京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

自然災害未だ止まず

7月17日 火曜日 危険な暑さ続く

ひょんな事で病理医学のことをネタにした漫画を読み直している。と言っても、3巻までしか読んでいなかったのを、もいっかい引っ張り出してきているだけなのですが・・・最新巻まで続けてみる予定で、ついでに他のも読み直している。漫画本が机の上に積み上がってしまった夜。事実は小説より奇なりとはいうものの、漫画は・・やはり事実より奇なるものであります。漫画といえば、40年あまり連載が続いたものの先日とうとう完結に至ったドカベン!大好きでした。マカロニほうれん荘と同時期に少年チャンピオンで連載されていた頃はキン肉マンとか、両さん時代のジャンプよりも好きでしたね・・・

夜のニュースを久々にみてみると、愛媛県のみかん農家さんの被害とかが話題になっていた。また、ツイッターで知ったメディアが取り上げていない岡山県の孤立集落とかのこととかを知ると、この大雨災害・・まだまだ収束の気配なしだなと思い知らされました。とある避難所では、プライバシーを守るための垂れ幕のようなものが設置されたとかいうニュースもあったりして・・・垂れ幕で守る事ができるプライバシーってどれほどのものかなという事も考えたりします。

そろそろ・・・戦闘機一機だけ買うのやめて、その予算を全部災害対策に当てます、っていうお話になっても良いんじゃないかな。

災害の週末

7月8日 日曜日 晴れ間あり

先週末から続いた大雨の被害は甚大なことになってきています・・・。こういうのはだいたい一夜明けてニュースになるのですけど、まだ事が明らかになっていない時間、長い夜を恐怖とともに過ごされた方が多数おられたという事がわかります。今日からはようやく当地にも晴れ間がのぞきました。早く被災された方々の日常が取り戻されますようにお祈り申し上げます。

さて、今日はその天候のせいもあって一日半、家に缶詰になりましたので、いつもなら手の届かないジャンルを読んでみました。「真説・企業論」中野剛志さん著です。言わずと知れた”保守の論客”(何となくこの言葉が最近、そもそものものとはかなり異なる意味をなしてきていると感じていますが・・敢えて)です。シリコンバレー発のイノベーションが隆盛となっているその一方で、日本の製造業は低調で・・・云々、とかいうステレオタイプの言説を検証されています。最近はやりの(?)幼少期からの英語教育とか、グローバルな大学教育改革とかに安易に棹差すのではなく、本質的な教養、教育の重要性を再確認したお休み期間中の読書でした。

アイヒマンとなる勿れ

7月5日 木曜日 アメ

診察しながら患者さんの携帯がけたたましく鳴ったかと思うと、私の携帯がブルブルと震え出したり・・朝から不穏な空模様でしたが、診察が終了するまでそれは続いておりました。サッカーは残念な結果でしたけど、その試合運びにはそれなりにポジティブな評価もあるようですし、結構やるじゃんって思った人がほとんどではなかったでしょうか。ちょっと前の、監督解任劇は未だに賛否両論あるようですし、私も結果オーライで水に流すのは良くないのかなと感じております。その顛末には色々と経済的なファクターもささやかれておりますのでそれ以上は立入らないことにしたいと思います。サッカーが語られるときによく耳にするのが、個とチームという対比でしょうか。個人としての振る舞いと、チームあるいは組織の中での振る舞いというのは、この数ヶ月で私たちに舞い降りてきたテーマであるような気がします。官僚が組織を忖度することによって生じた事象であったり、組織の長である監督に従って行動せざるを得ないまでに追い込まれたフットボール選手など・・・。組織の中での振る舞いをするのか、個人としての意思を貫くのか、それが問われる場面というのは我が身を思い起こしても、ちょくちょく想起されるところではあります。少し前までは、それを回避するには・・・君子危うきに近寄らず・・・しかないのかなと考えておりましたが。ちょっと目から鱗な助言のお言葉をネットで拾いました。

「自分を失わず粘り強く仕事をしてほしい。組織の論理に屈するのではなく、はじけるのでもなく、しなやかに組織に居残り、きちんと自分の理想、正義を持ち続ける。 それを失うと、アイヒマンになってしまう」

コレやな・・・ま、私はすでにそんなこととは無縁の境地に至っておりますが。

コオイムシ

7月2日 月曜日 暑い

今日は深夜にサッカーの日本代表の試合があるそうですね。私はすでにおネムになりつつありますのでおそらくリアルタイムでの視聴はできないと思いますが・・・頑張れ日本チーム!ワッフルと小便小僧のチームを打ち破れ!なんて考えながら本記事を更新しております。

