京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

101回目の・・・

1月16日 木曜日

芥川賞と直木賞が決定したそうです。明日から本屋さんに平積みの受賞作が立ち並ぶのでしょう。小生、ひねくれた性格なので平積み本にはあまり眼を向けず、手を出さないぞ〜って思いながら本屋さんをウロつきます。そのくせ手に取る理由が、その本の装丁がきれいだったというだけだったりします(いわゆるジャケ買いっていうやつですね)。でも、やっぱり話題作は読んでみたいなあと思っています。今年の受賞作の中では「昭和の犬」、前回受賞のホテルローヤルも読みますよ・・・文庫本がでたら。

ばかちんが

もうすぐ中学生になるうちのチビちゃんが今、武田鉄矢さんの歌やドラマに夢中だそうです(書いても良かったのか・・・)。奥さんとも時々話をするのですが、昔のドラマや歌など、とても心に残っている作品があるのですが、今そういうのがなくなったよねと・・。紅白歌合戦で、私が楽しみにするのもやはりひと昔前の曲であったりします。もちろん今流行の曲も好きですし、CDを買ったりもしますがそれは斬新なメロディであったり、ノリの良いリズムであったりというのがその理由です。ひと昔前の歌謡曲は、やはり歌詞が良いなと。芸人さんやテレビ番組もひと昔前にはとっても面白いものがあったなあと思い出します。その昔EXテレビという日本テレビ系の番組が深夜にあったのですが、数年前に引退された上岡龍太郎さんが司会をしていたもので、とりあげるテーマそのものは「漫才」だったり「テレビ芸能」だったりするのですが、非常に硬派な作りで熱い議論が交わされる一本筋の通った番組でした。最近は番組と言えば、グルメものや、ご当地紹介ものや、タレントいじりものであったりするのですがこういう骨太の番組がなくなったなあと思います。まあ、どうでも良いか・・・。

政治家のいう介護経験とは

1月15日 水曜日 雨

今日はずばり本題をタイトルにしてみました。もう少しストレートに表現すると・・・

「政治家の言う自らの介護の経験とは信用できるのか?」

私の答えを述べてみます。

「No. できない」となります。

何の人脈もなく、経済的にも余裕がなく、認定された介護度の多寡がそのまま介護の質に直結するような現実に、彼らがどの程度触れているのか疑問は募ります。別に政治家をバッシングしたいわけではありませんが、かれらの言う「自らの経験」をもとにして議論をされても、我々が日々直面している現実は少し違うのではないかなと思ったのです。都知事選での候補者のインタビューを読んでそう思いました。誤解を恐れず、もうすこしわかり易く言うと経済的ゆとりのある人の介護と、ない人の介護はまるっきり別物ではないかと思います。政治には後者に寄り添った政策立案を是非ともお願いしたいと考えています。もちろん地道な情報収集をもとに活躍されている政治家の方も多いことだと思いますし、先ほど例に出した方も、ご自身の介護の経験、それからその他の多くの事例をもとに色々と考えておられるのだと思いますが。日々、現在の制度では、どうしようもないケースに対して献身的に(時には持ち出しで)尽力されている訪問看護や介護支援専門員の方々のご努力を拝見すると本当に頭の下がる思いがします。もちろんそのご家族にも・・・。

医院裏

 

やや微妙な話題に首を突っ込んだ感がありますが別の意見をお持ちの方もおられると思います。私見ということで読み流して下さい。

耐性菌

1月13日 月曜日(祝)

今日は成人の日です。ニュースを見ていると成人式って12日に行われる自治体が結構多いのですね。自分の成人式を思い出すと、ほとんど初めてのスーツに身を包み、なんとなく落ち着かない気持ちで旧友たちと会ったことを思い出します。あれからもう四半世紀以上経つのです….。

さて、外来ではインフルエンザが急速に増えています。幸い受験生の方で診察をした患者さんはおられませんが、この時期皆さん人ごみを避けて、くれぐれも体には気をつけて勉強がんばってください。インフルエンザ感染症は言うまでもなくウイルス感染症なのですが、ご承知のように今は、タミフルやリレンザ、イナビルといった抗インフルエンザ薬というおくすりがありまして、時と場合に応じてこういう薬剤を処方することになります。特に薬剤の効果の観点からいうと、発症後48時間以内の早期に服用を開始することで、症状の重症化を防ぐことができ、治癒までの期間が短縮されることがわかっています。抵抗力の弱い患者さんや、なんとか早期にお仕事に復帰しないといけない方にとっては、無視できない恩恵をもたらしてくれるのではないかと思います。ただしこのことは、タミフルを飲まなければ病気が治らないということを意味している訳ではありません。それほど症状が強くなければ、十分な栄養と休養を取りながら身体を休めておけば治る病気でもあります。それ以上に、やはり予防接種でなるべく免疫を付けておくということも重要でありましょう。タミフルはその半分以上が我が国で消費されているという統計については、色々な議論があると思いますが、保険制度の背景や国家財政など、加味するべき多くの因子があり、単純に善し悪しを結論づけるのは難しいように思います。まあいずれにしてもこの時期、手洗い・うがい・マスクなど衛生に気をつけて、自身で出来る防御を心がけることも重要かと思います。

