京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

また一つ

5月4日 木曜日

昨年度子どもさん達を中心に流行がみられたRSウイルス感染症ですが、アメリカの製薬企業がワクチンを開発するに至ったとのことです。2歳頃までに皆が一度は感染するとされている同感染症です。特に1歳未満での罹患は重症化することもあり、現在問題とされる疾患のうちの一つです。今回グラクソ・スミスクライン社が開発しFDAに承認されたのは高齢者へのものではありますが、今後幅広い年齢に適応されていくことになると良いですね。小児期感染症は肺炎球菌とヒブワクチンの普及で入院を必要とする重症なケースが減少していると報告されていますが、コロナ禍のよくないニュースばかりではなく吉報もあるものです。

休日雑記

5月3日 水曜日

けんぽうの誕生日です。3連休の始まりの日なのでみなさんゆっくりされていることかと思います。私は普段より濃いめのdecafでないコーヒーをトイレを気にせず楽しんでおります。ちょっと濃すぎたかも・・・。コロナの診療システムが連休明けから変更となりますし、月末月初の時期なのでいくつかやらないといけない作業があり、完全な休日とは言えないのが残念ではありますが、リフレッシュの期間をいただけるのはありがたいことです。作業の合間に目を通すのはウチの人が買ってきてくれた2冊の雑誌です。一つは週刊文春エンタメでして、なぜかコレかと言いますと・・・シン仮面ライダー特集なので。期待を裏切らないグラビアと俳優さんたちの鼎談などなど。それからもう一つ、これまた文春繋がりで分厚い文藝春秋誌、なぜコレかと言いますと、表紙がバッタオーグだったからという理由です。この月刊誌は時々これまでも自分で買うことがあったのですが、中でも結構好きなコーナーは「同級生交歓」というやつですね。だいたい今の自分と同じような年代かそれ以上の方達の、同窓会的な集まりのスナップ写真と見開き2ページ分の紹介文で構成されています。ひと仕事なされたような立派な方達ばかりなのですが、今月号は駒場東邦と南山高校の同窓生さんたちでした。内容も経済から政治、特集は”私の人生を決めた本”となっています。あと、ライダー関連は1号の出演者であった本郷猛役の藤岡弘さんの寄稿文でした。話題の?あの人の独占告白120分というのもあります。なかなか面白そうな記事ばかりで暇に読むのが楽しみな感じですね。ではお天気も良さそうな休日ですので、みなさん良い1日をお過ごしください。

連休とその後のこと

5月2日 火曜日

朝からお天気です。昨日は診察室を出るとお昼にお祭りの音が聞こえてきました。往診の時に神社を通りがかるとお祭りで通行止めになったりしていました。久しぶりの光景です。みなさん嬉しそうです。良かったです。コロナ禍で3年間の休止を余儀なくされていたわけですからね。連休が明けると感染症5類に移行するので、医療の状況も少し変わってくると思います。法律に基づく行動制限はなくなり、各自・各事業所の判断での行動になります。医療費が部分的に公費負担は残されますが、原則自己負担となります。これまでは検査の際にかかるコロナの部分の費用負担が公的な手当で賄われていたのですが、今後は変わってくるということですね。自己検査キットが市中で手に入るようですので、いくつかをご自宅に備えておかれても良いかもしれません。ちょっと鼻とのどの調子が悪いけど、仕事に行っても大丈夫かな?という程度の症状であれば、おうちでちょっと自己検査をしてから・・・という場面も出てくるでしょうし、その方が経済的な負担も少なくてすむということになりそうです。そうはいってもまだまだ感染者も日々診ている状況ですので、5類になったからといってもウイルスが何かおとなしくなってくれたわけではありません。引き続き感染対策は必要なときに、必要な場所で、必要な対策を講じていきましょう!

