京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

変われるのか・・・

9月24日 土曜日

デジタルトランスフォーメーションと呼ぶそうですが「DX化」というワードが最近やたらと目につきます。医療のDX化・・・医療のデラックス化かと初めの頃は勘違いしていたのですが、まさにデジタル化の荒波に揉まれようとしている感じがあります。電子カルテが普及しつつある頃には、できない施設は紙媒体で結構です・・・のような努力義務口調で語られていました。今はというと、お尻に火がついたかのようにして、マイナンバーカードでの保険認証や電子処方箋など、次々の制度改革が期限を切って矢継ぎ早に繰り出されてくる感じです。そう遠くない将来には・・・家で予約と問診をポチ→ゆるゆると出かけていって、対面の受付には人はおらずに画面越しに事務員と対話して→顔認証で保険確認→比較的少ない待ち時間で診察→出るときにバーコードを渡されて→即、自動精算機で会計→薬局へはすでに電子処方箋でデータが飛んでいる・・・みたいな世界がきっと来ると思います。マイナンバーには、医療だけに限らず、運転免許証、銀行口座や公金出納の窓口など全てを紐付けていこうという政府の意思がはっきりと見えてきました。向こう50年から100年の間に大きく変わっていく人口構成を考えると、将来の国の輪郭が朧げながら透見できるような気もします。1億を割って中規模の人口国家となり、行政のシステムも効率化を図っていくことで、全体の生産効率も改善していくのかもしれません。果たしてそこまでの青写真を描いての施策なのかどうかは知りませんが。その割には、昨今報じられている国の事業とその受注先企業との不透明な関係は本当に根絶やしにしてもらいたいものだと思います。もっと教育とか福祉とか、私たちの生活の基盤的な部分にこそ、ヒトとモノの手厚い投資をしてもらわないといけないのではないかな。そうでないと、前述の医療のDX化促進施策も、いったい誰トクなのだろう・・・?と、変に勘繰ってしまうクセが出てしまいます。さて、朝の御託はこれくらいにしまして、今日も一日(というか半日プラスαですが)がんばりましょう。皆さんも良い週末をお過ごしください。

しごと→かいぎの1日

9月23日 金曜日

23日の金曜日・・・何も意味ナシ夫デス。昨日はおしごとおわってから会議!オンライン会議は便利ですね。急いで車を走らせなくても良いのでエコで安全((´∀`)) 感染症関連のものでしたが、色々な機関の方々がつどう形で行われました。皆さんの視点がそれぞれの立場で微妙に、というかかなり異なることに気づかされました。そこ、気にされているのですねということが分かったり、自分の疑問点とかたぶんあまり実感を伴って理解されにくいのかなと感じたりしながら議論に参加していました。多岐にわたる業務内容になりますので、やや時間が不足しているなと思いましたが貴重な意見交換ができたと思います。・・・けど、これもうすこしマメにやっておこうよというのが正直な感想です。というのも、関係者が一堂に会するものってほとんど今までなかったので、ちょっと遅すぎるなっ!と思っています。あまりにも忙しすぎてセッティングする機会がなかったのかもしれませんけど、大都市と違って比較的小規模なメンバーという利点を活かしてやってほしいと感じます。とは言えそういうのをブーたれているだけでは事態は改善しませんので、これからは(も?)自分からどんどん前向きな方向で発信していこうと思いました。

パタゴニア4000億寄付したってよ・・・

9月22日 木曜日

アウトドア製品の販売をする会社であるパタゴニアという企業の創業者が先日4000億円にのぼる全株式を環境団体に寄付したとのニュースが流れていました。細かくいうと、議決権を持つ会社に2%を譲渡して、残りの98%はこの団体に寄付したとのことです。短期的利益を追求する株主の意向に左右されないように、長い目で持続可能で理想を追求するタイプの会社を継続していくための一つの新たな取り組みなのかと思いました。創業者だからこそできたことなのでしょうけど、行き詰まりを示唆される資本主義社会の新たな方向性を示す一石を投じたような感じです。メル〇リの社長の寄付も日本では最近有名なところかと思いますが、やはりノブレスオブリージュは大切な考え方なのだなと感じます。さて・・・世界一の大富豪のビ〇・ゲイ〇氏は今後どう動いていくのでしょうか。意識高い系の企業の製品を買おうという運動も結構盛り上がっていると聞きます。ボイコット→これは良くないと思う会社を拒否するという行動ですけど、バイコット(buycott)という、この企業は積極的に買っていこうという運動も出てきているようです。ほんとこれからの50年は色々な意味で面白い時代に私たち突入しているな・・・と感じます。

