京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

そこぢゃない・・

3月23日 土曜日

あと1週間で今年度が終わります。多くの職場で(私は病院関係しか知りませんが)、机が空っぽになり空席の目立つ医局の状態になっているのだと思います。病院で働く医師って永久就職の立場を確保されている人員は多数派ではありません。むしろ今年はそろそろ異動かな?とそわそわしている人も比較的多いはずです。昔から状況は変わりつつあるとはいえ、今でも医師の就職活動というのは医局人事任せで動いている部分が少なくないと思います。人材確保という面では持ちつ持たれつという感じなのでしょうけど、患者さんの目線になって考えると、数年単位で担当医が変わってしまうというのは良いことではないですね。ところで、世間は今例のスポーツ選手のスキャンダルの話題で一色なのではないでしょうか。全米のスポーツジャーナリズムの最右翼でもあるESPNというメディアがスッパ抜いた形のこのニュースです。本当に応援している人が多かった人気選手ですし、残念な報道でもあります。テレビではなんだか誰だかの実家とか友人とかに一生懸命インタビューとかされているようですが、正直言って興味はないですね。もう少し本質的なことについてのしっかりとした取材をして、端的に報道してはどうかと思います。まあほとんど見もせずにこんなことを書く私も私なのですけど・・・。突撃すべき場所はそこではなかろうと思いますね。

さて、今日から気温は二桁以上が続くようですが、あいにく週末の天気は曇りがちのようです。今日3月23日はかつての大戦終盤に、沖縄本島で戦闘が行われた際に、女学生たちがひめゆり学徒隊と言って戦争参加を命じられた日になります。日米の戦死者20万人のうち実に6割が沖縄の方であったとも言われています。学徒隊240名の戦死者136名のうち86%にあたる117名が6月の解散命令後、すなわち戦闘解除後に亡くなったとされています。下記のサイトで詳細が記述されています。あらためてご冥福をお祈りしたいと思います。

ひめゆり学徒隊の沖縄戦

忘れてはいけない

3月22日 金曜日

今日から晴れマークが続くように思います。ワクワク・・ 最近学んだことを自分の身体で実践してみています。確かにその通りだなと思うところもあれば、なかなか理屈通りにはいかないなと感じるところもあります。医師の仕事って、患者さんの身に生じていることについて、いろいろな角度から検証して、原因を推測して、治療方法を検討し実践していくということなのですが、それを自分の体験として行う事ができるケースというのはそれほど多くないと思います。自ら実感できない事に対して診察をして診断するということは、常日頃軽視しがち、というか意識せずに診療にあたっていることもままあります。問診一つとっても、本当に患者さんが自分の身に感じていることを正確に聞き取れているのかどうか?と言うことは、常に気をつけておかないといけないことになります。が、なかなか忙しくなってくると、疎かになってしまっていることもあるだろうと思います。常にニュートラルなポジションに戻って診察をしなくては・・・。最近ようやく庶務的な事柄から少し解放されつつありますので、朝勉座学を復活させていこうと考えているところです。それでは、皆さん春の訪れを愉しむことにいたしましょう!

最後の?

3月20日 水曜日

中休みをいただく事ができています。そろそろ暖かくなるのかと思っていたのですが、あと二日程度は雪だるまマークが見え隠れしています。おそらく最後の・・となるのでしょう。待ちに待った春到来です。皆さん同意していただけるのではないでしょうかね^ ^ 最近見たイギリスのドラマのネタです。陰惨なシリアルキラーもの。女性警視が主人公で、公私のエピソードを織り交ぜながらストーリーが進んでいきます。まあ現実にはあり得ない程度に破天荒な振る舞いを含めて描かれているのですが、それはそれで情景ごとの心理状態を想像しながら視聴すると楽しいものです。心理を読みながらドラマや小説を見たり読んだりすることって、人生修行にも役立ちますね。ウチの人に教えられながら、少しずつ学んでます。仕事にも役立ってくれるといいのだけど・・・どうでしょうか。少なくともシリアルキラーものは関係なさげですかね。それでは!春到来まで、最後の寒い一日、皆さん気をつけて良い休日をお過ごしください。

