京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

ぼんやり・・・

4月10日 日曜日

桜も今日が見どころの週末でしょうか。市内はたぶん風に舞う花びらとなっているのでしょうけれど・・・。朝から良い天気ですので・・・ただぼんやりとしていました。やることあるはずなのに今日はただただのんびりしていましたね。「やらないといけないこと先延ばしマン」の本領をいかんなく発揮した一日。それでは、最近読んだ本をちょっとだけご紹介・・・①サンセットパーク(ポール・オースター著)②この30年の小説、ぜんぶ読んでしゃべって世界が見えた(高橋源一郎・斎藤美奈子著)③いずれくる死にそなえない(名郷直樹著)あたりでしょうか。①は初めて買ってみたオースターの単行本で、2年本棚に寝かしておいたものです(笑)。ブルックリンに不法居住する4人の生活を語る小説ですけど、時代の閉塞感を背景に絶望と希望の織り成す展開です。マンハッタンとは異なる趣のブルックリン地区ならではの人間模様なのでしょうか(しらんけど)。もう一度サンセットスター(だったかな・・?)の文庫本を引っ張り出さないといけないな~と思いながら読みました。②はお二人の対談をもとにして構成された小説の書評です。好きなところをピックアップして読めるので寝る前の10分に持ってこいですね。最後は最近アーリーリタイヤ(?)されたらしい名郷先生の近著です。総合診療・在宅診療医の間ではちょっとしたムーブメントを引き起こしているようですので・・・マスト本ですな。これからの5~10年でぶつかって行かないといけないなと感じている内容ですので、また何度か読み直すことと思います。映画はもう少しでレンタル期限の喪失する「グッドウィル・ハンティング」を観ないと・・・世界一美しい  ”It’s not your fault”  を定期的に観たくなるのですよね~

忍耐だいじ

4月9日 土曜日

トレンド入りしていた「感染急上昇の可能性」というタイムラインを追いかけてみました。昨日夜に行われた分科会の提言についての尾身先生の記者会見についての投稿でした。8割以上が罵詈雑言の域を出ないものでした。どのような内容で批判されているのかみてみると、大きく3つのパターンがあるようです。一つは単純に、毎回同じことしか言っていないのでなんの役にも立たない 二つ目は、ワクチンを勧めるしか能がないのかというもの あとはそもそもワクチンやマスクに反対する立場の方 に要約されます。確かに同じことを重複してアナウンスされているのはその通りでしょう。感染症が拡大しては収束してというサイクルを繰り返しているのですから、内容が繰り返しに聞こえるのは仕方がないです。ただ記者会見を通しで見たり聞いたりしてそのような感想を持たれている方はさほど多くはないのでしょう。なぜなら、今回はBA.2のことについてのお話もありましたので、その時々の状況や情報をアップデートされているのが事実です。二つの目の批判については、確かにその通りで、ワクチンしか積極的に責める手段はないのが現実かと思います。身近なところで感染した友人たちと話してみると、実はワクチン2回打っていたのに・・・という方がいらっしゃるのは事実でしょう。しかし入院治療を担っている医師に語らせると、やはり重症化する方の多くはワクチン未接種者が多いと言います。今の流行株に対するワクチン効果は、感染予防効果は短期間で減衰するものの、重症化予防効果は一定期間持続するというものです。結局は・・・ワクチンとマスク、そして身近な距離と間隔で普段合わない人たちと長時間の話や食事を共にすることなどを避けるという対策しかないのです。ただし、次々に使用できる薬剤は増えていきますので、そのようにして凌ぎながら、革新的な治療薬の登場に期待するしかないのかなと思います。今私たちはなかなか変わらない現実と向き合う忍耐を有しているのかどうかが問われています。今回覗いてみたタイムラインはその忍耐に耐えきれない人たちの口からこぼれ出る不満と逆ギレの集合体なのだなあ〜と感じました。

