京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

medical professionals の端くれより・・・

10月9日 金曜日

今週も毎日飛ぶように過ぎて行きましたね。気づいたら暖房スイッチオンしていました。寒さに弱く、暑さにもめげやすい私。

冬場に備えて感染症診療の色々な対策が練られつつありますが、それへの対応が私たち診療所にも要求されています。できるのかな〜こんなこと・・とか考えながら、でもやらんとあかんよな〜と思い直して頑張ろうと思っています。不安しかないけれど・・・。

寝耳に水の報道が一本、”緊急避妊薬(アフターピル)の販売要件の緩和”がありました。2年ほど前にあった一件のご相談をきっかけに、当院でも常に一つは置いているアフターピルですが、薬価と受診のハードルが高いという声が上げられ続けていました(あまりご存知ないと思いますけど)。利益なしでも良いので、いつでも対応できるようにしようと思って、一個は常備していたのですが、やがてそれはあまり必要無くなるのかもしれません(無くなると良いな)。女性の身体を守る一策として進めて欲しい施策だと考えています。そうかと思うと東京都の区議のLGBTを巡る発言にちょっと落胆させられてもいます。

良いネタとよくないネタの混在する今週ですが、東京の病院で集団感染が発生した時に近隣の保育園で関係者の子どもさんの受け入れ拒否が相次いだとの報道も耳にしました。その一方ではGOTOクーポンやGOTOトラベルで高級なホテルや飲食店が安価で利用できると浮足立つような報道もあったりします。なんか世の中間違ってない・・?1日終わってこんな感じのニュースに接すると、疲れは倍増しますな・・(~~);

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとこれでも聞いて、もいっかい落ち着いて私たちの周りを見渡してみましょう

This song is like a prayer. My hope is that we remember how resilient we are and how we defy the earth. I d like to dedicate this song to all the first responders, and the medical professionals, that are risking their life to keep us safe. That’s so grateful. (あってるかどうかわかりませんが・・・)

近未来

10月8日 木曜日

台風が北北東に進路を取っているようである。去ってほしい〜

さてデジタル化担当大臣が教科書をデジタル化すると仰ったのだとか。GIGAスクール構想の下、一人一台に端末が行き渡っているのが前提で・・今のままでは、次の時代に中心となって活躍する人材を育てるのは難しいので、早くデジタル化を進めたい・・とのことだそうである。持ち運びが楽になるのがメリットである一方、長時間のデジタル端末使用による視力への影響などの健康上の懸念があるということも述べられていた。GIGAスクール構想ってナンぢゃ・・・?

私には正直言ってそんなことに注力する理由がよくわからなかった・・・。もっと本質的があるだろうとも感じた次第である。

だってそんなことしたら・・・授業中に先生の目を盗んで、教科書のページの隅っこに「パラパラ漫画」書けなくなるし、ベートーベンの顔に落書きできなくなるやんか・・・。

しかしである!医療の世界、診察室はですね・・・・おそらく10年後、いや5年後には相当様変わりしますよ。断言しておきます。

まず!病院のゲートをくぐるところで、ウェアラブルから患者さんの最近の血圧脈拍体温などのバイタルのチャートがすぐに電子カルテ端末に飛んできます。歩き方、体の皮膚の色調、呼吸回数、動脈血酸素飽和度などもゲートのAIのモニターでキャプチャーされ、受付がなされた段階で、鑑別診断が行われていることとなります。もちろんその日の受診理由、主訴などなどは患者さん宅からすでに病院には入力されています。診察室では・・・医師と患者の対面で会話や診察が行われますが、カルテにはクラークや音声入力が使用されるため、医師は画面ばっかり見ているというご批判にはあたりません?!院内での診察状況や音声は個人情報に配慮された上で、保存されます。電子カルテにはAIの診断する病名を参考にして、医師が取捨選択の上で治療方針を決定します。その後の経過観察はオンライン診療で行い、処方箋はリフィル方式が利用されたり、薬局とのオンラインでの通信で代替されるようになるため、患者さんが実際に足を運んで通院する回数は激減するということになるでしょう。

・・・・ほんまかいな。多分きっと、部分的にはそうなっていくと思いますよ  (^^);

