京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

あたまから腐るかもしれない鯛

7月28日 木曜日

とうとう解熱鎮痛剤の出荷調整がかかり出したとのニュースを耳にしました。抗原検査は在庫と睨めっこしながら適応を考えて・・・だけかと思っていたら、今後は熱さましのお薬もちょっと考えながら処方しないといけなくなるかもしれません(まだどうなるのかよくわかりませんが)。流石にマスクなどの防護関連製品は安泰のようです。いまだにニュースでの”医療の逼迫”という話題では、第6波まで医療機関は何をしていたのか?というお叱りを受けることもあるようです。う〜む・・・やはりそこは医療機関に矛先を向けるのではなく、政策決定や予算配分の権限を持つ方々にお願いしたいところかなのかなと思わざるを得ませんかね。と思っていたら・・・官邸が財界と会食をやってます、抗原検査で(!)毎回チェックして万全を機しながら・・・というニュースが目に入ってきました。今1番のリスクは、他でもなく家族以外との会食だろうにと思いますね。そこへきて、抗原検査キットでチェックしたら万全を機することになるという何とも最悪のミスメッセージまでもが盛り込まれています。zoomかslackでやりなさい!って言う人いないのかな?官邸には。政策を評価したり非難したりするつもりはありません、それは人それぞれのものだから(私は私なりに考えは持っていますが、それを他の人と共有したりこの場で主張したりする気は無いです)。が・・・誤ったメッセージが伝わってしまって、感染症対策に不利益を被るのはご勘弁をと思います。今行うべきは時短営業とか、高齢者の外出自粛とかではなくって、まずは家族など日常的に顔を合わせている人たち以外との出会いの場をなるべく避けることなのではないかと思います。抗原検査は・・・エッセンシャルワーカーが、仕方なく勤務するときに朝行う一つの危険回避策に過ぎません。抗原検査陰性でも、核酸増幅検査で陽性でした・・・などと言うのはそこらじゅうで経験する事柄です。皆様も「今日の飲み会、みんなで抗原検査やってからね〜」などと言うのはゆめゆめなさらないことをお勧めします。それが身のためですゾ・・・。今日もまたネガティブなことを発信しているなとお叱りを頂戴しそうですが、元気におしごとに励みたいと思います。自分にできる最善のことをやる、やれることに感謝します。

それから・・・感染症の陽性の方が薬局に行ってお薬を購入できない場合に、調剤薬局が自宅への配送を担ってくださっています。日常業務に加えて、感染陽性者の方への対応で大変だと思います。ぜひ皆様のご理解がいただけますように・・・。

裏番組やってます

7月27日 水曜日

さて週半ばの水曜日です。午後からおそとに出る日です。皆さん感染対策十分に〜・・・。外来診療が発熱外来対応で凍結しているような時間帯があるかと思います。トリアージしてやっていますので、待合室は微妙なムードが漂っていると思われます。もうしばらく感染収束まではご迷惑をおかけしますがどうかご了承ください。では・・

ふだんのどりょく

7月26日 火曜日

ちょうど去年の今頃は確かスポーツの日っていう祝日があって、東京2020が開催されていたのではないかと思います。あれから1年ですが、どんな競技でどのくらい湧いたのか・・・?感動をありがとうもすっかり記憶から飛んでしまっているのかもと思うのは私だけなのでしょうか?(多分こういう表現はあとに・・・いやそうではないはずという含意があるのですが、今回は率直に自分だけなのかも?と思っています。いかがでしょうか?)。コンパクト予算の謳い文句と、経済効果の掛け声で開催されたはずでしたが、実際の効果を検証することもそろそろ忘れずにおきたいものだと思います。やりっぱなしはダメですよ、というのは子供に対するしつけの言葉だけにするのではなく、大人こそが我が事として考えていかないとならないですね。ついこの間行われた選挙だって同じことではないかと思います。投票した後、ところであの人言ってたことちゃんとやってくれてるのかな?という目でその後を見守ることこそが、投じた一票をその後に活かす唯一の方法であること、忘れてはなりません。憲法12条にこうありますね「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」この部分は結構好きだったりします。国民の義務は言わずと知れた「納税・勤労・教育を子供に受けさせる」なのですが、それ以外にも憲法の保障する権利を保持する努力が必要であると謳われているのです。すなわち、義務さえ果たしておけば、権利は得られるべき当たり前のもの・・とまでは言い切れず、このシステムを維持するために努力をしなくてはいけないというのです。権力の上に胡座をかいていてはいけないのは、何も為政者だけではなく、国民も同様なのですね。民主主義のシステムとは、まことに深いものなのでありマス・・・御託を並べてばかりおらず、今日も1日勤労ができることに感謝しながら頑張ることといたしましょう。では・・good luck!

