京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

歌姫 vs 超人

10月30日 水曜日

朝トレはゆるゆるとやっています。3km/30min弱. 関節を怒らせないように。さて、お供のポッドキャストは×0.8倍速で今日もBBCからです。アメリカで1週間後に控える大きな選挙の対立軸が際立っているようです。ジョージアではすでに行われた選挙結果の不正がなかったかどうかということで、電子投票のサンプリング調査を行うのだとか。いずれの話題でも、対立軸は保守派とリベラル派という語り口なのですが、それぞれの意味するものが、各国の事情で相当に異なるのかもしれないなと思いました。同じ保守的という言葉の意味するところが違う文脈で捉えられている印象があります。アメリカでの取材を見てみると、勝敗の趨勢を決めると思われるスイングステイトでの集会はそれぞれに盛り上がっているようですし、今までは青い州と位置付けられていたところでもあるNYのマジソンスクエアガーデンなどで、大きな赤い集会が開かれていたりしているとのこと。そこに集う人々は、全米から来るようで、みなさん強固な意志を持って参加されている印象です。応援弁士のセレブリティも、かたや若者に人気のある歌手や有名な俳優であったり、かたや億万長者のビジネスマンであったりしているようです。支持している人たちの基盤がかなり異なるようでもあり、ビヨンセとかテイラーが語りかけても、ハルクホーガンの一撃で粉砕されてしまう・・・みたいな位相のずれを感じてしまいます。さてどうなることでしょうか・・・。いずれにしても、その後のアメリカだけではなく、私たちの国や、世界にも影響力を持つ選挙になるので注目せざるを得ませんね。では、身近なところに戻って・・・今日もおしごとがんばりませう。皆さんも良い1日をお過ごしください。

月末

10月29日 火曜日

週末は大リーグのワールドシリーズやら、選挙やらで何かと騒々しかったです。気づけば10月も最終週で、事務仕事も忙しくなってきましたので大変です。朝夕はかなり気温が低くなっているようですし、11月が来ると、冬はもうすぐそこですね。個人的にはアルペンスキーのワールドカップも始まったようですので、そちらが気になる感じです。あまり時間がなく今日はこの辺で失礼いたします・・・みなさん良い1週間をお過ごしください!

心がけ

10月25日 金曜日

週末の朝は快晴です。ひんやりしていますが、朝トレ日和でした。いつもの半分くらい、焦らずゆっくり関節を怒らせないように・・・。さて、人生いろいろなことが起こりますね。予測不能な、悲しいこと、嬉しいこと・・・。自分のことや他人のこと、身内のこと。診察中にお話をしてくださる患者さんもおられます。私自身も、そういった場合になるべく心がけているのは、感情に支配されないようにしようということですね。診療中は特に、待ち患者さんが多いと、焦りもありますし、イライラしたりすることもあります。電子カルテのデスクトップには、心がけるべき要点を小さなメモ書きにして、スタートアップアプリとして組み込んで常に表示させています。1人患者さんを診終わった後には、なるべくメモを目にして、深呼吸を一つおいて、心をニュートラルにしてから次の患者さんを呼び入れるようにしている、つもりですがなかなかそうもいかず、先走ってしまっているのが現状です(泣)。今日はこのルーチンワークが完遂できますように・・・。何かあったのですかって?、いえいえ何もありません。単なる振り返りでございます。それでは、週末に向けて皆さん良い1日をお過ごしください。