新視点

3月18日 月曜日

昨日仕入れた新しい知見の延長線上について、もっと調べてみようと思い、早速参考書をオーダーしてみました。今まで聞いてはいたけれど、手をつけようとしていなかった分野(といえばやや大袈裟ですが)でして、かなり新鮮な学習となりそうです。しかも特別な投資を必要としないので、極端にいえば明日からでも実践できそうです。しばらく知識を積み重ねて、プラクティスに生かすことができればと考えています。そんなこんなで週末お得意の「ボーッとする」ことができなかったので、ちょっとしんどいですけど。まあその見返りがありそうなので、そこは良しとしましょう!しかも、今週は中休みの日がありますので、ちょっとうれしいですね。それでは皆さんも良い1週間をお過ごしください!!

休日の学び

3月17日 日曜日

今日は朝からお勉強の1日でした。正確には、昨日の午後からなのですが、座学としての読書が辛い今の私にとっては、とても有り難い動画配信でした。今回得たことをもとに、実際に自分が不具合を感じているところに応用してみたところ、結構な良い感触を得ているのでこれは使える・・・と感じているところです。こんなにも即効性に学べたのはおおいな収穫でした。ずーっと手元に置いていた参考書もそれに付合するものでしたので、ようやく日の目を見たなと思っています。来週の天気予報は今シーズン最後の雪マークがありますが、大丈夫でしょう・・きっと。

タブレットに泣く

3月16日 土曜日

暖かくなってきて、いよいよ春が近く感じられるようになってきました。良いな〜と思いながら朝の仕事の準備をしていると、勤怠管理のタブレットからのデータ転送がクルクル回ったままになっています。そろそろデータ抽出してやることがあるんですけど・・と思いながら見てみると、データバックアップがストップしています。クラウドのメモリーへのアクセスができないようです→Webブラウザからクラウドにアクセスしてみると→ブラウザのバージョンが古いと仰います→アップデートしてみようとしましたところ→OSが古いのでできません→ならばとOSをアップデートしようとすると→このタブレットは古い機種なのでできませんと・・・イマココ 結局どうやらタブレットを更新しないといけないようですね。朝の貴重な1時間をゆうに使ってしまいました。これって、勤怠管理アプリの会社とウェブブラウザーとアップルの悪だくみちゃうんかいなとか憤ってしまいました。ヤレヤレ電気屋さん行かないと・・。不吉な空気の漂う週末ですが、皆さんは良い1日をお過ごしください。

よんでみた

3月15日 金曜日

ちょっと航海しながら海図を見失っていた感があったこの数ヶ月でした。色々と模索しながらも、遭難せずにやって来れたのですが、昔から気になっていたのをちょっと手に取ってよんでみたのです。「もしドラ」です。経営学の父と呼ばれる、ピーター・F・ドラッカーの1973年の著作である「マネジメント」という名著があるのです。それは、経営を行うものにとってマスト本と位置付けられているそうです。ずっと知ってはいたのですが、なんとなく自己啓発本のコーナーなどでみたこともあって、ちょっとなーと思っていたのです。同業の方の強い勧めもあって、今回はその原著ではなく、入門者のために岩崎夏海さんが描いてくださった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という小説仕立ての書物を読んでみたのです。腑に落ちることがいくつもあって、そこは原著をあたらないと、と思う今日この頃です。いかに、自分の考え方が甘かったのかということを思い知ることになりましたとさ・・・。それでは気を引き締めて、今日も良い一日になりますように。

 

マスク再考

3月14日 木曜日

今年は今までに経験しなかったこととして、インフルエンザや溶連菌の感染症が陽性と出る方の来院が長期間途絶えません。コロナ禍で3年間ほど、誰もがほぼ罹患しないという状況が続いていたことが、それぞれの疾患に対する免疫を低下させているのではないかと推測されているのですが、真相はよくわかりません。今までのシーズンでしたら、インフルエンザが流行しているとしても、長くても1ヶ月程度で収束した感が出てきていたのですが、今回はもうかれこれ3ヶ月は持続していると思います。職場や学校ではマスクの着用は個人の判断に委ねられているのだと思いますが、職員や従業員の方々にはできれば今一度お考えいただくべきではないかと考えているところです。流行状況に合わせて行動変容するのが、危険回避の要諦ですね。