久々にアップしてみますけど・・・

Miso, Sushi and Wagyu…

4月8日 金曜日

起床後にテレビをつけると、やってました”マスターズ” 青々とした緑(表現ちょっと変?)の芝生が美しく、いつもみてしまう好きな大会の一つです。ちなみにゴルフは昔ちょっとやっていましたけど、もう20年以上クラブは握っていません。初日はチャンピオンズディナーと言われる、前年度の覇者がホストとなる歴代勝者たちだけが参加できるパーティがあります。今年は松山選手がホスト。彼の選ぶ料理はどんなのか? 寿司と刺身の盛り合わせ、銀鱈の西京焼き、宮崎牛そしていちごのショートケーキだとな。寿司と刺身は外せないのかもしれませんが、鱈の西京焼きというのがなんとも渋いですね。そしてメインディッシュに選ばれた宮崎牛は、またしばらくマスコミを賑わせそうな予感がします。銀鱈はBlack Codというそうですが、北米沿岸でかなりの漁獲量があるらしく、米国でも比較的ポピュラーな食材のようです。肝心のプレーの方は、初日イーブンパーで終えているようです。今回のもう一つの話題はやはりタイガーウッズの復活でしょうね。大事故から復活出場との触れ込みでしたから、今回は話題作り的な感じかと思いきや、体つきをみて瞬時にその予想は訂正を余儀なくされました。” I’ve been working hard”とおっしゃるだけの裏付けがありそうです。スコアも1アンダーですから、今回は活躍してくれそうな感じです。これから数日間は早起きが楽しみな日が続きます。そういえば、アメリカにいる時には、街中にコースがあったので、仕事終わってからハーフを回る・・みたいなことができたのです。朝早くから仕事して、まだ明るい5時からハーフをまわって、家に帰って子供と遊ぶ・・・そういう生活ができるのは良いですね。

ワクワクする?

4月7日 木曜日

月末月初の事務仕事を頑張って終えたところで、ちょっと一息ついています。さて、先日はお上が取れ取れ・・とうるさい(!)、マイナンバーカードとやらを遅まきながら申請受理してきました。顔写真が老けてる・・・の時点でかなり凹んでいます。早速コロナ接種アプリに登録してみたら、接種証明が瞬時に出てきました。やるな。今のところ感想はそれだけです。カードの申請の会場が予想外に広くて、配置されている職員さんの数が多かったのでちょっと驚きでした。アメリカではソーシャルセキュリティーナンバーという番号が振られるのですが、そのカードは四方が点線で切り取られた、ちゃちな紙切れでした。名前も写真もなかったけど、マイナンバーカードの豪華さとの違いにびっくりです。便利になると良いのですけど。このカードの宣伝キャラのウサギくんとか、マイナなんとかとかの宣伝文句もそうなのですけど、今朝のニュースで「ワクワク制度?」なるものが紹介されていました。ワクチン3回接種した人(若い人対象?)に向けた、Gotoをさらに割引するような制度だそうです。まあそれでワクチン接種率が向上すれば良いとは思いますけど、なんか全体的に軽いな〜・・・ていう感想と、いつからこんな”幼稚”な社会になったのだろう?という感想を持ちました。大臣が真顔で記者会見をして、カクカクしかじかの理由ですから、みなさんワクチンを早く接種してください→これを連呼する、で良いのではないかなと。いやいや、頭が固くて古いのはこちらのほうでしたかね・・・。老け顔のおっさんのボヤキはほどほどにしておきましょう。さて今日も暖かくなりそうです。桜も見どころですね、みんさん穏やかな良き1日を!

io sono doctor fukuro.