ストレス

9月21日 水曜日

毎日新聞記事に職場にストレスを感じるスクールカウンセラーというのが掲載されていました。東京都内の公立学校で働くカウンセラーの実に9割の方達が職場にストレス要因があると回答しているという調査結果を元にした記事です。不安定な雇用などの労働条件の要因が大きな割合を占めているのだとか。休憩時間なども十分に確保しづらく、身体的にもなかなか厳しい状況のようですが、一方で仕事のやりがいについて尋ねると9割以上の肯定的な結果が得られています。仕事の価値ややりがいを十分に理解して感じていらっしゃるのでしょう。先日心の中の悩み事を抱えてクリニックを受診される方のお話について書きましたが、例えば学校の現場で生徒さんたちがそういう立場になった時、まず活躍されるのはスクールカウンセラーの方達なのだと思います。医療よりも身近で敷居の低い存在でもあるでしょうし、なにより学校内にそういった相談できる存在があるというのは子供達にとって大きなことではないでしょうか。教育現場での先生方の労働環境もかなり厳しいものがあると聞きます。子供たちの教育への投資は、すぐにリターンが目に見える形でやってくるわけではありません。当然予算配分もそういった分野には目配りが疎かになりがちなのかもしれません。英語教育改革などと銘打って、語学教育関連企業と一緒に受験制度へテコ入れする前に、こういったベーシックで基盤的な分野の手厚い制度の補強を考えてはどうかと切に感じる昨今です。こうした取組は桃栗三年柿八年の10年後、20年後に振り返って成果を味わうべき類のことです。足腰の強い国づくりに向けて立て直していくいまがラストチャンスのような気がしているのは・・・多分ワタシが歳とったせいなのでしょうね。さて・・・台風一過の秋晴れには今のところなっていないようですが、午前中はおうち・午後はおそと・・・の水曜日、頑張ってきま〜す。

休日やったことなど

9月20日 火曜日

台風も当地を過ぎ去っていったようです。駐車場の柵が一部外れていたのですが、これくらいなら許容範囲です。朝からねじねじしておきました。昨日は思い立って本棚の整理をしてみました。文庫本と単行本と新書などに分類して、ある程度大きさを揃えて並べてみたところ、思いのほか楽しく見栄えも少しよくなった気がしています。文庫本などは作者ごとに分類するのが機能的なのですけど、出版社と色合いを揃えると見た目はよくなりますね。棚の奥の方に百円ショップで買った発泡スチロールのブロックを置くと二列に配架しても背表紙が観やすくなりますし、収納効率も2倍になります。結果もう少し積読本を購入しても良いくらいのスペースができたのは良いことなのかそうでないのか微妙ではあります。夜はやはりイギリスの国葬を観ていました。建物の荘厳な感じもさることながら、儀式の一つ一つにも意味合いが込められているようで、一国の長い歴史を感じるものでした。新国王に注がれる国民の期待の重さもあり、新たな歴史の1ページがめくられた感があります。映像がかなり印象的で、天井からのカットとか斬新なカメラワークが良いと思いました。多分BBCのクルーの撮影なのでしょうけど。さて新たな1週間のお仕事を始める事にいたしましょう。

様々なミッション・インポッシブル?