またこの話題かよ

7月25日 月曜日

昨日は午前中アレに行ってきました。結構顔見知りの方達とお会いしました。全国的に陽性者が過去最大値を更新し続けているようです。ピークアウトしつつあるのではというご意見もあるようですが、検査の陽性率もえらいことになっているので、検査が単に追いついていないだけの可能性もありそうです。まだしばらくは増え続けそうですね。当地でも自宅療養者や入院の方が、多くの数になっています。病床に関係する職員や保健所の職員の方々がかなりの負担を強いられていると思います。私たち末端も確かに対応は大変ではありますが、まだまだそういう部門に比べると文句を言ってられる状況ではないと思いながら日々対応しています。遠方への旅行は対策と状況把握を慎重に行ってからされるのが良いかと思います。現地で症状が出たとしても、入院はできない、宿泊場所は予約なし、交通手段も・・・ということになりかねません。特に、沖縄や南の島での状況はかなり逼迫しているようですので、引き返す勇断も必要かもしれません。それでは今日も(どんな1日になるのか・・・?)普通にご飯を食べて、駄文をしたためて、おしごとができることに感謝したいと思います!

自宅療養の際には・・・なかなか病院へのアクセスができないときには薬局でお薬を買っていただくこともできますが、そんなときには下記の情報も参考になりそうです。

意外な土曜日

7月23日 土曜日

昨日の夜は確かに明日土曜日だという自覚があったのですけど、起きた瞬間から頭の中が「今朝は金曜日モード」になっていました。そしてカルテを開いてゴソゴソやっている最中に「今日土曜日やん」って気づきました。まだなんだか不思議な気分を引きずっています。確かに”おは朝”にもシャンプーハットが出ておられますな。あんまりテレビは見ていないのですけど、”おは土”と某番組での八木さんの”グルメポーチ”は欠かさずチェックしています。スポーツコーナーでは巨人軍チーム内大感染が報じられていました。一方で、今のところメディアでは「行動制限はしない」という報道が出ています。それはそれなりに妥当だとは思うのですけど、そのメッセージが「予防が不要」みたいに受け取られていることはないのかな〜と少し心配しています。不要不急の外出や大人数での会食・活動はとても注意が必要です。会社内でも昼食を共にする、とか近距離でマスクなしでワイワイと歓談する・・というのは引き続き慎重にしたほうが良いと思います!!なぜなら・・・クラスターが本当に多いと思うからです。それでは・・・今日も一日穏やかな良い日となりますように。そして意外な土曜日に元気におしごとができることに感謝します。

That’s the way it is…

7月22日 金曜日

英国のボリスジョンソン首相の辞任スピーチが話題になっていました。” I’m sad to give up the best job in the world, but them’s the breaks.”というやつです。後半の部分が英語ネイティブの人たちにとっても「何じゃそれ?」だったそうです。最高の仕事を辞めるのは悲しいが、仕方ない・・・という意味のようです。けっこう砕けた表現なのだけど、それを辞任会見のようなフォーマルな場で使ってしまうことに驚きの声があったとのこと。まあ風雲児といわれた氏のことですから、何とも思っておられないのでしょうけれど。そんな話題を目にしながら、私なんて・・・「仕方ない」で物事が諦められたなら、人生きっと楽になるだろうなって思いました。何事も思い詰めるのは良くないのかもしれません。少しのことは流していきましょう・・仕方ないさ、人生そんなこともあるよってね。” That’s life.” ” It is what it is.”とかいう表現はよくドラマでも耳にするやつですね。あと” That’s the way the cookie crumbles.” っていうのも初めて知りました。直訳すると「(仕方ないよ)クッキーはそんなように砕けるものさ」という意味のようです。なかなか面白い表現だな~ネガティブなことを言っているのだけれど味わい深い響きがします・・・。日本語だとみなさん何を思い浮かべますか? 私なら・・・「しゃーないやん」一択ですね。

 

安楽は敵?!

7月21日 木曜日

今年の受賞作が決まりましたね。直木賞候補は5作品中4作品が女性作家でしたし、芥川賞に至っては全ての候補作が女性作家というのも話題となっていました。いくつか読んでみたいのがあるのでまた本屋さんに行かんと・・・。ネットで買うのも便利なのですけど、実際に手にとってみてみたいという気持ちもありなかなか複雑な心境です。連日宗教関連の話題をメディアが報じているようです。高額の寄付金などがあったりするようですが、側で聞いているとなんでそこまでやってしまうのだろう?とか疑問に思います。実際に当事者の方達は真剣に疑いなく(?)されていることがほとんどなのでしょうけど。日本からの寄付金額が最多であるという報道もあり、やはり何らかの国民性みたいなものが背景にあるのかもしれないなと思ったりします。昔から日本で人気のあるスポ根ものですが・・・楽なんかしてちゃいけない、成功するには、報われるにはそれなりに辛くてしんどい思いとか努力をしないとダメなのだっていうやつです。これ結構私たちの潜在意識に組み込まれているような気がします。為政者、悪徳な支配者(がいるとしたら)にとって、このようなマインドを持った人々ほどたやすく操縦できるものはないのかもしれません。追い込めば追い込むほど、頑張ってくれるのですから。でもそういうストーリーって結構人気があったりしますよね。今までのスポ根ものの漫画とかって大体そういう筋立てになっているものが多いです。決してその作品がそれを意図して作られたわけではないのでしょうけど、それほど私たちの嗜好がスポ根ものと親和性が高いとも言えるのかもしれません。「いいか、あなた達よ、成功したいならこれくらいのことで弱音を吐くんじゃないぞ。私はあなた達のことを思って、敢えて厳しいことを課しているのだよ」っていう話法ですね。何でも安きに流れるというのが良いというわけでもなく、要はバランスの問題なのだと思います。それとそこに気付いて認識しておくという問題意識があるのかどうかということ・・・難しいけど。しかし・・・ドカベンとか明日のジョーとかはそういうスポ根ストーリーとは一線を画していたな〜とか今更ながらに考えたりしている最近のワタクシでございます。さてと・・・現実世界に戻ってお仕事の準備をしてきま〜す。皆さんも良い1日をお過ごしください。今日もごはん食べてお仕事ができることに感謝して過ごしたいと思います。

