京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

朗読の余韻

5月17日 水曜日

いつもの朝からおうち、午後からおそとの日である。昨夜は色々としなくてはならない考え事しながら、結局結論には至らず、気がつけば小田嶋さんのメモリアル鼎談というか、珠緒さんの作品朗読をまたまた視聴してしまった。これで2周目である。もちろん文章もさることながら、彼女の朗読がめっちゃうまいのだ。あと数日で視聴できなくなるので、録音しておいて後から1人で楽しもうと思っている。実は私は何を隠そう、小田嶋さんのトークの音源を50本程度持っているのだ。毎月面白くって少しずつ溜めていたのだが、今となってはこんなに早くに逝かれるとも思っていなかったし、結構なお宝になっている。語りや文体は辛辣なのだが、人をみる目が本当に優しい人なのだと思っている。そして彼は何よりもfairnessを重んずる人でした。そして私はしばしヘヴィ・メタルを聴くのをやめている。代わりにスピーカーから流れているのは・・・イギー・ポップと、トーキング・ヘッズとルー・リードである。

専門書

5月16日 火曜日

そもそも医学雑誌とか医学書はかなりの数を買っています。とりあえずワンテーマ良いのがあったら買う方針にしているので、なかなか全部読破しているわけではないのですが、これは?と思う企画の雑誌とか、少し立ち読みしてこの部分は勉強になるなというのがちょっとでもあるとなるべく購入するようにしています。時間と余裕のない私にはそういったやり方でもやらないと学びの機会がなかなか作れないのです。専門雑誌で言うと、最近はエキナスっていうのにハマっています。焼きナスではないですよ、エキナスとはエキスパート・ナースの略です。看護師さん向けの月刊雑誌ですね。わかりやすい記事が多いので気に入っています。もちろん医師向けの雑誌も目を通しますけどね。最近は通販とかの会社が、雑誌のサブスクライブ事業もやったりされているので、複数雑誌の購読を月5000円くらいで契約したりしています。本来なら一冊2000円程度は値段が付いていますので、数冊まとめて5000円程度であればペイするわけですね。もちろんソーシャルメディアを利用すると無料の勉強材料もありますので色々と活用できます。あと単行本で好きなのは、経済とか歴史入門書のようなものでしょうか。本業に費やす時間と、趣味的嗜好のものに費やすそれの配分を考えないといけないですけどね。今日はあまり一般の方に関係のないお話でした・・・。

読むと話すはちがう

5月15日 月曜日

月半ばの週初めです。天気は曇りですがなんとなく合間に青い部分が見え隠れしています。さて今週はどんな1週間になるのでしょうか。連休明けから読み始めていた小説がいよいよ終わりかけておりましたので、昨日は少し居住まいを正して読み終えたところです。面白かったのですが、親類縁者の人間関係が少しややこしく、しかもそういうものが苦手な私の頭の中には少しモヤモヤとしたものが残っております。自分はおそらくフィクションよりもノンフィクションの方が好きで、そちらの方が書物の読解力も上手なのではなかろうかと思っています。昔から国語の試験で、傍線の部分の主人公の思いはどのようなものであったのか述べよ・・・的な問いがすごく苦手であったことを思い出しました。そのくせリアルな会話とか付き合いからは、その時々の相手話者のニュアンスを掴むのは比較的得意で、話し相手の気分を損ねないように気遣うことに長けている方だと思うのです。文章読解力と会話の能力は異なるのかなと昔から感じている所以です。昨日の夜は「読むと話すの」混合イベントの視聴を予約購入していました。昨年亡くなられたコラムニストの小田嶋隆さんの作品を赤江珠緒さんが朗読しつつ、内田・平川両先生がコメントをされるという私にとっては超贅沢なイベントです。リアルタイムでは視聴できなかったので、時間がある時にゆっくり楽しもうかなと思っています。赤江さん・・斉藤和義さんの新作曲のPVに登場されていますね。

