京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

時事問題について

6月26日 水曜日

週末にかけて大荒れの天気が予想されているようです。遅い梅雨入りの発表もありました。湿度が高く、同時に気温も30度近くになるとのことで体調管理にも注意が必要です。

禁煙外来をしているのですが、その中で患者さんとの会話で職場環境についての話題になりました。受動喫煙防止に関する改正健康増進法では、その職場や施設の種類に応じてそれぞれの喫煙対策を講じなければならないと決められました。病院は小中学校や児童福祉施設などともに、最も厳しい対応をすることとなります。この7月から施行になるのですが、つまり病院建物内はもちろんのこと、施設内も屋外であっても禁煙となります(いわゆる敷地内禁煙)。大学や官公庁や老人福祉施設では屋外の指定場所以外では喫煙ができなくなります。飲食店ではその大きさや資本金に応じていくつかの段階があるようです。公共の福祉と個人の行動の自由の狭間に発生する問題だと思うのですが、要は喫煙したい人は他人の迷惑にならない範囲でマナーを守って喫煙をすること、あるいはその環境整備を行うこと・・・に尽きるのかなと思います。昨今、「慢性疾患は自己責任だ」論が盛んに聞かれますが(もちろんこういった議論は小生の与するところではありませんが)、喫煙と疾病の関連ほど明らかにされているものはありません。また、飲酒も急性中毒からの死亡事例を勘案すると重大な問題でしょう。ある意味、芸能人が自分で勝手にやっている違法薬物の問題よりも重要視されても良いのではないかとも思います。

時事問題に関心を持つことは、かかりつけ医としての外来で大切なことと考えています。疾患と生活と時事問題は密接につながっているのです。そのお勉強に役立てているのはラジオです。荻上チキさんのセッション22という番組が月曜から金曜まで放送されているのですが、これはなかなか良いです。受験でも時事問題の小論文とかあると思うのですけど、その対策にも良いカモです。リアルタイムでは関西ではインターネットラジオ(有料)でしか聴けないのですけど、1日遅れ(?)でインターネットで配信されますので全国どこでもリスニング可能です(^^)

まだ梅雨入りしていないらしいです

6月23日 日曜日

梅雨入りの定義は詳しく知らないのですが、まだ梅雨入りはしていないとのことです。かなり遅いですけど、過去には梅雨入りしなかったという年もあるそうです。このあいだの雨も、お昼までは晴れていたのに、突然ザァーっていう感じで夜にはお月様が出ていましたから。一日中シトシトというよりは、ある程度の雨が時間限定で降ってくれる方が個人的には良いなと思います。去年のような豪雨はもちろんダメですけど。今日は色々と諸事情がありまして、久しぶりに本屋さんで時間を潰していました。読み切るには当分かかりそうな感じで持って帰っています。その中の一つが近刊の新書なのですけど、刑事弁護人というものでして、読み出したら止まらなくなって数時間で終わってしまいました。過去に最高裁で判例の出た、警察によるGPSを用いた捜査に関する裁判を題材にしている著作です。法廷小説を読んでいるような気持ちになるのですけど、これが実際にあったお話なのですね。面白かったし、色々と考えさせられることもあって、かなりのオススメです。

そういえば・・・最近始めた毎日のタスクがあるのですね。自分のためにもなるので一生懸命取り組むことにしています。向こう半年間は続ける予定ですので、ちょっと記事の更新は滞りがちかもしれません・・・ご容赦を!