4月6日 水曜日

今日も朝から青空です。まだ冷たいですが気持ち良い空気です。新しい年度で、新たな学校や職場で緊張しながら過ごしている方も多いことでしょう。私は病院の中や外や、防護衣を着たり脱いだりしながら変わらない毎日を続けています。幸い体調も良いですし、今日も一日頑張って参りましょう。さて、昨日は「何か新しいことを始めてみよう」という奥さんの提案もあり、あることを開始しました。1日10分間・・・いくら忙しい人でもそのくらいの時間は見つけることはできるでしょう。確かにそうでした。10分間なら寝る前にでもできますし、何ページの読書とかだと途中で眠くなったりもするのでしょうけど、10分間は結構継続可能な数値目標です。新しいことをすると、実際頭の中の日頃使われていない回路が動いているような気がします。日頃使わない筋肉を使う運動のような感覚・・。さて今後・・・どうなることやら。では今日も皆さんにとって穏やかな良い1日となりますように。

何もつけない

4月4日 月曜日

新年度の週初めです。今日はお天気も良さそうで何より。まだ寒くて暖房が必要ですが、桜も今週からが見どころなのでしょうかね。さて昨日は餃子を食べました。お店のやつです。その店には「食べ方の見本」みたいなのがあって、まず一つ目は何もつけずに食べてください、とあります。教えに従ってやってみると、それがひどく美味しいのです。二つ目は、タレとラー油と七味を混ぜたものを十分につけて食べてみました。先程感じられた美味しさがわからなくなってしまいました。ただきっちりとタレの味は感じられます。どちらも美味しいのですが、その後の私の行動は・・・そのまま:タレ=7:3ぐらいになりました。最終的な結論は、タレを餃子をかじった断面にはつけずに、皮の部分に少しだけつけて食べるのがベストということになりました。煙たがられがちな”店主のアドバイス”も、たまには聞いてみるものですね。それでは今日1日、穏やかな良い日となりますように。

朝からIRIR

4月1日 金曜日

朝からちょっとデータの入力作業があるのですが・・・なんと今の所サーバー停止中とな。ちょっといらいらしてまーす。余分な時間に少し考えたのですけど、この公の入力サイトってたぶん(というか絶対)官公庁からの下請け会社が運用・運営しているのだと思います。超個人情報ですので、間違いないとは思いますが、究極的には私企業が委託を受けているという構図なので・・・これで良いのだろうか???という疑問が湧いてきます。対策はただ一つ、デジタル担当庁とかの人員を増やして自前でやるしかないのでしょうけど。諸外国はどうなさっているのだろう?さて、もう一度のぞいてみるか・・・データベース!

FND

3月31日 木曜日

今日で最後の3月でもあり、年度末でもあります。感染症のリバウンドはいよいよ確からしくなってきているようです(東京都知事の動向からの推察です・・)。ワクチンは推奨されていますが、同時にワクチンに反対する人たちの活動も耳にしています。私自身はもちろんワクチンを推奨している立場ですが、副作用への懸念を否定する立場ではありません。それはそれとしてあるがままをみて、客観的に判断するべきであると考えています。タイトルにしたFNDという疾患概念はFunctional Neurological Disorderと言うもので、色々な検査をしても明らかな異常(器質的疾患と言ったりします)がなく、身体が自分の意思に反して勝手に動いてしまったり、全身の疼痛や抑うつ不安症状を引き起こして、日常生活がままならない状態になってしまいます。ワクチンの後にこういった症状が引き起こされることで注目されていたのが、子宮頸がんワクチンです。現在は、当初副作用と考えられていた事象は、薬剤そのものの副作用ではなく、ワクチンストレスや強い疼痛の受容によって引き起こされる機能性身体症状と考えられています。子宮頸がんワクチンに限らず、最近のコロナウイルスワクチンでも少ないながら、こういった症状を引き起こす例があるようです。特定の医療行為に、大きなメリットが確認されている一方で、非常に稀ながら、不幸な反応を引き起こすこともあるというのは、何もワクチンに限ったことではありません。癌の手術でも、術後合併症という不幸な経過たどってしまうことがあります。十分に細心の注意を払って行うはずの医療行為が、逆に別の不幸を生じさせてしまうという現実がそこにはあるのです。最新医学の目覚ましい発展が脚光を浴びる中で、こういった不安定の上に成り立っているのもまた医学・医療であるのだ・・ということを、時に思い出していただきたいなと思っています。賛否あるのは承知しているワクチン接種ですが、自分の考えを自分の行動に反映させるのはもちろん良いのですが、他人を巻き込んではいけないと考えています。何かに反対するのなら、自分だけで・・・何かを推すのも自分の考えで・・・二つの足で私たちひとりひとりが立っていきたいものですね。

