京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

グリーンランドには緑がないらしい

4月5日 土曜日

朝の気温がさほど下がらなくなってきました。ようやく厚手のパーカーを洗濯して収納することができそうです。代わりに引っ張り出すのは薄手のパーカーです。どこまで行ってもパーカー好きに変わりはありません。さて、やはり世の中関税問題で一色のようですね。日本に関税をかける!と言われると、なんだか私たちが身銭を切らせられるような気になりますが、実際に払うのはアメリカの人たちなんですよね。もちろん、まわり回って、日本のモノが売れなくなると、私たちに火の粉が降りかかってくるわけですから大変なわけですけれども。メディアの解説で嫌というほど聞かされる、かける側もかけられる側も双方共倒れ・・みたいなお話です。経済に疎い私にはよくわかりませんが、はっきりとした将来の展望や答えが見えていないのは、みなさん共通なのではないかなと思います。なので・・・憂いてもムダだし、楽観するのも不安だし、よくわからないという態度でウォッチするしかないのだと思います。無茶苦茶なこと言うな〜という中にも、結構そうだったのかって学びもありますし、相当によく考えられているのだろうなと思いきや、オーストラリア領のペンギンしか住んでいない島にも10%とかの税がかけられている、とかいうのを聞くと、結構笑えるなと思わされたり。ま、しばらくはこの話題からは逃れられそうにありませんね。彼らが飽くなき執念を見せている、グリーンランドという国、ちょっと調べてみたのですが、デンマークの領土なのですね。メルカトル図法の地図で見ると、かなりの大きさです。なんせオーストラリアの3分の1くらいはあるのだとか。その名に反して、その土地には永久凍土が広がっており、あまり緑がないそうです。それぞれの国が、自国の利益のために、領土を主張し、富を拡大するために関税をかけて、時に戦い、時に自滅する・・・昔から歴史を紐解くと、その行動の根っこは変わらぬ普遍的なものなのかもしれませんね〜。それではみなさん良い週末をお過ごしください。

無題

4月3日 木曜日

そろそろ入学式シーズンです。当地ではようやく桜の蕾が出てくる頃かと思いますので、ちょうど式に合わせて開花となるのかもしれないです。早朝にはなかなかハードな発表が米国発信であったようです。しばらくはこの話題で持ちきりになることでしょうね。朝のお供からの話題は、やはりミャンマーの情勢に多く時間が割かれていました。大きな地震の被害のもとでも、軍政とRSFの戦いは続けられているようです。過去の同規模の災害に際して行われた各国の支援に比して、今回はかなり遅れており、且つ規模も小さいとされているようです。倒壊した家屋やビルの下敷きから救出されない人々がまだまだいるとされる中で、すでに1万人に近づく被害者数のようです。救援組織が少ない理由の一つは、やはり国内情勢が不安定で危険であるということもあるのでしょう。USAIDの活動停止も無視できない要因とされているようです。世界では色々と無視できない出来事が多くあるようですね。さりとて、今日も自分にできるお仕事を淡々とこなすことから始めましょう・・・みなさん良い1日をお過ごしください。

年度変わりです

4月1日 火曜日

今日は年度はじめの1日ですね。色々なウソが飛び交う日でもあるという。身近なところでは特に何も起こりませんでしたけど。最近はあえてスクリーンタイムを避けているので、世の中の出来事にも疎くなっているのかもしれません。ドライブ中とか朝トレのお供からの情報は、ミャンマーの3日目の様子とか、フランスの” far right leader” の資金流用疑惑での有罪判決問題などでした。あと、ミスター・タリフマンの話題も少しありましたね。戦争仲裁をめぐって、蜜月なのかとも囁かれていたPチン氏のことをダメ出しされていたようです。フランスの話題では、国内はもちろん、他の国からも右派左派の対立問題に投影されたコメントが多かったようです。起訴されている内容って、別に政治信条の問題とは関係ないと思うのですけど、最近は何かあると、そういう観点での対立問題として捉えられる傾向がありますね、これは世界的な潮流のような感じもします。物事を属人的に判断するのは、あまり良くない傾向だと思うので、なるべく人で判断するのではなく、あくまでもコンテンツとかコンテクストで価値判断していこうかなと考える今日この頃であります。