さよならエディ

10月7日 水曜日

新しいシステムを導入しているのだが、今のところ混乱気味である。治療順番の表示がちょっとずれてしまったりして患者さんにご迷惑をおかけしたり、まあ私の入力ミスが原因だったりするのでシステムに罪はないのだが・・。職員にも慣れるまでは(たぶん)作業も余分にしてもらわないといけないので、便利になるどころか負担をかけてしまっているなあと感じたりしている。何とも複雑な心境なのだが、産みの苦しみと前向きに解釈してニコニコしている・・・。何とも身勝手で都合のよい自己中心的性格な自分である、ちょっとやそっとの事ではストレスを感じずへこたれないのはそういう厚顔無恥さが所以なのであろう(良い子は真似をしないようにね・・・)。

早朝にこんなところにしょうもないことを書く習慣が定着したのも、コービッド・ナインティーンのおかげと言えばおかげである。そんなところに、ツイッターからエディー・ヴァン・ヘイレンの訃報が届いた。なんということか、がんを患っておられたことすら知らなかった。中学生の頃に『炎の導火線』というアルバムと出会い、サンテレビの画質の悪いミュージックビデオクリップを一生懸命探してVHSテープに録画した ” Ain’t talkin’ ‘bout love “は何度も繰り返し観たものである。ギターのリフが気に入りすぎて、一時期携帯電話の着信音にもしていたことがある。赤と白と黒の斜線が入った、ハムバッカーコイル仕様のストラトは彼を知らない人でも一度は見たことがあるだろう。

さてと・・・現実に戻って、また電子カルテポチポチしてきま~す。皆さんもお元気でよい1日を!!

気になるニュース

10月6日 火曜日

昨日からインフルエンザ予防接種を開始しています。メディアでのアナウンスもあって接種希望の方の数は多くなりそうな雰囲気です。ワクチンの流通は例年より多い量が見込まれているようですので、十分に供給可能であると言われています。しかし多くの方が殺到されるようになると、一時的に品薄になる可能性はあると思います。それぞれのライフスタイルに合わせて、焦らずに来院あるいは予約して頂ければよいのですが、メディアでのアナウンスが高じるとやはり我先に・・となってしまうのが群集心理というものでしょう。何とも難しいものです。

さて、週末に流れていたニュースで気になったものがあります。「大学院の博士課程学生数がピーク時の半分に」というものです。折しも昨日から今年のノーベル賞受賞者の発表がはじまっています。2008年から、2010年、2014年、2015年とこのところ複数名の受賞者が日本から出ています。そう聞くとさぞかし日本のアカデミーは盤石なりと思われるかもしれません。しかし、受賞されている実績はもうかなり昔のものがその対象になっています。まさに今見ている果実は過去の産物なのですね。ちょうどコロナウイルス感染症の新規患者数が2週間前の現実をみているということを連想してしまいました。文科省の統計によると、修士課程から博士課程にすすむ大学生は平成15年のピーク(12000人)を境に、その後減り続けており昨年度はその半分以下(5963人)にまで落ち込んでいるといいます。その背景にあることとして、目先の成果を優先する現在の風潮や、学位がそれほど後の人生に役に立たないということなどが、わが国の特殊な状況の理由ではないかと指摘されていました。確かに他の先進諸国ではこういう現象は見られておらず、米国、韓国、中国など軒並み学生数は増加しているということです。これは大変に憂慮すべき事態であると私は感じています。選択と集中という掛け声での号令の下で、短期の成果を追い求めるこの国の病理がこういった現象を引き起こしていると思います。独創性のある発想や優れた研究成果は、意外なところから予想を超えた偶然の産物としてもたらされることもあるでしょう。今回のコロナ感染症でも学んだように、一見無駄かもしれないと思われるようなところにもお金と時間をかけておくことは私たちに今求められていることなのではないでしょうか?

雑感少々

10月5日 月曜日

朝起きたら真っ黒な空だった。不穏な感じ・・・

昨日は寝る前に棚ざらしになっていた宿題をやっつけました。こくせーちょーさ→ネットでやってみたら5分で終わりました!集計も一瞬でできるでしょうし、これはすごい。

さて、野球選手で大リーグでも活躍された上原投手のコロナウイルス感染の体験談を読みました。長くない文章でしたが、患者心理の理解が進んだような気がします。言葉の端々に、きちんとした知識を頭に入れておられるのだなということも伝わってきます。世の中はGOTOキャンペーンの真っ只中ですけど、医療関係者のツイートがバズっていたように、私もやや複雑な心境でニュースを眺めています。いや、気をつけながら色々な余暇を楽しむ方法を模索するというのは全くもって賛成ですし、それで経済が活性化して、苦しい思いをしている事業者が息を吹き返すことができるのは本当に良いことだと思います。しかしそれをキャンペーンで、こうするとおトクですよ・・と国が旗振ってやることに少し違和感を感じているだけです。本来ならば、感染症についての十分な啓蒙活動の末に、自分たちが納得して自らその対価をきちんと負担して経済活動に参加していくのが筋であろうと思っています。いやいや、そんな時間のかかること言って・・・と非難されるのは承知しています。なのでこっそりこんなところに書いているだけです。世の中に訴えてどうこうしたいわけではありません。ボヤキです、ボヤキ・・・。自己の利得を動機に行動(誘導)するということをここまであからさまに見せられるのが嫌なだけっス。

