京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

日本人は仕事好き?

6月27日 水曜日 晴れ〜

水曜日はクリニックでの診察は午前中だけにしています。手術や往診の予定がなければ少し余裕を持てる日になります。日本人は仕事好きで休みを取らない、などとよく言われますが本当はどうなのでしょうか?数年前にアメリカで少しの間仕事をしていた経験から言うと、アメリカ人もかなり仕事好きでしたね。土日などの決まった日以外に休暇を取る人はあまりいませんでした。夏休みなども1週間ぶち抜きで休んでいた人はむしろ少数派でした。特定の職種しか知りませんので、他業種の世界ではどうなのか、一般論化する事はできませんが、彼らだけが特殊な存在ではなかったのではないかと推測します。とにかく朝の出勤の早い事・・・。ある教授などは朝の4時頃にはすでにオフィスの明かりが灯っており、昼の三時頃には家路についておられました。おまけに夏場はdaylight saving timeといういわゆるサマータイムを導入している州でしたので、それから日没までまだまだたっぷりと6−7時間はありました。帰ってからジムに行くもよし、近くのゴルフ場でハーフラウンド回るもよし、自宅の庭でバーベキューするもよし。長い一日を有効に使えるのだなあと思ったものです。下っ端の我々はといえば、やはり上司が帰る前には仕事場を立ち去り難く、周りの様子を見ながら帰り支度をしたものです。その辺り、思考回路はアメリカの人も日本人も大きな差はないのかなと思いました。そんな事を考えながら、今日は比較的ゆったりとした午後を、少し離れたスーパーでの買い物や院内の雑用をしながら過ごしました。

ドイツ

そろばん

6月25日日曜日 晴れ(だったと思う)

朝から娘のそろばん検定につきあって来ました。なかなか地道に頑張ってきたかいあって、今回は1級の受験でした。1時間程の待ち時間は、近くのO垣書店でぶらぶら立ち読みをしながら時間をつぶしました。そろそろかと思って試験会場にもどるとすでにぞろぞろと受験を終えた人々・・というか子ども達が出て来ていました。ニコニコしながら出てくる子や、ちょっとうつむき加減で出てくる子など、その様子は悲喜こもごもで、試験の出来具合を表情に反映させてるのかなと思いきや、隣で待つ親御さんのもとへ、そのニコニコ君がやって来て、明るく大きな声で一言「全部合ってたとしても無理で〜す。」と。なかなか潔く明るくてよろしい。我が子はというと、まだ少し気分が高まっているような表情で「けっこうできた。」とのことでした。中には子ども達にまじって少し恥ずかしそうに出て来られる大人の方もおられました。今どき、そろばん検定は会計事務所でも必須の資格ではないでしょうし、趣味でやっておられるのでしょうか。番手を競う類いの試験ではないでしょうし、皆良い結果だといいですね。思えば子ども達は学校でも塾でも休みの日でも試験とは切っても切れない生活を送っているのではないでしょうか。就職したらもう試験はないのかと思っていたら、われわれもやれ専門医試験だとか指導医講習会だとか、この年齢になっても試験は追いかけて来ます。年に何度かは今でも、学校の定期試験で当日朝に起きると全く勉強していなかったっ・・・などという夢を見てしまう始末です。せめてあの世ではエンマさんに天国に行くための試験を・・などと言われないよう願うまでです。

よさお2

業務の効率化って誰のもの?

6月22日 金曜日 晴れたり曇ったり

何言うてんねん、お前。効率化はええ事にきまっとるやないか・・・。っていう批判を受けそうなタイトルです。市場のグローバリゼーションとか作業効率のアップとかっていうと、最先端の取り組みだなあ〜っていう風に連想をしますよね。ほんとにそうなのかなあっていうことを時々考える事があります。作業効率アップの究極は、人件費のかからないロボット化とかオートメーション化とかだとすると、そこに雇用は生まれない訳ですよね。効率化されると商品の価格は下がるでしょうし、グローバルな市場経済にさらされると、消費者としての恩恵を被る事はあるのでしょうけれど、雇用の確保というのはどうなるのだろうかなあ〜って思ってしまいます。ほどほどに無駄があって、ほどほどに人の手が必要で、程々にお金のかかる社会っていうのが良いのではないのかなって思う今日この頃です。経済学に無知なバカな一市民の戯言でした。おしまい。

