京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

子供を持つ親御さん向けの情報

3月25日 水曜日

体温37.5℃以上が4日間持続する場合・・・子供さんではしばしば経験されることと思います。新型コロナウイルスへの対応について、子供さんにはどうあてはめれば良いのだろうと考えられる親御さんもおられるだろうと思います。長野県佐久医師会プロジェクトチームの「教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪」先生からのリーフレットが作成されたようですのでお知らせしておきます。ご参考になればと思います。ツイッターでもその他色々な情報発信をされているのでまたのぞいて見てください!

 

 

 

まじめな人ほど怖れている

3月23日 月曜日

週明けの診察日でした。ニュースでは格闘技の大会が何千人かの観客を集めて挙行されたとか、お花見が結構な賑わいであったとか、やや自粛解禁ムードが漂っているような感じです(みなさんそう感じられたでしょう?)。でも、先週の専門家会議のニュアンスは全然そうではなかったように思います。むしろ大都市ではじわじわと濃厚接触のない患者が増えているという報告もありますので、より一層引き締めて対応してほしいという旨ではなかったかと思います。特に、東京などの感染症受け入れ病院では結構際どい診療体制のようでありますし、こういった第一線の医療機関でもマスクの調達に全くめどは立っていないとのことです。今日診療後に製薬会社(ファイザー製薬さんありがとう)の協賛で、最前線にたつ先生方のウェブ講演会がありましたので視聴しました。患者増に拍車がかかると、マスクや防御材料が十分でない医療機関とその従事者に過重な負担を強いることになります。我が国の首都がロックアウトされないように十分な注意が必要です。さて、今日の当院の診療でも、普段ならちょっとした風邪かなというくらいで、無理してでも仕事に行っておられそうな患者さんが心配して来院されています。自分の体だけではなく、周りに感染を拡げたらどうしようという心配が強いようです。正直言って、初診時に ”まじめに” 心配されている方達の不安を直ちに解消することはかなり困難なのです。なぜなら、コロナウイルスは最大2週間の潜伏期間ののち、発症後数日は他の風邪ウイルスと区別がつかないような共通の咳や熱などの症状しか引き起こさないからです。なので、発熱や咳症状で病院を受診される場合には、もちろんインフルエンザとか、細菌性肺炎とかコロナウイルス以外の感染症との区別をできる限り考えた上で、それでも(!)その後数日間は経過観察するしかないのです。明日から仕事に行っても大丈夫ですよという太鼓判を出すことはできません。繰り返しますが、それしか方法がないのです。小生も感染管理の専門家ではありませんので、一般的に認知されていることまでしか言えませんが、これまでの議論でほぼ間違いないであろうと思われる対策方法を挙げてみることにします。

コロナウイルスによる感染症のほとんど(8割くらい)は軽症で治癒します(中には感染していたことすらわからないこともあるようです)。ただし、高齢者や基礎疾患のある患者さんは肺炎が重症化し死亡する可能性があります。

ほとんどの場合、初期症状は風邪と同じで、発熱と気道の症状(咳や鼻)など一見して区別が困難なものしか見られません(ただし、非常に強い倦怠感、だるい、しんどいという症状が強いという特徴があるようです)。

コロナウイルス感染後、肺炎になるまでには比較的日数を要します(1週間前後が多いようです)。

予防策としてもっとも重要なことは、人混みをなるべく避けるということです。特に、換気の悪い密閉空間で、多数の人数が集まる密集場所で、間近で会話や発声する密接場面という三密空間を避けることが非常に大切です。

例えば、お花見を少人数で開きたいというような場合を想定すると、屋外で風通しの良い場所で、少人数で、過密な配置にならず、弁当や料理を共有せず、顔を突き合わせて大騒ぎをしないという条件が揃うよう配慮すれば、さほど自粛せずとも楽しんでいただけるのではないかと思います。

単に一人で外を散歩するなどの際にはマスクはほとんど不要であると言っても良いかもしれません。周りに誰もいない空間をウイルスが漂っている訳ではありません。色々なイベントでマスク着用を義務付けられることも多いと思いますので、その時まで温存しておいてください。

ただし、我々のような弱小医療機関はさておいても、第一線の感染対策医療機関ですら防護具は供給が不安定であると言われていますので、無駄に使用することはなるべく避けてほしいなと思っています。

同時に巷間言われている、イベントを自粛で中止した場合の補償の問題は積極的に対応策を考えて頂きたいものです。正直言って、まだまだトンネルの抜け道はかなり遠いのが現実だと思います。息切れしたり、ストレスにやられたりすることのないように息の長い対策を考えて行きましょう!!

