京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

1年生になったら・・・

6月28日 金曜日 くもり時々晴れ(だったと思いますたぶん)

医師として社会で働き始めてかれこれ20年余ですが、自分のクリニックで働き始めたのはついこの間でして、お腹の手術には少しではありますけれど自信はあったのですが、やはり開業医1年生の我が身をときどき(しょっちゅう)反省しなくてはなりません。医師と一口に言っても、病院勤務で専門性の高い仕事をしている内容と、いわゆるコモンディジーズといわれる”よくある病気”をうまくマネージメントするお仕事は結構似て非なるものであります。そのうえかかりつけ医として・・という気負いもあったりして、いろいろと反省の多い毎日です。転送先の病院におられる遥かに年の若い先生に助けてもらったり、介護のスタッフに支えてもらったり、もちろん自院の職員にも大いにサポートしてもらっています。でも一年生だからこそ気づくことができる事もありますよね、世の中。がんばろうぜ、一年生の諸君!!あ、私はもう2年生なのでしたっ  orz…….

カフェ・ハチャム

私の好きな学者さんである北大の中島岳志先生の声かけで始まったカフェの、外壁に描かれた壁画です。シャッター通りと化した北海道の発寒商店街に若者の活気をとりもどそうと発案された人の集う場作りの一環です。ある町に暮らす人々が孤立してしまうことのないように、いわゆる”ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)”と言われる考え方に立脚した活動ですね。少し前に報道された大阪の町のど真ん中での母子の不幸な事件などが頭によぎります。「最期にもっと美味しいものをたべさせてあげられなくてごめんね」なんて・・どんな理由があったにせよ、自己責任の一言で片付けられるほど私たちは鈍感ではないと思います。わたしも将来、中島先生のような活動を、現在の地でできればよいなあ・・・なんて夢を見つつ。

介護と文化

6月25日 火曜日 曇り

晴天続きだった梅雨にもようやく”らしい”天気が戻ってきました。在宅診療をしておりますと、時にグループホームであったり介護施設の患者さんを診察する事があります。グループホームと言えば、今年の2月でしたか、長崎市の施設が火災に見舞われて5名の入所者が亡くなるという痛ましい事故があったのをご記憶の方もおられるのではないかと思います。現在グループホームと言えば一般的には、介護保険制度の中で全国に広がった、いわゆる認知症高齢者型グループホームを指します。全国に1万を超える施設があるそうですが、高齢化の進む我が国では認知機能の低下により独力では生活できない方が、病院以外で暮らす事ができるという、非常に大切な役割を果たしているものです。そのような中で、先般の火災事故を契機として、全国の施設を一斉に点検して、安全性に不備のある施設に現在行政指導が入っていると聞きます。何故この話題なのかと申しますと、小生の心のメンターでもある池田市にある浄土真宗本願寺派如来寺の住職をされている釈徹宗先生が運営されているグループホーム「むつみ庵」にも行政指導が入り、対応に苦慮されているという記事を目にしたからなのです。もともとお寺の裏にあった檀家の空き家を利用して開所されたこのむつみ庵、築40年の古民家を改修して作られており、敷地内に畑があったり、床の間でお花を生けたり、利用者が皆”我が家”のような感覚で住まわれているといいます。もちろん設立当初もその後も行政機関と折衝を重ねて法令遵守して作られたものではあるのですが、今回の火事を契機として、壁と天井を耐火仕様の素材に変更せよという命が下っているそうです。釈先生はそれこそホームの閉鎖を考えるところまでいかれたそうですが、何とか改修存続の方針で動いているとの事です。曰く、『グループホームは、認知症の方々が、家庭的な雰囲気のもとで介護を受けながら共同生活をする場で、ただいまと言って帰る事のできる里親ならぬ里家』になればよいなと考えておられるようです。池田モデルを目指して、防災耐火の機能を備えた古民家改修のモデル作りをしましょうと、行政機関に働きかけているそうですが、なかなか腰が重いそうです。安全性の担保や法令遵守はもちろん大切なのではありますが、壁とコンクリートに囲まれた生活環境が本当に”人としてその最後を全うする場なのか?”という問いかけはとっても重いなあと感じました。それこそ、全国チェーンの企業体には絶対に着想できないであろう内容であります。昨今もてはやされている”イケてる経営者”をチヤホヤするのもよいですが、こうして地に足をつけてじっくりと本当の意味での介護を考えながら運営されている施設にももっと光が当たれば良いなあと感じた一日でありました。『介護の世界にも文化は必要なんです!!』

