京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

新型感染症の情報

1月30日 木曜日

京都でも一名感染者の報告があったようです。1月16日から22日まで中国武漢市に滞在していた方で現時点では濃厚接触者はおらず、病状も快方に向かっているという報道でした。

まずは以下の情報源が参考になりそうです

厚労省のウェブサイト「新型コロナウイルスに関するQ&A」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

BuzzFeed 岩永直子さんのインタビュー記事 「新型コロナウイルス どれくらい警戒したらいいの?」

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/ncov2019-okabe

 

 

サビのない曲

1月29日 水曜日

数日前のグラミー賞の報道を耳にして、早速ドライブ中の曲はbad guyが繰り返して流されている”流されるタイプ”の小生である。特徴的なサビもなくコーラスもない、ただただ耳もとで呟かれているような歌と繰り返されるリフが私の大脳右半球にひたすらインプットされてくるのであります。不思議な曲だが気に入ってしまったのだからしょうがない。まあよく考えるとエド・シーランとかテイラー・スイフトとかもグラミー賞関連の報道から聴いてみて気に入ったという音楽お上りさんなのだからこんな半分公の場でウンチクたれなさんなって・・・誰か言い諭してやってくだされ。

こんなインタぶーあるぞなもし

いそいそと・・・

1月25日 土曜日

新型コロナウイルスの話題がニュースを席巻している。席巻している・・はちょっと大げさかもしれないが、早朝にテレビをつけるとトップの項目5つには必ず入っているようである。国内でも3人目の患者が発生したと眼前のニューステロップで流れている・・・そう、今私は車中の人なのである。明日のとある研究会に参加するために、診察後京都駅からN700系に飛び乗っているわけだ。ということで、浮かれながらちょっと記事を書くことにしてみた。たま〜に乗車する新幹線はやはりちょっとウレシイ。前の席のおじさんがグイーンって背もたれを思いっきり倒してきても、後ろの方から551のホーライの匂いが立ち込めてきても、許す。訪問診療を標榜していると、色々と幸運が重なったり、事前に調整をしておかないとなかなか旅行には行けないのであり、たまに人から「先生、旅行とか行けるんですか?」とか聞かれても、「行けなくてもいいんですよ、もう飽きるほど色々回ってきましたから・・留学中に」とかって強がりを言ってきたのをぜ〜んぶ否定してしまいたくなるのである。自宅引きこもりがさほど苦痛ではなく、旅行欲が強くないと思われる小生でも、たまの新幹線がウキウキそわそわするほどには旅行好きであるのだ。それはそれとして冒頭の話題、新型ウイルスについてはまだ情報がプレマチュアなこともあり断定できることはあまりなさそうであるが、SARSとかMERSなどに比べると高い致死率ではなさそうであるというのが今のところの大方の推測のようである。引き続き心配は過剰にも過小にもならずに研究の経緯を見守るしかなかろう。さらに言わせてもらうならば、今回のコロナウイルスへの注意に負けず劣らず風疹や麻疹、あるいはパピローマウイルスにだって関心を寄せていただきたいと思う。もちろん喫緊の課題としてのインパクトはあるわけなので今回の報道は妥当なのだが、それと同じような密度で他の感染症についても正しい知見が広がれば良いなと思う今日この頃なのである。なので・・・風疹・昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの生年月日の男性を対象とした対策や、子宮頸がんワクチン(パピローマウイルスワクチン)についての情報もよくよくご検討の上で対応くださいね〜

うーんそれにしても、前の座席のおっちゃん目一杯倒しすぎですよ〜・・・トイレ行くの大変やん。そう言えば同じ車両にとある有名な(私にとっては)経済学者の先生が乗ってこられたのだ。やや奇抜なヘアースタイル(というか色)で舌鋒鋭い京都の大学の先生です。多分、アンチが多い人なのですが小生はファンなのでちょっと嬉しかった。お外は真っ暗なので富士山ビューのはずですが何も見えませんね。ではそろそろ・・・