一面ゆっくり読んでみた

5月14日 日曜日

今のところ、さほど大きな天候の崩れはみられていません。新聞一面はG7関連の記事が掲載されています。蔵相会議と来たる19日からのサミットに関するものですね。経済安保という言葉を耳にするようになって久しいのですが、主には対中露の施策がその主たる内容のようです。再生エネルギー関連の供給網とか、半導体や重要な鉱物の特定国への依存からの脱却を目的とするシステムづくりの強化を目的とするとのこと。グローバルサウスと呼ばれる新興国をそれぞれの極が取り込んでいこうとする仲間作りの構図はこちらもあちらも変わらないようです。米国の考える半導体関連の対中包囲網に否が応でも巻き込まれざるを得ない日本の今後は相当に厳しいものがあるようですにゃ〜。米国はおそらく1980年代からの経済安全保障の考え方の中での半導体戦略の一環でしょうから、私たちの国がその中で揉まれながらどうなっていくのか・・・答えが出るのはおそらく来たる20年か30年くらいには明らかになっているのでしょうね。なんとなくわかったようなわからないような今朝の朝刊一面でございました。連休明け最初の週末、みなさんのんびり良い1日をお過ごしください。

 

○十年後の真実

5月12日 金曜日

連日の快晴です。往診も五月晴れのもとに車を走らせるのがなんとも気持ちが良いものです。時間との戦いで乗り越えた(つもりの)診察の後にちょっとした気分転換にもなります。診察はやはり医療者のフィジカルだけではなくてメンタルな体調を万全にしておかないと良い診療ができないのだなと実感する今日この頃です。同時に、待合室での混雑を避けるためのウェブ予約をもう一段浸透させていこうと思っています。そうそう・・・ジャケ買いの月刊雑誌をいただいたお話は数日前にしていたかと思うのですが、連載物を読むために続けて購読してみました。今回はメインの記事以外にも何ともびっくりなネタの記事がいくつかありました。1987年でしたか、世間を震撼させたメディア支局が襲われた事件、小生20歳の頃ですが、新たな証言(たぶん)に基づくルポでした。あまり話題になっていないのかもしれませんが、ちょっとした衝撃を感じます。世の事件の裏事情に詳しいジャーナリスト(というだけでちょっと胡散臭く聞こえますが)たちの有料鼎談がありましたので、昨日は近隣病院でのお勉強会の後にちょっと拝聴してみました。新宿ゴールデン街に集う記者さんたちの面白いお話を聞いているうちに寝落ち・・・さて、現実の社会に戻って真面目に診療を今日も頑張ります!!

感情を捨て町に出よう

5月11日 木曜日

なんのことか?の見出しです。人は常に冷静で理性的であらねばならない、などとよく言われます。確かにそれはその通りだと思います。けど理屈ではどうにもならないのが世の常なのかなとも感じます。むしろ感情に左右されて行動していることが本当に多いと思います。意見が異なる人と話をしていると色々な感情が起こってきますので、それに流されて議論してしまい、後から冷静に振り返ると自分の主張していたことも何となく理屈に合わないなと感じることがままありますね。ですから特に仕事中にはそうならないような配慮をしているつもりです。とは言え・・・。とにかく、正確な診断と治療に欠かせない医療者の態度とは、冷静で感情的にならず、一歩引いて俯瞰でみる。異なる患者さんの連続する同じ症状に引っ張られないこと、バイアス排除の診療を心がけましょう(←自分宛のめっせーじ)。では、いざ。

ほどほどのディスタンス

5月10日 水曜日

午前中はなか、午後はおそとの1日でした。ふ〜って一息ついているときにちょっとスマホをいじってますと(これがいけないのだ、そもそも)今話題の?Chat GPTを12歳未満の子どもたちに使わせるのが良いのかどうかというかっこ付きの議論をちょっと名のある御三方がなさっているのが流れてきました。欧州はこれに規制をかけるべき(子ども対象ではなく、そもそもの話として)、という議論がなされているのだと聞いていましたので、どんなだろうと試聴してみたのが運の尽きでした。まずはそのメンツを見てやめるべきだったな・・・。議論というか、言い負かし合いというか、なんだか嫌〜な後味の残るもので、ものの2−3分で打ち切ったところがなんだか後を引いております。最近ソーシャルメディアでもバズるとか炎上するとか物騒なのですが、もう少し上手くこれらの便利な物たちと距離をとってやっていかねばならないな〜と改めて思った次第です。疲れたところがさらに・・・