ポジショントーク・・・

6月21日 木曜日 またまた雨

お昼休みにお薬屋さんの面談があります。お薬屋さんとは言っても、富山の薬屋さんではなくっていわゆるMRさんとか、昔で言うプロパーさんとかいう、製薬会社さんの営業マンの方の事ですね。MRさんとはMedical Representative(だったかな?)という英語の頭文字をとったもので、プロパーさんとはプロパガンダの頭三文字が由来のように思います。みなさん会社の看板を背負って商品を売り込みに来られる訳ですね。いずれも豊富な資料(絵とか図が多いです)を持参で、最近はiPadを鞄から取出してプレゼンして下さいます。視覚に訴える資料はなるほどな〜と思わせられる効果抜群のものもあり、ついついその気にさせられます。そいういう時ほど少し立ち止まって一息おかないといけません・・。当たり前ですけど、彼らにとっては自社製品のネガティブな部分をできるだけオブラートに包んで、得意な部分を目一杯強調しなければいけない訳ですね。ほんと当たり前の事です。そうとわかってはいるのですが、あまりにカラフルで単純明快な資料を提示されるとその気になるのも人間の性です。忙しいときに、「あ〜あの薬効の薬なんだったかな?あ、そうそう昨日宣伝してはった薬やな。あれ処方しておこう!」っていうシチュエーションもあることは否めません。いちいち薬の本を引っ張りだして思い出す時間もない事がごくごくまれにあるわけですね・・。開業したての当院でも(笑)。そう考えると彼らにとって面会の時間は大変貴重な時間なのかも知れません。損保会社の人に病院のリスクマネージメントの講義を受けるのと同じようなある種の罠というか、ミソが含まれていると思ってことに接しています。あ、良い意味でエビデンスに基づいた医療を実践しようと言うのがその理由ですので誤解なきように、ね。MRさん。

スヌー

点と線

6月20日 水曜日 台風一過 晴れ

開院して4週間が経過した。あっという間であった。まだまだだなあと思う事もあれば、そこそこできているかなと思う事もあり、飛ぶように過ぎ去ったこの一ヶ月であった。

勤務医と開業医の仕事の違いについて少し考える事がある。どうやら単に働く場が異なるだけではなさそうである。時間のながれる速度が違う。患者さんを診る視点も違う。入院患者さんは急性期疾患がメインであるが、外来患者さんは慢性疾患を抱えておられる方や、急性期のあとの安定した状態を維持する目的で通院しておられたりする訳である。一球入魂で点で診る医療と、あくまでも長いタイムスパンで線で診て行く医療との違いとでも言うべきであろうか。入院患者さんではその一瞬間のバイタルサインであったり、理学所見が決定的に重要であるが、外来患者さんでは、まず生活環境や、家庭環境や仕事の内容などを把握する事がとても重要となってくる。大げさに言えば、一生の健康に関するコンサルタントとしての契約を結んでいるようなものなのかなと思っている。「健康問題についての顧問契約」という表現が今のところしっくりきているように感じている。

内覧会
ダウンロード刑罰化法案が可決されたそうです(賛否両論ありますが・・)。ってことで気軽にグーグルで画像を拾ってくるのはやめておき、内覧会での一コマです。

土と太陽の恵み

6月19日 火曜日

大きさや形はさまざまだけれど、しっかりと身が詰まっており、歯ごたえのある美しく美味しいトマトでした。◯◯さん、どうもありがとうございました。丹念に育てられたのが伝わってくる気がしますね。同時に、枝からもぎ取ったものが直接食べられる幸せを感じなくてはいけないのかもしれません。

出荷の前にガイガーカウンターで計測をしないといけない地域が存在するという事を忘れては行けませんね。クリニックも再稼働の施設からそう遠くはない地域です。「安全性は確認された・・」常に受動態で語られる文章ですが、能動態になおした時の主語はいったい誰なのでしょうか?

同時に、予期せぬ停電の時のバックアップを自治体全体で考える必要のある夏がやって来ます。在宅の患者さん達のケアに夏休みはなさそうです。

 

梅雨の季節の台風

6月18日 月曜日 曇り時々あめ?

