができるようになって来たかな・・ということだけです、ハイ。そういえば、国と国との間でもちょっとしたいざこざがあるような昨今ですので・・・。まあ13日の・・とはいえ金曜日ですからちょっとゆっくりとしたいと思います。  TGIF!!!

大学入試の英語の試験制度変更にpro&con・・議論沸騰のようです(ほとんどニュースにはなっていないと思いますけど)。来年度の入試からの変更のようですが、心ある(小生の眼には)予備校の先生方は、一歩踏みとどまって再検討するように訴えておられます。ま、多分ゴリ押しとなる結末なのでしょうけど。教育の効果目的が短絡的に語られるようになって久しいと思います。将来役に立つ〇〇・・とか、生産性があるかないかとか、費用対効果で国に資するものかどうか・・・などなど。小生などは、何かが将来どうなるかなんてちょっとやそっとではわからないのにな〜と思っています。役に立つモノなんて、5年もしたら過去の遺産になる時代ですのでね。世界の地政学も覇権国もめまぐるしく変わっていく世の中でしょうから。結局のところ一国の国力って、如何に無駄かもしれないものに投資ができるかどうかなのかなと思います。例えて言えば、訳のわからないことばっかり研究していたうだつの上がらない学者が、地球存亡、緊急事態の一大事に敵側の暗号をみごと読み解いて・・・のような映画みたく・・。

 

 

e-cigarette….is it safe?

9月8日 日曜日

朝からちょっとお出かけしてご飯を食べました。向かいでチビさんはコリコリお勉強してはります。あたしゃ参考書読んで付箋をハリハリ、近く開かれるおはなし会の下ごしらえ。今のところ平和な一日です。最近超簡単に作れる棒々鶏に凝っているのですけど、おうどんにこれを乗っけてタイカレーをかけると美味しいことに気づきました。ということで、冷蔵庫に常備していないと何となく不安になるココナッツミルクとタイカレーペーストが久しぶりに消費されましたとさ・・・。

最近話題の電子タバコの危険性を報告する論文です。イリノイ州での電子タバコ使用との関連性が疑われる肺の異常が見つかった53人の解析です。両肺に異常陰影が見つかり、93%は入院治療となり、32%は人工呼吸器管理が必要となったそうです。まだ因果関係は確定ではありませんが、受動喫煙予防の観点から電子タバコへの切り替えをする方が増加している中で、注意すべき論文と思います。

no boundaries

9月3日 火曜日

なんとかマンデーっていう番組を見かけたのですが・・今日はマンデーじゃないですよね。あれは気のせいだったのだろか・・・

で、夜に流れて来たニュースですけど ”インフルエンザで学級閉鎖” だとな。感染症にはいわゆる季節性の志向があるのですけど、この時期での学級閉鎖ってちょっとびっくりしました。たまたま今日は咽頭痛と鼻炎症状を主体とする39度以上の発熱という患者さんの診察が幾人かあったものですから、より一層気になっています。今のところ当地区では聞いておりません、インフルエンザの発症。色々と世相も混乱の様相ですし、感染症だって天候だって・・・地球規模で変わりつつあるのかも。境界線がなくなりつつあるっていうか何というか。

というわけで・・・こんな混乱の時期こそ、古典だなって思って、ヘミングウェイを読みながらベートーヴェンのテンペストを聴く初秋の夜長でござりまする(ロックだけではないんですよ、小生のみゅーじっくらいぶらりー・・)

Gakuseisan visited us!

8月29日

毎年恒例の学生さんの地域医療実習の一環に参加させていただきました。今年も優秀な学生さんたちが見学に来てくれました。本当に真面目で礼儀正しく、真摯に地域医療について学習されていると思います。私の学生時代にはちょっと想像できないくらいの向学心です。私も心洗われるような気持ちで良い経験となりました。

 

今年は木曜日の午後にお迎えしたのですけど、ちょうど良いタイミングと時間配分だったなと思います。来年もこのタイムスケジュールでお願いしてみよーっと。

 

