京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

カレーの達人

7月3日 火曜日 あめ

朝テレビをつけると、お天気キャスターさんが『梅雨明けはまだまだですよ。』と仰っていました。7月中旬以降が例年の梅雨明けのタイミングらしいです。昨日から院内のエアコンにスイッチが入りました。誰もいなければさほどでもないのですが、何人か同じ部屋に集まると一気に湿度が上昇するような感じがします。(計画停電の話もあるので温度は控えめにしていることを付け加えておきます・・)

汗だくで辛いカレーを食べるのが個人的には好みです。またまた留学時代のお話しになりますが、京大から来られていた某友人がタイカレーなるものを作ってごちそうしてくれた事があります。なんと旨いカレーがあるものかとおいしく頂いた経験から、じぶんでもと思い立ち、レシピを教えて頂いては今でも時々作っているというわけですね。主な材料はココナッツミルク、タイカレーペースト、野菜、鶏肉などで、味付け段階で結構なお砂糖を必要とします。スイカに塩をふるのと同じ理屈なのでしょうか?辛さを浮き立たせるためには正反対の味覚を刺激するのが効果的なのかもしれません。カレーペーストにはレッドとグリーンと2種類があるのですが、もっぱらグリーンを愛用しております。カレーと言えば、レトルトも侮る事はできません。勤務医時代の昼食も1週間に1度?くらいは医局でチンをしてたべていました。ひと昔前の麻酔科の先生方は、休憩室に炊飯器を持ち込んで麻酔をかけている間にご飯を炊いては昼食にカレークラブと称して食べておられたのを思い出します。子どもも大人もカレーは永遠の大好物なのでは?

Route 66

何故この話題かと申しますと・・・先日とある会社の方(患者さんです)のオフィスで九州の鶏料理屋さんのレトルトカレーの頒布会のような商品を購入したのが今日届き、スタッフの方達とカレー談義に花が咲いたのです。という訳で、木曜日のお昼はカレー大会にしましょうか〜っていうことになっています。

注射の名人

7月2日 月曜日 晴れ

暑い、日陰で風邪が吹くと過ごしやすい感じなのだが。

患者さんの訴えは多岐にわたるものである。中でも多いのはやはり足や腰などの関節が痛むというもの。畑をしておられる患者さんも多く、しゃがみ込んでの作業にはやはり体がこたえるのであろう。かといって作業を禁止すれば良いというものでもなく、なかなかに難しいものである。ということで最近見なおしているのは”注射”だ。昔は(つい最近であるが)注射についてはある種否定的な感覚を持っていたのだが、結構それを希望する方も多く、フォローしていると確かに効いているのである。まあ注射と一口に言っても色々な種類がありすべてをまとめて論ずる事はできないのであるが。注射に使うお薬もいろいろあるし、注射をうつ部位もいろいろである。関節内に薬を注入する事もあれば、筋肉から神経の分布範囲に何カ所かにわけてうつこともある。はては硬膜外という中枢神経に比較的近い部位にうつ事だってある。疾患によってこれらのものを使い分けるのである。もちろん針を刺した経路からの感染症には十分に気を配る必要があるのだが。そういえばこういったブロック注射などはアメリカでは内科医の仕事なんだよ〜ってむこうの先生は仰っていたような記憶がある。リウマチの専門医の先生だったかと思うが、注射の技術は内科医の必須項目の一つなんだと教えて頂いた。

なるほどな。

Dr. Friess

Have a nice weekend!

6月30日 土曜日 雨

一週間の終わりは何となく朝から職員の皆さんもソワソワ?雨がふると扉の外には一斉にカエルくん達が飛び跳ねています。郵便物を取り出そうとポストを開けると中からも一匹、ピョーンと飛び出してきました。娘の誕生日でしたので、リクエストに応えて夕食は家族でパスタを食べに外出でした。ミミクリーペット(話しかけるとまねをして踊りながらしゃべるやつです)やら文房具やらをお祝いに購入(安上がりなプレゼントですね・・・)。夜は皆で昔の写真(アルバムではなくCD-ROM)を引っ張りだしてパソコンで眺めながら思い出話に花が咲きました。今夜のベストショットを貼付けておきましょう。

画像 1352
もう10年近く前の写真でしょうか。我が家で通称 ”パンツ”と呼ばれていたアメリカの公園のブランコです。左ストレートが顔面にヒットしてますね、痛っ。どうもちっちゃな子供から顔パンチをもらう系の写真が多いのは気のせいでしょうか・・・?

テストはな、答え合わせが大事なんやで!

6月29日 金曜日 晴れ!暑い!