必要最低限のこと

3月30日 水曜日

あと二日で3月も終わります。早いです。

東京のデータでは収束しつつあると思われている感染症もまた増加に転じる気配があるようです。同時に新たなBA.2という変異ウイルスへの置換も認められつつあるようです。ニュースなどのインタビューでは、飲食店の方や街を行く人たちが口々に「もういい加減、我慢し続けていますし、たくさんです」のような内容のことをおっしゃっています。同感です。私もこの2年間くらい、多くの制限や、診療活動上の配慮を強いられてきています。スタッフともこの想いは共有していると思います。しかし・・・今は我慢のしどころです。もう風邪と同じ〜とか、こんな裏情報があって〜とか、みんな騙されてるのだ〜という言葉もよく目や耳にするところです。そのような甘いささやきに後押しされて、行動や防護を緩めると、そこにつけ入られることになりかねません。どんなに理不尽で非情なものであっても、事実は事実として受け止めなければなりませんね(これは何か不都合なことがあった際に、いつも自分に言い聞かせています)。仕方ないです・・・みなさん頑張りましょ。

大曲先生のツイトで教えていただいた動画です。面白仕立てなので暇つぶしにどうぞ ↓

 

 

よりすこやかに生きていくためには・・・真っ当な科学と知識と、流言飛語に惑わされない鈍感力と・・・必要最低限のシンプルな人間関係ですかね😀😀😀

難しいとりまわし

3月29日 火曜日

発熱者への対応をしていて難しいのは、コロナ陽性ではない方の中に潜む重篤な発熱疾患をいかに漏らさずに診断するのかということです。医療機関によっては、発熱がある→コロナの検査をする→陰性確認する→「コロナ陰性でした、じゃあ」となってしまうパターンがあると聞きます。これなら、市中の薬局などで簡易検査キットを利用できるようにしておけば良いだけの話になります。陰性の患者さんに対しては、それでは何の発熱なのか?ということを探ってこその診療行為であると思われます。言うは簡単で行うは難しでもあるのですが。一般患者さんを同一施設内で診療しておりますので、動線をわけなさいと言われると、なかなか検査で陰性が確認できたとしても、フルに診察行為ができるわけではないのですね。偽陰性ということも想定した上でその後の診療計画を立てなければなりません。その方の重症度があまり高くないという場合には、ある程度時間をおいてから再診をお願いする場合もあります。なんで待たされるの?と思われるかも知れません。通常のかぜ症候群であったり、他の特定可能な病原体に起因する感染症であっても、すぐにアプローチしづらいケースが少なくありません。なぜなら、コロナも風邪も互いに似たような症状で発症しますので・・・。また発熱外来は、駐車場など待合室を分けて診療しておりますので、その間は院内の待合室はというと、全く進行していない”無”の状況となります。ただ時間が進行して行くのだけど、だれも患者さんが診察室に呼ばれないというイライラ感が漂っていることでしょう。最近は、ある程度裏方でやっている診察(防護衣に身を纏ってやるあの物々しい感じのやつです)も、一般に周知されつつあるようですし、コロナのゲシュタルトもなんとな〜く感じられるようになってきたので、前述のような戸惑いも私の中では徐々に少なくはなってきたのですが・・・。それでも難しい、昨今の「じょうずな外来診察システム」。そこに来てワクチンとお外まわりもあるので、一日は飛ぶように過ぎていきます。ではそろそろ・・・

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