年度かわり

3月28日 金曜日

だいぶん更新をサボっておりました。あっという間に年度末ですね。ぼちぼち再開している朝トレのお供のポッドキャストでは・・・韓国の弾劾どうなるか問題とか、スーダンの史上最悪の内戦のこととか、寅さんのチャットアプリ問題とかに時間が割かれておりました。1日1個ボキャブラリー増やそう作戦なのですけど、今日の一言はfamine(飢饉)に決定しました。スーダンでは400万人以上の難民を生み出しているようです。朝のパンひとつもありがたく頂戴しなくては・・・。さて、年度末と言いますと出て行く人や来る人の時期です。学校を卒業して、新天地に出て行くご子息や、新たな職場にトライする方たちがおられることと思います。今思い返すと、あいみょんの「夜行バス」とかがぴったりの心境のことが私にも昔あったことを思い出しますね〜(だいぶん彼女のそれより小ぶりですけど)。出て行く人繋がりで・・・猪苗代湖(だったかな?)の白鳥が繁殖地となるシベリアに旅立っていく時期のようでもあります。せっかくこれから暖かくなる季節だというのに、そんな行動をする個体もあるのですね。生態系って面白い。代わりにやってくるのはツバメ氏ですな。まあ何かと慌ただしい時期ですが、みなさん体調こわされずにうまく新しい社会にフィットされることをお祈りいたします。

まなび

3月19日 水曜日

今日は嵐のような朝でした。午後から医大の学生さんと一緒におそとの実習でした。いつもはソロでやっているので、ちょっと賑やかに会話しながら楽しくさせていただきました。何にでも興味を持って学ぶ姿勢を見習わないといけないなと、一仕事終えてから考えているところです。自分の学生時代を振り返っても、こんなに熱意を持って勉強していたかと問われると全く自信がないところです。医学部のカリキュラムもかなり変わってきています。医療制度の歪みは顕在化してきていますが、学生教育という面では充実してきていると思いますね。みなさん真面目に取り組んでおられると感じます。仕事の手間は増えるのですが、研修医の先生方や学生さんたちと接する機会はこれからもできるだけ作っていかねば・・・。明日は太陽の恵みに感謝する一日になりますように。みなさん良い休日をお過ごしください。

ピークを迎えているようです

3月15日 土曜日

昨日は春の匂いのする一日でした。往診もジャケットなしでOKでしたね。夜は今月のフルムーンで、啓蟄ならではのワームムーン(虫のつき?)と呼称されるそうです。日没直後のまだ低いところに大きなまん丸お月様がおわしました。ぜんぶウチの人の情報です。さて、このところ色々とありましてなかなか大変です(意味不明)。診療も忙しくなると、後から反省すべきことが多く、落ち込み案件が複数積み重なっています。翌日には修正して心機一転頑張らねばと思っていますが、また同じ反省をすることもあります。なかなかです・・・。花粉症がピークを迎えつつあるようです。胃腸炎も今週に入って急激な増加をみています。胃腸炎の多くはウイルスが原因です。乳幼児、小さい子供さんの施設や学校で流行します。おうちで看病されている親御さんも容易に感染します。感染力が強いので、吐物の処理などかなり注意深くされているようなのですが、やはりかかってしまいます。油断も隙もありません。吐物処理だけでなく、日常生活されているのですから、ある程度仕方がないのでしょうね。保母さんたちも、受難の季節です。胃腸かぜ・・・一旦かかってしまうと、嘔吐や下痢でウイルス粒子が体内から排泄されてしまうまでは、他に治療手段はありません。罹患された場合には、うまく水分摂取をするのがメインの対策となります。発症後はしばらく様子観察です。すぐにゴクゴク飲んでも、ほぼ戻してしまうことでしょう。飲んだ以上にロスしてしまうと、逆効果ですので、水分摂取は恐る恐る・・ごく少量から開始します。初めの半日は様子見て、落ち着いてきたら、コップ1センチくらいの水分摂取をトライして、15分経過して収まっていたらもう一度・・・という感じのペースが良いでしょう。摂取するものはいつも「水分・真水やお茶だけではなく、糖分と塩分をいずれかそれに追加すること」と説明しています。糖分はエネルギーとして、塩分は水分摂取効率アップに役立ちます。OS1とかが摂れれば良いのですが、味がちょっと・・な場合にはポカリでもOKです。で、ときどきコンソメスープや具の少ないお味噌汁など。とにかく少量ずつ様子を見ながら・・が重要ですね。

14年

3月12日 水曜日

昨日は震災から14年目の日でありました。週末に保存しておいた深夜の特番など観たりしています。2000人以上の方がまだ行方不明となっているということです。双葉町と大熊町の復興状況を2年続けて津田さんの番組で観たのですが、住宅街が整えられたり、大熊町の産業交流施設やショッピングセンターがつくられて、今月いよいおよグランドオープンを迎えるのだとか。CREVA大熊・クマSUNテラスというネーミングも気が利いてて良いですね。震災からの復興には必ずつきものの、光と影とがあるのでしょうけれど、こういった光の部分に現地の人たちはおそらく大変勇気づけられるのでしょうね。住宅地には移住の方もかなり多いとのことでした。帰還率が一桁であるのが課題といえばそうなのかもしれません。深夜の番組では、14年間の色々な取り組みを特定の個人の視点で取材されていました。発災直後の放射線被害からの避難のために、泣く泣く被災地に置き去るしかなかったペットたちを定期的に現地に足を運びながら地道に里親探しをする活動をされている方のお話が心に残りました。私たちが気づかなかったり、知らないことが他にも無限にあるのでしょうね・・・。