それでは・・気を取り直して、患者さんの心理と純粋な医学的見地のはざまに立って、良いバランスの医療活動を心がけたいと思います、今日も! 皆さんもお元気でお過ごしください。

Underdog

10月4日 日曜日

きょうの一曲は・・アリシア・キーズの「underdog」です。観ているだけでも元気がでるビデオクリップです。こちらからどぞ→https://www.youtube.com/watch?v=izyZLKIWGiA (コピペしておくんなまし)

やっぱり早く目が覚めた・・・。木曜日のラジオを聴きながら書いています。2日遅れのニュースを聞くのもちょっと面白いですよ。そのあとこうなったんだけど・・とか、このナビゲーターはまだ数時間後に起こるあの事件を知らないんだな(当たり前ですが)・・・とか考えながら聞く放送もなかなか趣があります。昨日は我が家の文化的リソースのソムリエからの情報提供があり、じっくり聴きこんでみました『木綿のハンカチーフ』。太田裕美さんのオリジナルと、エレカシの宮本さんのカバー曲で受け取る印象がちょっと違うよっていうことです。アーティストのパフォーマンスってこういう視点から見るとなかなか面白いです。

リアルタイムのニュースに目を転じますと・・・東北地方の高速道路で発生した交通事故で一人が亡くなられて、ほかに重体重傷者がおられるとのことです。同乗していたのは数名の大学生であったらしいというのですが、楽しい旅行が一瞬にして不幸な大事故につながったというものです。昨日まで、さっきまで横にいた人がこの世からいなくなるということの重さを考えさせられるニュースです。何の映画で観たシーンだったのか忘れましたが、「人がひとりこの世からいなくなるということが、どれほど重いことなのかわかっているの?」っていうセリフが妙に心に残っています。最近私も思うところあり少しずつ行動に移していることがあります。子宮頸がんワクチンの情報提供です。現在も通常通り定期接種であるワクチンなのですが、積極的勧奨を控えるということになっているため、この3年間当院で接種した方は全くおられません。ご存じのように副反応が問題となっていたからなのですが、諸外国と比べて異常なまでに接種率が低下していることが明らかになっても、名古屋スタディという副反応についての研究結果が公表されても未だに状況は1ミリも変わっていないわけです。制度が変わらないとな~とか今までは思っていたのですが、やはり伝えるべきだと思うことはきちんと伝えていこうと考えるようになり、すこしずつ情報発信をしています。別にそれで見た目が大きく変わらなくても地道に自分の思うことをやっていこうと考えています。一方で、情報を見て『やっぱり私はまだ接種したくないな』と考えられる人はそれで良いと思います。自分自身の判断をされたことについて、わたしはとやかく言うつもりはありません。ついでに言っておくと、人それぞれの考え方や生き方がありますので、それでもって診療に影響することもありませんし、自分と波長が合わないな・・と感じる人に対しても変わらず全力で診療をしていくつもりです。ちょっとグダグダでまとまりのない文章になってしまいました。それではみなさん・・・よい週末を!

コウノドリ・・今なら読めるよ

10月3日 土曜日

色々と小出しに告知していましたクリニックの予約システムを稼働し始めました(厳密には来週の月曜日からです)。当日受診される患者さんが自宅からインターネットで予約ができるようになりました。入力時に病院で10人の患者さんがおられた場合、おうちから11番目の順番の予約を取ることができます。メールアドレスの登録により、あと5人になると通知が届きますので、そこから来院して頂くと待ち時間の短縮になります。少しでも待合室の密が解消されればよいなと考えています。インフルエンザの予約も1日から始めています。10月26日から一般の方への接種を開始しますので、ぜひご利用ください。

さてさて・・・とうとう出ました。

https://www.nejm.jp/abstract/vol383.p1340 (日本語の要約です。恐れ入りますがコピーペーストでご覧ください)