お仕事、終了終了・・・とか思いながらお外に出ますと、お母さんとボクが当院駐車場にお車を止めて、なにやらしておられます・・・。近寄ってみると、よくよく存じているお母様が子供さんの昆虫採集に付き合って来られているようでして・・

「タガメをうちの子がこちらで獲ったみたいで・・・」

「タガメじゃないよ・・こおいむし!」

「(小生)コオイムシ?行為虫?子追い虫?・・・・」

一心になって駐車場の脇の溝に手を突っ込んでおられます・・何だかその虫が無限にいるらしく、次から次から手で捕獲しては見せてくれるのです。一方で、駐車場に車を止めていることに気が気で仕方がないお母様はソワソワ・・子供さんはウキウキ・・という何とも微笑ましい状況に相成りました。

コオイムシ・・・実は子(背)負い虫、というのがそのネーミングの意味のようです。普段駐車場の横を何度も通っているのですけど、そんな虫なんかに気づきもしないものですね、大人って・・。見えているはずなのに見えないもの。

そんでもって今は、カラテカの矢部さんの漫画的エッセイ・・のような自伝のような・・とにかく名作を読みながら(奥さんに教えてもらいました コレイイ)、お昼間は山中先生(師匠)のこれまたエッセイを堪能しながら・・・眠りに落ちていきます     zzzzzz

 

ゾクゾクするもの

6月26日 火曜日 暑い一日

暑い一日でしたね。まだ六月というのに・・30度を超えるなんて。巷ではサッカーでも盛り上がっているようですし、梅雨であることさえ忘れさせられるようなこの頃です。みなさんお元気でお過ごしなのでしょう、小生のお仕事も比較的のんびりやっています。早めに帰るのでちょっとブログ更新・・。ゾクゾクするものっていうことなのですけど、多分「変わったやつやな〜」というご感想になることを承知の上で、ちょっと身の上話をしてみませう。

子供の頃の思い出を毎月思い出すことがあるのです。医療機関は月末から月初めにかけてレセプトというお仕事をするのですけど、その時のマニュアル的な書類をクリアファイルに収納しているのです。プラスチック製の袋状のページが硬い表紙に閉じられているやつです。そのプラスチックの袋に書類を出し入れするのですが、その瞬間がなんともゾクゾクするのです。何でかって?その昔、子供のおやつに「仮面ライダースナック」っていうのがカルビーから発売されていたのですけど、そのおまけに(おまけですが、ほとんどこれ目当てで買っているのですが)カードがついてくるのです。仮面ライダーだったり、それに出てくる怪人だったりするのが写真になっているというよくあるやつですね。で、一定の確率で当たりカードっていうのがありまして、それをゲットするとカード保存用のアルバムっていうのがもらえるわけです。そう、御察しの通り、そのカードアルバムの袋状のシートにカードをコレクションしてそれを出し入れしながらお友達とやりとりをするのですが、その瞬間を思い出すのです。中にはそんなカードアルバムを2−3冊小脇に抱えて学校に持ってくるというような猛者もいたのですが、小生一度だけこのラッキーカードに巡り合った経験があります。その瞬間の歓喜たるや・・・今でも思い出すことがあります。毎月全く関係のない書類をクリアファイルに出し入れするたびにそんなことを思い出しながらゾクゾクしているのって・・我ながらちょっとおかしな奴やなと思って苦笑いしています。おしまい

ところで最近美味しいですね、夏野菜。

ピーマンを使った即席スープレシピをスープ作家(?)の有賀薫さんのツイートで教えていただきました。ピーマンを縦に二つに切って(種はそのまま)、油で炒めます。ギュって抑えながら焼き目がつけば水200mlを注いでフジッコの昆布(細く切ってある)を大さじ一杯くらい多めに入れてコトコトと5−6分弱火にかけます。出来上がったら鰹節をふりかけて(これは私の一手間)出来上がり。出汁いらずの即席スープにしてはとても美味しい! みなさんお試しあれ

take responsibility

6月24日 日曜日 晴れ

早朝に出動が一件あり、一仕事終えてからもう一回眠ろうと思ったのですが・・・なんだか眠れず。ちょっとテレビをつけると秋田県でクマの狩猟をしながら生計を立てている”マタギ”と呼ばれる方達の特集番組が流れていた。子供の頃に好きだった漫画「釣りキチ三平」の作者の矢口高雄さんの作品にマタギっていうのがあったと思うのですけれど、現実にそんなことをしている方がおられるのかと見入ってしまいました。数人のチームを組んでクマのいる山を挟んで一方から追い方が入り、その一方で待ち方が待機するという寸法の狩猟なのだそうだ。現実にはそれだけではもう生計を立てることはできないのでしょうけれど、一世代前にはそういう営みがあり得たわけですね。文字通り命と引き換えにして存在した衣・食・住、山の神という信仰の存在が大きな支えになっていたりするのですね。

