京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

うとうと昼寝

9月13日 金曜日

ほんとに一週間過ぎるの早いです。うらの田んぼの稲刈りはまだのようです。今日あたりかな・・・。昨日の夜は医療センターで症例検討会がありました。スズメバチの演題、由良診療所の先生も仰っていましたが、今年は蜂刺症の患者さんが多かったです。発表症例は10カ所近い刺し傷を受けられた患者さんが重症化したというもの。たかが蜂と侮る事なかれ。

そうそう、昨日往診で訪ねたおうちでは、いつもお世話をしておられるご主人が居間でうたたね。そっと上がらせていただきそのまま奥様の診察に。帰る時にもまだzzzzz…….でしたので、起こさぬようにそのまま御暇いたしました。お疲れなのでしょう。気温は高かったのですが、この辺りのお家は、風通しのよいお宅が多いので、湿度さえなければたちまちうたた寝日和の一日となるのでしょうね。帰り道ではいつのまにかすっかり刈り取られた後の田んぼを見ながら、何となく平和な一日でありました。

三丁目

今日の診察中の会話「前回の東京オリンピックはちょうど30過ぎだったんだ。先生は?」「生まれる前でした。」「え〜そうか。」「7年後のオリンピックまで元気でおれるかなあ・・・」

結構オリンピックを見るまで頑張ろうって仰る患者さんが多いことに気づきました。そういう効果もあったのか・・。

忘れやすい生き物

9月12日 木曜日

昨日もこうして文字を書いているのにどうして思い出さなかったのだろう。「9月11日」米国同時多発テロと呼ばれる事件のことを。まさにWTCビルが倒壊していくのを、CNNのライブを見ていたのは、ちょうど京都の某病院で当直業務についていた夜のことである。救急患者の途切れた時間に、ごく短時間でシャワーをすませて手術衣(パジャマがわりに着るものです)に着替え、苦いだけのインスタントコーヒーをすすりながら。当時私は博士論文の仕上げに毎日当直の日にも原稿を持ち込んで作業をしていたのだが、その日ばかりは一晩中テレビに眼が釘付けとなったことを覚えている。アメリカへの留学を翌年4月に控えていたこともあり、いったいこの先どうなるのだろうと思ったものである。あれから12年、9月11日という日付を打ち込みながら、何も考えていなかった自身の忘れっぽさに驚いた。空港でのセキュリティーチェックに長蛇の列ができたことや、米国への入国審査に日本人もフィンガープリントと顔写真の撮影を強制されることになったのも、911がきっかけである。中東アラブの人々はいわれなき偏見や差別を経験した忌むべき事件である。喉元過ぎれば熱さを忘る。東京五輪が決定し、世は経済効果何百億円だとか、絆とか協力とか浮かれているが、忘れてはいけないのだ。今もプレハブ小屋に住まわざるを得ない人々や、来る日も来る日も線量計測を行うためだけに魚を捕り続けなくてはいけない漁師さんたちがいることや、今もなお見るも無惨な「建屋」にぶら下がりつづける千本以上の放射性物質を含んだ燃料棒がある4号機のことなどを。お祭り気分に水を差すつもりはないが、景気回復と・スポーツと・復興とは根底的には別個の問題なのである。