風疹第5期定期接種が始まっています

6月11日 火曜日

入梅し(しましたよね?)、肌寒い感じの日もあります。電気ストーブをつけられている方のお宅に伺った時はさすがに少し驚きましたが・・。

さて、今日は真面目に医療の話題です。先ごろより風疹対策事業が始まっています。2013年に流行した時に次ぐ流行となりそうな今年の風疹の患者さんの増加に伴う措置です。すでに1600人を超える感染者数が報告されているようです。風疹というと子供の病気のような印象を受けるかもしれませんが、今年の感染者のほとんどは成人男性という結果になっています。過去に一度も予防接種歴のないと思われる昭和37年4月2日〜昭和54年4月2日の間に生まれた男性に対して、まずは抗体検査を実施して、一定の水準以下の抗体価であった方にはその後予防接種の補助を行うという2段階のステップからなる制度です。該当者には住民票のある自治体から連絡が送られてくると思います。ちなみに今のところ、当院で検査を受けられた方の抗体陽性率は60%程度のようです。すなわちワクチンを受けていない男性の3分の2は過去に罹患歴があると言えそうです。一方で、全国的には30歳代の女性の感染者も一定程度認められており、万が一妊婦が感染すると、胎児にうつり、先天性風疹症候群を発症する可能性があるので非常に注意をする必要があります。対象者の男性だけではなく、自らも、子供さんたちも一度母子手帳を確認してみてください。過去2回の予防接種の記録がない場合には追加接種が良いかもしれませんので、最寄りの医療機関で相談してみてください。

seems like, now its time to go…

6月9日 日曜日

以前に参加したプライマリーケア連合学会でのセッションで拝聴した内容が報道されていました。

https://www.chunichi.co.jp/article/feature/iryou/list/CK2019061102000234.html?fbclid=IwAR2RyYdVffmhEkWo-gsFNeLrOFQsPi3fzKdvnqXiX6fSbWt8cPs04v0jutU

子宮頸がんワクチンの再開の是非についての討論ですが、学会のレベルでは再開勧奨の論調でしょうね。やはり、未然に防ぐことができたかもしれない癌患者さんの将来の不幸を生み出さないためにも・・・。ワクチン不信はひとりびとりの医師の何気ない対応が原因だったりするのかもしれません。よく学ばないといけませんね、アンガーマネジメントを。過去を振り返って時々指摘される不作為の罪ですけど・・すでに意見をあげている人は多くいますよ、この分野では。

ヤンデル先生も推奨されてます・・・

 

知らずにいるところでした

5月26日 日曜日

もうすでに30度を超えるところもあるようです。暑くなりました。今日は・・ちょっとしたことから受験の参考書を手にとってみたのですけど・・・悪夢がよみがえってきましたね。クジラ構文っていうのを目にしたのです。え〜っと・・・no more〇〇than△というやつなのですが、△ではないのと同様に〇〇ではないと訳すことになるのでしょうか。とにかくこの比較級の構文が昔からとっても苦手なのでした。パラパラと参考書のページをめくりながら、この苦手構文を題材にした問題数問にやられてしまったので・・・思わず購入してしまいました。「〇〇大の英語合格講座」〇〇の中はご想像にお任せします。今の参考書ってよくできていますね、わかり易い!今の医学書と通じるものがあるなって思いました。ところで、小生がその昔の高校生時代に一生懸命取り組んでよかったな〜って思っているのはこれです→美誠社「総解英文法 高梨健吉著」- ほぼ全ての例文を暗記しましたね・・・。その後の英語読解力の拠り所となりました。高校時代の副参考書です。多分今は絶版かな・・。なんだか思い出してちょっとウルウルしています。おいとけばよかったな。

そういえば、今日の主題・・・これを忘れるところでした。

みなさん車に乗っていて給油するときに、「この車、給油口どっちだったっけ?」って思うことないですか?私はほぼ毎回と言っていいほど思います。そのとき、ドアミラーを左右眺めて給油口の蓋を探すのですけど・・・明日からはそんなことしなくていいんですよ。このオイルのインジケーターのマークについてる矢印!!この写真だと右を示していますよね。そう!右側に給油口があるんです。知ってました?私は知らなかったです。危うく知らずに人生終えるところでしたよ・・・。