9月18日 日曜日

朝の番組でワクチンについての前倒し策を検討されていると大臣が仰っていたようです。インフルエンザの接種とか次に来るかもしれない波の中での”ミッションインポッシブル”が一つまた増えそうな予感です。がんばらねば・・・。さて、最近に限ったことではないのですが、時々社会での居づらさを症状として来院される方がおられます。多くの場合には身体的苦痛もさることながら、人間関係での悩み事が原因となっていることが多いように思われます。年齢の大小を問わずそれは人類永遠の課題のようですね。COVID-19は私たちに「距離感」というのを再認識させてくれたような気がしています。もはや私自身、人との間の適度な距離感を意識せずしては日常生活が営めなくなっているように思います。ここでいう距離感というのはもちろん人間関係としてのそれです。結婚後の生活で言うと、よく価値観の共有が大事だと言われますけど、それとて無理に共有しようとすると必ず歪みが来るのではないでしょうか。むしろそれぞれ個人の考え方とか生き方には立ち入らないという距離が必要だと言うふうに思います。友達関係だって、過度にコミュニケーションとかつながりを求めることで、逆にうまくいかない時の疎外感も生まれてくるのだと感じます。特に学生さんや生徒さんの場合にそういったお友達とのギクシャクした感じが生ずると、本当に深刻に絶望的な気持ちとなるようです。もうそれこそこの世の終わりみたいな憂鬱に囚われてしまうのではないでしょう。そんなの人生のある一瞬の出来事に過ぎないのだ、とアドバイスするのですけどどの程度響いているのかはわかりません。ただただ、私にできることは悩みをお聞きして、なんとか絶望の中の一筋の光のようなものがバトンパスできれば・・・と考えながらカウンセリング専門家でもない立場ではありますが、対応をしています。もちろん必要なときに、ご要望があればそういった窓口への引き継ぎの手助けはすることを忘れずに。

画伯よりいただきましたので早速アップロードしておかないと・・・ありがとうございます(^O^)

目は口ほどに

9月17日 土曜日

大きな台風が近づいているようです。せっかくの週末連休ですがお天気は悪くなりそうです。大雨に注意しないといけないレベルだとか。さて、人の話を聞くときには目を見て・・・と小さい頃学校で教えられたと思います。しかし診察中は別の話になります。患者さんが診察室に入って来られるときには足取りを見ますし、息切れ症状を訴える患者さんは、手元を見たり、頸部をみたり、唇の色を見たりしながら話をお聞きします。至近距離で会話しますから、この医師どこ見て人の話を聞いてるのだ・・・と思われるかもしれません。先日のおべんきょうでは、著名な診察の達人ドクターGが「まずは3分間患者さんの話に耳を傾けなさい。あとは・・・」とおっしゃっていました。3分以上会話を自由に続けてもらっても、それから先には有益な情報が含まれている確率がすごく低くなるらしいです。確かに聞いていくうちに疾患が絞られていくような話し方をされる場合と、どんどんとっ散らかっていく方と様々です。効率よく時間をなるべくかけずに問診診察をしていくには、高度なナビゲーション力が必要なのですね。まだその麓の域にも達しておりませんけど・・・。今日は連休前の土曜日です。どんな1日になるのやら。お昼ご飯はおうどんが食べたいな〜・・・。

 

大動脈弁逆流症の高度な方に見られるランドルフィ徴候〜心拍に合わせて瞳孔の大きさが変化します。目を食い入るように見られているな・・・と思ったらこの場合かもしれません( ͡° ͜ʖ ͡°)

ばっぽんてきかいかく

9月16日 金曜日

ウェブ予約・ウェブ問診などを導入しはじめて約2年が経ちます。少しは便利になったのかなと考えますが今ひとつ自信がありません。システムをいじると必ず皺寄せを食う部分があるのです。医療を取り巻く環境自体もかなり変わってきています。例えばオンライン診療が始まり、今はマイナンバーカードでの保険認証でわずかではありますが医療費に差が出てくるようなことにもなっています。やがては保険証もなくなる方向だと発表されています。コロナの実行再生産数が落ちてきた今、再度システムの構築をより良いものにしようと考えています。来春にはある程度長期的に使用し得るものができれば良いのですけど・・・。こういうの俗に抜本的改革というのかもしれません。本来私は社会的な処方箋としては抜本的改革よりも、少しずつ軌道修正していくやり方の方が良いのではないかなと思っています。政治家の人たちは、一度口を開くと「抜本的改革」と言われる傾向にありますね。よほどの確信がない政策でないと抜本的にいきなり変えてしまうというのはちょっと怖いなあと思ってしまうのです。なのですけど・・・今回のシステム改良については抜本的に考えてみようかな。今朝のニュースで政権支持率が急降下していると報じられています。ブレる・決められないというのがそのキーワードのようです。別に総理を擁護するつもりでもないのですけど、逆に権力を笠に着て議論無用のトップダウンで変えられるのはちょっとごめん被りたい派なのです。やはり議論をして皆の考えをそれなりに反映させながら物事を決めていってほしいです。そうすると当然ブレるように見えますし、即断即決とは真逆の過程をたどりますけど。それがいわゆる民主主義じゃん・・・。あ〜そのためにはまず開いてもらわないとなりませんね”国会”。お給料もらったらやっぱり議論しないと政治家は。ではお仕事に戻ります・・お天気悪くなるようですけど、今日も一日お仕事ができることに感謝!