WTC

一つのことが起こると前のことが忘れ去られ、君もこうしろよという同調圧力がかかりやすい国ニッポン。陰気な投稿でスミマセン・・・

糖尿病に学ぶこと

9月11日 水曜日 晴れ 暑い

昨日は前勤務地でご一緒していた先生が久しぶりに丹後に来られたので、その御講演を聴いてきました。糖尿病に関する話題でしたが、これがまさに眼からウロコの内容だったのです。糖尿病とは、ご存知のように血糖値が高くなる病気なのですが、それが何故いけないのか?旨く説明できる方はあまりおられないのではないでしょうか。おしっこにアリがたかってくるから?いえいえ、そんな筈はありませんよね。血糖値の上昇は動脈の損傷をもたらし、色々な臓器障害を起こすからなのです。細小血管障害として知られる代表はいわゆる糖尿病性網膜症。腎臓や眼や神経がおかされるということは聞かれたことがあるかと思います。最近よくいわれているのは大血管障害、つまり心臓発作や脳卒中など、一度生ずるとたちまち生命に危険を及ぼす合併症の方ですね。さて、彼の講演内容に戻りますが、一枚目のスライドに私は唸ったわけです。「糖尿病を治療する際のゴールとは何か?」答えは何だと思われますか?血糖値を下げること?ブーッ。「血管障害、特に大血管への障害を最小限に抑えて、患者さんの生命予後を時間的、質的に健常者と同じ程度にすることである」ということなのです。もちろん、そんなことは自分としては理解していたつもりではありますが、やはりはっきりと言葉にして意識するということが大事だなあと思いました。すなわち、血糖値を下げるということは、その目標を達成するための手段に過ぎないわけです。もちろん、患者さんの年齢や背景にも考慮して、その治療の度合いを設定してあげなくてはいけません。当然40歳代の、あと30年以上健康に過ごしてもらわないといけない患者さんと、80歳代の患者さんではそのアプローチは違って当たり前なわけですね(あ、80歳代だからいい加減で良い、と言いたいのではありません)。ともすると日常診療では、ヘモグロビンA1cが0.5下がったとか上がったとかで一喜一憂しておわり・・・となりがちなわけですが、その終着点を常に頭の片隅に置きながら治療に当たらなくてはなりません。ちなみに最近の欧米での臨床試験では、血糖値の厳格コントロール群は必ずしもそうでない群に比べて、予後が改善していない(どころか悪いものもあったりする)というデータが出されています。だから血糖は下げなくても良い、というのは極論に過ぎますが、目的を誤って数値にばかりこだわってはいけないというメッセージに我々は素直に耳を傾けるべきだと感じました。いろんな場面でこの教訓は生かされます。木を見て森を見ず、鹿を追うものは山を見ず、小利大損・・。

詩集

新境地を開拓しようと挑戦中。寝落ち寸前ですが・・・

 

 

 

 

新米その弐

9月8日 日曜日 雨
あれほど続いた猛暑、好天は一転してこのところ雨ばかりです。周囲の田圃はまだほとんど稲刈りは行われておらず、稲穂も斜めに倒されています。「晴れたら今すぐにでもやりたいのだが・・・」と語っておられた患者さんの言葉が印象的でした。毎日恨めしい気持ちで空を眺めておられるのでしょうね。一日も早く満点の秋空がやってくることを祈ります。さて、新米続報ですが・・・期待どおり冷やご飯になってもその味は抜群でした。というか、冷たくなってよけいにその味が際立つっていう感じです。てかてかに光った一粒一粒のお米がそれぞれに独立して、どうですかって訴えかけてくるようでした(すこし大げさですが)。やはり農家の方の自慢の作品だけのことがあります。ということで、今日新たに頂いたものもまた楽しみです。天高く・・何とやらですが、小生の腹囲も少なからず要注意の状態になってきました。まあこれだけの品質があれば、関税交渉にも海外からのお米にも負ける筈などない、とは思うのですが、上質の新米の流通は一流料亭には流れていくものの、都市部の皆さんのお口にはあまり入っていかないという話もあるとか・・・。ここは何とか知恵を絞らないといけませんね。欧米諸国は軒並み食糧自給率は100%以上なのですが、日本はというとほとんど最下位層に甘んじていると聞きます。GM(いわゆる遺伝子組み換え)作物で大量生産された食糧と、小規模手作りの農家の生産する商品とを考えた時に、専門家が危惧する農業の衰退が現実化するのは想像に難くありません。遺伝子組み換えというと、その第一世代では、食物の種子の遺伝子に除草剤や抗生物質の耐性遺伝子を組み込んでおき、生産途中にその薬剤を大量に使用して、種子だけを存続できるような状態にしておくものであったそうですが、最近は味や外観に色付けするような第三世代と呼ばれるものまで出てきていると聞きます(Wikipediaより)。そのような種子はいわずと知れたモ○サ○ト社が寡占しているのですが、一旦除草剤が大量散布された地にはその後数代はおそらく普通の種子は育たないでしょうから、同社の懐はますます潤っていく訳ですね。何よりもGMの種子は一代限りのF1種がほとんどでしょうから、作物から種子を採取することはできないのです。う〜む、うまいことやってはりますな。伝え聞くところによるとEU諸国では今後こういった種子は使用しない方向で、と決める国が続々と出ているとか。日本の行く末やいかに・・・
Tokyo2020
とうとう決まったようですね。これで若い選手の練習にも力が入ることでしょう。7年後には平和で安全で豊かなくらしの東京、日本になっているように努力せねばなりません。最初は、この予算直接復興に使ったらどうかなって思っていたのですが、「everything? is under control」って全世界に向けて宣言した以上、もう一歩も後には引けない訳で、この東京圧力で東北・福島の立て直しに拍車がかかれば良いではないですかっていう、安倍総理の高等戦術だったのかもって思ったりもします。でも7年後っていったい自分はいくつになっているのだろう・・・・