旅は続くよどこまでも

4月28日 金曜日

近くの田んぼの土が掘り起こされて、少し水が張られたりしています。水鳥がやってきて、日が沈むとカエルが鳴き出しました。みなさん待望の春です。今年の連休は気温が高いのだとかいうお話も聞きました。当院は本日午後はお休みをいただく予定です。5月1-2日は通常通りの診療で、その後カレンダー通りです。以前よりマイナンバーカードによる保険証確認の運用を開始しています。まだまだご利用される方は多くはありません。このシステムが導入されてから、カードを持参されていなくても、現在の保険証の状況がオンラインで確認できるようになりました。これは便利です。今までは、保険証の資格を喪失された後でも、保険者による回収がなされていない場合には、その保険証が生きているものとして病院で利用されていたりしましたが、事実上それが回避できるようになっています。資格喪失後の保険証利用は後日保険者から病院に連絡があり、請求の手直しをしなくてはならなくなりますので事務作業が余分にかかってしまうのでした。病院からすると、保険証の提示とこのオンライン確認システムさえあればそれで事足りるのではないかなと感じています。マイナンバーカード(顔認証システム)の存在価値がやや薄らいでしまいます。昨日のニュースではさらにこれを一歩進めて、スマホにマイナンバーカードを搭載することができるようにするのだと言います。マイナカードを持ち歩かなくてもよくなりますというのが謳い文句のようです。マイナカードの裏面(表面?)にある1センチ四方くらいのICチップ、あのゴールドの部分ですけど、これには基本事項の記憶部分と、それとは別に、これから上書きで記録できる記憶部分が格納されているそうです。この上書き可能な部分は、政府の認可がある事業者が利用できるようにしていくという設計だそうです。それがまた今度はスマホに移行するのだということなのでしょうか。初めはマイナンバーという単なる12桁の数字だけの設定であったのが、回りに回って一周して結局スマホかいなという感想です。そしてこれからもマイナンバーの旅は続いていくのでしょうね。便利になるのと、情報管理、情報漏洩危機・・・色々なメリットデメリットの可能性が広がっているということは自覚しておいた方が良いのかもしれませんね。それでは週末に向けてみなさん穏やかな良い一日をお過ごしください。

備えよ常に

4月27日 木曜日

今朝は快晴の空模様です。気持ちよい。さて昨日の診察中に受付の方からカルテ端末の不調の報告がありました。月に何度かある冷や汗もの案件です。モニターからマウスのカーソルが消え去ってキーボードを叩くも反応しないというトラブルでした。機器の不調はその内容によって対応が異なるのでドキドキです。幸い昨日の件は自分でも対処可能でしたのでひと目でホッとしながら落ち着いて対応できました。これがネット接続関連の複雑なものになるとちょっと・・・です。今の電子カルテはインターネット接続(もちろん一般回線とは別個になりますが)の上で成り立っていますので、回線の不調が生じると基本的に入力不可能となります。ネット回線に不調とわかっても、それが端末個別の問題なのか、院内ネットワークの回線の問題なのか、ONUという院内回線への入り口部分のトラブルなのか、それより外側の問題なのか、はたまた電子カルテサーバーレベルに起因するのかということを区別するハードルが待ち構えております。わかったようなことを書いていますが、後半になればなるほど私もちんぷんかんぷんになってまいります。今年はそういうことに対応してくださる地元の業者の方にもお世話になることで少しでもいざという時に迅速な対処ができるようにしています(つもり)。一旦不調が生じると、最悪の場合には診療ができなくなってしまいますが、そこまでにならずともトラブルが気になってしまい、診療行為が疎かになりがちです。時間も押してきますので焦りながらの診察となってしまいます。日頃からこういうトラブルにはこれとあれをチェックする・・・みたいなトラブルシューティングを考えておくのが一番の対処方法です。まさに外科医の仕事と同じ・・・なのですが、どうもまだまだ不安な今日この頃です。ということで、医師特に開業医の資質の一つに、ITおよびパソコン関連機器に精通している・・・というのを挙げておくことにいたしましょう。紙カルテにペンで、の時代が懐かしくもあります(判読できないカルテ記載に泣かされることもありましたけど)。