春きたで

3月9日 土曜日

関東は今日は寒さもどる・・なのだとか。明日からはひとまず晴れマークが並んでいるようですので、ちょっと楽しみでもあります。Spring has come.とは毎年頭に浮かぶフレーズですね、この時期。中学校の英語の教科書に出てくるやつです。Spring came.ではなくて、Spring has come.になる理由を先生が教えてくれたのですが、後者の方がルンルン嬉しさが伝わるのだということでした。ざっくりした説明だなと思ったのですが、ずっと頭に残っています。もっと学術的に説明することはできるのでしょうけれど、こういう教え方もありというか、当時の私にはちょうど良い説明だったな〜と今では思っています。いわゆる”刺さる説明”っていうことなのでしょうかね。ところで、最近デジタル聴診器を購入しました。心音の聴こえ方が異なりますし、付属のアプリを併用すると、音の分裂などが可視化されるようです。聴く耳が弱くても、アプリが翻訳してくれるという感じですかね。便利になったものです。ただし、途中で患者さんが言葉を発したり、呼吸音が荒い時などは、音量調節をしないと、うわーってなります。落っことして壊さないようにしないとな・・・。

BUNDAN

3月6日 木曜日

朝の出動時間の空がだんだんと明るくなってきました。最低気温が5度前後だと、ずいぶん寒さが和らいだ感じもします。そろそろ春の訪れなのでしょうか。ムシの苦手な方にとっては少し嫌な啓蟄の季節でもありますが。ま、地球は回っているということで・・・。昨日の午後は見学に来てくださった医大の学生さんと一緒にお外まわりをしました。普段できない患者さんとのトークもできたので、こちらも大変刺激を受けて良かったなと思います。年に何度か、研修医の先生や、学生さんたちと交流ができると、少しではありますが、自分も勉強や知識のアップグレードにつながるものだなと感じています。少し手間に感じることはあっても、今後も継続していこうと思います。その後は月末月初恒例の事務仕事、ちょうどライブで流れていた某国議会の施政方針演説を聞きながらの作業をしておりました。聴衆の右半分はやんやの喝采、左半分は途中退出者数名、スピーチの内容はその後のアンカーの解説では「非難・自慢・不満・感動」とまとめられていました。色々な意味で歴史に残る感じだな〜と思いながら作業の手が時々止まりました。ここまで分断と対立が顕在化したのも初めてなのではないでしょうか。人々の対立を見るのは、やはり個人的にはしんどいので・・やっぱりちょっとこういうニュースからは離れておこうと、再び思う夜でありました。しばらく医学と文学と自分の周囲半径16キロの中の出来事のみに注力することにしよ・・・

なもなき作家の作品

3月3日 月曜日

とあるネット番組で知った素人のエッセイが投稿されるウェブサイトを見てみた。そこには1日10本程度の、素人の方が投稿されるエッセイ作品が並べられている。募集要項にある投稿の条件はただ一つである。18歳から29歳の女性しか応募できないことになっている。ウェブサイトを開いてみたところ、目に留まった作品があるのだが、作者は現役医学部の学生で、しかも低学年に所属している人である。

医学部に入ってみて、自分のような人間が本当に医師になってやっていけるのだろうかという不安を感じているという。彼女は、自分で仰るに、要領が悪い、真面目な完璧主義者である。過去問などをうまく利用することができず、効率の良い学習ができないのだそうだ。こんなにも不器用な人間が、優しいだけじゃ人を救えないのだという声に簡単に打ちひしがれてしまっているようでもある。取り留めもない将来への不安、自分は良い医師になれるのだろうかという不安を綴るそのエッセイはその不安の吐露で終えられていた。

このサイトの良いところは、作者の言い放しで終わるところであるのかもしれない。教えて〇〇とか、よろず相談所のように、安易なわかったフリのリプライが来ないのである。人の悩みって、誰かに相談したくなるのではあるが、相談したところで解決するものでもないのである。私はそれを昔から思っていて、あまり個人的なことを目上の人や友人に相談したことがないのだ。あまり相談したいと思うような深刻な悩みもなかったのかもしれないが・・・。先ほどのエッセイの作者も、おそらく誰にも相談できず、しても解決できないのだろうと考えながら、日々鬱々と悩んでおられるのであろう。実際に医師になって、今私が考えていることは、確かに優しいだけでは良い医師にはなれないだろう。しかし、優しくなければそもそも良い医師へのスタートラインには立てないのだと考えている。そして優しさは、最初から最後まで必要な第一条件なのである・・・知らんけど。

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