末端に行くほどホットになる

9月3日 火曜日 雨

今日は医大GPという催しの一環で、学生さんたちが地域医療を学びにやって来られました。マメな院長ならば、みんなそろって写真の一枚でもとるものなのでしょうが、そんなことを私に期待されても困ります!職員の皆さんにいただいた誕生日のケーキすら、何を記録することもなくザクッとメスを・・いやいやナイフを入れてしまい、そのことに気づいたのはすっかり平らげてしまった後のことなのですから。ま、それはよしとして、来られた学生さんたちに有意義な一日を提供できたかどうかはよくわかりませんが、まあ何かしら感じ取って頂いたのではないかと思います。頑張ってくださいね。一緒に往診をしながら考えたのですが、地域医療、とりわけ在宅医療の現場では色々なロールプレイヤーさん達がいて成り立っているわけです。昨今地域包括支援センターなるものが各地に作られており、その職員さんたちがまさに中心となって各々の患者さんたちのケアをプラニングしていくのです。われわれ主治医もその中の一員として振る舞わねばなりません。少しのことがきっかけで容易に重症化する患者さんたちは、常に基幹病院への入院と在宅の生活を行ったり来たりする可能性もあるので、その病院の先生方との橋渡し的な役割も重要な役目であると考えています。ヘルパーさんや訪問看護さんは我々よりもより密接に患者さんと日々接しておられますから、患者さんの声はそちらからの情報がメインとなります。一方で基幹病院の先生方の意見や考え方は、我々が患者さんたちにフィードバックする役割を担うことになります。そこで時々感じることなのですが、「末端ほど情報や議論はホットになり易い」ということです。情報交換をしなければならない二者が存在した時に、直接意見交換ができれば良いのですが、一定距離を介在する場合には、それぞれの端っこの方でそれぞれの意見が熱くなってしまうことってあると思うのです。なので、我々の役目としてはお互いの中心的な部分で双方の意見を集約して、伝達する役割を果たすことが重要なのではないかなと。小学校の理科の時間に教わったと思うのですけれど、ろうそくの炎には三層構造があり、最も内側から炎心、内炎、外炎と呼ばれ、酸素の供給を最も受け易い外炎は一番温度が高くホットになる、というのに似てるなと思いました。そう、末端に成るほど熱くなり易いのです。今イチわかりにくいたとえでしょうかね(ポリポリ)。