むつみ

もう毎日毎日”株価がどうなった”とか”投資ファンドがどうだ”とか、無粋なニュースばっかりトップで報道するのやめましょや〜  すべてはうたかたの夢でありましょう・・・

なか見!検索

6月19日 水曜日 雨

ようやく梅雨らしい天気になってきた。

非・都会暮らしを始めて久しいが、世の中つくづく便利になったものだと思う。欲しいものがあればインターネットとパソコンさえあれば、早ければ翌日には手に入れることのできる時代である。某熱帯ドットコム、いやいや密林ドットコムの書物コーナーでは実際に手に取って、数頁めくるような感覚で、ものによっては中身の確認までできるものもある。何を今さら・・・という話題ではあるのだが。だいたいそんな見本に公開されている中身部分はと言えば、小説であれば書き出しの数頁である事が多い。小説の書き出しと言うと、すぐに思い浮かぶのはやはり夏目漱石であろうか。『我輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生まれたか頓と見当がつかぬ。』などというのはおそらく知らない日本人はいないであろう。他にも坊ちゃんなら『親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている。』であったり、草枕の『山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。・・・』なども印象的な一節である。海外の作家であれば『ある朝グレコールザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドのなかで自分の姿が一匹のとてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。』なんていうのは、もうなんじゃこりゃ、ではなかろうか。小説の書き出しはやはり読者の心をつかむ上では、作家の一つの腕の見せ所なのではないかと思う。古典をひもとけば、『男もすなる日記といふものを女もしてみんとてするなり。』と、女になってしまった紀貫之さんや、『つれづれなるままに、日暮らしすずりにむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく』書き尽くしてしまわれた、兼好法師なども、むかし苦しめられた思い出のある方は多いであろう。はたまた『祇園精舎の鐘の声』の祇園って京都の事かいな?と思ってみたり、とにかく皆に暗記される書き出しを書くことができれば、今風に言うと”つかみはオッケー”なのである。小生の好きな小説の書き出しは、とある主人公が一人汽車に乗って、鄙びた無人駅に降り立ちその土地の描写からはじまる・・・ような雰囲気が好きである。そこに漁港があったり、そのうえ海鳥が鳴いてたりなんかすると、もう鳥肌ものでゾワゾワしてくるのである・・・。人物伝などのフィクションでも、主人公の生まれ育った町並みの描写などから始まる書物は結構多いのではないだろうか。背景というのは小説のみならず、人の生い立ちにもとても重要なファクターなのかなと考えてみたりする。書き出しばかりで盛り上がってしまったが、最後に締めくくりのかっこいい著作をひとつ。『万国のプロレタリアートよ団結せよ!』で終わる、マルクスとエンゲルスの共産党宣言でした・・・(あ、わたくしの政治信条となんら深く関わるものではございませんので・・・)。

Double strand

Myriad判決ってご存知でしょうか?米国Myriad Genetics社の有する乳癌および卵巣癌の発症に深く関わっているされる遺伝子の特許に対して、特許適格性の有無が問われた裁判です。要するに研究者が同定単離したヒトの遺伝子に特許が認められるかどうかということが争われている裁判です。乳癌遺伝子の方はついこの間に話題になっていたBRCA1という、あのアンジェリーナジョリーのやつですね。結局最高裁の差し戻し審では、遺伝子の配列そのものには特許は認められないが、単離の方法などには特許はあり得べし、となったようです。どうでも良いような判決ですが、これって結構重要な事柄を含んでいるようです。例えば、その遺伝子を利用した検査や、治療薬などについて、患者が治療をする度ごとに、見も知らない会社に特許料という名の治療費を支払わねばならなくなったり・・・