報道の波紋

8月24日 土曜日

朝起きて外に出てみるとひんやり、秋の気配を初めて感じました(令和初・・)。ネットでは数日前に開かれた健康保険組合連合会でなされた提言が話題になっているようです。昨今の保険財政悪化の対応策の一つとして、花粉症治療薬を保険適応からを外すというものです。市販薬での代替薬品が保険適応薬と同じであるから自費で購入せよということのようです。他には保湿剤や湿布薬を同様の取り扱いにすることが挙げられています。医療や年金財政が厳しくなっているというニュースは昔からよく耳にしますので、そのことへの対応策は急務であるという認識に間違いはないと思います。がん患者の増加、高齢化社会など、医療費を押し上げる要因はいくつかありますが、色々な疾患への治療薬の開発が進むにつれて、あれもこれも保険でカバーできなくなっているというわけですね。で、どこを削って行くのかという話になっているのです。ある人に言わせると、難病患者さんたちを救う高額な医療費を確保するには、命に関わらない部分には自己負担で対応してもらうべきだとなります。また一方では、たとえ花粉症で人は亡くなるわけではないが、仕事やひいては経済活動に影響するため、社会の被る不利益や損失は大きいのではないかともなります。おわかりのように、決してどちらの言い分かが正しくて、どちらかが間違えているわけではないですね。要はどうバランスをとるのかということなのでしょう。一方で、医師の側も適応をよく吟味して処方・投薬をしなければいけないということになります。自分自身のことを考えても、患者さんから頼まれれば、なるべくそれに応えてあげたいという気持ちがありますから、ともすれば過剰診療となりがちであることは否めないと思います。また患者さんの側も、自己負担が少なければ少ないほど助かりますし、少しでも効果がある(と感じられる)のであれば、なるべくたくさん施しを受けたいという気持ちになるのも無理ないことかもしれません。しかしながら、皆それぞれが、利己的にならず利他的に全体のことを考えて行動するということが本来は大切なことなのでしょう。

でも、アレルギーのお薬が自己負担になると本当に出費が増えるのでしょうか・・・?そこはよ〜く吟味する必要がありそうです。なぜならば、保険診療を受けるためには診察を受けないといけないですし、病院や薬局で処方を受けるときには調剤料や処方箋料なども必要ですのでね。おそらく10割か3割かみたいな差にはならないのではないかと思います。もしかするとトントンかもしれません。結局、副作用なく服用できているようなお薬で、それまでに飲み慣れているようなものであれば、待ち時間をかけずに薬局で自己負担で購入するという、むしろその方が良いと感じる方もいらっしゃるかもしれないですね。ま、今後の成り行きを見守ることとしましょう。

いい話

8月21日 水曜日

夕方に知らない間に路面がぬれていた。いつの間に降ったのか・・雨。毎日放送のミントっていう番組、水曜日のレギュラーがお気に入りのシャンプーハットさんたちなので、今日も合間に少しだけ観ていたのですけど。

とある女子高校生が、もともと野球が大好きで野球部に入りたかったのだけど、その学校では男子部員しかいなくて、それなら・・と吹奏楽部に入部したそうな。甲子園に出場してくれたら自校の野球部を応援して甲子園に行けると思ったらしいのですね。一方、沖縄の歴代甲子園大会代表高校は色々な理由で、自前の応援団を遠路はるばる球場まで派遣がし難いらしく、地元兵庫県のとある高校に例年応援を依頼していたのだとか・・・。先の女子部員の高校はどうやらその当該応援団に属する吹奏楽部であったらしく、件の女子学生も今年の夏の甲子園に出場した沖縄尚学の応援に馳せ参じることになったのだとか。彼女の高校の応援ではなかったのだけれど、念願の甲子園アルプススタンドで、一生懸命トロンボーンを吹いておられました。番組では、沖縄と地元の交流として良い感じに描かれており、なるほどな〜と思った小生でございました。青春ですね・・・

おうちに帰ってから観た番組の続き、終わりのほうでは・・某、T島県の山村の廃校を買い受けて開かれたカフェの話題が流れていました。廃校の校舎をうまく利用してカフェを作り、教室では宿泊ができるような施設にもなっているようです。働いておられるバリスタが、30代の男性で、元校長室を改装して住まわれているそうなのです。彼の室内にはドラムセットが2つ、レコーディングにも耐えうるような造りに改造したそうで、なんだか良い感じで働いておられるな〜と感心しました。シャンプーハットのこいちゃんも、「彼はなんだかストレスゼロで働いておられるようですねー」って仰っていましたが、ほんとその通りでした。最近、”えらいてんちょうさん”とか、”レンタルなんもしないひと”とか、若い世代のちょっと突き抜けた感じの人たちの生き方を知ったところだったので、「う〜ん、色々な人が色々な人生を歩んでいるんだなー」って思いました。私は・・・?何も思い切ったことをしない、ずぼらな生き方しかできないひと・・のまんまでこれからも行くのでしょうね。