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さて、新米を頂きました。通常量のお水で炊くとみずみずしいためかやや柔らかめになりました。テカテカで美しく、香りが全然違います。もちろん味は言うまでもありませんでした。冷やご飯になってからの味もまた楽しみです・・・。

ところで・・・「実るほど頭を垂れる稲穂かな」「おごれる平家は久しからず」故事ことわざってよく言ったものですね。

恒例の・・

9月1日(日) 雨

毎年夏に行う近所の川の草刈り行事でした。曇りでパラパラ雨の中始まりましたが、途中からどしゃ降りに・・・。おかげですっかりきれいになりましたが、結構大変な作業でした。皆様ご苦労様でした。去年はお天気のなかの作業でヘトヘトになったのを覚えてますが、今年は正反対のお天気で、暑くはなかったのですがどちらが良いのか判断に迷うところです。日頃診察に見えているかたも頑張っておられましたので(確かお膝が悪かったような・・・)、私も音を上げるわけにはいかず。かなりの斜面を作業する箇所もありますが、皆さんお元気です。草の中から飛び出して来るバッタや何やおりましたが、そのうちあまり気にすることもなく作業に没頭することとなりました。茶色のニョロニョロと動く細長い生き物を目撃した時はややビビりましたが・・・。

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ま、無事ケガ人もなく終わったのはなによりでした。

 

ようやく3万人を切った

8月28日 水曜日 晴れ

今週は再び暑くなります。というお天気キャスターのお言葉ではありましたが、湿度がそれほど高くないためか、比較的過ごし易い日が続いています。昨年ようやく3万人を切った年間自殺者数ですが、ここ数日は有名人の事件がテレビを賑わしているようです。身内の方も有名人で、いつ面会するのかとか、憔悴しきった表情でとか、知っても知らなくてもよいような内容をよくも細かく報道するものだなあと思います。直に見てはいないのですが、色々と昨今の報道体制には批判もでているようです。我々医師の使命は、病気を治すことにあるわけですので、命を自ら絶つという行為にはとても敏感にならざるを得ませんし、最も忌むべき行為として啓蒙していかなくてはならないと思っています。WHOが自殺予防のための報道関係者の手引きを発表しているのはあまり知られていないことだと思います。10あまりの項目からなるその見出しから、メディアで扱う自殺報道では、世の中に与える影響の大きさから、相応の配慮がなされて然るべきとの姿勢が汲み取れます。一方で、日本で公的なデータとしての自殺者の数値などが公表されるようになったのは2010年だそうです。それまでは自殺予防対策を立てようにも正確な数値の把握すら困難であったと、ライフリンク代表の清水康之さんは言っておられます。彼らの努力もあって、徐々にその数は減ってきているようですが、先進国において日本や韓国は自殺者の割合がとても多いようです。いじめの問題や社会保障費の切り下げの問題、或は格差社会やマスコミ報道など、色々と考えないといけないことは多いですね。その当事者にしてみれば、相応の重大な問題を抱えておられたわけでしょうから、それを批判したりするつもりはありませんし、ただただご冥福をお祈りするばかりなのですが、そんなことをする必要がない社会を皆で知恵を出し合って作っていかなくては行けません。日常的な人付き合いの中でも、助け合ったり配慮し合ったりすることはとても大事なことだと思っています。政治家や政府、自治体に要求期待するばかりではなく、個人レベルでも日常的にできることは色々あるのではないでしょうか・・・。

今日は、生きたくても生きることができず56才の人生でこの世を去られた方のお言葉を聞くことにしましょう・・・。

作家のBOT

8月23日 日曜日

近所の川の草刈り&清掃の日なのですが・・・朝から雨です。今日はないのかな?