ワクチン問題再考

6月17日 月曜日

ブログで取り上げたからにはしっかり落とし前をつけねば・・ということで厚労省のサイトに潜入!?してみました。「子宮頚がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ」というファイルがあります。冒頭、積極的にはお勧めしていません、という見出し。接種にあたっては有効性とリスクを理解した上で受けて下さい、とあります(リスクについては、そう簡単に理解できないのでありますが)。一定の頻度で見られる、いわゆる軽度の副反応についての記述の後に、「まれに重い副反応もあります」という見出しで、アナフィラキシー(全身の重いアレルギー反応)が96万接種に1回、ギランバレという末梢神経の麻痺症状などに代表される症状を呈するものが430万接種に1回、ADEMという脳神経に重い障害を生じうる病気が430万接種に1回、マスコミで話題になっている持続的な痛みを訴える重篤な副反応については現在調査中となっていますが、これについてはまだ確かな数字は小生は掴みかねておりますが、20万〜200万接種に1回の間の数字である事のようです。これらの数字の多寡については、それぞれの御判断に委ねる事としたいと思いますので、コメントはここではしない事にします。クリニックを運営する身として、先週末からややうろたえ気味であった理由は、やはりこれらのことについてかかりつけ医と相談の上で・・の一言がどうなることやらと、思いやられたからであったかなと考えます。それこそ時間がふんだんにあれば何の迷いもないのですが、日常の業務の中でリスクとデメリットについてゆっくりと相談する時間が果たしてあるのだろうかと考えるとやや焦ってしまったわけです。これは反省しなければなりませんね、こんな事くらいで動じてはなりません。そこで感染症のオピニオンリーダーの一人である神戸大学の岩田先生曰く「今回の厚労省の決定をあえて支持する」との言。パピローマウイルスはいわゆる飛沫感染である風疹などとは違い、緊急性の弱いものであるから、感染経路をとりあえず断っておく事は不可能ではなく、明確な結論が出るまですこしペンディングでも良いのではないかというご意見でした。なるほど。でも一つの出来事でやはりドドーッと雪崩を打つ国民性の我々、十把一絡げに他の大切なワクチンに影響が出ないように同時に配慮する必要がありそうです。

UN

某国連人道大使のシャラップ発言にはちょっと驚きました。あれがアフリカ諸国ではなく、先進国の大使の面前でなら、同じ発言はできなかったのではないかな?と勘ぐってしまいます。最近立て続けのいろいろな失言問題を考えるにつけて、つくづく内弁慶な国民性だなと思う事が多いです。この手の議論ってほんとに海外では一蹴される話題です。まさに取りつく島のない対応をされる事間違いなしです。アメリカで数年暮らした感想として言いますが、くやしいでしょうけれどそうです、おそらく。