influenza

 

風邪と言えば、診療の際に時々抗生物質をご所望の患者さんがおられます。抗生物質は細菌に対するお薬ですので、そのほとんどがウイルスを原因としている風邪には、基本的には無効です。一方、細菌の関連する風邪症状といえば、たとえば溶連菌(のどが腫れていたくなる)や副鼻腔炎(いわゆる蓄膿)の一部など、ごく限られた場合になります。ただし、見逃してはならないのが小児の髄膜炎を合併している状態や、高齢者(だけとは限りませんが)の肺炎でしょう。これらの疾患はなるべく早期に発見して抗生物質を適切に投与することが重要となります。当院は小児科ではありませんので、髄膜炎の子どもさんを診察することはほとんどありませんが、ただの風邪かなと思っていた方が実は肺炎であったり、幾度かひやりとした経験があります。そういう症例を経験すると抗生物質処方の閾値が下がってしまいますが、やはり限られた時間の外来であっても、適切に処方が出来るよう(必要な方に適切なお薬を)心がけたいものです。ちなみに、いわゆる「かぜぐすり」と呼ばれているものも、ただ単に咳や発熱という症状を抑えるだけのものですから、風邪ウイルスそのものを治している訳ではありません。小生が、風邪症状を訴えてこられる患者さんの診察をしているときには、1)どのような症状を有しておられて、何が最も苦痛となっているのか? 2)ご年齢やご職業などを背景にして、どの程度の強度で症状を抑えてあげる必要があるのか? などということを考えながら、小さな脳味噌をクルクルと回転させて診察をしています。当然発熱や痛みを抑えるお薬を処方すると、病気は治っていなくとも気分はスッキリしますし(一時的ではありますが)、仕事やお勉強にも取り組むことが出来るのですが、それなりにお薬の副作用も考慮しておかなくてはなりません。総合感冒薬に含まれている消炎鎮痛剤には、身体のむくみや、発疹などのアレルギーを生ずることがありますし、同じく含まれている抗ヒスタミン剤では、特にご高齢の方などでは、おしっこが出にくくなったりすることもあります。そんなこんなことを説明しながらご希望に応じて診察をしていると・・・次の順番の患者さんにお待ち頂く時間がどんどんと長くなってしまうのですね。ヤレヤレ・・・

ついでに、抗生物質と言えば話題になるのは耐性菌です。巷間、薬剤耐性菌の元凶は医者の抗生物質の濫用処方であると言われているのですが、実は抗生物質を服用しているのは人間のみにあらず、家畜にも大量の広範囲スペクトラムの抗生剤が使用されているそうです。遺伝子組み換え作物にも、ある種の抗生物質が多用されているとも聞いています。院内感染と聞くと、さぞかし病院に落ち度があり悪いことをしたがために感染症にかかってしまうと思われがちですが、我々を取り巻く自然環境は色々なことが関連しあって目に見える現象を作り出しているのですね。誰かや何かが悪いと断罪してそれで終わるような単純なお話ではなさそうです。久々に長文となってしまいました。それでは皆様ごきげんよう、受験生の皆さんファイト!!

大流行?

1月10日 金曜日 晴れ!てました(お昼は)