真偽のほど

10月24日 木曜日

朝トレぼちぼちやっています。お供のポッドキャストのメインストーリーの一つは大谷さんの打ったボールに400万ドルの値段がついてるって・・・というお話でした。日本からも入札に参加されていた会社があるのかもしれませんが、それほどの付加価値がついてしまうことが驚きですね。オークションならば、そのボールの真偽は確かな保証がつくのでしょうけれど、一般の人が球場でゲットしたものを個人的にネットで売りに出しているものの真偽は確かめようがないようにも思います。よくデジタル素材の真偽が確かめられないなどと言われて、そこからブロックチェーンとかNFTという技術の開発に繋げられたようでもありますが、リアルのブツだから真偽を確かめやすいということでもなさそうです。ま、庶民に関係のない話でもあります。もう一つはテスラが家庭用蓄電池を販売するというニュースでした。太陽光発電が徐々に広がり、それに紐づけて活用するためのものだそうです。テック企業がデータセンターを作ると、そこで莫大な電気が消費されるとのことで、そういった海外の企業は原子力発電にも目を向けているとのことです。温暖化によって消費される電力が増えて、さらにITが進むことにより需要はさらに高まり、それらを化石燃料以外での発電に依存する比率が低くなると、さらに温暖化は進むかもしれない、という悪循環から脱出するための知恵と努力がますます必要な時代になっているのですね。東京では来年から、新築戸建てに太陽光発電が半ば義務付けられたり、補助金がついたりするのだというお話も以前に耳にしたことがあります。なかなか大変な時代に突入していますね・・・

2週間の間に

10月23日 水曜日

選挙演説らしき声が診察室にも聞こえてきています。週末の投開票日を迎えて選挙戦はかなりヒートアップしてきているようです。私も一足早く、ウチの人と一緒に期日前投票を終えてきました。週末は何かと潰れがちなので、これが一番確実ですね。日曜日ということもあってか、結構な人が同所に集まってきておりました。そういえば、海の向こうのあの国も大統領選挙の投開票日が迫っているそうですね。おそらく日本時間で11月6日になるのでしょうか。向こう2週間で、色々なことが決まって行くのですね。支持者の分布図を目にすることがあるのですが(赤と青の色分けのやつですね)両サイドの海側は青くて、中に行くほど真っ赤になっていく中で、やや右寄りのあたりにある微妙な灰色の数州の決定が勝敗を決するのではないかと言われているようです。米国も分断、格差の社会になっているようです。最近聞いてちょっとびっくりしたのは、かつて西海岸はカリフォルニア州のサンノゼやLAあたりにテック企業が集まってきていると思っていたのですが、現在はさほどでもないようなのです。ヒューレットパッカードの発祥とともに、IT企業が軒を連ねるシリコンバレーも今は昔、テキサス州やジョージア州などに注目が集まり、移転する企業も多くなっているそうです。日本では、熊本や北海道に半導体企業の工場が作られたりしていますが、地方都市も誘致できる企業によって、価値が変わってくるのかもしれません。ともあれ、週末はみなさん自分の信じる未来とそれを担ってくれる候補者への一票を役立てることと致しましょう。

振り返り

10月22日 火曜日

少しずつ朝トレを再開しています。関節のご機嫌がよろしくなって来ているようですので、まずはいつもの半分ぐらいの力で、半分ぐらいの時間をかけてやっていきます。さて、日経とフィナンシャルタイムズの主催で、感染症会議なるものが開かれているとのことです。WHOのテドロス事務局長のオープニングリマークに始まり、なんらかの提言を最後に発出されるというプログラムのようです。今年は新型コロナウイルスに対するワクチンも自己負担化されており、感染症のことを振り返る一つの良いタイミングでもあると思います。さて、今新たなパンデミックが発生したら、私たちは前回よりもうまく対応ができるのでしょうか。まず、あれほど言われた感染症対策の専門家不足の問題、育成のプログラムや対策に着手されているでしょうか。ワクチンや防護具の供給体制の強化ができているでしょうか?ワクチンはおろか、一般の薬剤の供給不足すら顕在化しているのが現状です。私たちも、適切な情報取得に努め、コミュニケーションエラーに対するアップデートができているでしょうか。いずれも大丈夫とはなかなか言い難い状況であると思います。喉元過ぎれば・・という私たちのついついやってしまいがちな過ちにも目を向けていくべきであるのかもしれません。という私自身も、いざという時の対策って全くできていないなと、会議のプログラムを眺めながら考えているところです。終わった後の振り返りってなかなかできないことですね。

