京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

LINEはずし

3月12日 木曜日

昨日は3月11日で震災から9年目となる一日でした。当時、手術を終えて医局に戻った時にみたテレビの光景は今でも目に焼き付いています。金曜日でしたので京都市内に帰る先生とか、他府県に移動する先生とかが一生懸命交通手段の確認をされていたのを思い出します。小生はその夜に知己の先生と夕食会があったのですけど、当然これはキャンセルですねということで中止にしました。そんな昨日一日も新型ウイルス騒動で吹っ飛んだ形です。そして今日、耳慣れない言葉を知りました。タイトルのやつ・・LINEはずしとかいうのですけど、子供達の間で仲間はずれの手段としてLINEからいじめられっ子を外すということだそうです。仲間でいるのが安心というのはわからないでもないですけど・・・それだけ一人でいることが忌み嫌われる、というか怖れられるような風潮なのでしょうね。ま、昔からそうだったような気もしますが。でも、くっついている人間同士の関係だって割と危ういものであったり、希薄なものだったりしますよね。だから外されてる子供達に言いたいですよ・・・いいじゃない!今は一人でも、学校生活3年とか、6年のうちあと残り何年間とか、そんなの長い人生でほんの一瞬だよ。一人でいることの何が悪いの〜!今だけ徒党を組んで他人を排除して結束してても、卒業したらみ〜んな一緒に一個の人間に戻るんだよ!

混乱しているのかな・・

3月9日 月曜日

はい、やや混乱している感じですね。感染症のおかげです。浮き足立っている感じがあるというか何というか・・・。医療機関がこうであってはいけないので、対策を考えながら職員一同頑張っています。気づけば東アジアの感染症がパンデミックな事態になりつつあるという状況です。イランとかイタリアのほうもかなり混乱しているようですし、アメリカも感染者数が増加しているようです。株価や原油価格の暴落などもあり、じわじわと追い詰められているような感じがあります。でも相手はウイルスという、忖度も気遣いもない輩ですので、それこそ人類vs微生物みたいな状況なのですかね。予断を許さない危機感を持ってはいますが、日々その場でできる最大限の努力をしていこうと思っています。

私的には・・元来出不精の人間ですから、ここぞとばかりに本を買って読むつもりです。これとか・・ちょっと気になっていたやつをクリックしておきましたよ。

2019年 アメリカで一番売れた本・・だ、そうです。これは面白い予感がしています!

〇〇等

3月5日 木曜日

最近省庁の発する文書を読むことが多いのですが、気になることがあります。単語の末尾にカクカクしかじか等と書かれているのが非常にたくさんあるのです。例えば・・・慢性疾患を有する患者等と書かれていると、その等が何を、どこからどこまでの疾患を有することを意味しているのか一気に不明になります。解釈の幅を持たせて頂いていることはわかるのですけど、その都度疑義解釈の照会をせねばなりません。国会話法とか、官僚話法とか東大話法などと称する問題提起を読んだことがありますが、それと似たような感じがします。国会で議論されている行政文書とか法律にも”等”の有無で随分と異なる解釈がされることがあると聞きます。そうして読み込んでいくと、逆に等が付されていない単語がミョーに気になってきます。こういう公式文書の作成者の頭の中で等をつけるかつけないかはおそらく厳密な前提の元で作成されているはずですからね。そう考えるとたかが紙切れ一枚ですが、非常に味わい深いものとなってきます。

