京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

マジやばくないスか?

12月11日 木曜日 あめ

つめたい雨・・ユーミンだ。雪の方がましか、いやいや車が走れなくなるしな・・。いろいろ寝床で考えながら、なかなかそこから抜け出せない季節。また週末は雪なのか?

往診先で上がりかまちの奥に高くつまれた段ボール箱。その脇をふと見ると、「進撃の巨人・・」近寄ってじっくり見るとそれはニンテンドーDSのゲームソフトのパッケージであった。おばあちゃんの内職なのだ。え〜っこんなところで作られてたのか〜、と思い尋ねてみると、「大したアレにもならんのだけど、知り合いからどうしてもやってくれって言われると断れなくてね〜」とのお返事であった。そうか・・そういうことだったのか。グローバル企業(?)も所詮行き着く先はおばあちゃん頼りなんだ。奥の居間ではおじいちゃんが、鼻に酸素チューブをつけながらコタツに足を突っ込んで横になっておられた。子供達よ!お父さんとお母さんに買ってもらったゲームソフト、粗末に扱ったらこのフクロウ様が許さねえぞ!!(こんな偉そうなことを言える義理ではないのだが・・・)でもって、窓の外では、♪♪この週末は衆議院議員総選挙です♪♪ っていう放送車が走っていたのであった。そうかと思えば、診察時間に来られたご高齢のご夫人・・・短期記憶障害、右上肢の筋力低下、意欲減退、不眠・・・などを訴えておられる。聞けば同じく体調思わしくないご主人との2人生活。「どうやってここ迄来たの?」「バスに乗ってきました」「バスなんか乗れるの?寒いし、待つの大変じゃない?」「まあ、まだ乗れますわ・・・」遠い目をしてこう仰っていた。御身内の方は他府県で生活されているそうで、その不安感と言ったら、お二人の心中を察するにあまりある。そういえば、前回の診察時にも同じような事をお聞きして、こちらから介護保険の申請をお勧めすべく申し出たのであった。カルテの裏表紙には主治医意見書依頼の茶封筒が突っ込んである。「これ、近日中に書いてあげるから、あとのやり方聞いているよね?」と問うと「はあ、よくわかりません。持って来たら終わりかと思ってましたけど・・・」あとは看護師さんから受付担当の事務員に申し送ってもらい、書類の提出と申請の方法を説明してもらう事とした。・・・などと書いてみたが、こんな事珍しい事でもなんでもないのだ。もうすぐ90歳を迎えんとする同様な境遇の方達が、軽乗用車を運転してこられると、眼科からの白内障診断の書類。「もう運転はしないで・・・」などと言いかけて、そんな事言っても無駄か、と考え直す。何か別の方法なり、アプローチをしなければと思い直すのである。こんなこと、珍しい事でもなんでもないのだ。御身内を責める事はできない、あたり前だ。人間、仕事をせねば暮らして行けぬ。ご高齢のお二人を置いて遠方で住まなければならない方々の思いも分かってあげなければいけない。かと言って、行政、地元のケアマネジャー、訪問看護その他医療機関などのマンパワーも限りがある。財政にも限りがある・・・。事は重大かつ、それこそ政治家の好きな言葉 ”待ったなし” である。そう、待ったなしとはこういう事に使う言葉ではないか・・。そもそも少子高齢化なんて今更分かった事のように皆は言うけれど、ずいぶん前から分かっていた事で、分かっていたけど本気で取り組んで来なかっただけの事だよね。衆議院選挙か・・・争点は経済?経済が良くなればすべてが回り出す?本当か。高騰する医療費って評論家は言うけれど、当たり前じゃん。ご高齢になるほど病気にはなりやすいし、その高齢者人口が増えているのだから・・・。医療費に使えるお金が限られているのなら・・大きな目線で、どこにどういう配分をするのか。何を保険適応にして、何を非適応にするのか。そういう分配の議論を聞きたいものだし、しなければいけないのではないか、と思う。でも、街頭演説をきいてもそんなもの分かりはしない。選挙ってほんとお祭りみたいなものだな。

でもっ!行くぞ、選挙・・ぜったいに。ついこの間迄は恥ずかしながら、他のイベントを優先させたり、二の次だったのだが。頭の中には意中の信頼できる候補者の名前・・など、ない。けど、鉛筆転がしでも、あみだくじでも、なんだっていいんだ。何か考えて一票入れたんだぜっていう事がとっても大事な事なの・・だと・・思う(たぶん)。