開業医のエフォートとは

1月21日 火曜日

患者さんによると、忘年会が毎週続いた挙句に年が明けると新年会が毎週続くのだとか・・・しんどそう!というのが正直な感想でした。一方では年末から忘年会スルーという言葉でニュースの特集が組まれていたりする時代ですので、価値観はそれぞれで色々だなと感じています。小生はと言いますと・・・家でひっそり閉じこもるのが苦痛ではないものですからそういった会合は絞りに絞って参加することにしています。その一つで色々と話題になっていたことなのですけど、開業医の仕事ってどんな感じですか?って尋ねられたのです。その時に頭に浮かんだのが、仕事上のエフォートっていう単語でした。大学に所属していた時に毎年文部科学省の科学研究費という助成金にアプライするのですけど、ある研究を提案してそれに補助金をつけていただくというものですね。その提案書の必要記載事項の一つに、本研究に費やすエフォートという項目があるのです。要するに、全業務のうちの何パーセントをこの研究に費やす予定ですか?という設問です。そんなこと考えながら仕事をしたことがないので、いつもこの項目を埋めるのが苦手でした。で、今開業医として仕事をする中での自分のエフォートはどうなっているのかと考えることにしたのです。開業医というと当然のことながら医師でありますので医療がその仕事の主体なのですけど、同時に事業経営者でもあり、幾人かの職員を雇用する立場でもあり、医院施設というハードを管理する主体者でもあり、その地域で過ごしながら事業をする住民でもあり、いろんな顔を持つわけですね。全てを自分の業務と考えて、私の出したエフォートは・・・ここから先は色々とございますのでまたの機会にしたいと思います(当然患者さんからすると医療が100パーセントに近くないとブーイングですよね、うんわかります)。

ところで、家で閉じこもって時々ネットを見ているのですけど、疲れた時に無心に笑いたいな・・という時にはこのサイトですよ!「福井県立図書館」の「覚え違いタイトル集」。おそらく利用者の方からリクエストされたタイトル名で、実際にはそれとちょっと違うかなっていうもののリストなのでしょうか。結構笑うのは・・・

ハチミツと遠雷 → 蜜蜂と遠雷

五本不満足 → 五体不満足

咲かれたところで開きなさい → 置かれた場所で咲きなさい

人魚の住む家 → 人魚の眠る家

裏タモリ → ブラタモリ

人生が片付くときめきの魔法 → 人生がときめく片付けの魔法

稲なんとかという人の「生きる」という本 → 稲盛和夫の生き方・人間として一番大切なこと

火星に住んでみたくないか → 火星に住むつもりかい?

逆光 → 国境

いいな・・・こんなことサイトにアップできる図書館って(^^)

予防接種の効果

1月20日 月曜日

今年はどうやら暖冬のようです。climate crisisが叫ばれ、昨年はグレタさんが声をあげて注目をされたわけですが、なんとなく例年と異なる天気と感じられます。暖冬とはいうものの、やはりインフルエンザは流行しています。感染を回避する秘策は・・・やはり一番はワクチン(予防接種)でしょう。あとは、人混みをなるべく避けるとか、咳エチケットを守りましょうとか、少しでも感染の疑われる症状がある時には無理をせず休める環境作りをしましょうとか、地道ですけどそういうことになるのでしょう。診療所としても、シーズンに予防接種をさせて頂いた患者さんがインフルエンザに罹患してしまうと非常に申し訳ない気持ちがします。ワクチンによって感染を予防する確率はインフルエンザの場合には60%前後のようなデータとなります。”えっ?100%ではないの?”って思う方もいらっしゃると思います。麻しん風しんなどはもっとその確率は高くなると思いますが、残念ながらインフルエンザは年にもよりますが、そこまで高確率とは言えないのが現状でしょう。もちろん感染したとしても、その症状はワクチンをしていることによって軽減されることが多いですから全く無意味であったとは言えないと思います。今回さらにそれを支持する論文が出たようです・・・。

Influenza vaccine effectiveness against influenza-related mortality in Australian hospitalized patients: a propensity score analysis. Clinical Infectious diseases 2020.