アリも仲間

10月21日 月曜日

昨日は晴天で良い休日でした。さて新しい1週間の始まりです。がんばらねば・・・。週末に購入した週刊誌の書評コーナー(これが目当てで買っているのですが)で、「世界を支配するアリの生存戦略」という砂村栄力さんの書物が紹介されていました。アリの研究をしている学者さんなのですが、近年外来アリによる被害が日本でも顕在化しているとのことです。物流コンテナにくっついて遠路はるばる私たちの国にやってくるらしく、今人口に膾炙されるあのヒアリだけではなく、アルゼンチンアリというのが脅威になるかもしれないとのことです。アメリカではそれが繁殖して、不動産価値の下落を招いている部分があるらしく、日本でもそのことが懸念されるかもしれないということらしいです。外来種のアリがドミナントになると、在来種の脅威になるとのことです。たくましい生存力を培ってきた外来種が、のほほんとやってきた戦いに慣れていない在来種を駆逐してしまう恐れもあるのだとか。外来資本にやられるばかりの人間だけではなかったのですね・・・脅威の時代を過ごしているアリさんたちに何となく親近感を感じてしまいました・・・ともにがんばろうな!

かかりつけ医③

10月20日 日曜日

昨日と変わって朝から晴天です。書店巡りの週末を楽しんでいます。リアル書店が地域から減っているという記事が日経新聞にありました。その隣には、銀行やコンビニに設置されているATMが減りそうで減っていないという記事。数日前にはキャッシュレス決済の諸問題などのお話を伺ったばかりでもあり、時代の移ろいを感じながら、将来はどんな社会になるのだろうという、ありふれた素朴すぎる疑問に頭の中に?マークを作っています。書店で物色した書籍に、医師のエッセイを数冊交えておきました。3冊選んだのですが、3冊とも病院での待ち時間問題に触れられています。私の日々の診療でも、頭を悩ませることの一つであります。私が物心ついた頃(いつやねん)から「1時間待ち3分診療」と揶揄される決まり文句は今でも生きているようです。研修医の頃、シュライバーと言って教授の診察室の横で処方箋を書いたり、検査の説明や案内をしたり、同意書を取ったりするお仕事がありました。思い返すと、診察時間の始まる9時を過ぎてもなかなか姿を見せない教授に、担当の看護師さん共々ソワソワしたのを覚えています。古き良き(?)時代です。オーバーナイトの当直明けのシュライバーは、たいそう眠たく、船を漕ぎ漕ぎやっていたのを思い出します。おそらくそんなブルシットジョブはもうなくなっているのだと思いますが。ま、そんな感じで教授の診察は待って当然・・みたいな空気もあったのかもしれません。話は逸れましたが、待ち時間の解消策ってそれほど簡単なことではないのです。大学病院や大病院では、時間予約を設定して、その日の診察患者はある程度あらかじめ時間割を決めて来院していただくシステムになっていると思います。昔に比べてかなり待ち時間は減っていることでしょう。それならどんな病院でもそうすればいいのでは・・と思うのですが、病院の規模や地域や果たすべき役割によっては、そうもいかないのです。さらに、待ち時間を設定したら設定したで、ちょっと予期せぬことが生じた場合に発生する時間遅れに対する待ち患者さんたちの耐性の問題も生じることでしょう。約束の時間が来ているのに呼ばれないです・・・という訴えに対応する受付事務員の嘆きを耳にすることもあります。場末の小さな私どものクリニックではどうでしょう?もちろん時間予約制にしているところもあります。それでは、一人当たりいかほどの時間を取ると良いでしょうか?5分と設定しても、1時間あたり12名診察で、午前午後フルに見積もってもせいぜい60−70名となります。クリニックによってはそれでは回らないことになります。また、慢性疾患の定期受診患者さんだけではなく、発熱や体調不良の方に対する対応も大きな役割の一つです。時間予約で埋めて行くとしても、間にそういった当日発生のニーズの方への空き枠も準備しておかなくてはなりません。病院に期待されるニーズによって、臨機応変にその辺りの組み合わせを変えていかないといけないということです。一昔前なら、診察室の机の上に、待機患者さんのカルテが積み上がっていったのですが、今は電子カルテですので、画面上に「診察待」が蓄積されて行くのを横目で見て、焦りながら診察することになります。私の今の対応策は・・・3分診療どころか、ある時は1分診療、また別の人には10分診療か、もしくはそれ以上の時間をやりくりしながら、なんとかその日その日を切り抜けるという感じです。無論、その日短い診療時間しか取れない患者さんには大変申し訳ないのですが、その方が、また別の日に自分が体調不良になった時には、他の人の時間を削って長い時間を割くことになるのですから、全体を通して皆さんに納得してもらうしかないのかなと考えています。2−3年前のコロナ禍の頃には、まさに慢性疾患の患者さんに皺寄せを受け入れてもらいながら、何十人もの診療ニーズに応えていかなくてはならない時期が一定期間続いたこともありました。地域医療をみて行くというのは、その辺りの塩梅を考えながら、理想と妥協の産物としての診療をやって行くしかないのだと考えています。病院待ち時間への完全無欠の対応策は私にはありませんし、これからも見つけられないのかもしれないと考えています。医療DXが少しでもそういう諸問題の解消につながってくれることを念じながら、これからも頑張ってやっていかないといけないな〜と思いながら、今回の書物のページを閉じるのでありました。

