京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

user friendliness

3月15日 火曜日

雨風強かったです。あれは夢だったのか?夜中にえらい音がしていたような気がするのですけど。さて、この度のコロナ禍で、ウェブで情報入力したり報告したりすることが増えていました。手書きで最後に押印というのがなくて、便利っちゃ便利なのですが、また別の煩雑さも感じています。その代表は、生年月日入力の際の西暦⇆元号変換問題です。いちいち換算表とにらめっこしながら入力しなくてはなりません。どちらでも入力したら換算できるようにプログラムしておいてもらえば良いだけのような気がするのですが・・・。ある自治体では、結局手書き→ファクスでの報告が主流で、担当部署職員がそのファクスの小さい文字を読み起こしながらPC入力しているのだとか。まあ医療従事者のリテラシーの問題も絡んでいるわけですけど、なかなかすっきりとしたシステム構築に至るまでにはもう少し努力を要するように感じています。小学校の先生のハンコだと「もう少しがんばりましょう」印以上は期待できない感じかな。システムのプログラム作成の問題もさることながら、運用開始までのログイン作業に、若干のハードルがあるなあと2年前に感じたことも思い出しております。 IT担当大臣が任命されるようになってから、まだ日が浅いのでしょうけど、だいぶん遅れを取っている感は否めないですね。一度システムがハングアップしてしまって入力できない日もありました。ウェブ利用はネット接続できなくなると、たちどころに無力となってしまいますので、その辺りへの対策も必要となってきます。そういえば、診療所で使用される電子カルテにも、サーバーという親機がベンダーの社内に設置されており、診療所がそこにアクセスして接続使用するクラウド型と、全て自院内で完結できるオンプレミス型との二通りがあります。それぞれに長所と短所があって、どちらを選択するのか、私たちの悩みどころでもあります。なかなか悩ましい問題です。

 

啓蟄の候

3月14日 月曜日

今朝はジャケットなしで大丈夫でした。同じ時刻でもずいぶん明るくなった感じでもあります。春が近づいて来ました。ありがたや〜 花粉も飛散し始めているようですので、こちらはご注意を・・・。さて、私は新聞や週刊誌などでよくある、読者からの人生相談コラムみたいなのを読むのが好きです。送られてくる相談事は、結構皆がよく見聞きしたり、経験したりするものが選べれているようですし、それに対して筆者の方がどういう返しをされるのだろうかと興味深く読みます。また、自分ならどういった返答をするだろうかと考えるのもちょっと楽しかったりします。定期購読しているようなものはないので、何かのきっかけでネットに掲載されているのを読むだけなのですけど。今日は”ちょっと困った60歳を迎えたばかりのおっさんのものがたり”でした。これは勉強、勉強・・・

さて、月末を乗り越えたと思っていたら、もうすでに半ばに差し掛かり、事務作業第二弾の時期がやって来ました。朝の貴重な時間を使ってそろそろ始めていきたいと思います。それでは皆様にとって良い1週間になりますように!

今をだいじに・・・

3月12日 土曜日

被災した方へのインタビューで仰っていたことの一つに、あれが最後だったのかと思い返すことがあるという内容がとても印象に残りました。その次に口をついて出るのは「もっと〇〇しておけば・・・」と言うことになるようです。その後悔が後々まで心の傷となって残っているのですね。悲しいことです。毎日毎日を大切に過ごすと言うことの大事さが実感されます。今日も一日、それぞれの方や患者さんとの出会いを疎かにしてはいけないと思いながら過ごすことにしたいです(忙しくなってくるとついつい・・・)。話は変わるのですが、医学のレクチャーを受けていると、時々講師の先生方が「こうして学んだ疾患って、稀なものだと思うのですけど、結構その後に実際の臨床でお目にかかることがあるんですよね」と仰います。私もそれ、あるあるなのですが、今週もお二人、それぞれ別の疾患なのですが「これやん!」というのを経験しました。比較的稀なのですけど、多分今までは気づけていなかっただけだと思います・・・。お勉強だいじです

 

今日は瞬殺!