オーストラリアでの臨床研究のようですが、2010年から2017年までに呼吸器系の症状で入院した患者を調べてみたところ、インフルエンザで入院した患者における疾患死亡率は、ワクチンを前もって受けておくことで31%減少しているようだとの結果です。

ワクチンを受けていたのにインフルエンザに罹ってしまったから、もう来年からやめようかなって思ってしまうのが人情というものかもしれませんが、こんなデータもあるんですよ〜ていうお返事になるのかもしれません。

予防接種というと、そろそろHPVワクチンのことも情報提供しないといけないかなと思っています。いわゆる子宮頸がん予防接種ですね。小生外科の出身ですので、かつて婦人科の先生から紹介を受ける患者さんで少なからず子宮頸癌の患者さんがおられたわけです。残念ながら治療が奏功せずに悪くなっている方がほとんどなのですけど、腹水が溜まったり、腸閉塞で辛い症状が出ていたりする方々でした。病気の性質上比較的若い方が多いのもこの疾患の特徴です。そんなことを知っていますので、それがワクチン一本で避けられるのなら・・・と思っているのです。未だに”積極的勧奨から外れている”予防接種ですので情報発信に少しためらってしまうのですが、なるべく早期に勧奨再開の判断となり、接種者が増えるようになることを望んでいます。

さよならジュンク堂

1月16日 木曜日

1995年の明日は・・・大震災が発生した日である。その日その時には病院の宿舎で寝ていた小生の枕元に本棚が倒れて来て、直後に参じた病院の廊下のつなぎ目に相当な段差ができていたことを覚えている。一日を終えて帰って来た部屋は変わらず倒れた本棚と散乱した書籍で散らかっていたし、テレビの画面は終日長田町の火災の場面であったように記憶している。昭和から平成への10年間、①1985年の日航機事故 ②1989年の昭和天皇崩御、③1995年の阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件などがあり、一方では経済的バブルに浮かれては弾けた時代の出来事である。

明朝は・・・5時46分52秒に黙祷です。

 

ところで・・・2月29日に閉店となるそうな・・・ジュンク堂京都店。残念です。蔵書数では他店に引けを取らない京都で1、2の店舗であったと思います。お目当ての書籍がどこに在庫があるかわからないけど、まず行ってみようと思うのは四条のジュンク堂であったような気がします。京都から書店がなくなって、ホテルがどんどんとできています。

穏やかかと思いきや・・

1月6日 月曜日

4日から診療を開始しているのですが、まあ気分的には今日が仕事始めみたいな雰囲気がしています。穏やかな天気で新しい年が明けたかと思いきや、世界はえらいことになっています・・・イランとアメリカの関係とかGohsn has gone. 問題とかですね。ワイドショーはいいネタもらいましたね。とにかくえらい人にはそれなりの徳を持って行動してもらいたいなって常々思っています。

そう言えば・・とある近しい身内から最近いただいたお言葉なんですけど、ちょっとドリカムの吉田姉さんきついな〜この歌詞・・っていう一言。エネオスのCMになっている曲らしいのですけど。「その日は必ずくる」っていう曲だそうです。よく聴いてみると確かに肩に力入りすぎてるような気もして、力みすぎっていう印象がしました。ま、音楽とか小説とかって人それぞれの好みですからもちろん良し悪しではありませんのでね・・・。私が好きなドリカムの曲は大阪ラバーとかいうやつでしたかね、「ちょっとヤン⚪︎ー入ってますよ、先生その好みっ」てよく言われましたけど、大阪人の金銭を・・じゃなかった琴線をくすぐるところあるのかな。だいぶん前に梅田の交差点で歌ってる路上の人がいましてちょっと聴いてたら、その人九州出身だったみたいです。「わたし福岡から来ましたけど、これ東京とかでめっちゃ歌いよると!」って博多弁で仰ってたのが印象的でした。

あけましておめでとうございます

1月1日

穏やかな年の幕明けとなりました。

また今年も一年どうぞよろしくお願い申し上げます。

常に知識と技術をアップデートしながら、少しでも皆さんのお役に立てるように今年も頑張りたいと思います。

今年も一年ありがとうございました

12月29日 日曜日

残すところあと3日で、次は2020年です。西暦2000年になる時に色々な騒ぎがあったのも、はや20年前ということで時のうつろうのは早いものです。そういえばミレニアム懸賞問題ってその後どのくらい解決されたのだろう・・・?文系頭の私には参考文献を斜め読みしても何のことだかわからないのですが。昨日は今年最後の診療を終えて、職員の皆さんに手伝っていただき少しお掃除をしてから、月末の事務仕事に取り掛かったり、院内の整備をしたり・・・。今日は今日とて・・いつも通りに早起きしてしまったので、アルファステーション聴きながら(ちょっと曲のリクエストもしてみたりしながら)月末の事務仕事の続きしてますね。