言葉は踊る

6月14日 金曜日 暑い

日々ワクチン業務を行い、少なくとも厚生省の決定事項にも従いながら従事している身としてなんと対応すれば良いものか。厚労省が定期接種と決めているヒトパピローマウイルスワクチンについて、今夕突然に「積極的な勧奨を呼び掛ける事を一時中止する」という専門部会の決定がプレスリリースされたのであります。いったいどういう事が真相なのかと思い、いろいろなニュースソースを見てみましたが、決定の根拠や、話し合いの内容など全く明らかになっておらず、何とも判断のしようがないという有様でした。各紙締めくくりは「医療現場や保護者に混乱が生じる事は必至だ」とのことです。ワクチン接種が原因で慢性の激しい痛みの副作用が低い頻度ながら起きている(共同通信)という事だそうですが、一方で年間約8000人が罹患し、約2400人が死亡されているという子宮頸癌を予防できる効果との対比として、その”低い頻度ながら”の低い頻度とはいったいどのくらいの数字なのでしょうか?それすら与えられずに、積極的に接種する事を呼び掛ける事を一時中止するように全国の自治体や学校に求める事を決めただなんて・・・一方で接種中止ではなく、希望者はいままで通り受けられると強調されても、もう何がなんだか一般の方にはわからなくなって当然なのではないでしょうか?今日もワクチン業務を行ってきた我々にしても、開いた口がふさがらないとはまさにこの事です。10時からのゴールデンタイムのニュースでも報じられていました。このままでは焦眉の急とされている風疹のワクチン接種などについても影響が出るのではないかと本当に心配されます。少し前のブログにも書きましたが、薬物の副作用は何もワクチンばかりには限らないわけでして、鎮痛剤で重症皮膚炎が生じて命を落とすということも”低い頻度ながら生じている”というのは我々の常識でありまして、どんな研修医向けの専門書にも銘記されています。これをご存知の国民はどの程度おられるでしょうか。ワクチンのセンセーショナルな扱いと比べるとその落差たるや言葉で表しがたい思いがあります。ひとたびメディアで騒がれると、もう言葉が一人歩きして悪者たたきに走るという、この国のいつものパターンが繰り返される事のないように願います。あくまでも冷静に、客観的なデータをもとに、判断をしていきたいものです。もちろん、いままでのワクチンで、不幸にして副作用と考えられる有害事象を経験されている患者さん方には、本当に気の毒に思いますし、何とか医療者も、国としても真摯に対応して行かなければいけないとは思いますが・・。ところで政治や経済の話題では、必ずと言っていいほど、欧米の例を出してきてグローバルスタンダードなる言葉をお題目にするニュースキャスターさん達ですが、世界保健機構(WHO)が積極的に勧奨しているこのパピローマウイルスワクチンが、欧米のある国々では、女子だけではなく、成年男子にも接種されているという”グローバルスタンダード”にはどうして言及しないのかとも思います。いずれにせよこの話題はこれから色々な立場の専門家を含めた人々が情報発信をして行かれる事と思いますので、小生のたわ言はこれくらいにしておこうと思います。今日は色々な思いがありますので写真を貼付ける事もなくこれで終わります。

OTC医薬品のインターネット販売解禁に思う

6月10日 月曜日 暑い

ちょっとしたニュースになっていましたので、ご存知の方も多いかと思います。医薬品にはいわゆる医療用医薬品(おおまかには医師の処方箋がないと購入できないもの)と一般用医薬品があります。一般用医薬品とはいわゆるOTC (Over the Counter)薬と言って、第一類から第三類までの強弱はあるものの、医師の処方箋は必要とせず、薬局での薬剤師の指導のもとで購入する事ができるものを呼称します。今回の省令の改変についてのニュースは、この一般用医薬品が薬局での対面販売のみに限られている現状を、インターネットで購入できるようにするものであります。賛否両論あり、それぞれに理屈があるわけです。例えば、解禁反対派は対面販売での指導がなくなれば、安易な薬剤の使用による副作用による健康被害が生ずるのではないかと言いますし、賛成派は、いやいやそもそも現在でも対面販売での直接指導は有名無実におざなりにされているではないかと言っているようです。注目すべきはお互いの論点が微妙にずれているところではないかと思います。反対派は、賛成派の主張に対して、対面指導がおざなりになっているというのであれば、それを是正するのが事の筋目であって、だからなんでも解禁というのは本末転倒であると批判していますし、賛成派は対面販売の指導が不十分なだけでなくて、ネットの方が見る人が見ればよほど多くの情報が得られるのでより安全だと言い返しています。僕はどちらに賛成するわけでもないのですが、この議論を機会にして、薬ってこんなに身近でよく服用するものにでもこんなに重大な副作用を引き起こす可能性があるんだなあ・・っていうことが周知の事実となればよいなあと考えています。その事を通じて、個人個人の薬に対する理解が深まった上で、薬剤師さん達はよりいっそう指導に磨きをかけ、ネット販売の方々は、抜け道的で邪道な薬販売業者をのさばらせることなく、自律的に販売網を広げて行き、結果的として、薬局へのアクセスの制限のある方々が容易に必要な薬剤を手にする事ができるようになれば良いなあと思っています。しかしながら、この解禁が世に発表された文脈が、経済戦略策の一つであったという事実にはやはり?マークをつけざるを得ません。多くの方が既に指摘しているように、医薬品は、そのアクセスが容易になったからといって、じゃあちょっとたくさん目にお薬を買っておこうかとか言う人が増えるという類いの商品ではないわけでして、その意味で言えば、ある種ゼロサム的な品物ですから、これにより経済的なパイが何倍にも増えるというシロモノではないわけですね。ヤレヤレ・・・