ではまた・・・つまらない話題に付き合っていただき恐縮です。

ひさびさの・・

5月22日 水曜日

すっかり暑くなりました。5月はアップするのサボってます。あ、いやいや全体的にお仕事をサボっていたのではなく、色々と忙しかったりしたのです。何が忙しいのかよく分からない部分もあるのですけど、病院をやるっていうのは時間とのたたかい・・的なことが多いです。でもゆっくり時間をかけないと仕事の質は担保されないですので、そこが悩みどころです。多分これは永遠に解決されないような気がする・・・・。ぼやきですな(ポリポリ)。

このあいだの週末にはPC連合会に行ってきました。こう書くとなんだかパソコンの学会のように聞こえますけど、これ医学会なのですよ。PCとはプライマリ・ケアの英語の略ですの。プライマリ・ケアとは・・なんて訳すのだろう(?)ま、開業医と密接なつながりのある学会なのです。京都国際会館でありましたので、日曜日の朝に飛んで行って、月曜日に飛んで帰ってきました(実際には飛ぶのではなく、走ってきたのですけどね)。この領域の有名な先生って、人柄もひっくるめて魅力的なので学会のお話も楽しく拝聴できました。その一方で外科学会なんてのはね・・・ちょっとアレな部分もありまして(以下オフレコで)。

逆さまになってしまった・・

どうでしたか・・?

5月6日 月曜日 アラシみたいな天気

なが〜い連休も今日で終了となりますね。大きな災害とか事故とかいうニュースはあまり耳にしなかったので、それなりに平和なおやすみだったなのかな(違ってたらすみません)。始まる前は賛否両論の長期休暇のようでしたが、終わってみてみなさんのご感想は如何でしょうか。私は・・全部お休みとすることはできませんでしたが、比較的ゆっくりと家族と一緒に過ごすことができたので、とっても有意義なものとなりました。特に旅行に行くなどもできずにいたので家族には申し訳ないのですけど、お家でゆっくりと過ごしました、ハイ。全国的には行楽地とか宿泊施設も満員の盛況ぶりのようですが、一方でその裏方では頑張ってる方がいらっしゃるということ・・忘れてはなりませぬ。ご近所のレストランにもちょこっと伺ったのですが、その日は連休後半の日程でしたから少しお客さんは少なめでしたが、それでも大変そうでしたよ・・この一週間は。おまけに交通渋滞とかもあって、物流とか、廃棄物収集の方々もいつもより一層忙しいとこぼしておられました。そんな風に、せっかくのお休みにもかかわらず忙しかった人たちには、ぜひ明日からは休養をとって頂きたいものです。そんなこんなで、個人的には有意義でありがたい連休でしたが、本来は・・・好きな時にその人たちそれぞれが自分に合わせてお休みが取れるような社会とか働き方になって行って欲しいなと思っています。国民全体が10日間連続で休むって・・・やっぱり少し異様ですよ、他の国でこういうのあるのだろうか??

こんなやつとか作ってたみたわけですな・・・

じうれんきう

4月27日 土曜日

今日から数えて10連休でしたか。昨日は金融機関がたいそう混雑しているのかなと思っていたのですが、それほどでもなかったような印象でした。連休明けの相場はどうなっているのか?とか人それぞれいろんな心配があるようです。小生は・・連休前後の診療の混乱度合いと、訪問診療中の患者さんたちのこととかが目下の懸念事項です。そんなこともあって、30日から3日間は診療をすることにしています。

先日はお休みを頂戴して学会に行って来ました。最後の1日だけの参加ですが。知り合いの先生のご発表も少し聴講できました。最近の学会はスマホのアプリとかデジタルサイネージとかでスマートで便利になっていますね。専門医更新のためのポイントもゲットして(これが真の目的だったりする・・)休日気分も味わって帰って来ました。できるだけ早い段階でアナウンスして掲示しているつもりなのですが、休診とご存知なく足を運んでくださった患者さん・・すんません。

でも・・みんなが一斉に10日間続けて休むよりも、好きな時にそれぞれが休めるようなことになって欲しいですね〜 私は2−3日ずつちょこちょこ休めるほうが良い派です!