梅雨の中休みを地でいく天気。もうすぐエアコンが必要なのかなと思いながら窓を開け放すと裏の田んぼがええ雰囲気でした。

今日の(昨日の)心に残った一言。「30年間くらいのスパンで物事を見よう」

巷でけんけんごうごう(PCだと漢字変換できますが自分では書けない漢字なので平仮名で・・)の議論がされている物事も、ものの30年も立てばあっさりと何がしかの答えは出てる訳です。そういう意味においては、いま一生懸命やってる政治談義しかり、経済討論しかり、数年後の検証というものが重要ではないだろうかと。仮にいま正しいとされている事だって、数年後にはひっくり返っている事だってある訳ですよね。自分の意見が絶対に正しいんだって思う事の愚かさをもっと自覚した方が良いのかもしれません。『自分の正しさを雄弁に主張する知性よりも、自分の愚かさを吟味できる知性の方が、私は好きだ。』・・内田樹先生の教えです。

 

テストが終わった後に子ども達に言う一言がタイトルでした。

Nothing is forever…

6月28日 木曜日 曇り時々晴れ

梅雨前線は南から北上しているそうだが丹後地方は晴れている。

昨日より検査結果のダウンロードシステムがダウンしている。回線が繋がっていないようである。紙カルテに比べて電子カルテシステムは圧倒的に便利であるというのは認めるが、機械ゆえの欠点もまたあるのであろう。当たり前であるが、マシンそのものが故障したり、電源を失うとそれで終わりである。すこしの違いが機械の動作を決定的に妨げていたり、設定項目の一つにクリックされているかされていないかだけの事なのに・・ということを誰しも経験した事があるのではなかろうか。紙カルテなら・・・少々の誤字脱字は解読できるし、番号が違ってもなんとなくすまされていくようなこともあるのだが、コンピュータはそんなことに対応してはくれない。当たり前の事である。機械には当然寿命がある。未来永劫完璧な状態を保つ事ができる機械はない(何となくいろんな事に対する教訓となりそうであるが)。形あるものはいつかは必ず壊れるというのがものごとの因果というものであろう。イライラしてはいけない。そんな時は・・・

 

サービスマンの方の到着を待とう。

日本人は仕事好き?

6月27日 水曜日 晴れ〜

水曜日はクリニックでの診察は午前中だけにしています。手術や往診の予定がなければ少し余裕を持てる日になります。日本人は仕事好きで休みを取らない、などとよく言われますが本当はどうなのでしょうか?数年前にアメリカで少しの間仕事をしていた経験から言うと、アメリカ人もかなり仕事好きでしたね。土日などの決まった日以外に休暇を取る人はあまりいませんでした。夏休みなども1週間ぶち抜きで休んでいた人はむしろ少数派でした。特定の職種しか知りませんので、他業種の世界ではどうなのか、一般論化する事はできませんが、彼らだけが特殊な存在ではなかったのではないかと推測します。とにかく朝の出勤の早い事・・・。ある教授などは朝の4時頃にはすでにオフィスの明かりが灯っており、昼の三時頃には家路についておられました。おまけに夏場はdaylight saving timeといういわゆるサマータイムを導入している州でしたので、それから日没までまだまだたっぷりと6−7時間はありました。帰ってからジムに行くもよし、近くのゴルフ場でハーフラウンド回るもよし、自宅の庭でバーベキューするもよし。長い一日を有効に使えるのだなあと思ったものです。下っ端の我々はといえば、やはり上司が帰る前には仕事場を立ち去り難く、周りの様子を見ながら帰り支度をしたものです。その辺り、思考回路はアメリカの人も日本人も大きな差はないのかなと思いました。そんな事を考えながら、今日は比較的ゆったりとした午後を、少し離れたスーパーでの買い物や院内の雑用をしながら過ごしました。

ドイツ

そろばん

6月25日日曜日 晴れ(だったと思う)

朝から娘のそろばん検定につきあって来ました。なかなか地道に頑張ってきたかいあって、今回は1級の受験でした。1時間程の待ち時間は、近くのO垣書店でぶらぶら立ち読みをしながら時間をつぶしました。そろそろかと思って試験会場にもどるとすでにぞろぞろと受験を終えた人々・・というか子ども達が出て来ていました。ニコニコしながら出てくる子や、ちょっとうつむき加減で出てくる子など、その様子は悲喜こもごもで、試験の出来具合を表情に反映させてるのかなと思いきや、隣で待つ親御さんのもとへ、そのニコニコ君がやって来て、明るく大きな声で一言「全部合ってたとしても無理で〜す。」と。なかなか潔く明るくてよろしい。我が子はというと、まだ少し気分が高まっているような表情で「けっこうできた。」とのことでした。中には子ども達にまじって少し恥ずかしそうに出て来られる大人の方もおられました。今どき、そろばん検定は会計事務所でも必須の資格ではないでしょうし、趣味でやっておられるのでしょうか。番手を競う類いの試験ではないでしょうし、皆良い結果だといいですね。思えば子ども達は学校でも塾でも休みの日でも試験とは切っても切れない生活を送っているのではないでしょうか。就職したらもう試験はないのかと思っていたら、われわれもやれ専門医試験だとか指導医講習会だとか、この年齢になっても試験は追いかけて来ます。年に何度かは今でも、学校の定期試験で当日朝に起きると全く勉強していなかったっ・・・などという夢を見てしまう始末です。せめてあの世ではエンマさんに天国に行くための試験を・・などと言われないよう願うまでです。

よさお2

業務の効率化って誰のもの?