\(^_^)/

9月14日 水曜日

とうとう買ってしまいましたよ・・・

“Reflections of a guitar icon Randy Rhoads”

さて・・・わらしは観に行けるのかこの映画。行けるといいな~、行けなくてもいいな~半券ちぎらなくても済むから。1973年にランディが結成したクワイエット・ライオットというバンドの初めの2作品は日本ではアルバム化されているのですけど、全米未発表なのですよね(たしかそうだった・・・)。だから彼の直筆の” Japan has the best fans in the world” っていうのはたぶん彼の本音ではないかな~と思っています。クワイエット・ライオットっていう命名がすでにセンスありありですよね。数年後に彼はオジー・オズボーンに拾われて花を咲かせるわけですね。直後に飛行機事故での非業の死を遂げるという何とも言えない一生に当時中学生だった私はとても衝撃を受けたのであります。黒と白のポルカドットのフライングV(左端のやつです)は当時すごく好きで、マイケルシェンカーのVとどちらかくれると言われたらどうしようかな~とか、真剣に考えていました。音色としては右端のレスポールカスタムが好きですけど。カスタムって歪んだ音でもウォームな感じがして温かみを感じるのですよね(ウォームを和訳しただけの語彙・・・)。ヘヴィメタ・ハードロック好きっていうのはある意味自分にとって黒歴史でしかなかったのですけど、最近カミングアウトしてからはむしろ仲間を探して三千里状態です。カミングアウトって・・・大げさやな。

分厚い封筒

9月13日 火曜日

朝夕は比較的過ごしやすい気温になってきたようです。ポストを開けると後期高齢者の健康保険に関連する分厚い封筒が入っていました。10月から一定以上の所得の方にかかる医療費の窓口負担割合が変更となります。

いわゆる2025年問題と称される、団塊の世代が後期高齢者となる時代に発生すると予測される種々の問題があります。医療費はその最右翼としてあげられているわけですね。増えていく世代間での負担率の差を均てん化するための方策なのでしょう。実際に人口統計はかなりの精度で将来が予測できるわけですので、そこから逆算して制度設計を行なっていくのはさほど難しい話ではないのだと思います。まあ今回の改正は必要なことなのだと思います。7波がおさまりつつあるこの時期に少し厚労省の白書などを斜め読みしてみましたけど、かなり詳細な将来予測とそれに基づく対応を考えていることが分かります。マイナンバーカードでの保険認証だってそうです。マスコミでは顔認証とかなんとかポイントとかばかりが宣伝されていますが、その本質は異なるところにあるわけですので、理を尽くしてマイナンバーの利点をもっと国民に訴えかけてはどうかと感じますね。まあそれは政治家の仕事なのかもしれませんけど。私たち医療従事者だってそれなりに環境が整えられていくのは悪い話ではない筈です。本気の将来設計を考えてくれている各省庁の方達の働きがいを確保できるようにしていくべきだと思いました。政治家の尻拭いとか、本来あるべき統計や資料を蔑ろにするようなことをさせられたり・・・若い志ある方達が多く離職されるのだとも聞いています。本当の国の危機は将来起こるかもしれない地震災害と人口減少から派生する問題と、衰退する経済や資本の体力の低下にあると・・・今週末のおべんきょうで再認識しました。なかなかむずかしいけど向き合って行かないといけないですよね。ま、今日も一日自分のできることを精一杯やるだけです。皆さんも良い1日をお過ごしください!

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