 

ましん

3月12日 火曜日

近畿地方で麻疹の発生報告があったとの報道がありました。中東への渡航歴のある方のようです。麻疹(はしか)は空気感染と言って、罹患者と同じ空間に滞在するだけで感染する可能性がある疾患です。非常に感染力が強いとされています。同様の感染症は他に、結核、水ぼうそうなどがあります。現在小児期感染症ワクチンとして、1歳過ぎれば小学校入学前までに定期接種として合計2回の接種がスケジュールされています。過去2回のワクチンを済ませてさえいれば、ほぼ感染する可能性は低いとされています。母子手帳、この機会に確認されておくと良いですね。また、医療従事者としての入職を希望される際に、抗体検査などを実施される事業体も増えているようです。しばしば抗体価が低いために、就職まえに予防接種を実施するようになっているところもあるのですが、一応決まりに従って接種するのですが、理論上は過去に2回の予防接種歴が確認できれば安心して良いと思います。地域間での人の移動や、グローバルな人の往来が戻ってくると、コロナとは別に、またぞろ感染症が話題になるという状況です。

かゆい季節

3月9日 土曜日

さむい・・・。春などまだまだという気持ちになり落ち込みますね。昨日の夜は久しぶりにちょっとした会食がありました。出動の可能性もありましたのでノンあるです。さて・・先に書いたように春は遠く感じる状況ではありますが、着実に目の周りは痒くなってきていますね。2−3日おきにステロイドローションのお世話になっています。掻かないようにと思っていても、自然と手でゴシゴシしてしまっています。大事なのは保湿と適切な外用剤塗布です。巷では色々な対策本や商品が並んでいますが、少なからず背後にビジネスが潜んでいることがあります。要注意。情報の取捨選択って大事です。かたや高騰する医療費をなんとか抑えようとする公的機関と、一方でビジネスと繋げたい民間事業体との狭間で患者中心の医療という掛け声が虚しくこだましてるな〜と思うことがあります。先日ある政党が掲げていた医療政策提言の中に気になるものがありました。高額療養費制度の廃止というものです。現在は、一定額以上になった医療費に、収入額に応じた天井値を設けてそれ以上の部分を公的医療保険から支給を受けることができる仕組みになっています。いま仮に、70歳未満の平均的給与取得者が、1ヶ月に100万円の医療費を必要とする場合、自己負担額3割の30万円に対して、負担上限額である約87000円を差し引いた21万円分の還付を受けることができるということになっています。がんなどの難病で入院手術の治療を受けられる場合などには、大変大きな恩恵を受けることができる制度です。今年はじめに亡くなられた経済評論家の山崎元さんも、最後のご著書の中で、ご自身の経験をもとに、この制度がある限りはいわゆるがん保険などへの加入は不要なのではないかとも仰っておられますし、私もそれに同感しています。人は誰しも突然の病に見舞われる可能性があります。そんな時のために、保険の制度の中から扶助を受けることができるということに大きな意義があると思っています。先に紹介した某政党の提案の中で、この制度を廃止する根拠や、廃止した後の代替策が何なのか?詳しく見てみないとその妥当性を論じてはいけないのかもしれませんが、それほど暇でもないので多分やらないと思います。自分はその主張にはついていけないな〜って思っています。もちろん他人に同意を求めるつもりもないですし、考え方は人それぞれ。政党がどうだこうだという床屋政談に持ち込みたいわけでもありません。とりあえず自分にとっては守っていきたい大切な制度という位置付けであるというおはなしでした。さ、あと一日頑張りませう・・。寒いので、みなさん暖かくして良い週末をお過ごしください!

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