自然の恵みに感謝をしなければな・・・って思いました。いろんな生物・植物を食し、犠牲にしながら生きている私たち人類の責任ではないのかなと感じます。ところで、最近耳にしたマイクロプラスチックの海洋汚染っていうお話。ヨーロッパではすでに使い捨てプラスチック製品の使用に対する規制が法制化されたようです。わが国では・・産業界の反発もあって(?)まだまだ積極的な動きにはなっていないようですけれど、この話題今後注目です!そこから目を背けるのではなく、積極的な代替商品の開発・・・自然に分解されるプラスチック(biodegradable plastic)の開発推進・・・は、逆に一つの産業として今後有望なのかもしれません。プラスチックの被害にあうゴマちゃんや、クジラ達や、海鳥達を救わねば!

一旦かかるコストは大きかったとしても、ゴミの分別が不要になったり他の面でのコスト減に繋がるかもしれません。それはそれで色々な利害関係がまた別途発生するのかもしれませんが・・・。

 

作文書くの好きですか?

6月10日 日曜日 曇り時々雨

当番日でした。HPでの告知は怠っていましたが、地方紙には掲示されているものと伺っております。それなりに働きました・・ハイ!

唐突ですけど・・・作文書くの、みなさんお好きですか?私は作文と読書感想文が大の苦手な人間です。書評・・ならまだしも、感想文は苦手です。読書は・・比較的好きな方だと思います。そもそも作文とか感想文はどういう能力を育むための課題なのでしょうか?よくよく考えるとわからない気がします。表現力を養うこと?文章を書く能力(国語力)?読解力を養うこと?苦痛なことも耐えうる能力を養うこと?・・・まあ最後のやつは余計なことですが。一生懸命(一応)書いて提出したら、先生から赤ペンで色々とコメントが書き入れられて返ってくるのですよね。単純な内容についての先生の感想だったり、文法的な誤り、漢字の間違い、これはどういうこと?っていうさらなる質問や課題だったり・・。何がそんなに嫌だったのだろうって時々考えるのですけど、何とも言えない縛られ感が嫌だったのかなって思います(束縛感というのかな)。私の心の奥底には、他の人に指図されたくないゾ!っていうのが比較的強くありますものですから・・例えば、読書感想文などで、「蜘蛛の糸で、カンダタがやったことは、僕にはとても共感できますし、そんなことで糸を切られたらたまったものではないのでお釈迦様のされたことは間違っていると思います」とか書こうものなら、直ちに職員室に呼び出されそうな気がしますし、「ラスコーリニコフが老婆を凶殺した場面で僕は胸がすっきりとしました」とか書こうものなら直ちに公安警察に通報されそうな空気がありますものですから・・・。いくら先生から「みなさんが思った通りに書いてくださいね!」って言われてもな〜とかいうことを考えていたような気がします。こういう”圧力を受けてる感”って・・・こう書くとちょっと大げさなようですが、みんな正しいことを正しい言葉で書きましょうね!という暗黙知のようなお決まりごとからくることなのかな。息苦しいのだよ!

まあそんなこと、自分の子供が言おうものなら・・・つべこべ言わずにチャッチャと宿題せ〜よ!とか思いますけどね、今なら。

勝手なヤツʅ(◞‿◟)ʃ

お昼休みに食べたコレ・・・美味しかった。

しうまつ雑感

6月3日 日曜日 晴れ

土曜日は地域連携の会議、そして今日は緩和ケア研修会なるものに参加す。在宅療養の関係者の話し合いであったり、がん患者さんに対する緩和ケアについてのスキルアップを目的とした勉強の場であったり、それなりに忙しい週末であった。本来はこういった講習会や研修会の類は苦手な達なのだが、行けば行ったでなるほどな〜と勉強になるし、とても満足して帰ってくるのも毎度のことである。医師たるもの、一生勉強すべし!とは頭でわかってはいるものの、行うは難し・・・である。色々な知り合いの先生方ともお会いできたので、それもまた良かった良かった(^ ^)。夜は、ご当地で頑張っている同級生と旧交を温める。その街に行くのは久しぶりなのだが、商店街が結構なシャッター街となっていることに改めて驚いた。飲食店も地元のお店はどんどん潰えていき、残るは大手チェーンなどのお店ばかりだそうである。はじめっから田舎町がさらに田舎になるのよりも、はじめは結構栄えた街並みが勢いを無くして行くのはより一層物悲しい感じがするものであるなと・・・。