Paceman

話は飛んで、アメリカのピューリサーチという世論調査会社が、2007年に世界47カ国を対象に実施した統計の結果だそうです。「自力で生活できない人を政府が税金で助ける必要はあるか?」との問いに「助ける必要はない」と回答した割合が、日本は38%とダントツの一位であったそうです。ヨーロッパ諸国は軒並み10%前後、韓国も約10%。いわゆる自己責任の国アメリカでさえも28%だったそうです。皆さんはこの結果どう思われますか?僕はかなり衝撃的に受け止めました。いま我が国を覆い尽くそうとしているこのムード・・・ちょっとヤバいのではないかなと。

Each people think in different way….

6月6日 木曜日 たぶん曇り

医師会の会合がありました。地域の基幹病院と地元開業医の年に一度の交流会です。この間のあの患者さんですが・・・とか、この間お電話で伺ったあの人ですが・・・とか、そういうローカルなネタを掘り起こして意思疎通を図るという意味においてとても有意義な会であります。勤務医の頃には、このくらいの事はじぶんで何でもやってやるわとか思っていた事など、いざ独り身になりますと、種々の理由でお願いせざるを得ない事などがたくさんある事がわかって参ります。美しい言葉で表現するならば(シームレスな地域連携)なのですが・・・、市井の言葉で表すと(よろしゅうに、まいどおおきに)の世界であります。色々な先生方とお話をしていると、それぞれにいろんな考え方があるのだなあと、今日はまさに目からウロコの一日でした。若い先生方は、それぞれに将来設計もきちんとされていて、頼もしいお話を伺う事ができました。いろいろとこれからも大変だとは思いますが頑張ってくださいねとエールを送るひとときでありました。それぞれ、自分の思う道を進みましょう、Each people think in different way…!!   地域医療の観点からすれば、還元すべきは地元の住民の方々であるところは外せないわけでありますが、YSNUM病院・・・これからも引き続きポテンシャルのある頼りがいのある基幹病院である事をここに宣言しておきます!!

Mamesiba

ガンダムとかまめしばとか、いろんなラーメンがありますね、最近。ついつい購入してしまいます・・・。患者さんには塩分とり過ぎたらあかんよ、とか言ってるんですけどね。

競争よりあんパン?

6月4日 火曜日 晴れ(梅雨のズル休み)

ずいぶん昔の放送なのですが、今をときめくとある有名な会社の社長さんが出演したインタビュー番組での会話がちょっと興味深かったのでコピペしてみます。

社長「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」
司会「?」
社長「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」
司会「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』んですよね?」
社長「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」
司会「?」
社長「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」
司会「一週間」
社長「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」
司会「・・・んん??」
社長「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったのだから。『無理』という言葉は嘘だった」
司会「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。鼻血が出ても倒れても」
社長「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。その後はもう『無理』なんて言葉は言わせません」
司会「それこそ僕には無理だなあ」

う〜む、このような前提で成り立つビジネスって・・おそろしいですし、そのおかげで経済の繁栄があると言われてもちょっと(汗)。限界に挑戦することって、その人の自由だとおもうのですが、それを前提条件にされる競争社会って『それこそ、僕にも無理だなあ・・』。

紹介した番組の司会者の村上龍さんの好きな漫画らしいのですけれど、運動会のパン食い競走のシーンで、額に汗してスタート姿勢をとる生徒達の中に、一人うしろポケットにバターを入れている少年がいる・・という一コマ漫画があるそうです。パン食い競走に勝とうとする人ばっかりの中で、一人くらいそのパンをいかに美味しく食べるかって考える人がいたっていいじゃないですか(><)お願いですから従業員に鼻血が出てぶっ倒れるまで働く事を社員に要求するような社長さん、立法府の構成員にならないで下さいね・・・

サッカーボール
ワールドカップ出場決定のようですね。試合は見てなかったですけど、ツイッターのTLがそればっかりです・・

 