some skills we need to learn

3月4日 水曜日

冷泉彰彦さんのこれまた目から鱗の発信を読みました。ある組織の責任者クラスの人が持つべき重要なスキル・・・

1情報流通を迅速に行う

2ネガティブ情報を歓迎する

3方針に誤りがあれば直ちに訂正する

4見通しに幅があれば、世論に対して、より厳しいケースを覚悟させる

5自分より有能な部下に気持ちよく仕事をさせる

私が大事だと思っていることは、とりわけ2、4、5あたりでしょうか。4については真の意味合いとはやや異なるのかもしれませんが、楽観論より悲観論、常にプランAだけではなく、プランB、プランCを準備することを心がけています。というより、外科医の特性上これがダメだったらこちら・・のような考え方が身に染み付いています。外科の先生方はウンウン・・ってうなづいてくださっていることと思いますが。それができないと、外科医は務まりませんので。それから、5はなかなかおいそれとはできないことです。特に自分より若い人であったり、男性なら部下が女性であったりするとなおのこと・・・。ジェンダーフリー論にも繋がるのですけどこれは時代にもマッチした考え方かなと思います。やや関連する話題として、最近政治的主張を解禁された(?)テイラースイフトのPVを見ました そうです”The Man”のやつですね。とっても興味深いものに仕上がっていますよ、彼女が監督をされたそうです。なかなか骨太な感じのアーティストだな・・・早速サブスクリプションで聞いています(aikoさんのやつと交互にね)。

病院もそろそろ困ってます・・・

3月2日 月曜日

野球とかコンサートとか観客を受け付けない対応となっているようです。相撲も無観客試合になるとか・・。みんな幕下のような映像になってしまうのですね。東京マラソンはなかなか熱いレースだったようですが、結構な沿道の賑わいでテレビ見ながらちょっとびっくりしました。みなさんマスクをされている人ばっかでしたが、前日には産婦人科病院の院長がマスクと消毒用アルコールが底をついてきたと泣いておられましたので・・・この時こそは有効利用に繋がるようなことになってほしいなと思っています。

まあでも・・・院長先生の口もとがこんなだったのはちょっとイタダケナイ ↓

マスクするときは鼻を覆うようにして、上の針金みたいな硬いところは鼻の隆起に合わせてフィットするように折り曲げて使用してくださいね。

風が吹けば桶屋が・・・

3月1日 日曜日

騒動はトイレットペーパーとかに至っているという報道です。買占め騒動といえばいつも登場するトイレットペーパーですけど、世間にウォシュレットが普及してもやっぱりトイレットペーパーなのですね。もちろん恐ろしいのは皆同じなのですが、少しパニックにすぎるのではないかと思います。で・・・単純に比較してみました。

新型コロナウイルスによる肺炎で今のところ5名の死亡者数が発表されています。

インフルエンザでは普通に1000人を超える患者さんが1ヶ月で亡くなっています。

お餅かな?と思われる窒息患者数の増加が毎年1月には数百名みられています。人は未知のものに恐れを抱くのですね。

インフルエンザのワクチンをそれほど皆さんきちんと接種されませんし、お餅はふんだんに(なんの警告もなく)店頭に並んでいます。リスクの認識を冷静に考え直さないといけないかもしれませんね。

だらだらとしてしまうのだニャ〜

2月29日 土曜日

土曜日とはいえ月末ですのでおしごとが2倍の時期です。MKSAPを買おうかどうしようか悩んでいます。内科系領域の自主学習教材なのですけど量が多いし高額なので簡単にはポチッとできないですね。元来積ん読が得意な性格ですので・・・。朝は比較的早めに起きるのですけど、診断書とか検査のチェックとか諸業務の貴重な時間となりますし、夜頑張ればいいのですけど、どうしても他の小説とか漫画とかついつい手にとってしまったり、それこそダラダラと過ごしてしまうのですね。まあでもそろそろ最新医学の知識を体系的にアップデートする時期でもあるかなと考えています。色々書きましたけど、一旦興味を持ったら大概の書物は購入しているという自社統計もございますので数週間後にはお部屋に積まれていることと思います。誰か一緒に勉強しよ〜・・・