お泊まりしたお宿の床の間に飾ってあった木彫りの熊さんですが・・・・シャケがない!!! これでは単なる獰猛なヤツでしかなく(泣)

 

 

 

 

真実と虚構

5月31日 木曜日

朝から雨が降っていたがいつのまにか止んでいる。あまりにも世の中に色々なことが起こりすぎていて、ほぼテレビを観ていない生活の小生にはかなり遅れている部分がありそうである。さりとて眠る時にはラジコちゃんを付けっ放しにしているので、ある程度のことはフォローできているつもり・・・。ついでに夜中に目覚めると伊集院光さんとかおぎやはぎさんとかのおしゃべりも少し耳に入ってくる(おかげで朝はやや熟睡感が乏しいのですけど・・)。読み物は読み物で、一家してミステリーとか推理小説ものにハマっているので、ノンフィクション(真実)からフィクション(虚構)に最近はややモードチェンジです。何日かかけて読むのですけど、相変わらず読んだところから数十ページ戻っては読み直す作業を繰り返すのでなかなか終わらないんだな、これが・・。で、クライマックスに近づくとちょっと勿体無いような気がしてわざとゆっくりしたペースで読んでみたりしているのだ。

ちょっと奮発して購入してみた単行本・・。これははじめからかなり読み入ってしまう感じのやつです。

真実と虚構・・・ラジオで流れてくる議会を傍聴してみると、ちょっと耳を疑うような議論がなされています(こんな部分はテレビではオンエアされてないのだろうな・・・)。ここまで劣化してしまったのですね。鬼籍に入られたような歴代の政治家の方々がおそらくあの世で嘆いておられることでしょうね・・。ま、嘆息しつつ、毎日のお仕事に精一杯頑張ることとしませう!

風通しが大事です

5月15日 火曜日

お仕事が終わってからは色々な人がぞろぞろと集まる勉強会(カフェっていう名前がついています)に参加しました。地域包括支援センターとか訪問看護ステーションの方が近隣多職種の方にお声をかけて集まる会です。日頃困っていることや、疑問に思っていること、あるいは世の中で問題になっていることなど(主に在宅療養にまつわることですが)について話し合いをしています。日頃の公式な会ではあまり質問できないようなことでも、ざっくばらんにディスカッションできます。何よりも、よそ行きの格好で休日を潰して集まるような公式の会ではなく、日頃のスタイルで、平日に(やっぱり夜の業務終了後になりますが)集まるくだけた会ですから、敷居が低い感が有難いですね・・・。みんないつもやっているお仕事の中では、財政的に、時間制約的に、行政の制約上・・厳しいことも多いのですが、私がやらないと誰がやるのよ・・・みたいな使命感にあふれている感じが私には大変心強く思うのです。本当はこんなことは必要がないように政治行政が対応してくれないと困るものですから勢い論調はお上への愚痴になってしまいがちなのですが、みなさんそれを苦笑いしながらお話されていますので、そこがかろうじて救いなのかなと思っています。今回お勉強になったのは・・病気による介護と、障害による生活支援や身体介護は似てるけど違うぞっていうことです。国の意向はともに「施設から在宅へ」というスローガンで変わらないのですが、それに対する基盤整備はやはり私たちの関わっている医療は ”まだ”  恵まれているように感じました。

こういった集まりはほんと風通しが良くって居心地が良いと感じます。

居心地が良いと言えば・・・この方のスピーチはいつも爽やかで明快で前向きです。カナダの首相であるジャスティン・トルドーさんの、母校NYUでの卒業式の式辞 こんな卒業式とか入学式(だったかな?)の図、どこかで見たような気がするのですけど・・・見た目だけ真似てんだな・・・っていう感じです。私たちは私たちのやり方で、見た目だけ真似するのではなくやればいいのにな。

 

 

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