今年はどんな一年でしたか?小生もお休みのぼーっとした頭でちょっと考えてみました。1月の記事を見直してみると・・・新年は兼高かおるさんと橋本治さんのお二方の訃報、レディーガガの映画鑑賞などで始まっていたようです。訃報というと、年末に亡くなられた中村哲先生のことが大変残念でなりません。ツイッター界隈でも医師のアカウントで軒並みそのことがつぶやかれていました。尊敬している人が幾人か鬼籍に入られた一年でした。ご冥福をお祈りしたいと思います。

さてさて、小生の暇つぶしの一つに読書があるのですけど、「今年読んでよかったのを挙げてみる」をやってみよかなと思います!!順不同でどぞ

#夕暮れノストラダムス 深緑野分  好意を抱いていた同級生の死をきっかけに、もしも・・がなかったらというパラレルワールドを探すこととなる女子高生の物語です。相棒になってくれるおとなしくって目立たない存在の八女くんがいい。ずーっと前に買った「ベルリンは晴れているか」とかあと2冊積ん読になっている深緑さんの作品です。

#罪の轍 奥田英朗  実際にあった少年誘拐事件を題材にしている作品です。東京オリンピックを翌年に控えた年に起こった事件で始まる日本の高度経済成長期の世相が活写されていると思います。次々に事件を起こしてしまうのが、何となく映画ファーゴに似てると思いました。

#よだかの片思い 島本理生  顔にアザを持って生まれた24歳のアイコの物語です。片思いなのだけれど、良い人たちに巡り合って成長していく”よだか”の物語。

#ブルーバード、ブルーバード アッティカロック  アメリカ南部、テキサス州を舞台に起こった二つの殺人事件を巡る事件小説です。名前覚えるのが大変だった・・けど、黒人と白人と、その家族たちの物語です。

#金魚姫 萩原浩  ある時から死者が見えるようになった仏壇セールスマンの潤と、えびせん好きの美女に変身する琉金の物語です(って書くとかなり不思議なことになりますね)。ファンタジックホラーかつちょっとした恋愛小説みたいな感じで、かがみの孤城(辻村深月)についでもう一回読みたくなった小説です。

#そのうちなんとかなるだろう 内田樹  師匠の自叙伝のような著作です。ただただ読みました。

#奇跡の経済教室(基礎編) 中野剛志  貨幣とは負債の一形式であるという、信用貨幣論というのが目からウロコでした。今流行りの(?)MMTを理解するための基礎知識編ということになるのでしょうか。

#僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ  小生と同年代の著者ですが、英国に移住して子育てをする中でのエピソードを題材に書かれています。時代批評だったり、子育て論だったり、中学生の日常に潜んでいる感動の物語ですねこれは。

#悲しみの秘義 若松英輔  最近文庫本が出たのですが、ぜひ単行本を手にとってみてください。ある時に読むと次の日から景色が違ってみえるような気がします

#ヘミングウェイで学ぶ英文法 倉林秀男・河田英介 #英文解体新書 北村一真  最後は英語のお勉強本です。まだ通読できてませんけどこれから頑張ります!ってことで。

お付き合いいだたきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

良い贈り物できましたか

12月24日 火曜日

寒い寒い冬はちょっとした雑貨屋さんの店頭に並んでいるモフモフの商品についつい手が伸びてしまいますね。今日はちびっ子たちがウキウキしながら、夜中まで起きてるぞって思いながらついつい寝落ちしてしまう日ですね。私はもはや何の関係もない筆頭のような存在になってしまっているのですけど、嫌いな日ではないです。あなたのお家にも・・来るといいですね、サンタさん(なんて陳腐な呼びかけ)。いっつも思い出すのはO・ヘンリー短編集の作品、「賢者の贈り物」という一編です。経済的に恵まれないあるカップルがお互いのために考えて用意した贈り物が実は・・っていうストーリーです。とっても良いお話だなあと思うので、今一度みなさんご一読を!!一度は原書をあたってみないといけないなって思っています。

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