朝から軽く体をほぐす程度の雪すかし。その後診察も何となくゆっくりと・・・溜め込んでいる雑務をこなしながら、時間との闘いにならず診療にもまあまあゆっくりと(ボク的時間かもしれませんが)時間を割くことができ心地よい一日でした。否、ぶつぶつを抱えた子供ちゃんたちが数人見えました。聞いてはおりましたが、ミズボーソーが流行しているようです。水ぼうそう・・・ワクチンがあると思うのですが、残念ながら現在日本では任意接種となっております故、接種を受けている小児はごくごく限られた人数なのでありましょう。他方アメリカでは水ぼうそうを見たことがない医師がかなりおられるそうです、なぜならば、10万人対の発生率が一桁なのですから・・・。ちなみに彼の国では水ぼうそうは全例報告の疾患であったように思います(ワクチンを開発した人は日本人の先生だったと思うのですが、とっても皮肉なことです)。うちのチビちゃんたちもアメリカに行った際には一日で両手両足にブスブスとあれやこれやのワクチン接種を受けたことを思い出します。小生はワクチン拒否の方の言い分もある程度理解しますし、なるべくそういう考えの方とも情報交換がなされたうえで、やはり予防し得る病気は予防できれば良いなあ〜というスタンスをとっています。ものごと善か悪かの二元論ではありません、ある程度の幅を持って、良さそうなものだけどここがちょっとね〜みたいなものとか、たちどころに一刀両断できるものばかりではなさそうです。大人の知恵を出し合ってよりよい世の中になることを願っております、ハイ。(水痘ワクチンはそろそろ公費接種となるという話も聞いておりますが..)

http://www.youtube.com/watch?v=3Ta0vEnki9E

久しぶりに聴いてみました。いいですね(^ ^) それから夜は、iTuneで何となく引っかかってきた「マルホランドドライブ」っていう映画をダウンロードしてみようと思ったのですが、なんと完了まで25時間とかっていう表示・・・。Yさの町、ケーブルを利用されているMacユーザーの皆様!何となく最近ネットの速度が落ちてませんか〜??プンプン!

あけましておめでとうございます

1月1日

新年あけましておめでとうございます。(といいながら更新しているのはやや遅れていますが)

去年の総括と新年の豊富を・・と思うのですがそんなに簡単には思いつきません。せいぜい去年しっかりできなかったところを今年はがんばってやろうかなと思うくらいでしょうか。そう言いながら1月が終わり、2月が来て3月が過ぎ去っていくのでしょうね、きっとそうです(こんなに確信があるのは、毎年そうだからなのです)。そういえば、去年の年末にあった出来事なのですが、心のどこかに何となく引っかかっていたことがあります。息子の携帯電話が故障したため、その修理にd◯c◯m◯というお店に行ったときのことです。はじめに対応してくれたスタッフの方は、まあありきたりのマニュアル通りの接客でして、はじめからあまり愛想が良くなかったこともあり、だんだんとこちらもイライラしてきて「前回に対応してくれた方のときにはかくかくしかじかで・・」などと言ってみたところ「えっ?そんなことさせて頂いたのですか?当社のコードには無いことですので、担当者がわかれば御教え頂けますか?内容を精査してみます。」という返事が返ってきたのです。その担当者の方にもしかして迷惑がかかるのでは?と内心心配したのですが、その後に現れた彼曰く「大丈夫ですよ。うまいこと対応しておきますから気にしないでください。」と言いながら、再び小さな個人デバイスを取り出して「これはあくまでも私個人としてやっている内容ですので」と前置きしながら色々と裏技的なことを試みてくれました。結局再起動は出来なかったのですが、結果に反して我々は満足して帰宅したのでした。昨年末は食品偽装のことやら何やらで、企業コンプライアンスという危機管理、危機対応が話題になった一年でしたが、前述の出来事はそんな現代社会の仕組みに何やら一つの示唆を与えてくれたような気がして私の心に残った出来事だったのです。当社のコードには無いのでこれ以上の対応は出来かねます、で終えることなく、「マニュアルではここまでだが、もうちょっとやってみてあげよう」的なこと、これこそが人のコミュニケーション能力であり、人間社会で失われた基盤ではないかと思います(やや大げさですが)。義務としてはここまでで十分なのだが、この人の為にもう少し出来ることを拡大してみようかな、と思う気持ちが、忘れ去られがちな思いやりの心なのではないでしょうか。

sjk

 

この話、経営者の方が聞けば評価は真反対になるのでしょうね。そんな時間があれば一人でも多く接客をこなしなさい!って言う風に。そういえば、費用対効果、効率、なんていう言葉が金科玉条のごとく唱えられるこの世の中ですが、最近はちょっと過剰に適応されてるのでは?って思うことも少なくありません。特に医療、教育、農業などの分野で語られるのを聞くと違和感を感じざるを得ません。医療も教育も商品として扱われるとどうなっていくのか、皆さんは考えられたことがあるでしょうか?食料も一定以上の供給がある場合には商品として認識されるのですが、必要一定量以下になった場合には商品としての振る舞いではなく、生きる糧として奪い合いの対象となるのです。そのようなものを経済の理論で語ることの危うさをもう少し強調するメディアがあっても良いのではないのかなって思います。だらだらと過ごしているお正月にしてはやや長文のアップになりました。では、皆様健やかでよいお正月を御過ごしください。

これが特定機密ってもんだ

12月24日 火曜日

そう、今日は子供たちの日であります。

something unbelievable will happen!!