五年ごとという必然性

12月8日 月曜日 気温はやや緩む

ご存知のように今年の10月から肺炎ワクチン(高齢者における肺炎球菌に対する予防接種)が定期接種として行われる事となった。先駆ける事、乳幼児ではすでに肺炎ワクチンは始まっていたのであるが、高齢者に対するワクチンも長く望まれていたものである(正確には小児と大人では使用する製剤は異なるのだが)。ところが・・・その対象が若干ややこしいのであって。すなわち、65歳以上の方であって、その年々に5歳刻みで65、70、75、80、85、90、95,100歳になる方々が対象となるのである。しかもその年の4月1日以降に該当する年齢に達する方(いわゆる年度方式)ということなので、仮に3月1日に65歳になる方がおられたとして、その方は今年度は接種対象とならず、4年後にそれに該当するということになるのである。まあ65歳でお元気な方ならば、4年後に・・というのもありかもしれないが、これが75歳とか80歳とかの方ならばどうであろうか。65歳の比較的お元気な方を対象とする一方で、85歳の(あくまでも3月生まれという仮定で)方が対象とならないというのにいったいどういう合理的説明をすれば良いのだろう、私には無理だ。さすがに、100歳を過ぎる方には5年毎の縛りは取り払われているようであるが。設定者の言い分としては色々とあるのであろうが、現行制度は充分ややこしいし、予算的制限があるというのならば、65歳を少し引き上げてでも、80歳以上の方々がすべからく対象となるような制度設計ができなかったのだろうか。

そろばん

 

やはりこの世はそろばん勘定先行なのだろうか・・なのだろうな。あ、今日はジョンレノン暗殺の日だったり、真珠湾攻撃の日だったりするのですね。何やらこのところ、色々と忙しい感じです・・・(医者が忙しいというのは素直に喜んではいけないのですが)。

鼻に棒を入れる前に

12月5日 土曜日 雪大荒れ

インフルエンザ流行に突入のようです。予防接種のできる方はワクチンをして、なるべく流行期の人ごみへの外出は避けて、栄養と休養をしっかりと取って、それらしい症状が出たなと思ったら、暖かくしてゆっくり休みましょう(現代にはほとんど無理な注文でしょうか・・?)。今年は(も)なるべく検査、検査に頼らない診療を目指したいと思っています。検査で陰性でもインフルエンザではないと完全に証明されるわけでもなく、検査の陽性が診断に必須の条件でもありません。ならば・・・・

今日も結構たくさんのインフルエンザワクチンを接種しました。プチ自慢なのですが・・・うちの職員さん達ってみんなそれぞれスーパーな働きっぷりをしてくれるので、待ち時間はたぶんとっても(ある程度?)少なくできているほうではないかなと思います(それでも待って頂く時間は多いとは思いますが、鋭意努力したいと日々思っています。申し訳ございません m(- -)m )。

思えば、ひと昔前は迅速診断キットも、タミフルもなかったわけですから。それでもみんなお家でやすめば数日後にはすっかりよくなり社会復帰されていたわけですものね。特に、今冬に受験を控えている学生さん達!病気にならないように、お勉強頑張って下さい。春には笑顔でお会いしましょう!