スウェーデンでの論文ですが、HPVワクチンが5-7割子宮頸がんの発症を抑制する効果があるという結論です。つい先日日本でも薬事承認されたあたらしい9価のワクチンだとさらに大きな効果が期待できます。よく『予防できなくとも、検診を早期に受ければ発見治療できるではないか』という意見を聞きますが、たとえ早期と思われる状態で診断できたとしても手術などの治療が必要ですし、その後最低5年間は通院治療が必要なのです。なによりその間は多かれ少なかれ、再発転移の心配をしなくてはならない状況になります。予防と早期治療の間には例えられないくらいの大きな違いがあります。ワクチンの啓発として次のような活動もありますので、特に小中学生から高校生のご子息をお持ちの方は一度ご覧ください。

https://minpapi.jp/

 

人気漫画の『コウノドリ』でも扱われた題材の子宮頸がん・・・いまなら期間限定で全部読めるようですよ!

https://comics.gendaibusiness.com/viewer/kounodori/4041

ではでは・・・土曜日です。きょうもみなさんお元気でお過ごしください!

おまいう案件みっけ

10月2日 金曜日

あ~いそがしい、いそがしい・・・って言ってる人に限って(ワタクシか?)さほど大したことないのですよね。そんな理由で机の片隅に投げやられている書類→『こくせーちょーさ』って書いてあるやつです。これの結果で政策が決定されるということでもありますから、5年に一度の重要な調査ですね。やらんと・・・!

でもちょっと?な記事を読んでしまったので、こんなところに書かざるを得ないのです。”本調査の報告を拒み、または虚偽の報告をした者に対して罰則の規定があり・・・・”って国の担当者が述べられています。う~ん・・ちょっと前に大事な文書を勝手に書き直したり、あるものないと言ってみたりしてたの、だーれだっけ?

きょうは!金曜日です。みなさん元気でお過ごしください。書類もちゃんと期日までに仕上げましょうね~

Have I the courage to change today?

10月1日 木曜日

ラジオで聴いた曲を調べることがあります。先日はSiaのCourage to Changeが気に入ったので最近のヘビロテになっています。声質がジェニファーハドソンとかエイミーワインハウスとかに似ている感じで、高音域がちょっとハスキーでかなり好きなタイプです。めちゃ有名な歌手だそうですので、今まで知りませんでしたって言いにくいくらいです。こういう出会いがあるのもラジオの良いところでござりまする。” Have I the courage to change “ これはダメだ!と思ったらちゃんと変わることができる人になりたひ・・・

さて、きょうから10月で今年もラストスパートみたいな雰囲気?!一日が終わるとややぐったりする毎日が変わらず続いています。いろいろなことを含めてほぼ一日中おしごとのこと考えている感じだな~ 嫌いじゃないんですけどね、もちろん。好きな仕事ができるのはしあわせなことです。

昨日の夜は荒れに荒れた模様の大統領選ディベートの様子を神保さんの解説で聴きました。6割の人がバイデン氏優勢と判断したとCNNのニュースが言ってましたけど、あれ・・だれも勝った人いないんじゃないのかな?ついでにアメリカって国も世界に向かってやや評価を落としたような気もするな~ってのが私の評価です。

4分の3が終わる

9月30日 水曜日

なぜ9月は30日で終わるのだろう・・・というつぶやきを見ました。少し前に私もあと1日あったらな〜とか思っていたことがあったので、そうそう!と一人で相槌を打っていました。明日から10月です。コロナのこともあったためか、今年は一層月日が早く経つように感じています。予防接種といえば、最近はインフルエンザのことばかりお聞きになるかもしれませんが、明日から新たな定期接種として「ロタウイルスワクチン」も始まります。生後早期の乳児が対象です(今年8月1日以降の出生)。ロタウイルス胃腸炎は乳幼児期のほとんどが罹患する感染症ですが、稀に重症化して入院治療を要する疾患です。今までは任意接種として希望される場合にのみ、自己負担で接種されていました。それが定期接種として明日から実施されることになります。ワクチン後進国と揶揄される日本の定期予防接種も徐々に整備されてきています。今回のワクチンは全額自己負担で接種すると3万円前後の費用がかかりますので、当然家計には大きな負担となっていたと思います。喜ばしいことではありますが、残された感染症である「おたふくかぜ」とか、忘れられたワクチンである「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン」のことも再度思い出しておきたいところです。重症化することがあるとはいえ、ロタウイルス胃腸炎はいっときの感染症です。一方でおたふくかぜによる聴力障害は1000人に1人の頻度で発症し、それは一生続くこととなります。HPVによる子宮頸がんは命を縮めることのある重大な疾患です。今後も必要な予防接種について積極的に情報発信していきたいと思います。

空気の冷たい秋の空です。みなさんお元気でお過ごしください!

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