かかりつけ医②

10月18日 金曜日

昨夜の月はスーパームーンとやらで、ひときわ大きな満月であったそうです。残念ながら夜空は快晴とは言い難く、朧月になってしまっていましたが。昨日から引き続き「かかりつけ医」についての考察をしております。医療を必要とする主に高齢者の人口比率は地域によって異なります。もちろんその地域における医療資源の潤沢さも然り。厚労省の資料ではそれについての言及が至る所になされていますので、現状認識は共有できているように思います。医師の働き方改革や、さまざまな職種での賃金改善の動きなども医療従事者のマンパワー確保のために重要視されていることでしょう。その上で、今後の施策が考案されていくものと思います。考えれば当たり前のことなのですが、最近の医療DXの問題もそこに立脚したものが多いと感じます。皆良い方向に向かってくれるとその恩恵に預かることのできる人々が増えていくのでしょう。問題はどの程度の実効性で実現できるのかということになります。実効性を上げるためには、かなり縛りの強い策を弄する必要があるでしょうし、それに伴う反発も大きくなると予想できます。医師の働き方改革とはいうものの、開業医は蚊帳の外ですから、今回の提言まとめを読んでも、今後より一層忙しくなる予感しかしないですね・・・。色々なハード面での強化も大切ですが、一番だいじなのはハート面だとの考えは変わりません。体力・知力・忍耐力を総合的に高めて、臨床力を維持していくことが望まれていると実感します・・・しんどいけど、仕方ないな。では、週末に向けて、皆さん良い一日をお過ごしください!

 

近隣のあの場所から撮ってみました。

かかりつけ

10月17日 木曜日

来年4月から施行されることになっている「全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法の一部を改正する法律」の資料を眺めてみました。高齢者人口の急増に対応するために、治す医療から治し、支える医療を実現していくために・・とあります。そこで重要視されているのが「かかりつけ医」というものです。具体的にかかりつけ医に必要とされる機能は、日常的な診療の総合的・継続的実施、在宅医療の提供、介護サービスとの連携などとあります。法施行の当初には、医療機関の診療や研修実績の厚労省への報告、患者さんへの診療可能疾患の公表、在宅や時間外の対応の強化などが求められることになると思います。加えて、すでに発熱外来やワクチン接種業務などもありますので、なかなか大変になりそうですね。多くの診療所はソロワークですから、今後は在宅や時間外などの分野で各医療機関との連携が重要となっていきそうです。多分かかりつけ医という概念とワードが浸透する頃には、患者さんは一つのかかりつけ医になるべく固定して・・というような流れを想定されているのではないかと推測しています。英国では現在そんなふうだとも聞いています。医療費抑制の効果も多分に期待されているのでしょうね。これらの施策も当面2040年までの人口推移に対応するものだそうですから、その後も見直し修正が随時なされていくのでありましょう。変化に対応していく柔軟性と体力をつけていかなくてはなりませんね・・・。

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