とらさん

とらさん、玉置浩二バージョン・・いまのヘビロテです。

目方で男が 売れるなら

こんな苦労も

こんな苦労も かけまいに

かけまいに

男と言うもの つらいもの

顔で笑って

顔で笑って 腹で泣く

腹で泣く

・・・・星野哲郎作詞  作曲はナオズミさんなんですね。知らなかった。

小さくまとまってんじゃねえぞ〜

12月1日 月曜日 くもり時々雨

最近は何故か小学校から中学、高校時代の事を思い出す事が多い。ちょうど自分の子供達がそんな年齢になって来たからなのかもしれない。今思い出すと、小学校低学年は虫採りの毎日。クワガタとカブトムシの事しか頭になくて、起きた瞬間から寝る寸前までその事ばっかり考えていたように思う。その後は、釣り。初めて行った釣りのことは今でもよく覚えている。町の小さな釣り具屋さんで買ってもらった、竹を3本くらい繋ぎ合わせてできる釣り竿に仕掛けをつけて、針の先にはスーパーで購入した”うどん”。自転車で20分くらいのところにある”ため池”に鮒釣りに出かけたのだ。心配だったのであろう、母親がついて来てくれた事を覚えている。たぶん何も釣れなかったと思う。何故かその場面も結構詳しく覚えているものだ・・。不思議。それから少し大きくなってからは、ラジオ製作にのめり込んだ。いわゆる電子工作って言うヤツである。ハンダごてと部品を両手に、基盤っていう薄いチョコレートみたいな板に、ジュ〜、ジュ〜って小さなパーツをくっつけて行くのである。気付けばカーペットに焦げた部分が点在・・いまなら御法度モノである(汗)。「子供の科学」とか「ラジオの製作」っていう雑誌は隅から隅まで読んでいたな(おそらく前者はまだ書店に並んでいるのではないかな?)。その後は少しワルいお友達ができたのか、ロックンロール・・・・!!。はじめて買って来たドーナツ盤は、ディープパープルのブラックナイト (;゚〇゚) ボリウムのつまみを右にグンとまわすと、家全体にビビーンってひびくようなヤツである。おそらく親は相当ビビったのではなかろうか・・・。教科書は「music life」っていう雑誌。ヘヴィメタルやハードロックに偏向した感のあるこの書物の売れっ子ライターは伊藤政則(セイソク)だった。アーティストの似顔絵とかを描いて、編集部に投稿したりしていた今で言う完全なオタクである・・。このころのテレビでは、坂本龍一とか糸井重里とか、今でも好きな村上龍とかが全盛期であったように思う。彼らはお酒を飲みながら、煙草をぷかぷか吸いながら、肩の力を思いっきり抜いて番組をやっていたような。今考えるとちょうど当時の世間の若者は「なんとなくクリスタル」の時代を地でいっていた頃だろう。そんでもってそのあと少しクラシック音楽にハマり、大学受験を考える頃からは、自分の中で目立つ事がどんどん嫌いになって、群衆に埋もれる事で心の平安を得ていたような・・・こんな人間でも、40年経てば一応人並みに社会生活を送れるんですねっていうことで皆さん勇気を持って頂ければ幸いデス、はい。今日ツイッターを眺めていたら、種とも子さん(これがすでに歳を物語っているのであるが・・)がつぶやいておられた。「最近の若者達よ!小さくまとまって、物わかりの良い音楽ばっかやってねえで、もっとはじけてみなよ〜」みたいなこと(はっきりとは覚えていないけれど、たぶんそんな感じだったと思う)。うんうん、よくわかるその意味。今の音楽って、ちょっと饒舌すぎるっていうか、説明しすぎるっていうか、「皆まで言うな!」みたいなそんな感じがするのだな。

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バドパウエルのCleopatra’s dreamっていう曲はこの番組のオープニングで覚えました (^ω^)ρ

うっかりするとだまされる

11月30日 日曜日

ニシムクサムライ・・・今日で11月が終わるのだな。明日から12月 ウキウキとするようなクリスマスの雰囲気やら、せわしない年末の雰囲気やら、スノータイヤに交換しないとなあっていう何となく追われた感覚などの入り交じる今日この頃である。朝からのテレビ番組はまたまたお金の話ばかりである。そういえばマイナンバー制っていつから始まるのだったかしらん。アメリカにいる頃にはソーシャルセキュリティーナンバーっていうのがあって、national tax revenueっていうお役所だったか(違うかな?)が発行して、様々な書類業務の際に記入を要求されたのを思い出す。これで税金の取り逸れなく公平に徴収されるのであればまあ良いのかなとも思う。なんて思いながらぼーっとテレビを見ていると、ふるさと納税の話題が取り上げられていた。初めて知ったのだが、これって自分のふるさとでなくてもどこでも寄付できる制度だったんだそうな。摩訶不思議。んじゃ「ふるさと・・」でもなんでもないじゃん。こういうほのぼのしたネーミングには何か落とし穴がありそうな・・・と考えてしまう小生はやっぱりひねくれ者だな。でもよくよく考えると、もともと寄付行為者の居住する自治体に納められるべき住民税が別の自治体の税収増の為に消えていく訳なのであって、本来住民税はそれを元手に自分の住んでいる町を良くしてもらう為に納めるものであるはずなのだよな・・・。何かへんだゾ。プレミアム商品券なんていうシロモノもそうである。それに付加される10パーセントの利益も実のところは国庫だったり自治体の財源頼りな訳で、自分の懐が直接痛まないのだが、結局それは税金だったり将来のツケだったりする訳だ。得したなっ〜て喜んでお買い物をしている我々は、知らず知らずのうちに10パーセント増しの支出を強いられているっていう訳か・・・うんうん、やっぱ官僚さんたちは頭が良いな。