平均2時間・・・

4月26日 水曜日

朝からかなりの勢いで雨が降っています。午後からおそとなので、それまでに少しでも弱くなってくれると良いのですが。さて・・思い立って始めているお勉強はまずは英語動画をスクリプトなしでみるというものです。スタンフォードの学生さんたちへのインタビューものでした。若者の喋りなので超早口で半分以下しかわかりません。なんとなくそれらしくわかったことを羅列してみると・・・優秀な学生がほとんど(あたりまえかも)だが、かなりみんな突き抜けたものを持っている(みんながそれぞれクレイジーなストーリーを持っているのだと仰っていました)、月曜日から金曜日の夕方までは図書館が24時間オープン(これは全米的に?普通のことらしい)なのでそこそこ勉強して、金曜日夜からは週末を楽しんでいる(めちゃ楽しんでいるっぽい)、口々に大学の最も良いところは人間関係が豊富になる、友達付き合いが良好などなどでした。平均的なスマホのスクリーンタイムは平均4時間でみなさん、YouTubeとかTiktokとかを好んでいるのだとか。それで自分のスクリーンタイムを見てみたのですが・・・平均2時間弱でした。思ってたより中毒度が高かったです。これからの目標はこれを平均1時間程度に近づけることと、その分をお勉強に回すことにしようかなと思った昨日のスクリーンタイムでした・・・。

地道にコツコツの破壊力

4月25日 火曜日

先日とある方から「語学習得と資産形成は似ている」というお話を伺いました。その方いわく、とにかく何も考えずに、初めはコツコツと地道にやっていくと。開始した当初はあまり面白くなく、効果も実感できないのですが、ある一定の時期や到達点に達してから、とたんに見える風景がガラリと変わりだすのだそうです。その時点から、前に培っておいた蓄えや知識が加速度的に役に立って、さらに実績の向上に資することとなるとのことでした。なるほど・・・理屈はわかるのですけど、多くのかたが”初めはコツコツと地道に”の部分で離脱してしまうのだろうなと思いました(もちろん自分ももれなくそのクチですけどね)。語学でのおすすめはやはり定番のNHKラジオ講座とのことです。少し調べてみると、語学関連の番組が10では収まらない数が検索されます。英語に限ってみると、色々な切り口の構成でたくさん番組がありました。10分から15分という長さも地道にコツコツにピッタリです。4月は新番組がスタートする月ですので、始めるなら今ということですね。早速アプリに登録してみました。さて持続するのか・・・

ただより高いものはある?

4月24日 月曜日

まだまだ朝は暖房をつける生活です。まあまだ4月ですからね、今週は土曜日が祝日のようですから、一日早くお休みを頂けるので少しウレシイ。朝から雑用とお勉強をすこししてから診察の準備に取り掛かっています。この数ヶ月定期的に色々と情報を集めていたテーマがあるのですが、いくつかそれに関する書物を購入して読んだり、動画をみたりしていました。ところが最近知人に教えていただいたサイトに、無料の資料が作られていて誰でもダウンロード可能な資料が公開されていることを知りました。早速目を通してみたのですが、今までの学習内容がさらに綺麗にまとめられていてわかりやすかったです。まあそれまでの学習の補完にもなってよかったのかなと思っているところです(はじめからそれだけでよかったんちゃう?っていう天の声には耳を塞いでいる・・・)。とある官公庁とその傘下の団体の作成のものなのですが。医療関係、特に最近のコロナ関連の資料は一枚のスライドに文字がモリモリで、ただでさえわかりにくい業界用語の羅列に加えて一目見てすぐに読む気をなくすものが多かったのですが、所変われば品変わるで、良質の資料を作成公開してくれているのも多いのですね。特に〇〇白書と称するものはなかなか情報量が多くて参考になるものがありますニャ。では新しい1週間の始まりです。みなさん良い4月最終週をお過ごしください。