still going on…

3月21日土曜日

コンテイジョンという映画を観てみました。香港で発生した新種ウイルスによってパンデミックが引き起こされ、世界中が大混乱していく様を描いたものです。感染クラスターを分析・追跡して発生源を追いかけていくアメリカCDCの担当官がそのウイルスに感染してしまったり、よこしまな考えを抱くジャーナリストが撒き散らすデマ、また人々の混乱はスーパーマーケットから日用必需品を一掃させてしまい、街中でヘイトと暴動が制圧不能な状態に陥っていきます。incubation period(潜伏期間)とかBasic reproduction number (R0)などのテクニカルタームが飛び交うストーリーは2011年公開の作品とは思えないくらい現在の状況を予見しているように感じました。ソダーバーグ監督おそるべしです。でも、この事態はおそらく感染症の学者にとっては、いつかどこかで必ず生じうるであろうということだったのかなとも思いました。例えば地震学者が、今後数十年の間で南海トラフにおいて大規模な地震が発生する可能性を相当程度あるものと予測していることのように、やがていつかはほぼ必ず・・・ということであったのかなと。今となってはG7の国の中で、外出制限などがなされていない国は日本くらいのものですから、我々はまだまだ映画のような切迫した危機感を持っていないように思いますが、先日対策専門家会議からも新しい提言がありましたが、まだまだ収束には長い道のりがあります。一旦収束するかに見えた感染が再び加速することも十分に起こり得る状況かと思いますので、これからも慎重な対応が望まれます。休校要請の解除に伴い、油断することなく今後も情勢をみていきたいと考えています。

ランディローズ R.I.P.

3月19日 木曜日

いよいよ日差しも暖かくなり春の兆しが感じられるようになってきました。明日は祝日なので今日いちにち頑張っていきましょー 朝から張り切って文章書いてます。そうそう・・今日は私の大好きだったギタリストであるランディローズの命日なのですね。若くしてその才能を開花させたランディは、クワイエットライオットというバンドを結成したあと、ブラックサバスを辞めた後のオジーオズボーンの目に留まり彼のバンドのリードギタリストを務めることとなります。ブリザートオブオズ、とかダイアリーオブアマッドマンなどのアルバムから名曲ミスター・クロウリー、クレイジー・トレインとかオーバーザマウンテンとかが生まれたわけですね。個人的にはS.A.T.O.が好きですが(スーパーの名前ではないですよ〜)。そんな才能に恵まれた名ギタリストは25歳でセスナの墜落事故という壮絶な最期を迎えることとなります。オジーはその後精神的に相当やられてしまいアルコールとドラッグに溺れてしまう日々を過ごしたとか。ランディのトレードマークである、白のレスポールカスタムとか黒いポルカドットのフライングVとかはロック系の雑誌とかでおそらく皆が目にすることがあるのではないかと思います・・あ、そろそろ診察時間となります。ではっ・・・みなさま良い一日をお過ごしください

小人閑居して・・・

3月16日 月曜日

不善をなしてはならぬということで・・・おうちにこもって映画を見たり本を読んだりしていました。何にも生産しない日曜日でした。酸素吸って、ご飯食べて・・・消費しただけ。ここのところほんと暗いニュースばかりです。国民一丸となって・・とかいうフレーズが気持ち悪くって大嫌いなので(ここだけの話ですよ〜)、小生そんなことは申し上げません。ただ、できることを毎日淡々と行うだけですね。できることをする、しなくて良いことはしない、これはかなりムズいですよ。・・・・うん、何となく含蓄あるようでいて、その実何にも言っていない今日の一言でした。読んでいただきありがとうございました。

はや3週間

3月15日 土曜日

何が?か・・感染症がこれは我々も真剣に対処して行かないと、と切実な気持ちで考え始めてからもう3週間になります。え、遅すぎん?と思われる方おられたら申し訳ございません。確かに医療用衛生材料の十分な備蓄をこしらえきれなかったのはその通りですが、今のところはなんとかやりくりしています。ところが大学病院で週1個のマスクの支給のみで対応しているという報道を目にして驚きました。折しも今日からマスクの転売が禁止されることになったようですが、これまた遅すぎん?というご意見もあろうかと思います。ここにきて、当初季節性のインフルエンザとさしたる違いはないのではないか?と一部言われていたことも、どうやらそうではなく、COVID-19はやや異なる対応をしていく必要がありそうです。