http://www.youtube.com/watch?v=uSBJL-Wo9xM

やっぱスラッシュはCDごと必要なのです、ハイ(うるさいので良い子のみんなはクリックしないようにね〜)

残薬をなくそう

11月29日 土曜日 雨

いつもより早い時間に目覚めたためブログアップ・・目覚めたのは雨音のせいでした(眠り浅っ)。

残薬を減らそう!

患者さんにいろいろと処方するのですが、意外にそっくりそのまま残っていたり、理由を聞くと薬の紙(薬剤情報提供)に怖い事が色々書いてあったので・・・というお返事が帰ってくる事もあります。また、カルテとにらめっこするだけで前回の受診日からの逆算で機械的に◯◯日分って処方をしていても、実際には飲み忘れ等があってご自宅にたくさん残っているという場合もあるでしょう。これらのお薬は、1年に1度の(?)大掃除の際に、燃えるゴミとともに葬り去られる運命なのかもしれません。国民の大切な大切な医療費が、まさにドブに捨て去られて行くのです。そして儲かったのは・・・、という悲しい現実。こういう事にやはり医師は自覚的であらねばなりません。

先日訪問診療先で、薬剤師さんとばったり出くわしました。日頃はお電話のお声だけでしかお目に(お耳に)かからないのですが、こういう事もあるのです。なぜならば、小生も積極的に利用させて頂いている”居宅薬剤管理”というシステムがあるからです。これは介護保険でのシステムですが、健康保険でも在宅薬剤管理というのがあります(と思います)。もちろん、薬局や医院に足を運べない患者さん達にはとっても便利な有り難いシステムなのですが、実際に訪問して頂いている場面を見ていますと、患者さんが出して来られる薬剤の袋(薬袋・・やくたいっていうそうです)をすべてひっくり返して、◯◯が何錠、△△が何錠って数えては、後に情報提供を送って下さいます。そうすると我々はその情報に従って、差し引き勘定で次回のお薬が処方できるって言う寸法ですね。どうでしょう?合理的って思われませんか。もちろんそのための費用負担は発生しますが、節約される薬剤費で十分カバーされておつりが来ることが多いです。以上お金のお話でした。

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これが読みたくて、まずは初代”なんクリ”を読む事にします・・。

to do or not to do?

11月24日 月曜日 晴れ

穏やかな日が続いている。本当に時の経つのは早く、もうクリスマスだ年賀はがきだと年の瀬の雰囲気である。先日も少し触れたが年末に衆議院解散総選挙の今年、どういう国民の断が下されることになるのか。テレビの街頭インタビューやアナウンサーのコメントを聞いていると「与党に対する信頼も薄れてきたが、さりとて野党にも信頼できる補完勢力がなく・・・」というやつ。だから投票しても無駄か・・・という無力感に苛まれるのはわからないでもないのだが、そもそも民主主義とはそんなシロモノではないのかなと考えている。よりましな意見を採択する。消費税が上げられると生活は困るのだが、社会保障の財源はどうなるのか。厚労省のホームページをのぞくとそんな文言が目に入る。他方で、消費税率は日本は低いのだが、国税全体の収入比率からすると、我が国は他の先進諸国と遜色ない数字であるという意見があったり。何が本当で何が本当でないのかよくわからなくなってくる。おそらくそれぞれの意見はそれなりに真実なのだろう。物事をあらゆる面から眺めるとは、おそらくそういうことなのだろう。間違いないことはただ一つ、このまま行くと日本の財政状況は困難に直面するであろうし、社会保障も破綻の憂き目に遭うかも知れないということである。小生も医療と介護に携わっているのであるから、今年は、いや来年はもっとこの問題を勉強してみようと思っている。考えてみれば限られた医療費を行使するにあたって、勤務医の時代には急性期疾患の代表である外科手術に取り組んでいたし、その恩恵を被る患者さんの代弁者たる行動を取っていたと思う。いまは・・・在宅医療であったり外来慢性期疾患の患者さんを診ている訳であるから、これらの患者さんに手厚い社会保障制度であってほしいと願っている。同じ医師でありながら、立場によって自然と考え方に違いが生じてくるなんて、昔は考えたこともなかったな・・・。ま、ステイクホルダーのために行動する、ということは社会通念上おかしなことでもなんでもないのだが。