ってことで少し暇なので、サボりがちであったブログをアップすることにしましょう。最近ニュースでは何やらLINEとかいうものが若者の間で流行っているとか。ツイッターとかフェイスブックとかまでは何とかついていっていた(過去形)のですが、もうおじさんには関係のないツールになってしまいました。こうしてデジタル難民の一員として埋もれていくのでしょうね。しかしながらっ!!最近密かに楽しんでいるのはツイッターのBOTと呼ばれるものです。BOTとはロボットの略だと思うのですが、例えば有名人の過去の名言を定期的に、部分的に切り取った形で飛ばしてくれるのです。主に作家のBOTをフォローしているのですが、芥川龍之介とか安部公房とかもちろん夏目漱石も太宰治もあります。「人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦々々しい。重大に扱わなければ危険である・・・侏儒の言葉」とか「さまざまな音が聞こえすぎて、何も聞こえない・・・方舟さくら丸」とか、文脈がないので、あくまでも言葉遊びなのですが、結構暇つぶしにはなります。ところで安部公房が東大医学部出身の作家だったことってあまり知られていないのではないでしょうか。理系の頭脳は天才的であったらしく、コンピュータのプログラミングなどの知識も豊富であったそうですが、SF的な要素もある作品は結構私の好みでもあります。最近女優の山口果林さんが彼とのことを綴った書を出版されましたね。他に医学部出身の作家と言えば、森鴎外もそうですし、海外ではサマセット・モームもそうだったように思います。ということで、検索してみると、北杜夫、斎藤茂吉、加賀乙彦、加藤周一、最近ですとさらにたくさんおられると思いますが、帚木蓬生とかは一時結構読んだことがあります。ちなみにシャーロックホームズのコナンドイルも外科医だったとか?!ところで、今我が家で旬の作家は伊坂幸太郎さんです。面白いことに妻と私の好みは正反対なのですねえ・・。僕がおもしろいなあと思う作品は、嫁さんはダメで、僕が初めに読んで挫折した作品に嫁さんがハマったり。ついでに趣味とか食べ物の嗜好も全然違いまして・・・。しかしながら、かれこれ20年近くも一緒に暮らしてきているのでして、言い訳するようですが、互いに異質なものどうしが一緒に暮らすから面白いわけなのですよね(たぶん)。よく結婚を決断した理由に「価値観が一緒で」というのを聞くのですけれど、うんうんそれは成る程・・・なのですが、一方では多様化した価値観の現代で、と言いながら、その多様なものが一致する相手を捜さねばならないというこのアンビバレンスに生きなければならないというのも少し窮屈な気がします。元阪大総長の鷲田清一先生も言われていました。「両親が同じ価値観に基づいてワーッとやると子供は逃げ場がなくなってしまう。片方がこうしなさいってやると、もう片方は少し引いて様子を見てあげる。そういうのが大事なのだと思います」って(かなり私の意訳が入っていますのでご注意を・・・)。

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そんなこんなで只今7時45分、世間は静まったままでありましてどうやら草刈り行事は雨天中止のようです(ちょっとラテンな気質のある【と僕が思っている】この辺の人々なので、雨天決行なのかと思ってました)。さ、これから再び約2時間のロングドライブを楽しむことにしましょう・・・・

夏休みのできごとなど

8月22日 木曜日 晴れ

かなりの長期のお休みを頂いてました(あくまでもブログ・・です)。言い訳するようですが、単に怠惰のためばかりではなく(それが8割ですが)、更新サイトへのログインが何故かできなかったのも一つの理由です。開けて下さった方すみません(決まり文句のようになってきました)。