これから夜は更けて、人々は寝静まっていくわけですが、逆にこれから超忙しくなっていく人(?)が全世界でたった一人だけいます。頑張って良い子たちに夢を与えてあげて下さいね〜 わくわくする気持ちで寝床につく子供たちのことを想像するだけで、なんとなくこちらも楽しくなってしまいます。

santa claus

 

その人とはだれなのか・・・それこそが特定機密ってもんですね。トナカイにそりを引かれてやってきます。立派な角を生やしたトナカイさんですが、その立派な角って毎年生え変わるそうですね。外胚葉由来の組織(?)・・おそるべし

早いもので

12月23日 月曜日(祝)

いつの間にか年の瀬、年末が押し迫ってきました。今日は久しぶりの救急当番日でした。重症な方は特におられず平和な一日でした。雪が積もるかと言われた先週後半でしたが、今のところみぞれ、あられ程度の雪が降っただけでこれまた平和な週末の天気でした。明日はクリスマスイブですので冬休みを迎えられた子供さんたちには一年の中でも本当に楽しみな季節を過ごしておられることでしょう。思えば自分が子供だった頃の年末年始と、今のそれとは大分変わったなあと思います。そもそも年末年始といっても今どきコンビニエンスストアは24時間365日開いていますし、好きな時に何でも買うことはできるわけですし、スーパーや百貨店だって結構早くから初売りセールをしているのではないのでしょうか?わざわざ食材を買い込んでおせち料理を作る必要性はほとんどなくなってしまっていますよね。年賀状もプリントアウトしているだけだったり(あ、それは自分が怠慢なだけかな・・)、それすらいよいよ押し迫らないと重い腰が上がらなかったり。凧揚げとかコマ回しをしている子供たちはあまり見かけなくなりましたし、百人一首はお正月の行事ではなく、授業の一環の暗記作業となっています。別に良い悪いの問題ではないと思うのですが、時代は移り変わるものだなあと・・・。そう言えば先ほどテレビでは、この時期よくある今年の総括と来年の予想みたいな番組をしていました。1ドル120円まで円は安くなり、株価は秋には2万円になる?!そうです。日々の暮らしにおいては両方ともあまり我々に直接関係あるとは思えないのですが・・・。

ミニ夫

 

クリニック裏口にきつねのゴンさんがおいていって下さったとれとれのお野菜を煮込んで頂きました。美味しかったです、ありがとう。さ、来年はブログの頻度を上げて更新するようにしましょう!!

よしなさいって

12月13日 金曜日 雪〜

受付の某女子が騒いでおられたので窓をみると、吹雪いてました。今朝もちらついていましたがとうとうやってきたのですね、この季節が。早朝に一度起きて、窓からチラリと外を眺めてから一念発起で起きるか否か・・。今年は頼りになる新兵器を導入したので、雪よ・来い! 去年は「ええ運動やな〜」とか思いながら除雪スコップを走らせていたのですが。あ、タイトルは・・今はなつかしいビートきよしのツッコミではなくてですね。ネットのニュースで見つけた記事なのですが、「英語授業、原則すべて英語で・・中学 20年度から」なんていうのがありまして。生徒に実践的な英語力を身につけさせるため、より早い段階から・・・・・・英検などの外部試験を活用し、都道府県ごとに中高の教員の英語力を公表する仕組みも設ける・・なのだとか。もう言い古された言葉ですが、言葉が話せることが大事な目的なのではなくて、何を話すか・・そうコンテンツなのではないかと思うのですよね。だいいち、中学時代に面白い発音で教えてくれた英語の先生がおられましたよ。文法はきっちり、だけど発音は・・・、みたいな。それで良いのではないかと思っています。すべてを英語で授業だなんて、考えただけで笑えてしまいますよ。日本人なんだから!日本語でまずしっかりと考えたことを述べてみましょうよ!!それを徹底して学ぶべきではないかいなと。英語⇒グローバル⇒ビジネス⇒みんなハッピー・・・ヤレヤレ

f ゆらぎ

 

理系の先生の書く文章ってスイスイと頭に入ってきますね〜 大学院の時に理系の作文技術ってのを学びましたが、一つ一つの文章がわりと短くてリズムが良い。文章と文章をむすびつける接続詞が効果的で理解しやすい。しばらくハマりそうな予感・・・

ノロはのろのろじゃない!?