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でも消費税って逆進課税の最たるものだっていう意見や、消費税をあげても実際の税収が下がったら意味がないでしょっていう意見にはなるほどと思ってしまうのですがどうなのでしょう? だれか教えてくらさい・・・

のど風邪はやる・・の巻

11月17日 月曜日 突然の雨

更新をサボっているとあっというまに11月も後半である。ほんと月日の経つのは早いものだ。外来ではというと・・のどを真っ赤にして来られる患者さんが多いように思う。インフルエンザはまだ一名診察しただけ。そろそろ気温が下がって来ているので、ワクチンをお考えの方はそろそろご準備を・・・。かくいう小生も先週半ばからのどがヒリヒリ、頭がぼーっとするやらですぐれない日々を送っていたのだが、週明けはかなり体調も回復してきた。プライマリケアの大御所の先生が先日ツイッターでつぶやいておられたのだが、「風邪で休めない世の中がどうかしてるんだ・・」っていうやつ。御意!患者さんは口々に「明後日に大事な◯◯があるので、何とかそれまでに・・・」と申されるのですが、全力で処方を考えはしますが、あとは神様お願い・・・っていう心境なのである、ハイ。これが偽らざる医者の本音のはず。むろん即効性のある注射などがあるのなら、いくら払ってでも良いから購入したいのだが、そんなものは・・・・ナイ(泣)。高濃度ビタミンもニンニクエキスもおそらく助けてはくれないであろう。they can do nothing helpful….現実は厳しいものだ・・が、何度も言うように1日でも早く回復して頂けるように、全力で処方は考えるのだ!夏が暑ければ冬が待ち遠しくなり、身を切る寒さには夏を待ちこがれる・・・人間とは何と無い物ねだりをする生き物なのだろう。もうすぐ師走・・・・早いな、いちねんって(汗)

除雪車

今年は使う機会があるのかな?(あ、こんなに大きいのは持ってませんよ)

それにしても年末に解散ってほんとなのかな。そんな皆さん暇じゃないと思うのだが。三角大福中さん達の頃は、雪の季節は選挙を避けていたらしいのだけれど(雪国の人たちが困るでしょっていう理由で)ま、おかまいなしって感じなのか。でも衆議院定数って違憲っていう判断のまま手つかずなんじゃなかったかな・・!?違憲で選ばれた人たちが違憲の制度のままでもう一度選挙するってか。笑えないな・・・・ヤレヤレ

シーズンインを控えて・・

11月6日 木曜日 くもり時々あめ(だったんだと思うたぶん)

今年はインフルエンザのワクチンに加えて、肺炎球菌ワクチンの公費負担が始まったのでやや忙しい・・。患者さんの中には明らかに誤解している方もおられるようで、説明もまた重要である。昔で言う流感は今のインフルエンザ、肺炎は肺炎。開業医として外来をしているとよく感じるのであるが、仕事中にしゃべっている事ってたくさんあるのだが、かなりの部分が患者さんごとに重複していて、同じ内容の繰り返しだな〜って思う。この作業に耐えられなければ、一般外来担当医失格である(自分にそれほど自信があるわけではないのだが)。特に、患者さんの固定観念を軌道修正させて頂かねばならないときなどのストレスったらないのである。そしてそのような場面は意外にも多い・・・。これからさらに多いシーズンに突入するのだ。インフルエンザ、ノロウイルス・・・色々な感染症。今日もその勉強会があり、伊根診療所の石野先生のご講演で勉強をさせて頂いた。なるほど、うんうんそれは自分もやってるぞとか、そーなのか、まだまだだなあ・・とか、いやいやそれはその通りなんだけど、プライベートな診療所でそこまで徹底するのハードル高いなあ・・とか、本当にためになるお話であった。慣習的に行われて来た治療をよりよいものに変えて行く作業は、事ほど左様に根気と知識の蓄積と、根気と根気と・・・・がいる作業なのだと思う。でもやらねば、大切な大切な医療費の差配を行う権利と義務を有している職業なのだから・・。無駄を省き、必要な事はおしかけて行ってでもやる!