11年

3月11日 金曜日

今日は11年前に起きた震災の日でもあります。あの日も確か金曜日だったように思います。やれやれ1週間無事に終わったぞ・・・と思いながら、手術室から医局に戻ってきたときにテレビ画面を見たときの驚きが甦ります。私たちはついつい、震災後11年目と言ってしまいますが、被災者の方々は震災なんてまだ少しも終わっていないのに・・・と思っておられるようです。私たちはついそれを忘れてしまいます。最近NHKで、短いドキュメントの番組が流れてくるのを何度か見ました。今もこの世界の片隅に心の傷を抱えて過ごしておられる方がたくさんおられることを忘れてはいけないと思いました。

 

 

3rd guessからは完全な当てモン状態だった・・・珍しいパタン phew…

大きなスケールで

3月10日 木曜日

最近はソ連とウクライナ関連のことばかり書いているような気がしますが・・今日は高橋源一郎先生の紹介を聴いて早速ポチってしまった逢坂冬馬さんのアガサクリスティー賞受賞作のことを記しておきたいと思います。「同志少女よ、敵を撃て」という小説です。昨年いつのことだったか、よく行く書店で平積みされていたのを記憶しています。その時は手に取るだけで、カートに入れはしなかったのですが、いつか買うことになるだろうな・・・とは思っていました。第二次世界大戦の最大の市街戦とも言われる、独ソ間で行われたスターリングラードの戦いを題材に繰り広げられる女性たちの物語のようです。そう聞くだけでも、すでにスケールの大きさが感じられますね。本作が直木賞から漏れたのは、日本の小説で、国外の出来事を扱う必要があるのか?という指摘だったとか・・・?日本を代表する賞にしてはスケールちっちゃめの書評かなとも思うのですけど・・・ま、到着に乞うご期待です。

カジュアルにはご用心・・

3月9日 水曜日

不穏なというかすでに残酷な世界情勢を背景に沸騰しつつある議論の一つに〇〇シェアリングというのをよく耳にするようになりました。語感がとてもカジュアルなので、カーシェアリングみたいな感じで、それいいじゃん。感じ良さそう。ってなりかけたのですが・・・?! そもそもこの言葉の意味をよく知らなかったです。ちょっと調べてみると、そんなに気軽でイージーなことでもなさそうでして、まずはこのカタカナことばの意味するところをもう少し世間に広めてからそれについて議論をしていただいた方が良いのかもな〜と思うに至りました。ホント私って「よく考えると英語に訳しただけじゃない言葉」にすぐに騙されてしまいます。ところで、スキマ時間を見つけて英語の教科書を斜め読みしているのですが、その際、対比させるように日本語の文章読本みたいなのを読んでみると、さらに理解が深まります。一つの言葉の持つ意味を大事にしたり、文章のわずかな語尾や似たような意味を持つけれど異なる動詞の使い分けなど。一つのことを伝えるのにも、その文章に用いる単語とか、文末の語法を少し変えるだけで、伝わる内容の印象が正反対になったりすることすらあるようです。とりあえず、「適度にカタカナを交えると、”カジュアルでいい感じでとりあえず受け入れやすくなる”現象」にはくれぐれも気をつけないと・・・

 

 

至極簡単な単語だったのに…orz

 

 

遠くのできごと

3月8日 火曜日

なかなかcease fireのかけ声が聞こえてこない状況です。遠く離れた場所での出来事であって、日常に直接関係してこないわけですが、現代に生きる私たちや次世代の人たち全てに影響してくる問題でもあります。こういう時に必ず出てきて話題の中心になってきたプレイヤーが今回は存在感なさすぎるような気がします。売電さんですね。内憂を抱えておられるのでしょうけど、かつてならこういう時にいち早く自分たちは派兵せず関与せずみたいなことは仰らなかったと思います。覇権国としての地位に揺らぎが出ていると見るのかどうかはよくわからないですけど、本当に今目が離せない状況のようです。どこの国とも地続きの国境線を有しない私たちは、往々にして日々感じる危機意識が薄くなりがちなのかも知れませんが、隣国との良好な関係作りは今後一層大事になってくるのだろうなと思います。とは言うものの・・・今日も今日とて、真摯に診療業務に励むこととしましょう。良い1日になりますように・・・

 