6月22日 金曜日 晴れたり曇ったり

何言うてんねん、お前。効率化はええ事にきまっとるやないか・・・。っていう批判を受けそうなタイトルです。市場のグローバリゼーションとか作業効率のアップとかっていうと、最先端の取り組みだなあ〜っていう風に連想をしますよね。ほんとにそうなのかなあっていうことを時々考える事があります。作業効率アップの究極は、人件費のかからないロボット化とかオートメーション化とかだとすると、そこに雇用は生まれない訳ですよね。効率化されると商品の価格は下がるでしょうし、グローバルな市場経済にさらされると、消費者としての恩恵を被る事はあるのでしょうけれど、雇用の確保というのはどうなるのだろうかなあ〜って思ってしまいます。ほどほどに無駄があって、ほどほどに人の手が必要で、程々にお金のかかる社会っていうのが良いのではないのかなって思う今日この頃です。経済学に無知なバカな一市民の戯言でした。おしまい。

ポジショントーク・・・

6月21日 木曜日 またまた雨

お昼休みにお薬屋さんの面談があります。お薬屋さんとは言っても、富山の薬屋さんではなくっていわゆるMRさんとか、昔で言うプロパーさんとかいう、製薬会社さんの営業マンの方の事ですね。MRさんとはMedical Representative(だったかな?)という英語の頭文字をとったもので、プロパーさんとはプロパガンダの頭三文字が由来のように思います。みなさん会社の看板を背負って商品を売り込みに来られる訳ですね。いずれも豊富な資料(絵とか図が多いです)を持参で、最近はiPadを鞄から取出してプレゼンして下さいます。視覚に訴える資料はなるほどな〜と思わせられる効果抜群のものもあり、ついついその気にさせられます。そいういう時ほど少し立ち止まって一息おかないといけません・・。当たり前ですけど、彼らにとっては自社製品のネガティブな部分をできるだけオブラートに包んで、得意な部分を目一杯強調しなければいけない訳ですね。ほんと当たり前の事です。そうとわかってはいるのですが、あまりにカラフルで単純明快な資料を提示されるとその気になるのも人間の性です。忙しいときに、「あ〜あの薬効の薬なんだったかな?あ、そうそう昨日宣伝してはった薬やな。あれ処方しておこう!」っていうシチュエーションもあることは否めません。いちいち薬の本を引っ張りだして思い出す時間もない事がごくごくまれにあるわけですね・・。開業したての当院でも(笑)。そう考えると彼らにとって面会の時間は大変貴重な時間なのかも知れません。損保会社の人に病院のリスクマネージメントの講義を受けるのと同じようなある種の罠というか、ミソが含まれていると思ってことに接しています。あ、良い意味でエビデンスに基づいた医療を実践しようと言うのがその理由ですので誤解なきように、ね。MRさん。

スヌー

点と線

6月20日 水曜日 台風一過 晴れ

開院して4週間が経過した。あっという間であった。まだまだだなあと思う事もあれば、そこそこできているかなと思う事もあり、飛ぶように過ぎ去ったこの一ヶ月であった。

勤務医と開業医の仕事の違いについて少し考える事がある。どうやら単に働く場が異なるだけではなさそうである。時間のながれる速度が違う。患者さんを診る視点も違う。入院患者さんは急性期疾患がメインであるが、外来患者さんは慢性疾患を抱えておられる方や、急性期のあとの安定した状態を維持する目的で通院しておられたりする訳である。一球入魂で点で診る医療と、あくまでも長いタイムスパンで線で診て行く医療との違いとでも言うべきであろうか。入院患者さんではその一瞬間のバイタルサインであったり、理学所見が決定的に重要であるが、外来患者さんでは、まず生活環境や、家庭環境や仕事の内容などを把握する事がとても重要となってくる。大げさに言えば、一生の健康に関するコンサルタントとしての契約を結んでいるようなものなのかなと思っている。「健康問題についての顧問契約」という表現が今のところしっくりきているように感じている。

内覧会
ダウンロード刑罰化法案が可決されたそうです(賛否両論ありますが・・)。ってことで気軽にグーグルで画像を拾ってくるのはやめておき、内覧会での一コマです。

TOPへ