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無駄と言えば・・・抗生物質の無駄遣いはダメだけれど、いざとなったときのための何とやらも、本当に長い目で利益があるのかどうか・・・って思う事がよくあります。商売として成り立つってことは、とりもなおさず、商品を供給している側に利益が多いって言う事ですものねやっぱ。日本の保険医療ってそれなりの限度額設定がなされている訳ですし‥

明日は診療しています!

11月1日 土曜日

インフォメーションなのだかブログなのだか・・という見出しですみません。

インフルエンザの予防注射を希望する方がお見えになります。かく言う私も自分で左の肩にブスッと打っておきました。ワクチンというと、色々と副反応もあって賛否両論あるのですが、なぜかインフルエンザは皆さん迷う事なく希望される事が多いようです。今年の10月からは肺炎球菌ワクチンの公費負担も始まっており、肺炎やらインフルエンザやらごっちゃになっている方も時々おられるので説明が必要です。肺炎の方は5歳刻みに対象者が決まっているので(あくまでも公費負担の対象となる方であって、それ以外の方でも自費で接種する事は可能です)、その説明も必要となります。まあ少ない負担で疾病予防の恩恵に被る事ができるわけで、ありがたい話ではあります(市長さん町長さんありがとう)。ところで、日本の常識は世界の非常識、とは度々耳にする言葉なのですが、ワクチンも例外に漏れずそういった側面があるようです。日本では多くのワクチンが皮下接種となっています。つまり皮膚の下の組織で、筋肉との間の部分に注射しなさいという決まりになっています。ところが、不活化ワクチン(麻しん風疹・おたふく・みずぼうそうなど以外の多くのワクチンがそれにあたります)では、世界的には筋肉注射が推奨されているという事実があります。皮下組織よりも血流が豊富で、免疫担当細胞との接触の機会が多い筋肉内がワクチンの効率がよいというのがその理論的背景となっているわけです。ところが日本の場合には、過去の筋肉注射の副作用で話題になった大腿四頭筋短縮症というトラウマがあるため、そのような運用になってしまっているようです。こういうことって、多くの人が納得できるかたちで見なおせたら良いのですけれど・・・。ついでに注射と言えば、「風邪に一本注射をうって・・!」とか「花粉症は時期初めに一本注射しておけば・・」という説もありますが、小生は?マークだと考えています。同じような事で、風邪には抗生物質を!というのは、すでにもう医師の間では常識的に××です。でもこれって意外にまだ患者さんの中では浸透していなくって、診察中にはその説明に時間を割かねばならない事もよくあります。多くの場合こういう患者さんは、過去の成功体験に基づいておられる事がほとんどです。「以前に鼻と咳の症状の風邪に◯◯◯を飲んですぐ治りましたので」というようなパターンですね。これも科学的には、飲んだ場合と飲まなかった場合を比較していないので何とも言えないのですが、おそらく抗生物質はなくても同じように治ったのだと思うのですけれど、実際に飲んだ結果、すぐに治ったという事実は動かし難いのであります。実際には風邪と肺炎を見分けるのが非常に重要な開業医の役割なのですが、肺炎ではなかった場合には、抗生物質を必要とするケースは非常に少なくなります。おそらく、強い咽頭炎(溶連菌という細菌が原因です)や強い炎症を伴う副鼻腔炎あるいは中耳炎というのがその対象ではないでしょうか。なので、ぜ〜んぶひっくるめて風邪症状を訴えて来院される患者さんの多くて1〜2割程度しかそれには該当しないのではないかと思います。

(愚痴だな・・・この内容)

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アラスカに住んで自然を撮り続けた作家/写真家の星野道夫さんの作品を読んでいます。オーロラとかカリブーとか凄いんだろうな、きっと。白夜のアラスカを読んでいると、アルパチーノとロビンウイリアムスの映画「インソムニア」のけだる〜い感じを思い出しました。星野さんって、カムチャッカで熊に襲われて若くして亡くなられたのですね(合掌)。

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