折しも経済状況もかなり緊急事態となっているようです。まだまだ油断はできませんね。ウイルスとはいうものの相手は単なるRNA/リボ核酸と呼ばれる物質で、それ単体では生きていけないような代物なんですけど。ただたまたま寄生することができる宿主に入り込んで、自己物質を複製しているだけのことなんですよね。そう考えると、自然ってやはり畏怖すべき対象なのですね・・・。

 

 

soloを楽しもう

3月13日 金曜日 あ〜あかん日や

13日の金曜日ですな。昨日からの続き的な内容となります。最近youtubeで楽しんでいるのは、朝のルーティーンものとか、ソロキャンプしてみた・・的なやつです。ま、その場でみて楽しむだけですので深い意味合いはないのですけど。一人っきりを楽しむっていうのは心情的にとっても理解できるし、少し羨ましくもあるのです。大きめのモニタを購入したのですけど、おばあちゃんがみたら、「これテレビやろ?」って言いそうなんですけど、PC繋いで、netflixとかの作品やネットしかみてませんからね・・・いいですか〜N○Kの集金のひと〜(^^)

LINEはずし

3月12日 木曜日

昨日は3月11日で震災から9年目となる一日でした。当時、手術を終えて医局に戻った時にみたテレビの光景は今でも目に焼き付いています。金曜日でしたので京都市内に帰る先生とか、他府県に移動する先生とかが一生懸命交通手段の確認をされていたのを思い出します。小生はその夜に知己の先生と夕食会があったのですけど、当然これはキャンセルですねということで中止にしました。そんな昨日一日も新型ウイルス騒動で吹っ飛んだ形です。そして今日、耳慣れない言葉を知りました。タイトルのやつ・・LINEはずしとかいうのですけど、子供達の間で仲間はずれの手段としてLINEからいじめられっ子を外すということだそうです。仲間でいるのが安心というのはわからないでもないですけど・・・それだけ一人でいることが忌み嫌われる、というか怖れられるような風潮なのでしょうね。ま、昔からそうだったような気もしますが。でも、くっついている人間同士の関係だって割と危ういものであったり、希薄なものだったりしますよね。だから外されてる子供達に言いたいですよ・・・いいじゃない!今は一人でも、学校生活3年とか、6年のうちあと残り何年間とか、そんなの長い人生でほんの一瞬だよ。一人でいることの何が悪いの〜!今だけ徒党を組んで他人を排除して結束してても、卒業したらみ〜んな一緒に一個の人間に戻るんだよ!

混乱しているのかな・・

3月9日 月曜日

はい、やや混乱している感じですね。感染症のおかげです。浮き足立っている感じがあるというか何というか・・・。医療機関がこうであってはいけないので、対策を考えながら職員一同頑張っています。気づけば東アジアの感染症がパンデミックな事態になりつつあるという状況です。イランとかイタリアのほうもかなり混乱しているようですし、アメリカも感染者数が増加しているようです。株価や原油価格の暴落などもあり、じわじわと追い詰められているような感じがあります。でも相手はウイルスという、忖度も気遣いもない輩ですので、それこそ人類vs微生物みたいな状況なのですかね。予断を許さない危機感を持ってはいますが、日々その場でできる最大限の努力をしていこうと思っています。

私的には・・元来出不精の人間ですから、ここぞとばかりに本を買って読むつもりです。これとか・・ちょっと気になっていたやつをクリックしておきましたよ。

2019年 アメリカで一番売れた本・・だ、そうです。これは面白い予感がしています!

〇〇等

3月5日 木曜日

最近省庁の発する文書を読むことが多いのですが、気になることがあります。単語の末尾にカクカクしかじか等と書かれているのが非常にたくさんあるのです。例えば・・・慢性疾患を有する患者等と書かれていると、その等が何を、どこからどこまでの疾患を有することを意味しているのか一気に不明になります。解釈の幅を持たせて頂いていることはわかるのですけど、その都度疑義解釈の照会をせねばなりません。国会話法とか、官僚話法とか東大話法などと称する問題提起を読んだことがありますが、それと似たような感じがします。国会で議論されている行政文書とか法律にも”等”の有無で随分と異なる解釈がされることがあると聞きます。そうして読み込んでいくと、逆に等が付されていない単語がミョーに気になってきます。こういう公式文書の作成者の頭の中で等をつけるかつけないかはおそらく厳密な前提の元で作成されているはずですからね。そう考えるとたかが紙切れ一枚ですが、非常に味わい深いものとなってきます。

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