ヒブワクチンについて

2月28日 金曜日

一時流通が途絶えておりましたアクトヒブ(ヒブワクチン)ですが、再開となりました。3月2週頃からはほぼ従来通りの取り扱いができる見込みです。随時予約を承ります。

検査に対する私の考え方

2月27日 木曜日

夕方には全国一斉の休校の要請のニュースがテレビで流されていました。今週火曜日朝の時点で、政府からの声明で、経済活動に影響するような行動制限の発表があるかもしれないなと考えていた小生にとっては・・・火曜日には肩透かし、今日は大外刈りを食らったような印象です。学校は今てんやわんやかもしれないですね、どうなってるんだ〜って電話をかけるのはちょっと待ってあげてくださいね。学校も困っていると思います。

ところで・・・ワイドショーでおそらくとりあげられているであろうコロナ検査(PCR・・・みなさんもう覚えましたね)についての話題です。ちょっと微熱が続いていて心配で・・っていう方を含めて軽症と思われる患者さんに一律に検査をするのは得策ではないと考えています。インフルエンザと同じように、検査では患者さんであっても陽性に出ないことがあるからです。なので、検査で陰性イコール病気ではなくてよかったという安心にはならないということです。万が一軽症で陽性と診断されても、特別な治療薬がない現状では安静療養という選択肢に変わりはないので、検査をしても結果は何も変わらないということになります。それでも・・・色々な反論はあろうかと思いますが、まずは重症の患者さんに対して、医療機関(特に基幹病院のような高次医療機関)が全力を注ぐことができるような環境整備を優先することが最重要であると思います。武漢はなぜあのような悲惨な状況になったのか?決して医療水準が劣悪だったからではないと思います。パニックになって、一斉に患者さんが医療機関に押し寄せて、医療従事者の安全も担保されないままに従事者は一生懸命頑張った果てに自分たちも感染したり、病棟がパンクしてしまって誰もどうすることもできなくなったのだと思います。それを再現してはならないです。小生が一番心配しているのはそこです。同時に行政にはより一層の情報公開(とらんすぺあれんしー)を要求したいと思います。由らしむべし、知らしむべからずでは今の時代通用しません。学校休校が良いと判断した根拠と過程はしっかりと公表されて然るべきかと思います!あと各自治体の情勢ももう少し詳しく発表された方が良いと思います。ハー・・・またまたこの話題になってしまった。

感染症の実態

2月25日 火曜日

SARSの時には日本におりませんでしたので、その時の状況と今のそれがどの程度異なるのだろうと考えております。イタリアも韓国も感染者数が増えてきているという報道を目にしました。気になるは日本の状況ですが、未だによく見えてきません。ここ1−2週間が一つのヤマであるというような報道がなされていますが、それはその通りだと思います。医療機関もマスクやエタノールが入手できない状況が続いています。防護服やN95マスクも簡単ではないようです。準備しないといけないのですが、物流が途絶えてしまってはニッチもサッチもいきません。

ところで・・・中国と韓国の罹患者数が多いのは皆分かっていることなのですけど、その間の国の実態はどうなんだろう??

と書いていましたところ、四国で初めてのウイルス陽性患者の報道がありました。クルーズ船から下船された方で云々・・・居住市町村まで詳しく報じられています。う〜ん、地名からするとさほど大きな自治体ではないような気がして何とも複雑な気分になっています。きっと特定された人はかなり辛い立場に立たされていることだと推測します。改めて、彼ら彼女らはまずは被害者であることを確認する必要があると思います。裕福な人が豪華客船で旅行していたのだから自己責任で・・・などという言説もあるようですが、長年一生懸命働いて蓄えてようやくの思いで旅行に行かれた人もおられるでしょう。たまたまこの感染症の災禍に見舞われてしまった被害者の方達なのであるという視点をもう一度思い出しましょう。また、ウイルス検査もかなり限定的に行われている現状(この方針には必ずしも反対する立場ではありませんが)を考えると、同定されている方以外にも軽症で知らずに感染している方が他にいらっしゃる可能性も否定はできません。不幸にして陽性と同定されてしまった方々だけの特定と報道がなされてしまうという実態は何とかしてほしいものだと思います。

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