戦いのむこうがわ

8月16日 金曜日 台風過ぎた

台風が西日本を縦断していった。昨日は終戦の日であった、人によっては敗戦の日と呼ぶべきであると主張する方もおられるようだ。オンデマンドのドキュメンタリー番組を見たり、綾瀬はるかさんの毎年の特集とかを見て過ごした。中でも新たに明らかになったという、二・二六事件の機密文書を元に作られた番組がとっても驚きで圧巻の内容であった。今とても粗末に扱われていると感じる公文書や、当時の方へのインタビューで掘り進んでいく、戦争のむこうがわにあるストーリーである。過去の歴史を紐解いてみると、なんとも無責任な物事の決められ方や、それにどどっと流されていく私たちや、翻弄される弱者の姿に打ちのめされる気がする。なんとも言えない悲劇が積み重なって今のこの時代があるのだな・・・と思う、やはり毎年と同じ今年の夏であった。310万人もの犠牲者が出た悲劇、兵士たちの大半は銃弾に倒れたのではなく、病気と飢餓に苦しんで亡くなったのである。74年間続いた平和をこれからも続けなくてはいけないと思う。

お盆の終わりを境目に周辺の海が静か〜になっていくのが、なんとも寂しい感じがする・・・。

最近、ラジオ文芸にはまっていまして・・・今日はドリアン助川さんの三人姉妹と、太宰治のトカトントンを聴いておりました。どっちも味わいのある作品だな。あとは・・奥さんオススメのnetflixのやつを観て1日終わりの予定です。また明日からはお仕事だ〜(^^)/

酷暑に愚痴ってみます

8月10日 土曜日

朝からすでに暑いです。競歩の出場選手が、来年の東京オリンピックの競技コースについて、日陰になる部分がほとんどなく、脱水から倒れる選手が出るのではないかと変更を訴えているというニュースがありました。確かにマラソンよりも競歩はスピードが遅い分、体が受ける風も少なく、路面からの照り返しもきつくなるのでしょうか。彼の心配が現実のものとならなければ良いのですが。高校野球も中盤にさしかかり、世間はお盆休みとなりました。暑いさなかに行われる野球も、その天候の変化に応じて開催方法を見直さないといけない時期が来ているのかもしれません。考えてみればたった一つの場所で全てのトーナメントが行われる競技大会って少ないように思います。サッカーのW杯だって色々な競技場を使用するし、テニスのウィンブルドンだってセンターコートで行われる試合はほんの一部ですよね。甲子園っていうキーワードがひと夏のストーリーを作り、球児たちの目標となっているのはわかりますが、昨今色々と考えさせられます。そもそも地球温暖化が叫ばれて久しいのですが、未だに私たちの生活はさほど変わらず、効果的で具体的な対策がなされているとは言えません。今の日本の少子高齢化、人口減少問題と同じで、初めから予測できていたことなのに、喫緊の問題がないばかりにそのままずるずると時間が過ぎてしまうことの二の舞にならないようにしないといけない、今がその分岐点にあるような気がしています。政策はやはり目先の選挙がありますので、どうしても4半期先の景気対策などに軸足が置かれがちですが、近視眼的にならずに将来を見据えた議論がもっとなされても良いのではないでしょうか。どこかの首長経験者が、文学部廃止論を唱えていたり、微分積分など人生の役に立たないと発信されていたのを思い出します。大学の研究も数年間でのアウトカムを要求されるような時代ですので、恒久的な予算がなく、任期付きの人材雇用ばかりでは今後の発展は望めないかもしれません。何かにつけて、時間とお金に換算されてしまいがちな今の世の中の風潮・・少しずつ変えていきたいものだなあと考えています。

さ、仕事仕事・・

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