春接種

5月9日 火曜日

週明けから自治体より新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの接種券が配布されているようです。今年度より、通常年一回の接種ですが、65歳以上の方や基礎疾患を有する方、医療介護従事者などは感染の機会がより多かったり、重症化リスクが高いという理由で二回の接種機会が設けられています。今回配られているのは、高齢の方や基礎疾患があるという理由で接種対象となる方々となっています。自治体によっては基礎疾患による接種の方は自治体への申請が必要なところもあるようです。「春接種」と名付けられているようです(製パン会社さんの春のパン祭りを思い出してしまいました・・)。当院でもお電話や対面で予約を受け付けております。いずれも2回の接種を済まされているというのが接種対象の条件となっています。

連休あけ

5月8日 月曜日

夜じゅう降り続けていた雨はやみ、曇り空になっています。午後から快方に向かう予想の天気予報です。さて今日から昨日書いた通りの社会生活となります。別に自然界の何かが変わるわけではないのですが、私たちのルールを少し軌道修正しましょうという話です。今回の改訂は、かつての宣言発出などの時とは異なり、規制を緩める方向なので受け入れやすい方が多いと思います。ただ、今までしていたことをやめることに対する不安を持たれる方も多くおられることと思います。例えばずっとつけていたマスクだってそんなに急に外す方はそれほど多くないかもしれません。それはそれで良いのだと思います。私自身は診察中は変わらずマスクをつけていますし、以前よりむしろ防御力の高いN95というタイプに変更したのも比較的最近のことです。要はそれぞれの人が、それぞれ置かれた状況下で、与えられた情報をもとに自分で考えて対応するということでしょうか。そこで大切なことは、決して自分の考えとか意見を他人に押し付けることがないようにしようということかもしれません。自分がこれは正しい、これは重要と思う情報であっても、他人にはそう思えなかったり、後々に正しくはなかったとわかることだって存在します。自分の考えを持ちながらも、他人のことにとやかく干渉しないという態度はことコロナ対策に関しては結構大切なことだと思います。もちろん、自分の考えをもとに、ある一定の決まりごとを設けている施設などにおいて、傍若無人な振る舞いをするのはNoですね。そこはその施設の決め事に従うか、従いきれないと思うのならば距離をおいて生活するのかのどちらかとなるでしょう。結構難しいことかもしれませんけどね。

明日から新たに

5月7日 日曜日

連休も今日が最終日です。飛び飛びにお休みを頂きましたので、良い骨休めとなりました。明日からどんな日常が再開されるのでしょうか。職業柄、一番気になるのはやはりコロナでしょうかね。もう耳にタコができるくらい聞かされる「5類以降」ですが、明日からのお話になります。全数把握がなくなりますから、本日の感染者数・・はわからなくなります。感染後の法律に基づいた外出自粛要請も無くなることになります。感染者あるいは感染症疑いの方に対する医療費は公費負担がなくなりますので、一部治療薬剤に係る費用を除くと一律自己負担となります。重症化率が低くなったオミクロン株の流行であったり、ワクチンが行き渡ったことによる感染率の低下など、現状に至るまでにはいくつかの理論的背景があります。全国自治体の首長さん達へのアンケート調査では、以降のタイミングが遅すぎたという回答もあるようですが、やはりこういったテーマについてはまだ事実の確定していない状況下でのいわゆる前方視的な立場で物事を決めていかないといけないということを忘れてはいけないのだと思います。現状での変更ですら、のちに吉と出るのかそうではないのかまだ未確定なのです。同時に感じるのは、今までの制度ややり方、対応がどこがどのように良くて、どこが妥当ではなかったのか振り返ることが重要なのではないかということです。この点私たちが結構苦手とするところではないでしょうか。コロナでパンデミックが終了するわけではありません。インフルエンザだけでも、スペインかぜに始まって、香港かぜやまだ記憶に新しい新型インフルエンザなどがあります。エイズ、鳥インフルエンザ、SARS、狂牛病など世の中の人々を震撼させた新興感染症をあげるといくつもあります。今回のコロナについては、いくつも検証することがあって、今後の私たちにとって教えられることは少なからずあるはずです。医療政策のみにとどまらず、ワクチン論争などにみられるように、私たちの中で異なる意見を持つ人同士の対立も見せられてきました。立場の違う人たちとどうコミュニケーションを図り、どう付き合っていくのが良いのかを考え学ぶ機会も多かったのではないかと思います。災い転じて福となす方向に持っていくことができれば良いですね。それではお休み最終日、みなさん週明けに向けて体調を整えて、良い1日をお過ごしください。

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