さて気を取り直して、夏休みのご報告でもしておきましょうか。今日高校野球は、一日の雨天順延もなく決勝戦が終わったようです。診療が終わってから、さてさてどこが優勝したのやらと思ってウェブサイトを見ましたが、あまりメディアでの取り上げは大きくないのか、かなり探してやっと一つの関連記事を見つけました。何はともあれ、おめでとうございます、と暑い中お疲れさんでした。まあハンカチ王子の時はヤフーニュースのトピックス欄にいつもトップで記事が並んでいたのでしょうけれど、目玉になるような選手がいない時には割とクールな感じなのですね、マスコミさんって。客席で熱中症の人が出ると、スタンドから救急車を個人個人が携帯でコールしているのか、スコアボードの掲示板には「救急要請は球場を通して行うようにして下さい」という案内が出ていました。熱中症といえば、小生も夏休み中には、チビさん(もう身長は抜かれてしまいましたが・・)のテニスに付き合いましたところ、軽い熱中症のような症状を経験しまして、目の前が黄色〜くなったり、かるい動悸を感じて、こりゃまずいな・・と思ったところでした。おかげで下唇には”熱のはな”と呼ばれる単純ヘルペスが花咲きまして、ひりひり痛むことしきりです。患者さんにも「先生それどうしたん?」って聞かれる始末でした。おかげで?夏の課題図書はまだ4割程度しか進んでおりません。静かに戦後を考える時間は繰り延べで、お盆明けの今取り組んでいるところです。そうかと思うと、ブログでも少し取り上げました、はだしのゲンが図書館の配架禁止となった自治体があるとか言うニュースを目にしたり、文科省の大臣様がそれについて”さもありなん”と発言されていたり、戦後は遠くなりにけり・・なのかなあなんて考えたりしました。実際にはまだ70年も経っていないのですがね。原作者には悪いですが、あの漫画こそ買って読むものではなく、図書館で読むべきものなのではないかなあと思います。

Gen

また気をひきしめて、医療に有用な記事もアップしていきたいと思います。今後ともまた、愛想を尽かさずにおつきあい下さい。とにかくまだまだ暑い日が続きそうですが、皆様お体お気をつけて・・・。

8月9日ふたたび・・・

8月9日 金曜日 猛暑

あつい一日です。今日はやっぱり長崎の日ですね。長崎は中学生の頃に家族旅行で訪れて以来、研究会、学会でその後3回ほど訪れた街です。広島にしても長崎にしても路面電車が走る趣ゆたかな街並です。英語で学会発表した初めての街が長崎だったのですが、その時の原稿は今見返すと赤面ものの文章です。当然散々の出来映えであった学会の後に入ったお寿司屋さん?のような居酒屋さんのようなお店で(一人で行ったのですが)、地元の方の話される内容が全く聞き取れなかったのを覚えています。学会での英語も聞き取れず、日本の人の言葉もわからんのか・・・とかなりへこんでいた事を今さらながら思い出します。最後の長崎visitは、前任地であった病院で、画像診断システムや電子カルテの更新の時に、見学に行った際に訪れたのがおよそ2年前くらいでしょうか?国立病院機構長崎医療センターの地域医療を包含した取り組みはとても我が眼に目新しく輝いて見えた事を覚えています。途中で立ち寄ったのはもちろん平和祈念像でした。「のどが乾いてたまりませんでした。みずには油のようなものが一面に浮いていました。どうしても水が欲しくて、とうとう油の浮いたまま飲みました」9才の女の子の手記がその記念碑に刻まれています・・。もしもその9才の少女が我が子であったなら・・そんなことを考えながら、病院一行様から少し離れた場所で、真夏の暑さに汗しながら見上げていた空を思い出します。この夏の読み物を決めました・・・「東京プリズン」という小説です、長編なので時間がかかりそうですが、合間にはクリント・イーストウッドの2部作である「硫黄島からの手紙」と「父親たちの星条旗」を観る事にします。感想はまた後ほど・・・

Peace

話はかわって・・・少し前に気づいたのですが、京都は東本願寺の前を通るたびに(Yどばしカメラに行ってるわけですねこれが・・・)目にするこの看板「今、いのちがあなたを生きている」。ずっと気になっていたのですが、今もずっと心に残っている言葉です。何となくこういうことなのかなあ・・・というのは考えているのですけれど、気になっていますし、何となく教えられることがあるなあと思ったりしています。もう少し考えがまとまればまたアップしたいと思います。

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