ワクチンで予防できる病気

6月2日日曜日 曇り

予防接種、いわゆるワクチンというやつですが、最近ではHPVワクチンの副作用の問題などが取りざたされています。ニュース番組でも映像とともに取り上げられていました。思えば十年以上前にアメリカにいた頃は、子供たちを幼稚園や小学校に入学させるときに、おたふく風邪や水ぼうそうはもちろん、すでにB型肝炎のワクチンも必要事項であったことを思い出します。一日に両手両足の4カ所に同時接種されたことを覚えています。その頃の日本ではまだ同時接種などほとんど行われていなかった時代です。日本ではワクチンに対する副作用あるいは副反応の問題から、他の諸外国に比べると決して十分に取り組みが進んでいるとはいえない状況にあると思います。もちろん接種推進の意見を持つ人々もいれば、反対の意見を持つ人々もおられるでしょう。そんな中で国や自治体としての施策を決定していくのは難しいのでしょうが、予防できる病気に不幸にしてかかってしまい、重篤な後遺症に悩んでいる患者さんたちがおられるのも事実です。やはり病気による後遺症や、ワクチンによる副反応を論ずる際には、単純に人数を比較するだけではなく、その母数を考慮に入れて議論がなされるべきであると考えます。予防接種は、健康状態やアレルギー歴など十分な診察と問診とともに、かかりつけ医と相談してできれば接種することを考慮していただければと思います。京田辺市では成人の風疹ワクチンに対する助成金を決定したそうです。京都府の感染症情報HPをみると最近の1週間での罹患者数は15人とでておりました。丹後では発症例はまだ0のようです(あくまでも当地で発症した患者数で報告のあったものです。風疹は全例報告の5類感染症ではありますが)。すでに流行の兆しのある他の自治体ではようやくというべきでしょうか、助成金を決定しているところがあります。外国の官公庁のHPでは日本への旅行に関して、風疹感染のアラートが出ているとも聞いています。なんとか早く収束に向かってほしいと願います。

ジェンナー

WHOで接種勧奨とされているB型肝炎ですが、日本ではまだ母子感染事業としての対策しかありません。医療者の間ですら、B型肝炎は血液を介した感染なので、一般社会ではうつるものではないという認識しか持っていない人も多いと思います。しかしウイルスキャリアの唾液や涙や尿を調べると一定の確率でウイルス粒子の存在が証明されていますし、実際に水平感染も報告が多数なされています。全世界で80%超の国々がユニバーサルワクチンを決定している中、日本はこのまま最後の後進国に甘んじてしまうのでしょうか・・・?

いま、あかんでもええやんか・・

6月1日 土曜日

何となく以前から気づいていたのではあるが、自分の文書にはてんてんが多いなと・・・(また点々を書いてしまった)。わかってくださいよね、という往生際の悪さが見事に露呈してしまっています。時には、『である』調と『ですます』調が混在していたり。見習ってはいけないお手本のような文章です。そんな私にも、キレのある文章を書いていた時代があるのだなあと、思った次第でして・・(また点々ですわ)。数年前にしたためた、『YSNoUMi病院の立場を上部組織に訴える文書』をPCのアーカイブから発見したのです。まあ、若気の至りと言うか(それほどいまと年齢は変わらない時代なのですが)、必死さ加減がひしひしと伝わってるなあと思う内容でした(いわゆる熱いなあ〜っていうやつです)。あまりにも直球勝負なのでここには恥ずかしくて紹介できないのですが。 〜中略〜 うんうん、力入ってる。いまと同じくアンチグローバルな立場でもある・・・。でも少し、今なら違う表現をするような気もします。そんなもんですよね、にんげんだもの・・・(みつを)

ケロ

今年はじめての来客です。大合唱〜のコンサートマスターが挨拶に来てくれました。今夜はウチではaikoさんの名曲カブトムシが鳴り響いているのですが。タイトルを考えた時に描いていたであろう文章の構成がよくわからなくなってしまいました(困)。そんなこともあるよねっていうことで、訂正せずにそのままにしておきます。

 

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