近くの建築現場で棟上げが無事終わったようです。たいした雨も降らずに良かったですね。診察の合間に窓の隙間から時々覗き込んでしまいました(暇っ!?)。職人さんの軽快な身のこなしはやはりすごいものですね。”職人さん”という言葉がぴったり当てはまるようでした。何もなかったところに立派な柱と枠組みと、屋根の下地が出来上がっています。思えばクリニックの上棟は、12月末からの大雪が一段落してからでした。毎日仕事が終わって、わざわざ寄り道をしては暗がりの中を車の明かりで照らしながら「はやくできないかなー」って見に行っていた事を思い出します。時の流れるのは早いものです。それに比較すると、この季節の作業はかなり快適なのかなとも思います。何はともあれ作業が順調に進む事をお祈りしています。

明日からは台風の影響が出てくるようで、天気予報は軒並み雨マークがついております・・。自然は時に非情な振る舞いをこの世に残していきます。GWに稲を植え終わった田んぼをどうか痛めつけないで下さいな。あ、それからカエルくん達にも牙をむかないでね〜

 

飛行機は苦手・・・?

6月16日 土曜日 雨

元巨人軍の江川卓さんは飛行機に乗る事が苦手だそうである(奥さんは確かCAだったような気もするが)。曰く「その理由は、見ず知らずの機長さんが操縦していること」だそうだ。なるほどなと思った。

医療の世界では、手術などの侵襲的な処置をする場合には必ず同意書なるものに署名をもらう事になっている。どんなに細心の注意を払いながらそれを行っても、偶発的な合併症が起こりうるのであるということを理解してもらうためである(決して何があっても知りませんよ、っていう意味ではない)。患者さんと向かい合って、その事を説明し、理解をしてもらうという過程でお互いの人間関係や信頼関係が作られて行くという事はとても大切な事であると思う。

医療と言わず、身の回りの事には常に色々な危険性が潜んでいることに気付かされるものである。極端なたとえではあるが、近所のスーパーに牛乳を買いにいくにも、その途中で、暴走してくる車にひかれる可能性だって否定はできない。要はそんな些細なリスクよりも美味しい牛乳を買って飲む事の価値が上回るからそれを買いに行くのである。などと書くと、そんな大げさなっていう指摘をいただきそうであるが、常に我々の頭の中では無意識のうちにそういうリスクベネフィットの計量的な思考が行われているのではなかろうか。見ず知らずの人が作った飛行機を見ず知らずの機長が操縦していることをリスクと考える度合いは人それぞれであろう。善し悪しの問題ではない。そいういう考え方もあるのだなあっていうお話である。前段に戻って、顔の見える医療とは・・・このような日常的な駄文であっても、患者さんにとって、少しでも小生の人間性の理解に役立てて頂ければ幸いである。

 

夢のかたち

6月15日 金曜日 くもりときどき晴れ

知り合いの耳鼻咽喉科医長がついに念願かなって南極越冬隊に参加する事が決まったとの事である。30代半ば?の彼はここ数年隊員募集に応募し続けていたらしく、とうとう今年の秋からの越冬隊員として内定したそうだ。南極と言えばタロとジロくらいしか思い浮かばないのであるが、聞くと一旦赴任したら予定の日まで帰ってくる事はできないらしい(させないのではなく不可能だそうだ)。気温が低すぎて燃料が気化しないためエンジンをかける事ができないらしい。そんな環境での隊員の健康管理を担われるとの事、非常に重要な任務である事は言うまでもない。縁起でもないが、致死的疾患に罹った隊員が出ると、何が何でも現地で対処しきるしか無いという事なのだろう・・まさに命がけの任務であると再認識。人それぞれの生き方があるものだなあとしばし考え込んでしまった。H先生!必ずやそれに値する貴重な経験の連続で、有意義な1年半を過ごされる事と思います。ぜひお体には気をつけて、帰って来られたらまたお手柄話を聞かせて下さいね。病院勤務の頃、官舎の庭で耕しておられた「は◯が◯農園」は永遠に引き継がれて行く事と思います。またお会いするのを楽しみにしています!

 

じゃまするで〜

6月14日 木曜日 晴れ

ほな帰ってや〜(承タイトル)っていうのは吉本新喜劇ですが・・・

古巣の病院にお邪魔して来ました。静脈瘤という足にできる血管の病気の手術のお手伝いに行って参りました。久しぶりの手術室だったのですが、さすがに7年間つとめた職場ですので、違和感もなく居心地よく仕事をする事ができました。スタッフの皆さんも暖かく迎えてくださり感謝。肝腎の手術も滞りなく無事終わり予定通りでした。

帰ってからはご機嫌斜めの医院のレントゲン機器の修理に来てくれたメーカーのエンジニアの方が悪戦苦闘頑張ってくれていました。ようやく原因が判明して、そこから大阪に部品を発注して届けてもらい、深夜1時頃すべて終了。いつもよく働いてくれます。部品の待ち時間にはゆっくり身の上話?なども・・・。これからもどうぞよろしくお願いします。

 

TOPへ