耳目を引く記事

4月23日 日曜日

良いお天気ですけど少しひんやり。最近なんだかざわざわしている話題があります。元芸能人の方がご高齢となり、実は万引きで逮捕されていたとのこと。背景に認知機能の低下(いわゆる認知症)があったことが報じられています。最近は近親者と離れ離れの生活になってしまい、気分が落ち込む日が多かったためとその記事は続いていました。識者のコメントとして掲載されていた内容には、「認知症になると物事の善悪の判断がつかなくなり、理性がコントロールできなくなったりして、目の前のものが欲しいという衝動にからめ取られてしまうケースがある」とあります。記事の作者の文章ですからどの程度正確にそのインタビューが記載されているのかはわかりませんが、この記載内容だと、何も知識のない方が認知症という疾患を誤解してしまう可能性があるかもしれない、と述べられている先生もおられて、私もそう思いました。認知症というのは物事の善悪の認識がなくなるとか、衝動的な行動が増えるとか、理性がなくなるというのはあまり正しくないのだと思います。主症状はあくまでも近時記憶という、ついさっきの行動や現象に対する記憶ができなくなる病態です。ですので、このような「未払い症状」と呼ばれる症状が出てしまうのです。あるいは支払いのやり方とか、店での買い物のプロセスそのものが記憶からなくなってしまうわけです。よほど進行してくると、失行失認という症状になり、部屋への入室時に、きちんと揃えて置かれたスリッパが何をするためのものかわからなくなってしまって、立ちすくんでしまうというような現象や、汚物を汚物と認識できなくなり不潔行為に至ってしまうという現象は生じますが、社会生活をそれなりに営んでおられるレベルの症状の方が、理性を無くして衝動的な行動に走ってしまうということはありません。私たち医療者の中では、前述のような行動を「万引き」と呼ぶのには違和感があります。もちろん警察に通報して事件として扱うことはできれば避けたいと思います。認知症の初期の方は、すぐに失ってしまうつい先ほどのメモリーを自覚しながら、戸惑い、哀しみ嘆きながら過ごしておられます。そして周りには何事もないような、いわゆる取り繕い現象を呈しながら過ごされますので、にこやかに話をされますし、すぐにはそれだとは認識されないのですね。そんな中で店内のものを買い物かごに入れて、会計を通らずに平然と出ていかれるともちろん周りからは万引きに見えてしまうのも仕方がないところです。今は地域によっては「認知症患者さんへの初期支援チーム」というのが存在しており、何かおかしいぞ?と気付かれた方やご家族からご一報いただくと、主に行政のチーム員がお宅を訪問しインタビューに行って状況把握に行かれます。もちろん警察やお店とも連携しながら、周囲へのご理解を頂きながらその方が無事社会生活を送っていかれるようにするのが目標の活動です。週刊誌ネタとしては目をひく記事になりがちな、高齢となられた元芸能人の万引き事件・・・から、ぜひ多くのかたが認知症への正しい理解と配慮ができるような社会になっていけば良いなと考えています。

認知症初期集中支援チーム

行ってみたいなデンマルク

4月23日 土曜日

朝から寒いです。顔も相変わらず痒いですね。実際今年は目の痒みとか皮膚炎症状の強い方が多い印象を持っています。花粉の飛散と黄砂の飛来状況なども関与しているのかもしれないなーと思っています。さて先日日経新聞のヘッドラインに流れていたのは「社会保険料率30%時代」というものでした。確かにお給料にグッと負担感のある社会保険料、みなさん日頃から実感されていることかと思います。健康保険・雇用保険さらに年金や介護保険料などが上乗せされてくると、自分は保険料を納めるために働いているのか・・・とすら感じられます。北欧の福祉国家の代表例としてよく名前が挙げられるのがデンマークです。高い税負担と引き換えに、医療費や教育にかかる負担はかなりの部分が無料となっているため、高負担高福祉として概ねよく国民に受け入れられているようです。もちろん人口が1000万人に大きく満たない規模の国と日本を比較するわけにはいかないのでしょうけど、これから人口減少フェーズに入っていく中で、私たちの社会が今までの制度に軋みが生じてきている中で今後どのような形態に移行していくのが良いのかを考えないといけないのでしょう。さて1週間早いものでもう土曜日です。気温は少し低く、風も強めです。みなさんよい週末をお過ごしください!

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