現在自宅療養者が急増している状況です。

子供さんの自宅療養のポイント(国立成育医療研究センター)

自宅療養者向けハンドブック

首都圏は救急逼迫?

7月20日 水曜日

京都市内を流れる鴨川の”濁流”がテレビで報じられていました。市内もかなりの雨量であったようです。これからもまだ気を抜けない状況であるとか。大きな災害が起こらないことを祈ります。東京消防庁のサイトを見ると救急車の出動率がかなり高く、すぐに対応ができない状況もあるようです。原因の一つはやはり急増しているコロナ感染者数に伴い、発熱者が増えているということもあるのでしょう。医療関係者のTLでは救急診療の状況がかなり逼迫してきていることが伺えます。今回は全国一斉に陽性報告数が増えているようですので、当地も同様に注意が必要であると思います。昨日は当院の発熱外来もかなり数が多かったように思います。通常診療と並行して行っていますので、待ち時間も増えています。なるべく影響が少なくなるよう努力しておりますが、至らない点はどうかご容赦ください。ウェブ当日順番予約をご活用いただき、受診者番号の進捗状況を見ながらご自宅で待機してから随時御受診頂けると比較的スムーズに進行できるのではないかと思います。それでは朝の報告業務がありますのでこの辺で・・・。今日も1日穏やかな日となりますように、元気にしごとができることに感謝したいと思います。

HPVワクチン

7月19日 火曜日

長らく「定期接種でありながら積極的勧奨を控える」とされて”よくわからない”状態が放置されていた子宮頸がんワクチンですが、通常通り再開されて数か月が経過しました。まだ日和見的な方が多い一方で、徐々に接種者を希望される方が増えてきています。男性にも助成される自治体も出てきているというニュースが流れています。子宮頸がんワクチンを何で男の子に?と思われるのも無理はないですね。やはり正しくヒトパピローマウイルスワクチンと呼称せねば理解し難いと思います。尖圭コンジローマなどの感染性疾患を引き起こすだけでなく、女性に子宮頸がんを発症するウイルスがこのパピローマウイルスということなのですが、男性も予防することでひいては女性への感染が予防され、発がんを防ぐことができるようになるという理屈です。小生長らく外科医をしておりましたので、産婦人科の先生方からご紹介をうけて、この疾患に罹患されて不幸にして消化器系の合併症を発症してしまった患者さんを診察することがありました。40歳~50歳の年齢で罹患することの多いこの病気が予防できるのは本当に意義のあることと感じています。今朝は雨模様です。連休明けですので発熱外来もどうなるのか少し不安ですが・・・。今日も一日自分にできることを精一杯がんばりましょう。

忙裏の閑

7月17日 日曜日

今日から二つお休みです。なんとなく何か予定があったような気がするのですけど、たぶん特に何も予定のない連休のはずです。久しぶりにゆっくり過ごす日曜日でした。土曜日午後はオンラインのお勉強を2時間ばかり。千葉大学主催の診療カンファレンスでした。問診のOPQRSTはなかなかに有力な診断ツールです。確かに自分のアタマの中も今までそのような動きをしていたと思います。いつも感じることですけど、そういうことを言語化して意識すると全く違った地平が見えてきます。Onset:発症様式(どのように始まったのか?)Palliative & Provocation :寛解・増悪因子(何をすると良くなって、何をすると悪くなるのか)Quality & Quantity :性状と度合い(どのような性質でどの程度か?)Region & Radiation :部位と放散(どこが? どこへ?)Symptoms associated :随伴症状(付随する他の症状)Time course:時間経過 初診の患者さんが例えば「胸が痛い」という訴えで来院されたとします。その時に医師の頭の中はどのような点を重視して問診しているのか?ということです。突然発症する痛みとじわじわ来る痛みでは、前者のほうが緊急性の疾患の確率が高まったりします。深呼吸をするとより強くなるとか、体を横たえるとましになるとか。どこが痛くて、どこかに痛みがひろがっていくのか?。むかつきを伴う場合もあったり、痛みの経過がいったん収まって再度悪くなったり、徐々に悪くなる一方だったり、あるいはほぼ一定であったり。具合が悪くて病院を受診する際にはそのようなことをメモ書きしてから問診に答えられると良いかもしれません。なかなかしんどい時にはそこまで冷静に考えられないとは思いますがご参考までに・・・。週末穏やかな日となりますように。

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