ではみなさん良い休日を!!

最近観たさくひん

4月18日 木曜日

めっきり春らしくなってきました。白衣の下に着る長袖をいつやめようかな〜って思いながら、数週間が過ぎました。さすがにこたつもあまり見なくなってきましたね。白衣といえば・・・半袖のやつってケーシーって呼ばれているんですけど、亡くなられましたね高峰さん。ケーシーの由来は、言わずもがなのベン・ケーシーなのですけど。意外にそれって知られてないのだなって感じです。ところで・・最近観た作品なのですが、テキサスレンジャーズっていうNetflixのものが結構面白かったです。Bonnie and Clyde っていう世界恐慌の時代のアンチヒーロー的な二人組の物語なのですけど、この二人のこと知らなかった・・。suitsとこんまりとテキサスレンジャーズな今日この頃です。

最近知ったお話。ブッダの弟子になったウパーリはそもそもアウトカーストの身分だったそうです。弟子になりたかった(階級最下層の)彼がブッダに思いの丈を打ち明けた時に曰く、ブッダ「ウパーリよ、月はこの水に自分を映すけれど、あの水にはその身を映さないということがあるか?」「水はこの人の喉を潤すけれど、あの人の喉は潤さないということがあるか?」「いいえ」「そうだろう?ウパーリよ、よく来た。お前は今日から私たちの仲間だ」そのウパーリに言ったブッダの言葉とされるものに・・・「人は生まれながらにして尊いのでもなければ卑しいのでもない。行いによって尊くもなれば、卑しくもなるのだ」というのがあるそうです。仏教思想って心にスーっと入ってくるような気がします。実行できるかどうかはかなり怪しいのですけれど・・・。

対岸の火事

4月8日 月曜日

三寒四温を経て徐々に暖かくなり、気づくと桜が咲いています。春は嬉しい季節でもあり、慌ただしい季節でもあります。新しい年度を迎えて、学校や職場が変わったり、持ち場が変わったり、役職が変わったり新しい環境での生活を迎えられる方もあることでしょう。一方で、特別生活には直接的な変化はないけれど、季節の移ろいを実感しておられる方もおられることと思います。役職といえば、私は認知症サポート医というのを担っております。その役割は、国立長寿医療研究センターの行う養成研修を終了したものが、かかりつけ医への助言などの支援を行ったり、専門医療機関と地域包括支援センターなどとの連携を行う任務です。平たく言うと、これから迎える高齢化社会において、認知症に対する長期的な対策として、認知症患者さんとそのご家族を地域社会全体で支援していくための啓蒙活動を行うということになります。具体的に関係者連絡会や、地域での啓発活動(会議とか講演など)を積極的に行っていかなくてはなりません。普段の診察や何気ないみなさんの会話でも、「最近物忘れとか増えてきまして・・認知症ですわ」とか、「家族にも認知症になるで、とか言われています」とかいう表現をよく耳にすることがありませんか?。ご本人たちは何気なく、笑いを誘う感じで認知症という疾患を出しておられるのでしょう。もちろんそこに悪意はないわけです。しかし、こういうのを聞くと少し悲しい気がします。患者さん当人やそのご家族がそれを耳にすると、どういう気持ちになるだろうかと考えてしまいます。かくも偉そうに述べている私自身も、それ以外のことでは同じような失敗をたくさんやっていると思います。実際に社会に起こっている問題も、自分の身に直接降りかかることがなければ、ついつい他人事として見てしまうっていうことありますよね。色々な身体的あるいは精神的疾患を有する方々の気持ちを損なうようなことがないよう十分に気をつけて毎日を過ごしたいものです。自戒を込めて・・・。

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