まだまだだ・・・

3月6日 日曜日

昨日は夜から市内の医療機関の先生方との学会支部会のズームミーティングに参加しました。登壇された先生方やコメントされていた先生方のお話を伺うと本当に大変な状況だったのだなあと実感しました。市内・・・本当におつかれさまです。自分がいかに文句タレだったのかがわかりました。反省しきりです。もっと頑張らんと・・・”これはどうしても無理だから仕方ない”という項目をなるべく作らないようにしようと思う、学びのある会議でした。

1週間

3月5日 土曜日

雪の心配をしなくなってから・・・1週間となります。できた時間に、本当は積み残してある宿題をしないといけないのですが、積み残している文庫本に手を伸ばしては寝落ちしています。夜中にゴソゴソ起き出して布団に潜り込むので、朝はやはり眠い。これを悪循環と言わずして何と言うのであろうか。今は推理小説・ミステリーモードなのです。新川帆立→まさきとしか→辻堂ゆめと来ています。突飛なトリックとかではない、心理描写の豊かな、登場人物の個性の強い作品を好んでおります。今日と明日はちゃんとやらないと・・・しくだい

 

3rd guessからは楽勝モードが流れていたのに・・・最終的に知らない単語だったナリ

すでにたくさんのコメントが

3月4日 金曜日

スポーツ選手が難治性の病気を発症されてその治療にかかる費用を募ることを発表されているようです。すでに多くの医師の方達を中心にその事に対するコメントが出ているようです。最善の治療を受けるためには高額の費用がかかるためというのがその理由に添えられています。テレビのCMなどでも保険会社ががん治療のための任意保険に加入しないと・・というのがよく流れています。誤解される方もいらっしゃると想像するのですが、まずは日本の保険医療についての正しい知識が役に立ちます。そしてそれが無用な心配不安から身を解き放ってくれるだろうと思います。最高の治療とはなんですか?という問いに、専門医のほとんどは保険適応のあるいわゆる標準治療であると答えます。私もそう思います。保険の効かない高額な治療が最高の治療で、それにはお金持ちの方しか近づくことができない・・・という誤解って結構広がっているのかも知れません。現在の私たちの国で厚生労働省の認める保険適応のある治療というのは、厳しく査定された臨床試験をクリアしたものばかりです。認可された薬剤の背景には、多くの被験者さんたちの協力や、製薬会社らが投入してきた資金と期間と努力があります。保険適応のない民間医療機関が行う治療というのは、その臨床試験の入り口にすら立てないものも多くあります。第一相臨床試験(有効性の確認の前に行う副作用チェックのフェーズです)すら通過できていない(しようと努力もされていない)治療薬に高額な費用を費やすのは私たちの目から見ると非常に大きなリスクを伴う冒険としか言いようがありません。もちろん何か少しの可能性でもあるのならば・・・というお気持ちは理解できますし、最大限に尊重されるべきであると思うのですが、そのために残されている標準治療の選択肢が蔑ろになってしまうのは良くないですね。日本の保険適応治療である標準治療は現在世界でも標準とされているほぼ最高の治療です。それに我が国は医療保険がありますので、例えば米国であればカバーされている保険の内容によっては何千万もかかるものが、数十万円までで治療を受けることができるわけです。加えて個人の収入に応じて、月額医療費の上限限度額を設定した高額療養費制度もあります。入院した場合には食事や部屋代が別途必要ですが、特別個室などを希望される必要がなければ、果たして民間保険を追加する必要があるのかどうかすら疑問になってきます。給付金を受けるような病気になるまでに一体いくら掛け捨てしている部分の金額があるのか一度計算してみるとその意味がよくご理解いただけるかも知れません。その掛け捨て分を貯蓄しておくのと実際にどのくらい異なるのか・・。今回の投稿は、特定の方の行動を非難する意図はありません。病気の方の回復を願うお気持ちや、それを支援している周りの方達の努力には敬意を抱いておりますし、最大限尊重して差し上げたいと思います。本当に速やかな病状からの回復をお祈り申し上げます。その上で、こういう物の見方もあるのかも知れませんよという一つのご提案をしたつもりです。身近なところでご病気と闘っておられる方がもしも自らのご意見と異なるような内容となってしまいましたら本当に申し訳ございません・・・

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