12月9日 月曜日

なんだかよくわからないタイトルになってますが、ノロウイルスが流行しつつあるようです。これからマスコミでも大きく取り上げていくことになるのであろうこのウイルスですが非常に感染力の強いもので、特に高齢者施設での流行には充分注意をしていかなければなりません。が、元気な人にとってはそれほど恐れるに足るものでもなく、水分補給と脱水に注意してさえいれば自然と治っていく病気なのです。少なくとも、夜中に何度も下痢がおこったからといってすぐさま救急病院に駆け付ける・・・などという必要はあまりありませんね。第一、乳幼児と高齢者以外にはノロウイルスかどうか調べる検査が保険適応で認められていませんので、調べようと思うと非保険診療になりますし、そうすると混合診療の禁じられている我が国の保険診療システムでは整腸剤や点滴などもすべて自己負担となってしまいます。元気な人が下痢になっても経口摂取で水分補給ができていれば、それほど慌てる必要はないってことですね。高齢者の方の致死症例でも、ウイルスそのものにやられたというよりは、嘔吐物を喉に詰まらせたり、抵抗力が落ちて二次感染で肺炎になったりというケースが多いのだと言われています。ただし、感染者の吐物や排泄物には相当量のウイルスが含まれているので、特に胃腸炎症状を有する高齢者のかたや乳幼児のご家族の方はくれぐれもその処置に際しては気をつける必要があります。特にアルコールを含む消毒液で拭き取るだけではウイルスは死滅しませんので、屋内を清掃する際には塩素系の洗浄剤を使用するのがよいでしょう。

kickass ウイルスよ死ね!

ところで・・・今年の流行語大賞は四つだそうです。

「今でしょ!」「じぇじぇじぇ」「お・も・て・な・し」「倍返し」

う〜む,,,どれもリアルタイムで使われているのを見たことがないのです。このうち2つはドラマからの言葉だそうですが、それも全く見ていないので・・。倍返しじゃ〜とかは学生時代のマージャンなんかを思い出したりもしますが。流行語というわりには普段その言葉を使っている人もあまりいないと思うので、正確には流行語というよりも他に妥当な形容詞がありそうな気もします。年末に向けてはそろそろ「今年の漢字」かな?と思っていると、今日それが「輪」に決まったとか??五輪招致とかが関連しているのでしょうけれど、なんだかピンと来ないな・・・

人間の欲

12月3日 火曜日

どこまでいくのだろう・・人間のヨクボウ。

ニュースでネット通信販売の宅配に、無人ロボット飛行機(?)か、なんだかわからないのですが、機械が空を飛んで注文した人の家の上から商品を落下させるシステムを開発中なのだとか。すると発注後、さらに早い商品の到着が期待できるのだそうです。かくいう私もワンクリック派なのでありまして、配達予定日時を一刻でもすぎるとイライラしはじめるクチなのです・・・がっ!  商品がon timeにやってくる裏側には、いろ〜んな人々の汗と涙が滴り落ちているのであります。外来のお仕事をして初めてこういうことを実感したのです・・・というのも、運送会社(の下請け)の方が来られるのですが、お話を聞くとそれはそれはタイトなスケジュールで頑張っておられるのです。前日の夜に出発して、翌朝に関東に配送しそのトラックに荷物を載せて翌日の夕方に戻って来られるのだそうです。すこし前にタレントの方が名神の知る人ぞ知る危険区間での事故で亡くなられましたが、その場所はいつも通る場所なんですよねと教えて下さいました。う〜む、一つの商品がお家にやってくるまでのその間に・・・いろんな人のドラマが隠れているのだなあって思います。

namakemono

 

1年365日、何かに終われるように人々はある場所からある場所へと移動し続けています。むかしなら、お手紙で用件を伝えて、お返事が返ってくるのは早くて3日後。東京への出張は、電車の中で駅弁をほおばりながら、初日はちょっと秋葉原で寄り道をしながらホテルへチェックイン。なんていうのも、最近は電子メールで用件を送った2時間後にすでに返事が返ってきており、夜中まで時間を費やしながら書類作成。東京出張はリニアモーターカーのおかげで駅弁を社内で楽しむこともなく日帰りの強行軍。翌日は通常出勤。な〜んて、便利になったのやら・・・。所詮科学技術の発達は、文化的生活を底支えしてくれているのかどうかよくわからない結果に帰結しているわけですね。あ、また暗い結論になってしまった。

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